心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
大阪北摂地震2018年6月18日午前7:58
 2018年6月18日午前7時58分、大きな地震がありました。(大阪府北部地震)

23年前の阪神淡路大震災を思い出させる、気持ちの悪い大きな揺れで、大変驚きました。
あんなに大きな地震は、関西にはもう無いと勝手に思い込み、気持ちが緩んでいたので、ショックでした。
今、住んでいるところは震度5弱の揺れでしたが、一軒家のため、以前住んでいたマンション10階のような恐ろしい揺れはなく、被害は特にありませんでした。

息子たちの住んでいる街は、震源地に近く震度6弱だったので、心配でした。
電話もなかなかつながらなかったので、とりあえずメールをしました。
アパート2階に住んでいる長男は、CDが散乱したぐらいだったそうで「大丈夫!仕事行ってます。」と、メールが来ました。
以前私たちが住んでいたマンション10階に居る次男は、全方向に揺れ、すべての物が散乱し悲惨な状況だとショックを隠せない様子。

心配した夫が「すぐ行く!」と言ったのですが、「緊急車両や道路事情もあるから、少し様子を見て。」と説得し、次男も「慌てて来たら、かえって危険。」と言うので、様子を見て3時間近く経ってから、車で次男のところに行きました。
普段45分から50分のところが倍くらいかかりましたが、覚悟していたほどの渋滞ではなく、通ったところは道路の陥没や塀の崩壊もなくほっとしました。(帰りは新名神高速道路が使え、35分。ありがたかったです。)

マンションに着いたら、エレベーターは停止。(三日目に、一つだけ復旧)。
歩いて350段ほど上り、10階廊下を行くと、棟と棟をつなぐプレートが外れ、隙間から下の階が見えます。
これは、阪神淡路大震災の時にも大丈夫だったので、今回の揺れの凄まじさがわかります。

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本だけを置いている部屋は、あらゆる本棚から落ちた本が床を覆い、ドアが少ししか開かないので、隙間からスマホを入れて撮りました。照明も、本棚がぶつかって壊れていました。

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ベランダは、植木鉢もプランターもすべて倒れ、陶器製の植木鉢は8割方割れました。
室内の植木鉢も同様で、土があちらこちらに散乱しています。

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息子の部屋は、CDがすべて雪崩落ち、本も散乱し、物も倒れ、足の踏み場が無い状態。(これは、どの部屋もですが…)

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阪神大震災の時は大丈夫だった、キッチンの作り付けの棚も上から下まで全部開き、中味が飛び出していました。
安い食器だけ割れずに奥の方に残っていました…。冷蔵庫の中身も飛び出していてビックリ!

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阪神淡路大震災の時は、上等な食器棚からバンバン食器が飛んで割れたのですが、下段は大丈夫でした。
それで、下段だけ食器を入れ、中段と上段は本にしていたのですが、ものの見事に本も食器も飛び出して、悲惨な状況になっていました。
本はほぼすべて雪崩落ち、食器は7割から8割割れました。ご近所も同様のようで、皆さん「高い物から割れて」と嘆かれていました。
洗面所の棚に置いていたバスタオルを入れた籠が、地震で開いた浴室の扉とずれた風呂の蓋のせいで、湯船に飛び込み、6枚ほどびしょ濡れになっていたのには、驚きました。
これ一つでも、揺れの凄さがわかります。
一人で激しい地震のただ中に居た息子は、疲れとショックでかなり食欲をなくしていました。

 阪神淡路大震災の教訓が、いくつかマンションに生きていました。

①23年前の震災の時は、貯水タンクが屋上にあり、亀裂が入って水が滝のように流れ落ち、数日断水になりました。その後、貯水タンクを1階の地上に移したので、断水を免れました。

②震災のあと、住民の交流が大切ということで、自治会ができました。今回の地震では、息子と同い年の自治会長さんを始め、多くの方の協力で、全員の安否確認ができていました。また、玄関に情報提供のホワイトボードを置き、不安を解消するのに役だっていました。

私たちが、たくさんの本と食器を置いたまま、新しいところに移ったので、息子も片付けが大変だったでしょうが、私たちも三日間通い、ある程度元に戻りました。

北摂の地域では、屋根にブルーシートをかけている家が何軒もあるそうです。明日は、雨も強いようです。一日も早く平常の生活が戻ることを祈っています。

地震のニュースを見た友人・親戚から、たくさんのメールや電話をもらい、大いに励まされました。ありがとう!!!

 2018年6月24日追加 私たちが行く前に息子が撮っていた写真です。

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キッチン。ガラストップのガスレンジも、上から落ちた物が当たり角が割れました。

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    阪神淡路大震災の時食器を入れていた、天井まである頑丈な本棚。
    美術全集など重たい全集を残して床に散乱。
    他の安い本棚は倒れ、全部本が放り出されました。
    23年前には被害のなかった最下段の食器も、ほとんど割れました。

*マンションの隣り近所はどこも、我が家と似た状況で、食器の8~9割が破損。皆さん、景品や百均の食器は残ったようです。
他にも電化製品(テレビ・レンジ・空気清浄機・掃除機など)が壊れたそうです。会うと、互いの状況を言って慰め合っています。

*6月25日記:大きな揺れから1週間、地震の日付を間違えていたことに気づきました。(11日ではなく18日に本日訂正)

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作句・作歌に役立つ本
 作句・作歌に役立つ本

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小川軽舟著『ここが知りたい!俳句入門 上達のための18か条』
(KADOKAWA 平成26年初版・28年再版 1,500円)

今まで俳句入門の本はたくさん読みましたが、この本は、これまで断片的に知っていたことをきちんと整理できる、とてもいい本でした。俳句の歴史・特徴・表現などについて、的確にまとめてあり、読み終わって頭がスッキリしました。俳句を始めてしばらく経つと、それなりに疑問点も出てくるのですが、それらもこの本で解決しました。

特に肝に銘じておきたいと思った言葉(適宜まとめています)を少しだけ。
「俳句には作る人と読む人が必要。」「俳句は読まれて初めて俳句として成り立つ。」
「俳句は意味内容を伝えるものではない。」「俳句は読み手に何かを『思い出させる』。」
「俳句は五七五の短い言葉だが、読者の連想をいざなうことで豊かなイメージをもたらす。」
「いけないと思う人事句には、大事な三つの要素(感動・普遍性・発見)が無い。」
「頭で理解することを拒まれた読者は、かえって一句の詩情を無心に受け入れられる。」


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佛渕健悟・小暮正子編『俳句・短歌・川柳と共に味わう 猫の国語辞典』
(三省堂 2016年 1,500円)

約2,400の句や歌(作者は500名余り)を集めて、あいうえお順に並べた本。猫に関わる言葉や作品が、こんなにあるというのは、嬉しい驚きでした。でも、もっと現代作品の引用があるかと期待していたので、引用作家の偏りと江戸時代の川柳が多いのが、私にはちょっと残念でした。本文の可愛いイラストや切り絵風の絵は、猫の特徴をよく捉えていて、よかったと思います。一項目に一つずつ気に入りの作品をチェックして、楽しみながら読んでみました。

例えば、
うららかや猫にものいふ妻のこゑ  日野草城
帰り来ぬ猫に春夜の灯を消さず   久保より江
叱られて目をつぶる猫春隣     久保田万太郎
あまり鳴いて石になるなよ猫の恋  小林一茶
蜥蜴食ひ猫ねんごろに身を舐める  橋本多佳子
夕闇の猫がからだをすりよせる   種田山頭火

猫の俳句や短歌を詠むとき、役立ちそうです。

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テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

ミュー、パソコンにやきもち
 夜、私がパソコンに向かうと、やきもちをやいて邪魔をしにやってくるミュー。
私があきらめて、一緒に寝てやると、一応落ち着くのですが、時間のかかること!
それでも、甘えられると可愛くて、ミューの意のままに動いてしまう私です。
ものすごく眠いときは、ここの机に正座してコックリコックリ眠るミューです。

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パソコンをあきらめ、ミューと眠りました…。

テーマ:猫のいる生活 - ジャンル:ペット

高野公彦氏の本3冊
高野公彦氏の著書および関連本
高野公彦氏は大好きな歌人の一人なのですが、故郷が同じ愛媛県(しかも比較的近い!)ということもあり、大変親しみを感じています。
今回は、ご本人の歌集ではなく、別のアプローチによるお勧めの3冊を(写真右から順に)ご紹介したいと思います。

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高野公彦著『北原白秋の百首』(歌人入門③・ふらんす堂・2018年5月・1,700円)

巻末にある高野氏の解説の題「言葉でありながら音楽であること」が、白秋の詩歌の特長を端的に表わしていると思いました。57歳の生涯で11冊の歌集を出し(別に長歌集1冊)、短歌の数は約8,000首とのこと。
この本には、「百首」を引いて丁寧な読みが添えてあります。私は何首覚えているかな?と思いながら読みました。結果は、残念ながら14首。声に出して読むと、心地よい調べで、五感を気持ちよくさせてくれる歌が多いのが、白秋の特長です。
白秋の若い時期の歌集『桐の花』『雲母集』『雀の卵』の順に、覚えているのが多かったのは、私があまり旅行詠に興味がないせいもあろうかと思います。

上記の三冊の歌集から、愛唱歌を一首ずつ。(『桐の花』からは三首)
春の鳥な鳴きそ鳴きそあかあかと外(と)の面(も)の草に日の入る夕
病める児はハモニカを吹き夜に入りぬもろこし畑(ばた)の黄なる月の出
君かへす朝の舗石(しきいし)さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ
石崖に子ども七人腰かけて河豚を釣り居り夕焼小焼
この山はたださうさうと音すなり松には松の風椎には椎の風

「歌人入門③」とあったので、ふらんす堂のHPで調べたところ、①は斎藤茂吉、②は石川啄木でした。
思春期に繰り返し読んだ「石川啄木の短歌」、著者の小池光氏の鑑賞と併せて読み直したく、早速注文しました。

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『高野公彦インタビュー ぼくの細道うたの道』(本阿弥書店・2017年10月・3,000円)

こちらも大好きな歌人の一人、栗木京子さんが【聞き手】で、高野氏にインタビューをするという、私にとっては最高に嬉しい本でした。
栗木さんの歌集『南の窓から』の中に何度も「今日は高野公彦さんにインタビュー」とあり、羨ましく感じていたのですが、それが400ページを超える一冊となりました。歌のこと、故郷のこと、どれをとっても心惹かれることばかりで、わくわくしながら読み進みました。
今、付箋を数えたら50ありました。これからも何度も読み返すと思います。

表紙の絵は、高野氏お得意の顔文字?ですが、皆さんはどなたの顔かわかりますか?裏表紙も含め6人の歌人が描かれていますが、名前を使って描いただけでなく、ちゃんと顔の特徴を捉えているのが楽しいです。

帯文から
歌人・高野公彦の水脈をたどるインタビュー集 
飄々として短歌に関わってきた氏が長きにわたって第一線で活躍し、指導力を発揮し、短歌界に多大な影響を与え続けているのは、なぜなのか。(栗木京子「インタビューを終えて」より)

四国山脈から流れくだって瀬戸内海にそそぐ肱川の河口の小さな港町に生まれた日賀志康彦という少年が関東に出てきて、やがて高野公彦という短歌の好きな人間になって自分の歌を探し求め、短歌に深入りしてゆく様子が、本書の中心的な流れである。(「あとがき」より)

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高野公彦著『短歌練習帳』(本阿弥書店・2013年第1刷/2016年第5刷・1,700円)

第一章「決まり文句を使わない」~第二十三章「高野短歌塾・卒業試験」まで、挙げられた歌についての問題を解きながら学んでゆくという、今までにない形式の入門書です。
書き込みながら解いたので汚くなってしまいましたが、納得しながら進んでいける楽しい時間でした。卒業試験は83点。80点以上出来れば卒業とありました。
でも、忘れやすい私は、時々復習した方がよさそうです。

最終章の「推敲は、仕上げ&創作」に、著名な作品がいくつか挙げてあり、推敲前と後が比べられるようになっています。例えば、与謝野晶子の有名な一首の原作と改作。
若ければふらんすに来て心酔(ゑ)ふ野辺の雛罌粟(ここりこ)町の雛罌粟(ここりこ)
ああ皐月(さつき)仏蘭西(ふらんす)の野は火の色す君も雛罌粟(コクリコ)われも雛罌粟(コクリコ)

こんな例がいくつも示してあり、それらを読んで勇気づけられました。自分の歌を見捨てないことが大事だと思いました。
鈴木竹志氏が丹念に検証された『高野公彦の歌世界』(柊書房・2013年・2,700円)は、推敲という点からも興味深い本でした。

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『世界でもっとも貧しい大統領ホセ・ムヒカの言葉』
佐藤美由紀著『世界でもっとも貧しい大統領ホセ・ムヒカの言葉』
(2015年/双葉社/1,000円)

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2012年リオ会議で「もっとも衝撃的なスピーチ」と話題になった大統領の言葉を集め、経歴なども記した本。以前より興味はあったのですが、ベストセラーを素直に手に取れない自分がいて、今まで読まずにきました。

 5月中旬、車で30分ほどの自然の中にある「テラスカフェ&ギャラリー ツリーハウス」http://treehouse.cc/に、行きました。前から行きたかったのですが、予想していた通り、お店の雰囲気もお店の方も、とても素敵な喫茶店で、すっかり気に入りました。焼きカレーもグレップル(グレープフルーツ+アップル)ジュースも、美味しかったです。7月からは、夏野菜カレーがあるようなので、楽しみです。
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       ツリーハウスの看板犬サンディー

 そこに、私も時々買う「ビッグイシュー」がたくさん置いてあり、その横に、冒頭に書いた本と絵本『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』(くさばよしみ・編/中川学・絵/汐文社)がありました。まず絵本を読んだのですが、ここずっと、日本の総理大臣や副総理にウンザリしている私は、この本の大統領の裏表のない言動に感動しました。

帰宅してすぐ『世界でもっとも貧しい大統領ホセ・ムヒカの言葉』を注文しました。素晴らしい生き方に、世界中の政治家が、彼のようであれば、どんなに地球は世界は救われるだろうと、感嘆しきりでした。彼の言葉が、日本の総理大臣のように口だけの薄っぺらいものではなく、すべて行動を伴うことに深い感銘を覚えました。

南米ウルグアイで「格差のない社会と自由を夢見て」革命運動家となったムヒカは、軍部が台頭する中、1972年に逮捕され、約13年間も過酷な獄中生活を送りました。その後、1995年の議員選挙で初当選。2010年から大統領に就任。2015年に任期満了で退任してからは、一国会議員に戻っています。

 ホセ・ムヒカのスピーチから一部引用します。どれも共感を覚えるものでした。
「西洋の富裕社会が持つ傲慢な消費を、世界の70~80億の人ができると思いますか。そんな原料がこの地球にあるのでしょうか。可能ですか。・・・なぜ私たちはこのような社会を作ってしまったのですか。マーケット経済の子供、資本主義の子供たち、つまり私たちが、間違いなくこの無限の消費と発展を求める社会を作ってきたのです。・・・私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるためにこの地球にやってきたのです。人生は短いし、すぐ目の前を通り過ぎてしまいます。命より高価なものは存在しません。」

今の日本の政策にも当てはめて考えたい言葉です。大切なことをしっかり伝えてくれるこの本、もしも、まだ読まれていない方がおられたら、ぜひ!!とお勧めします。

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プロフィール

大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴34年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 12年3カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !
2017年 9月26日カウンター343434通過



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