心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く風景-綾部山梅林
恒例の観梅ミニ旅行「綾部山梅林」

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今年(観梅期/2月11日~3月21日)も行ってきました、大好きな綾部山梅林へ。
山陽自動車道を竜野I.Cで出て、南に20分ほど行くと、薄い桃色に覆われた山と、菜の花畑が見えてきます。
入り口付近で、美味しい梅弁当を買って、梅の花の香り漂う坂をゆっくり上り、梅の木の下で昼食。
坂の途中で買った草餅や、入場券とセットになった甘酒をおやつに頂いて、なだらかな山を散策。
山の上からも瀬戸内海が一望できるのですが、もっと近くに見たいと、例によって、ホテルシーショアでコーヒータイム&遠浅の新舞子海水浴場でちょっぴり休憩。
お天気は晴れ!という訳にはいきませんでしたが、心は晴れ!の休日でした。

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【写真は、どれも大きくできます。】

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心に響く本-恩田陸さんは、小説のエンターテイナー
恩田陸さんは、小説のエンターテイナー

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 本好きの友人に勧められて、読み始めた「恩田陸」さんは、一言でいうと、小説のエンターテイナーです。
若い人に人気がありますが、心に青春を持ち続けている人なら、きっと楽しめて好きになる、そんな作家です。

初級編
『蛇行する川のほとりで』(中央公論新社/各476円)
薄い新書版3冊。字が詰まってなくて読みやすく、ちょっと怖いところがあるので、先が気になって、一気に3冊読んでしまいます。レトロな女学生気分が味わえます。元美術部だった、なんて人には超オススメです。

『六番目の小夜子』(新潮文庫/514円)
テレビドラマにもなったことがあるそうなので、知っている人は知っている?「学校の怪談」めいたお話が好きな人は、楽しめます。


中級編〈一番オススメ〉
『夜のピクニック』
(新潮社/1600円)
昨秋、映画になりました。80キロを歩くという高校行事での出来事を描いた作品。高校生活最後の行事というのは、なにか未解決のことに決着をつけておきたくなるものです。それに注目して、素敵な青春小説に仕上がっていて、私の好きな作品です。

『チョコレートコスモス』(毎日新聞社/1680円)
家庭環境にも才能面でも恵まれた若手女優、大学に入ってから始めた演劇で天性の才能を見せる女学生。この二人を軸に、演劇の話が展開していきます。劇中劇の形で、名作が挟み込まれるのも面白い。特に、私は、サキの『開かれた窓』という短編が大好きなので、それが繰り返し出てきて嬉しかった。とても上手い小説です。
「役者は、人間なんだよ。役者は、人間をやるんだよ。……エゴとかプライドとかって、最も人間臭い、人間の嫌らしさと崇高さと矛盾を含んだ部分だよ。そういったものがない役者が人間をやったって、ちっとも面白くないでしょう。」


上級編
次の二つは、一緒に読む方が深さが増します。柳田国男の『遠野物語』を連想しましたが、ちょっと不思議な和風ファンタジーという感じです。

『光の帝国-常野物語』(集英社/1700円)
とても面白かったです。あとがきにあるように「手持ちのカード使いまくりの総力戦」でしたが、上手だし、反戦への痛切な思いも表現できていました。続けて、登場人物みんなが集結する物語を読みたいと思いました。

『蒲公英草紙-常野物語』 集英社/1400円)
光の帝国に続いて。とても穏やかな文章で、読ませる内容の本です。
「世界の境目、この世ならぬ私の理解を超えたものとの境目が、こんな、優しい顔をしたところにあったとは。」


番外編
『図書室の海』(新潮社/1400円)
短編集で、私の中での評価は低いですが、「ナスタルジア」の次の一節は心に残りました。
「懐かしさ、それだけが僕たちの短い人生の証拠だ。数々の記憶が僕たち一人一人を作っている。記憶の中の懐かしい人々、懐かしい風景、僕たちの愛した人たち、僕たちを愛した人たち、それらが僕たちのすべてなのだ。僕たちは懐かしいものについて語り続けなければならない。それだけが僕たちの存在を証明する手がかりなのだから。」

『ネクロポリス』上・下(朝日新聞社/各1800円)
上手な長編小説。彼岸の存在価値について、考えさせる小説ですが、テーマにあまり深さが感じられませんでした。筋を追う読み物としては、楽しめます。

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心に響く風景-万博公園梅林
22222!

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今日2月22日は、次男の22歳の誕生日です。こんなに2が揃う日はなかろうと思い、記念に大きな2を書きました。今は梅が満開ですが、20日前の2月2日長男の誕生日は、生まれた日も、暖冬の今年も雪が舞いました。
今日は、二人の誕生祝いに、梅の写真と短歌を載せたいと思います。

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大空は梅のにほひにかすみつつくもりもはてぬ春の夜の月     藤原定家

春空にひとつそびゆる紅梅の今日さらに濃し満樹くれなゐ     窪田章郎

おもふことやさしくなりて梅林にまぶたのやうなはなびらを受く  小島ゆかり


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猫日記「好(hao3)の日々」第21回
春うらら♪花の季節の到来ですね♪

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ラララ赤い花束 車に積んで 春が来た来た 丘から町へ
すみれ買いましょ あの花売りの かわい瞳に 春の夢

 子どもの頃、春が近づくと嬉しくて、よく歌っていた『春の歌』、昭和12年に作られたそうです。
毎週水曜日に、「はなの」さんの優しい目をしたご主人が、笑顔と共に元気な花を届けて下さいます。
自然が大好きなハオ(9ヶ月)は、花が届くたびに、クンクンと嗅いで、ウットリとした顔をします。

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先々週届いたのは、黄色い「百合(bai3 he2)」とミモザ、ピンクのストックで、どれも丈が長くて、長持ちします。
先週は、「水仙(shui3 xian1)」、蘭、かすみ草、ピンクの花はややこしいカタカナの名で覚えられなかった…、葉の名前は?
今日もうららかなよい天気で、梅はすっかり満開。昨日は土筆を見つけました。明日は、どんなお花が届くかな?

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 春の陽気に、ハオもハイテンション。ベランダで過ごす時間が、今一番のお気に入りです。
先日、私がお風呂に入っていると、湯舟の縁に乗り、前足を交互にお湯につけてはかき回し、しまいにお湯に顔を近づけペロペロとお湯を飲んでいました。
シャンプーの泡を見るのも好きで、私の正面に陣取って、シャワーに濡れるのも厭わず、眺めています。
家族が入浴するたびに近づき、そのたびに濡れては拭いてもらいを繰り返しています。
一緒に浴槽につかり「いい湯だニャン」などと言わせてみたいものですが、それは、ちと無理かニャン?

追記(2/21):ピンクの花の名前がわかりました。「ローゼンタ」といって、よくドライフラワーにする「かいがら草」の仲間だそうです。
ちなみに、本日のお花は、「赤い薔薇、白いストック、黄色いフリージア」でした。


 さ~て、問題です。
次の「花」は、何を表しているでしょう?「美しく咲く花」とは、限りません。
1「櫻花(ying1 hua1)」 2「桂花(gui4 hua1)」 3「雪花(xue3 hua1)」 4「葱花(cong1 hua1) 5「玉米花(yu4 mi3 hua1)」

正解は、すぐ下の【READ MORE…】をクリックしてみて下さい。

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恩師の俳句(2)
教え子の文(ふみ)読む日々や梅開く

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                  【写真は、万博記念公園の梅園にて】

2月11日、S先生からお電話を頂きました。前回載せた先生の俳句に、皆さんからたくさんのコメントをもらったので、それを印刷して(なんと、15枚も!)お送りしたところ、「とっても嬉しかった!」と大変喜んでおられました。
冒頭の句は、その時の気持ちを詠まれたものです。

「買い被られて恥ずかしい。」「kenzoくんとは卒業以来で懐かしい。」など言われていましたが、新しくこの季節の句ができたのでと、教えて頂きましたので、掲載します。「字が書けないので、皆さんへお礼状も出せないが、ブログで、皆さんに感謝の気持ちを伝えてください。」とのことです。

前回、写真に合わせて、能村登四郎さんの句を載せたのですが、この方は、S先生の大学時代の友人と、同じ勤務先の高校の先生、つまり同僚だったそうです。能村登四郎さんは、「春ひとり槍投げて槍に歩みよる」という句で、大変有名な方で、S先生もファンだそうで、偶然に驚いておられました。

水仙を見に行く吾娘(あこ)に誘(いざな)はれ
お家の近くに、水仙のきれいな所があるそうです。優しい娘さん。

春めきし庭に介護の車椅子
暖かい季節が巡ってきて、車椅子にも温もりが戻ってきそうですね。

教え子とその夫(つま)と居て春うらら
先月、GANKOちゃんが、ご主人と、先生のお見舞いに。幸福感が溢れています。

在りし日のこと織り混じえ春の夢
みんなのコメントを読んで、高校の夢をたくさん見られたそうです。
藤原定家の「春の夜の夢の浮橋とだえして峰に別るる横雲の空」のイメージかな、とのこと。

国語辞典ベッドに置けば春浅し
辞書を引くのも不自由な中で、日々の思いをきちんと句に留めようとされているのですね。

私(大空の亀)は、高校時代、予習もせず、生意気な生徒でしたが、今、改めて、素敵な国語の授業を受けている気分です。心に優しく響く俳句を、ありがとうございます。

テーマ:俳句 - ジャンル:小説・文学

お知らせ-情報3つ
お知らせ-情報3つ

20070216093055.jpg 【飛行機雲、何本見えますか?2月13日夕方、携帯で】

1、「あちこち草紙」追加情報
1月27日にブログで紹介した「あちこち草紙」が、2月11日朝日新聞の書評に取り上げてありました。
-折々の季節を映す文章は、猫へのいとおしみとともに、猫は猫で人間とは違うという付き合いの距離感が感じられ、猫という存在が人間にもたらしてくれる恩寵をかえってよく伝える。…絵も雑種ばかりなのが好もしい。-
「猫にベタベタしてなくて、雑種の猫ばかりでいいなあ」と、私も思っていたことが、上手に述べてあり、さすがプロの文筆家だなあと思いました。
「清水哲男の増殖する俳句歳時記」http://zouhai.com/で、重版が購入できるようになっていました。

2、「それでもボクはやってない」追加情報
ブログの「あんなことこんなこと」コーナーで、この映画を取り上げ、その後、お年玉年賀切手のところに追加情報を加え、皆さんからいろんなコメントを頂き、ありがとうございました。
一昨日、久しぶりに「ほぼ日刊イトイ新聞」を見ると、「周防監督と話しました」http://www.1101.com/suo/index.htmlという、新コーナーができていて、興味深く読みました。
この映画をアメリカで上映したとき、アメリカ人は満員電車も、その中での痴漢行為も知らないから、笑ってしまったそうです。万が一そういう被害に遭ったら、こういう状態を放置している電鉄会社を訴えるのではないだろうか、と書かれていて、確かに!と思いました。

3、「TAKUTO AOKI」ライブ情報
応援している「TAKUTO AOKI」が、2月23日(金)pm19:00~pm23:00(この中の30分ぐらい?で、出番は20:30頃~です。)に、「jaz'room"nuthings"」http://www.nn.iij4u.or.jp/~agi/で歌います。
昨年は、毎月1回「BLOOD LINE」という名前のライブでpm23:00~am5:00という遅い時間帯に歌っていましたが、今回は「MODERN LANGUAGE」という名前のライブで、少し行きやすい時間帯です。
もしも行かれた場合は、「TAKUTO AOKI」の名で、チケットをご購入下さると、それが、応援になるようですので、よろしくお願いします。

テーマ:みんなに紹介したいこと - ジャンル:ブログ

心に響く詩歌(歌集)-酒井万奈さんの歌集『水辺』
酒井万奈さんの歌集『水辺』

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【写真は、歌集『水辺』の表紙、及び中の布地の装丁(とてもきれいな水色)】

 「塔」主宰の永田和宏先生の帯文が、この歌集の特長を的確に表現されているので、その一部を引用します。

酒井万奈さんの歌には凛とした一本の芯があり、以前から注目していた。…(中略)…この歌集には、戦後という時代を必死に生き、今また、その「後の日々」の充実した生を生きている、ひとりの女性の時間が濃密に刻まれている。

 酒井万奈さんの歌集『水辺』(青磁社)より10首

《子どもさんの入院(隔離病棟)》
会いに来し我を見詰めいしが唐突に子は折り紙を破りはじめぬ

《聾学校の教師として》
「何でも食べると聞こえるようになりますか」胸つまらせて答さぐりぬ

拙き手話の我にさえ忽ち心開くそのゆえよしを思いていたり

《ご主人の入院(半身不随)》
病院を出ずれば夜の街こともなげに歩む人らの足ばかり見る

《自らも難聴に》
物言わぬ魚と耳遠き我の向きあえるアクアリウムは薄闇の中

《人生を思う》
我に来ん未来は知らず今しばし眼のはしに虹描かせたまえ

満ち潮は音たて川をのぼりゆく遡(さかのぼ)りて美しき過去などあらず

枝ひろげ空暗くする欅(けやき)道見えざるはよし死までの距離も

容れ物の形のままに古りてゆく水のようなる老いを怖るる

柔らかく老いも受け入れ拒否もせん山茶花濡らす静かな雪解け

 2月10日(土)「塔」大阪歌会。
いつもは、1時~5時まで、30人ほどの参加者が、作ってきた歌(2首ずつ)を、司会者のもと、解釈をしたり感想を述べたりして、選者の黒住先生と真中先生の評やアドバイスを頂くという形式で行われます。

今回は、酒井万奈さんが、第一歌集『水辺』を上梓されたので、前半は歌会、後半は歌集の読書会となりました。参加者は当日までに歌集を読み、3首選歌をして、その読み取りや歌集全体の感想などを、原稿用紙1枚にまとめ、人数分用意しました。

当日は、そのレジメを見ながら各自、歌集について述べ合うという方法で、初めての経験だった私は、大変勉強になりました。また、読み手の体験や感性によって選ばれる歌が異なり、重なる歌が少なかったのも興味深く思いました。

冒頭にあげた10首は、その中から複数の人が選んだものです。
歌のはじめの簡単な説明《 》は、初めて読まれる方にもわかるように、私が付けさせてもらいました。

八十歳を越えて、初めて出された歌集で、真摯に生きてこられた人生が凝縮されており、困難にまっすぐ立ち向かっていかれる強い姿勢に圧倒されました。ふだん歌会でお見受けするときは、穏やかな、ほんとに優しい雰囲気の方で、詠まれる歌もどこかロマンチックな気配が漂っているという印象でしたので、歌集を読んで、芯の強さに驚きました。

テーマ:短歌 - ジャンル:小説・文学

あんなことこんなこと-年賀状のお年玉 第2弾
 1ヶ月ほど前に「年賀状のお年玉」切手12年分を載せました。
24年分のうち3年分を使ったようで、「抜けていて残念!」と書いたところ、早速れんげ草ちゃんが、2枚ずつ送ってくれました。
お陰様で、二人の息子たちに、我が家の数少ないお宝の一つとして、プレゼントすることができます。ありがとう!
今回は、昭和59年から平成7年の十二支をアップします。
こう見ると、今の形式(ハガキ用と封書用1枚ずつ)に安定したのは、平成5年からだというのが、よくわかります。

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 お知らせ: 映画 『 それでもボクはやってない 』 を見た友人(法の専門家) から、貴重な感想をメールで頂きました。
転送許可をもらって、犬塚さんの「映写室」コメント欄に載せてあります。よろしければ、読んでみて下さい。
アドレスは次の通り http://journalist-net.com/home/07/01/24/070029.php#comments


テーマ:〒切手・消印・郵趣〒 - ジャンル:趣味・実用

心に響く詩歌-立春の頃に…
立春の頃に読みたい詩歌

20070209164441.jpg  【2月7日朝、出勤途中に携帯で撮影】

 例年以上の暖冬に、立春のありがたみも少々薄れがちだが、道を歩いている時、梅の香が漂ったりすると、やはり嬉しく、本格的な春の訪れが待たれる。

 立春の頃になるといつも、『早春賦』のメロディーが自然に口からこぼれる。立春とは名ばかりで、まだまだ寒い日々にぴったりの歌詞と、その文語調の響きが美しく、大好きな歌の一つだ。
  春は名のみの 風の寒さや    谷の鶯(うぐいす) 歌は思えど
  時にあらずと 声も立てず    時にあらずと 声も立てず


 先日、さざ波のような雲を見つけ、久しぶりに携帯で写真を撮った。同時に、次のような俳句を思い出した。
  さざ波は立春の譜をひろげたり    渡辺水巴
岸辺に寄せるさざ波の柔らかな動きが、優しい音楽を奏でているように感じられる。春の訪れを感じさせる明るさに、水辺にたたずむ時間も長くなりそうだ。「ひろげたり」という言葉に、幸福感がゆったりと膨らんでいく気がする。

 立春といえば、齋藤史さんの次の短歌も忘れられない、大好きな一首である。
  白い手紙がとどいて明日は春となるうすいがらすも磨いて待たう
新しい季節、なかでも「春」に対する思いは、誰しも憧れや期待に溢れているのではなかろうか。「白い手紙」、磨かれた「うすいがらす」は、これから春がもたらしてくれるものを、あるがまますべて受け入れようとしている作者を彷彿とさせる。

 2月4日の新聞に金原瑞人さんが書いていた言葉が、嬉しかったので、書き留めておきたい。彼は、以前に『蛇にピアス』で芥川賞を受賞した金原ひとみさんのお父さんで、なかなかイカした風貌の方。外国の文学(児童及び若者向け)をたくさん翻訳されているが、これがどれも名訳・名作で、カタカナ嫌いの私も、金原瑞人さん訳とあれば、安心して読めるという、言葉のセンス抜群の方である。その方が「ぼくは詩が好きだ。短歌が好きだ。小説の数倍好きだ。」と書かれていたので、なるほどと思った次第である。(以下、「朝日新聞」より引用)

「詩や短歌はいい。とぎすまされた言葉が心を突き刺す。心を包む。心をゆさぶる。心をなでる。そして好きな詩や短歌は覚えてしまえば、死ぬまで心のなかにしまっておける。いつでものぞいてみることができる。好きな詩や短歌が詰まった心はそのまま、小さな自分だけの宇宙だ。その宇宙は、ときどき思いがけないことを語りかけてくれる。」

テーマ:俳句 - ジャンル:小説・文学

お知らせ/新しいリンク先2つ
お知らせ-新しいリンク先2つ

 1、 ノロタンさんのブログ
もう既にリンクしてあって、コメントのやりとりもしているのですが、ご紹介がまだでした。映画・絵画・写真・猫・読書&食べることの好きなノロタンさんの、ほんわか優しいお人柄の出たブログです。

 2、 森田あずみさんのHP「うみがめ工房」
以前ご紹介した『あちこち草紙』の猫の絵を描かれている森田あずみさんのHPで、丁寧に描かれた動物たちに出会えます。ブログ「動物描きのボソボソ」には、「くろまめ」さんの名前で登場され、猫たちのお話がいろいろ。

テーマ:★★おすすめ♪★★ - ジャンル:ブログ

心に響く言葉-蓮見圭一さんの短編小説より
「人生は過去にあり、願望は未来にある」

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                                                         【 台湾楓の実 】

 年末に読んだ蓮見圭一さんの小説 『水曜の朝、午前三時』 が、個人的に興味深かったので、新しい本 『心の壁、愛の歌』 という短編集を読んだ。
短編集は、最後のオチのうまさと、時々心の琴線に触れる言葉があるのが好きで、よく読むのだが、正直ストーリーは読む端から忘れている。長編のような力強さがないので、印象が淡く曖昧である。
この本も、「どんな話?」と聞かれると、「一杯のコーヒーを喫茶店で飲んだ感じ」としか言いようがない。ただ、いくつか心に残る言葉があったので記しておこうと思う。

 6編あった短編の中の 『アーノンクールのネクタイ』 
(小説家のぼくと、画家になれず評論家になった男性の話)より

ベルギーの画家フェルナン・クノップフの受け売りという前提で

「夢を持たない人間には、実は現実も存在しないのです。」
「私たちの人生は過去にあり、願望は未来にあって、現実というものは存在しない。私たちが実在と呼ぶものは、思い出と希望から紡ぎ出される。」
「希望をなくしている人に存在している現実はこうです。昨日と同じ今日が来て、今日と同じ明日が来る。その繰り返しの中にある一番新しい時間のことでしかない。」


なんかすごくぼんやりした感じなんだけれど、妙に気になる言葉で、ときおり取り出してほわーんと浸ってみたい気がする。

テーマ:つぶやき - ジャンル:ブログ

心に響く本-瀬尾まいこさんの本
瀬尾まいこ原作『幸福な食卓』が映画化され、ミスチルの『くるみ』が主題歌となり、只今上映中です。
瀬尾まいこさん(1974年生・中学校教諭)のソフトな優しさの漂う作品群とミスチル(『くるみ』は私の中のベスト3)のファンである私としては、観に行きたいのですが、時間が…。

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seo5.jpg seo6.jpg 瀬尾まいこさんの優しい世界

本の表紙は、上段左から、下の説明順(出版順)に並んでいます。
瀬尾まいこさんの作品は、初エッセイ『見えない誰かと』と小説『天国はまだ遠く』以外はすべて読んでいますので、今回はそれらの本を読んだ順(出版順)に紹介します。読書ノートからですので、かなりアバウトですが…。

どぎつい表現もないし読みやすい文章ですので、中学生ぐらいから楽に読めます。逆に迫力はないので、力強い何かを求めている人は、肩すかしをくらいますのでご用心下さい。一言で言うと、癒し系の小説です。
題名の後の数字は、出版年です。

1、『卵の緒』 02年(マガジンハウス)坊っちゃん文学賞受賞
受賞作の『卵の緒』
小学4年生の育生が主人公。あっけらかんとして前向きな母親が秀逸。とても上手だと思った。好み。「すごくおいしいものを食べた時に、……食べさせてあげたいと思うあの人こそ、今自分が一番好きな人なのよ。」

表題作以外に『7’s blood』
17歳の七子。11歳の七生(父の愛人の子)。七子の母(たくましいが、入院…)。心に残るいい話だった。血のつながりがなくても通い合う関係。「誰とも繋がっていないのは寂しい。……母さんは私を一人にはしなかった。……」

2、『図書館の神様』 03年(マガジンハウス)
高校の文芸部顧問になった国語科講師、清(きよ)と、たった一人の部員、垣内くんとの関わりを描いた作品。
無理をしない生き方に共感した。
 
3、『幸福な食卓』 04年(講談社)吉川英治新人文学賞受賞
最後が可哀想過ぎたけど、主人公の佐和子(中学~高校)、兄の直(6つ上)、両親、彼氏の大浦くん、兄の彼女のヨシコさん、どの人もよく書けていた。
崩壊したはずの家庭が、家庭の代わりはないと終結していく様が上手い。
 
4、『優しい音楽』 05年(双葉社)
三編の短編。すっと読めて、心に残る感じが、俵万智の歌に似ている。
『優しい音楽』 亡くなった兄に似た人と恋人になった娘と、その家族の話。
『タイムラグ』 不倫相手の子どもを預かった一日のできごと。
『がらくた効果』 ホームレスになった大学教授と、同棲中の二人の数日。
 
5、『強運の持ち主』 06年(文藝春秋)
若い占い師ルイーズ吉田とそこにやってくるお客さんの話。同棲中の彼氏のシンプルなアドバイスが効いて、占いが案外うまくいく。とても面白く書けていた。
 
6、『温室デイズ』 06年(角川書店)
小学6年、中学3年と二度も学級崩壊を経験した子どもたちが、それぞれにできることを秘かにやっていく中から、少しずつ変化が起こる。主人公のみちるは、いじめられても逃げないタイプ。友人の優子は別室登校。荒れている瞬、積極的パシリの斎藤くん、何もしない?スクールサポーターの吉川。
結束してではなく個々に動くところが、今風。


追記:瀬尾まいこさんの本で未読だった2冊も読みました。 

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『見えない誰かと』(祥伝社/1365円)初エッセイ
素直でいい人過ぎて、ちょっと物足りませんでした。こういう私をへそ曲がりというのでしょうが。

『天国はまだ遠く』(新潮文庫/362円)初文庫本。映画化予定。
彼女の本をいっぱい読み過ぎたせいでしょう、予測がついて没頭し切れませんでした。初めての人には、いいかもしれません。



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プロフィール

大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年6カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !
2017年 9月26日カウンター343434通過



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