心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
季節の詩歌(5)-月とともに
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【家の近くで-池の畔のススキ】

 9月25日は中秋の名月、翌日は満月でしたが、皆さんは素敵なお月見ができましたか?
こちらは、雲一つない空に、煌々と照る美しい月を見ることができました。
私のデジカメでは、その素晴らしさを写しきれませんでしたが、biancaさんのブログに、兎まで見えているお月様の写真があります。リンク先から、ぜひお立ち寄り下さい。
先日、俳句結社誌「空」19号が届きました。今号に掲載して頂いた「季節の詩歌」は、「月」の句や歌を集めたものです。拙い文章のうえ、長くて申し訳ないのですが、よろしければ読んでみて下さい。

      季節の詩歌(5)~月とともに~ 
                      
名月を取てくれろと泣く子かな                  小林一茶

わが子は、こんなことを一度も言わなかったなと考えたとき、今まで軽く読んでいた句が違って見えてきた。闇の中で輝く月が、ぐっと近く見え、大人の手なら届きそうな気が、この子にはしたのだろうか。それとも、遠く美しい月に憧れ、自分のものにしたかったのだろうか。泣いているのだから、無理難題を親に押しつけているのは、子どもにも分かっているのだろうが、月の美に圧倒されている子には、駄々をこねるしかない。同時に、自分に甘い親であることを知っての言葉である。美しい月を欲しがる子の感性を喜びつつ、日頃の溺愛ぶりを句の中に露呈させた一茶。十七文字の威力を思う。

月の道子の言葉掌(て)に置くごとし                飯田龍太 

先ほどの句とは一転、落ち着いて穏やかな親子の姿である。月の照る夜道を一緒に歩くからこそ言える、子の言葉一つ一つを、大切に受けとめている作者。子どもが信頼してぽつりぽつりと語る様子と、男親の大きく厚い掌が見えるようで、私までほっとした気持ちになる句だ。

同じように外で見る月であっても、母と子の場合は少々違うようだ。

月にむかい汝を負えば背中よりふたたびわれへ入りくるような     江戸 雪

月満ちて産まれてきた子であるが、神秘的な月を前にすると、また胎内に戻っていくような懸念が生じてしまう。まだ互いに個として成り立っていない危うさ、母子の密着度の強さ…、曖昧にしておきたいことが、皓々とした月の光にさらされていく。不安感と甘やかな母性の漂う歌だ。
 
外で無防備に見る月には、思わず畏怖の念を抱いてしまうが、室内でなら、また、子どもの年齢が上がったなら、どうであろう。

「疲れたらすわつていいです」子の描(か)きし椅子の絵に今夜月光すわる   米川千嘉子

夜のたたみ月明りして二人子はほのじろき舌見せ合ひ遊ぶ       小島ゆかり

どちらの歌にも、部屋の中に差した月光の行方を、余裕を持って見届けている作者が居る。月の光によって普段と異なる世界が出現したことを楽しみ、さらに新しい物語を紡ぎ出そうとしているのだろう。

畳と月光、同じような題材でありながら、次の歌には、胸が詰まる。

月に照り枯生のやうな古畳さみしき母と坐らぬか子よ         森岡貞香

家の中に居るにもかかわらず、荒れ果てた枯れ野に座っているようではないか。難しい年頃の子を前に、気にかけながらも上手く交流できない母親の孤独感・寂寥感が、息子を持つ我が身とも重なり、辛い。しかし、まだこの歌には「子よ」と、呼びかけられる余地がある。

亡き子来て袖ひるがへしこぐとおもふ月白き夜の庭のブランコ     五島美代子

亡くなった子の具体的な描写が痛々しい。「月白き夜」の幻想的な雰囲気の中、子の幻を見ている作者の姿は、痛切のきわみである。

夜空を仰いで月や星に、亡き人の姿を思うという詩歌は多いが、次の作品からは、声が聞こえてくる。一番身近だった人の声を、もう一度聞きたいという願いが、せめて月夜には叶ってほしい。 

月ゆ声あり汝は母が子か妻が子か               中村草田男

咽喉裂かれ奪われしままの妻の声わが窓に来よ月あかき夜は      澤辺元一

朱い月は珍しく、常とは違うそんな夜には、多くの奇跡が起きそうだ。

あかがねの月のぼり来て千の家に千の赤子の青畳這ふ         小池 光

い草の匂いも清々しい新しい畳の上を、力一杯這っている赤子の映像が、わっさわっさと迫ってくる。素晴らしく豊かな生命力だ。

ふくふくと息づき眠る初子(ういご)あり月は朱色に満ちて昇り来      秋山佐知子

泣きやみし赤子に大き月出づる               荒井千佐代

これらの月は、満月でなくてはならない。まん丸の月から、赤子に向けて降り注ぐ光は、命を育む大きな力となって体の中にまで届くかのようだ。すべての赤子の健やかな成長を祈りたい。

月には、何か人の力を超えたものがあるのだろうか、神々しい月を前にすると、自然に祈りを捧げたくなる。

月の前しばしば望よみがへる                  加藤楸邨

人間の夢を聚(あつ)めて空に照る遠き世に生(あ)れいまを澄む月    来嶋靖生

どんな「望」なのだろうか、神や仏でなく、月を前にすると甦るという。純粋で、夢とか希望という方が似合う「望」の気がするが…。月に抱く「人間の夢」の筆頭は、月旅行であろうか。私が高校生の時、アポロが月から持ち帰った石が話題になり、『竹取物語』をもじった『石取物語』で、仮装行列をしたことを懐かしく思い出す。
平安時代の人は、月からの使者を、今の人は、自らが宇宙に飛び出すことを夢見る。いつの時代も、月は神秘的で、ロマンの対象だ。

そして、この月の持つロマンと神秘は、しばしば女性と結びつく。

やはらかき身を月光の中に容れ               桂 信子

束ねたる髪の中まで侵し来て夥しき月の光の量あり      稲葉京子

女性にしか詠めない、色香の漂う句と歌である。あふれる月の光を体中に浴び、黄金となった体は、そのまま月と一体化して天に昇りそうである。神話の時代、男神であった月は、新たな文化の流入とともに、イメージの変化を遂げ、柔和で優美な存在となった。

まつぶさに眺めてかなし月こそは全き裸身と思ひいたりぬ   水原紫苑

つややかな裸身さしだしのぼりくるあれは天動説の満月    小高 賢

人々が、思いを馳せ、祈りを届ける対象となって久しい月。
今夜もどこかで、新しい命が誕生しているかもしれない。

三日月やをみな子ひとり授かりて              岡本差知子

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【ベランダから-中秋の名月・翌日の満月】       【家の近くで見つけた白い彼岸花】

 悲しいお知らせ
9月23日、俳人の高千夏子さんが亡くなられました。末期ガンで、ホスピスに入院されていたのですが、ついに帰らぬ人となってしまわれました。
このブログでは、角川俳句賞をとられた後の第一句集『眞中』と、ご家族や親しい句友のご尽力で病床より出された第二句集『底紅』を紹介いたしました。
今号の「空」誌にも特集が組んであり、高さんに俳句結社「空」へのご縁を作って頂いた私は、句友の方々の結びつきに感銘を受けながら読んだところでした。
もうあの深いところに響いてくる句を、新しく読むことはないのだと思うと、寂しくてなりません。
また、句作を励まして頂いたお礼に、いつか私も句集や歌集を作り、見て頂きたいという夢も、叶わぬままとなり、残念でなりません。俳句も短歌も、なかなか進歩の見えない私ですが、作り続けることで、高さんの思いに応えていけたらと思っています。
ご冥福をお祈りいたします。

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      【家の近くの公園で】


テーマ:俳句 - ジャンル:小説・文学

心に響く風景-葛城古道の彼岸花
 その年に見ないと落ち着かなくて、気が変になりそうなぐらい好きな花が、私には3つあります。
「桜」・「紫陽花」・「彼岸花」。 実りを迎えた田の縁を色取る彼岸花に、今年も会いに行きました。

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関西で彼岸花の有名なのは、奈良県明日香村にある棚田ですが、何年か前に訪れたとき、農家の方が、とても嫌そうな顔をされているのを目にして以来、足が遠のいています。農作業をしたいのに、多くの観光客が訪れ、マナー違反もあったりで、迷惑を感じておられたのでしょうが、観光振興をしようとしている人たちとの温度差が感じられ、複雑な思いがしました。訪れた年は、偶然、前の職場の人に棚田で出会い、大学の寮で同室だった友人に飛鳥寺で出会いと、思い出に残る出来事もあったのですが…。

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家の近くで、いつも見に行く所の一部が、今年は休耕田になっていて寂しかったので、別の所に出掛けました。奈良県の葛城古道。知らない間に高速道路が整備されていて、思いがけず短時間で行けました。明日香村や山の辺の道のように、人だけがのんびり歩けるような道ではないのですが、たくさんの彼岸花に出会えました。

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  【高鴨神社-鴨と神は同源】  【石灯籠がそのまま石垣に】  【一言主神社の樹齢1200年の大公孫樹】

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「つきぬけて天上の紺曼珠沙華」 山口誓子

「歩きつづける彼岸花咲きつづける」 種田山頭火

「曼珠沙華咲いてここがわたしの寝るところ」 山頭火

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追記Ⅰ:この写真の全行程を歩くのは、距離もあり、車のスピードが出る車道を、何カ所か通らなくてはならないので、少々きつい気がします。全般的には、車がほとんど通らないので、健脚の方は、歩かれてもいいかと思います。当日も歩く催し物がありました。
車だと、高鴨神社の隣の歴史文化館、極楽寺、一言主神社、九品寺にそれぞれ駐めて、周辺を歩くというのが便利です。

追記Ⅱ:日本国語大辞典より
曼珠沙華(まんじゅしゃげ)「まんじゅしゃけ」とも。(梵manjusakaの音訳。nの上に~、uの上に-、sの下に・)
仏語。赤色(一説に、白色)で、柔らかな天界の花。これを見るものはおのずからにして悪業を離れるという。四華の一つ、紅蓮華にあたる。日本では、彼岸花をさす。
四華(しけ)は、法華経が説かれたとき、これに先立って現れた六種の瑞相の一つとして、空から降った四種の蓮の花。仏語。白蓮華・大白蓮華・紅蓮華・大紅蓮華。
大空の亀~「白蓮華」がわかりません。「しろれんげ」だと「白詰草」で、「はくれんげ」なら「白木蓮」なのですが、どうなのでしょう?それとも素直に「蓮の花」?誰か、教えて~。

追記:Ⅲ日本国語大辞典より
白蓮華(びゃくれんげ)=白い蓮の花。特に極楽浄土に咲く白蓮。
紅蓮華(ぐれんげ)=仏語。真紅の蓮華。紅蓮。倶蘭荼華(ぐれんだげ)。
読み方を教えてくれたkeikoさん、ありがとう。

テーマ:花の写真 - ジャンル:写真

心に響く本-「長編の本」特集
まだまだ日中は暑く、半袖で過ごす日々ですが、そんな中でも赤とんぼは群れ飛び、露草も群れ咲き、自然界の動植物たちは、すっかり秋の装いです。日が暮れるのも早くなり、秋の夜長の読書が楽しみな季節になってきましたね。というわけで、今回は、長編特集です。

重松清作『カシオペアの丘で(上・下)』 (講談社/2007年刊)
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大学時代の友人から譲り受けた19冊のうちの2冊です。この20日にも、彼女から新しい本が5冊送られてきました。ありがたいことです。
この本は、2002年7月~2004年1月、京都新聞や愛媛新聞など12紙に連載されたものを、全面改訂したものです。
1977年、炭鉱の町で、小学4年生だった4人の幼なじみ、シュン、ミッチョ、トシ、ユウを描いた物語。話は、40歳を前に末期ガンになった、東京で暮らすシュン(俊介)の家族と、故郷の町の遊園地で働くトシ(敏彦)とミッチョ(美智子)を並行させながら展開していく。
社会性のあるテーマも含み、家族、仲間のことを、深く温かく考えさせてくれる名作です。
(上)で私が、一番泣いたのは、p287~p288。
末期ガンの俊介が、体がちゃんと動くうちに、息子と妻を、故郷の北海道に連れて行きたい。と言ったときの、妻の返事です。
「ずーっと、一年中…来年も再来年も、ずーっと連れてってくれるんだったら、今度の土日には付き合ってあげる。」
(下)でノートに書き留めたのは、p309。
「ひとを一度も傷つけることなく、誰かに一度も悲しい思いをさせることのない人生は、この世にあるのだろうか。わたしにはわからない。誰からも傷つけられたことがなく、悲しい思いを一度もしたことのない人生は―よかったね、とは思うけれど、幸せだったね、と言えるのかどうか、わからない。」


佐藤多佳子作『一瞬の風になれ(1イチニツイテ・2ヨウイ・3ドン)』 (講談社/2006年)
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これも、大学時代の友人から譲り受けた19冊のうちの3冊です。この本は、発刊直後、『バッテリー』でおなじみの、人気作家あさのあつこさんが絶賛していて、新聞にもよく取り上げられていたので、既に読まれた方が多いかもしれません。私は、ずっと図書館の予約待ちでしたので、友人のおかげでやっと読めました。
公立高校陸上部の選手たちのことを書いた青春小説です。100mと400mリレーを中心に、素晴らしい臨場感で書かれており、わくわくしながら読みました。この夏あった世界陸上の男子リレーのことなども重ねて読むと、面白さが増します。


番外編
竹宮恵子作『地球(テラ)へ(1~3)』 (スクウェア・エニックス/1977年作・2007年再版)
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アニメ化に伴い、再出版された漫画です。30年も前の作品なのに、絵もストーリーも全く古さを感じさせない名作です。作者は、現在、京都精華大学の漫画科の先生をされています。

テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

心に響く風景-京都府立植物園
 旧友再会は京都府立植物園で。
暑い季節の京都、人の多い季節の京都の、私の定番は、比較的人の少ない京都府立植物園と北山通りです。
この1ヶ月に、高校時代の友人、大学時代の友人が、京都に来たのですが、大変な暑さだったので、有名な寺社仏閣にも行かず、観光客にはマイナーな植物園で過ごしました。

023070919momizi.jpg 【池の畔の青紅葉】

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              【上は唐辛子/下はブラック・オパールという唐辛子】  【上下とも空色朝顔】

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  【真ん中にある黒いテーブルと椅子の所は、大きなヒマラヤ杉(樹齢100年?)の木陰で、とても涼しい。】

テーマ:植物の写真 - ジャンル:写真

あんなことこんなこと&心に響く詩歌-山村暮鳥の詩
004070913natunoowari.jpg 【夏の名残りの雲】

 今週はいろんなことがいっぱいあって、何をどう書けばいいか考えがまとまらないまま、空の雲を見ては「きれいだなあ」と心を揺らし、雲の詩が印象的な山村暮鳥の詩集などを眺めておりました。
心にとまった出来事は箇条書きで、詩は好みのをいくつか載せたいと思います。

 10日[月曜日]-義姉が無事退院しました。今後は通院しながら治療に励みます。
         皆さんに温かい言葉をかけていただき、大変感謝しています。

 11日[火曜日]-愛媛県警裏金問題告発により不当配転を受けていた仙波さんが勝訴(夕刊・翌日朝刊)。
         高校の同級生が弁護団の一員だったので、大変嬉しく思いました。
       追記:18日夕刊「県は控訴する方針で県議会に提案」

 11日[火曜日]-「さよならバナナホール。最後のライブは17日午後4時から、入場無料。」の夕刊記事。
         8月末の裁判敗訴の結果を受けてとのこと。今後の動きはまだわかりませんが、多くの
         ミュージシャンが出演するようで、応援している青木拓人も出ます。
      追記:18日朝刊「別の場所での再開をめざす。最後のライブは約300人の観客。」

 12日[水曜日]-安倍首相辞任。実にタイミングの悪い辞任。選挙による民意に応える直後の辞任ではなく、
         アメリカとの約束が危ういから。国民不在の政治は、いい加減にしてもらいたいものです。

010070913natukaraakihe.jpg 【夏から秋へバトンタッチの朝の雲】
 
中学時代、山村暮鳥の「老漁夫の詩」というのが大好きでした。ヘミングウェイの小説「老人と海」の老漁師も大好きでしたから、重ねて読んでいたのだと思います。今もどちらも、人間味があって好きです。
でも、今日は、雲の登場する詩を三編(どれも春の雲みたいですが)、雲の写真とあわせて、ご紹介します。

丘の上で
としよりと
こどもと
うつとりと雲を
ながめてゐる



おうい雲よ
ゆうゆうと
馬鹿にのんきそうぢやないか
どこまでゆくんだ
ずつと磐城平(いはきたひら)の方までゆくんか



雲もまた自分のやうだ
自分のやうに
すつかり途方にくれてゐるのだ
あまりにあまりにひろすぎる
(はて)のない蒼空なので
おう老子よ
こんなときだ
にこにことして
ひよこりとでてきませんか


016070913akinohazime.jpg 【秋の気配?の雲】

テーマ: - ジャンル:小説・文学

心に響く風景-夏の終わりに…海!
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やっぱり海に行かないと、夏は終わらない…というわけで、和歌山の白浜に行ってきました。ここは、5月から10月まで泳げるそうですが、今回は、渚を裸足で歩いたのみ。
それでも、楽しそうに泳いでいる人たち、明るくきれいな海の水、柔らかくて白い砂の感触…、十分、海を味わうことが出来ました。20年程前に訪れた時、水着のまま入れた浜辺の露天風呂は、少しグレードアップしていました。

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【白良浜海水浴場】

夏と年末年始以外は、お客さんが少ないそうで、白浜温泉の4つのホテルが、期間限定でお得なプラン(大阪からの無料送迎バス・宿泊料の割引)を用意しています。
今回はそれを利用して、豪華なことで有名な「ホテル川久」に泊まってきました。すべてスィートルームで、私たちの部屋も90㎡ありました。建物内部の造りが本格的で立派なだけでなく、家具や調度品もリッチで、しばらく暮らしたいぐらいでした。
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【「ホテル川久」のロビー】
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【「ホテル川久」の室内】

帰りは、無料バスだと早い時間なので、JR特急(5000円ほど)を予約し、夕方まで「アドベンチャーワールド」で遊びました。ここのオルカショーが、迫力があって大好きだったのですが、残念ながらオルカは数年前に死去してしまいました。
その分、イルカショーに気合いが入っていて、10頭近いイルカのスピード感溢れるショーに、観客席は大興奮でした。パンダの双子の子どもたちも可愛かったです。

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【「アドベンチャーワールド」のイルカショー】

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【後ろのスクリーンに同時上映されます。】

心に響く本-この夏読んだ中から特にオススメの本
 この夏は、あまり遠出をしなかったので、たくさん本が読めました。7月と8月で、40冊。
読みたい本に恵まれたため、1. 5日で1冊という、学生時代以来のハイスピードでした。
まず、夏に入って、大学時代の友人から、帯付きの新品同様の本が19冊も送られてきました。彼女は、大変な読書家で、選ぶ本が確か、というか、私と好みが合う!しかも、どんどん新刊で買うので、図書館で予約待ちの私が、読みたかった本ばかり。実に嬉しい贈り物でした。
また、私は、最近「e歌会」というのに参加しているのですが、この夏は、そこで古本屋さんの穴場情報を頂きました。行ってみると、きれいな歌集が半額でたくさん並んでいて、充実ぶりにびっくり。俳句や短歌の本は、大きな書店でも手に入らないことが多いので、歌論や詩集も含め、たくさん購入しました。
そのほか、図書館に予約していた本や、新たに手に入れた本など、50冊ほどをドド~ンと手に取りやすいところに並べ、ひたすら読みあさった夏でした。

今回は、その中から、特に、子どもにも大人にも読んでほしい本(小説以外の分野)をご紹介します。

31741511[1]   河地和子・編著『13歳からの自信力』(朝日新聞社/1500円)

副題に「もう少し自分を変えたいあなたへ」とあるのですが、よくある「How to」本と違って、心理カウンセラーや教師、研究者らによる、誠実なアドバイスが、読み手にまっすぐ届きます。
例えば、「干渉か放任、愛情の深浅」、その度合いによって、親の型を4つに分類し(過保護型・押しつけ型・オープン型・無関心放任型)、それぞれに子どもは、具体的にどういう言葉を使い、どう対応していったらいいか、細かく書かれていて、実行しやすい構成になっています。特に、思春期の親子にお勧めしたい本です。
我が家の次男は、20歳を超えているのですが、いい本だからと勧めたところ、いつも以上に熱心に読み、「役に立った。」と言っていました。私も親の立場で、考えさせられるところがたくさんあり、いつもは苦手な横書きが、全然苦になりませんでした。
「は・じ・め・に」から、最初の段落を引用しておきます。
楽しいこと、うれしいこともあるにはあるけれど、人は毎日、結構大変な思いをして日々を過ごしている。くたびれたこころになってしまった日、いろいろなことが面倒になってしまう日、子どもでも大人でもいろいろある。そんなとき、元気を取りもどすために、この本を読んでほしい。


31881995[1]  『みんなで考えよう 世界を見る目が変わる50の事実』
ジェシカ・ウィリアムズ編(草思社/1400円)

2004年にイギリスで刊行された本を、多くの人に読んでもらえるよう、絵を配し、読みやすくわかりやすく編集し直したものです。全部読み仮名がつけてあるので、子どもでも十分読めます。私の読む本とは、全く趣味の合わない夫も、この本だけは熱心に読んでいました。例えば、「中国では2005年に1770人が処刑された。」など、あまりにも世界のことを知らない自分に愕然としましたが、この本で、知るきっかけを作ってもらえました。
「はじめに」から一部引用します。
差し迫った問題はたくさんあります。世界にこれほど大きな不平等や不公平があることは、最大の問題のひとつです。豊かな国と貧しい国の差だけでなく、同じ国の中でも貧富の差が広がっています。わたしはこれがあらゆる問題の根っこなんだと確信しています。
なんとか不平等を減らすことができれば、世界はずっと幸せで安全な場所になるでしょう。ではどうしたらいい?それをみなさんにも考えてほしいのです。・・・(中略)・・・
アメリカの文化人類学者マーガレット・ミードは、とても有意義な言葉を残しています。「思いやりがあり、行動力がある人びとは、たとえ少人数でも世界を変えられる。実際、それだけがこれまで世界を変えてきたのですから」  この言葉がいつまでも真実でありつづけるために、できるだけのことを、さあ、ご一緒に。


31211325[1]   シャーリーン・コスタンゾ・作『12の贈り物』(ポプラ社/1000円)

副題「世界でたったひとりの大切なあなたへ」。作者の愛のこもったメッセージと、黒井健さんの優しいタッチの絵が、ページを繰るごとに現れ、大人の私も励まされる本です。もともとは、自身の子どもたちのために書かれたようですが、この本を読んで勇気づけられた人たちが、次々身近な人たちに手渡し、ベストセラーになったそうです。薄くて小さな本ですが、私も読み終わった瞬間、闘病中の義姉や、子どもたちに贈りたいと思いました。
1「力」 2「美しさ」 3「勇気」 4「信じる心」 5「希望」 6「よろこび」
7「才能」 8「想像力」 9「敬う心」 10「知恵」 11「愛」 12「誠実」
これらの贈り物に添えられた言葉と絵を、あなたも自分の目で確かめてみてください。


番外編:アニメ映画『河童のクゥと夏休み』

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 毎年、夏にはアニメを見るのが恒例なのですが、今年はいいのを二つ見ることができました。一つは、前に紹介したフランスのアニメ『アズールとアスマール』。もう一つは、この『河童のクゥと夏休み』。
観客は、小さな子どもたちが多く、前半はその子たちの反応が可愛く、一緒に笑いながら見ました。後半は、主人公の少年や友だちの少女の心情にすっかり寄り添い、涙を何度もぬぐっての鑑賞。木暮正夫さんの原作がしっかりしていたのかもしれませんが、非常に心にしみる作品に仕上がっていました。
世間の様子もよく描けていたし、何より小学3、4年生ぐらいの子どもの気持ちが痛いほど伝わる映画でした。
見終わって出るとき、入り口に置いてある河童のぬいぐるみを撫でている女性がいましたが、そうしたくなる愛しい「河童のクゥ」です。

テーマ:オススメの本 - ジャンル:本・雑誌



プロフィール

大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年1月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !



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