心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く本-今年読んだ本は152冊。
心に響く本-今年(2007年1月~12月)読んだ本は152冊。
友人から贈ってもらったり、貸してもらったりする本も多く、非常に充実した読書生活の送れた1年でした。今年最後の締めは、どど~んと一挙に15冊「オススメ本」のご紹介です。大変な量ですので、お時間のある方、よろしければ、お付き合い下さい。私の備忘録のようなものですから、途中下車は勿論、読み捨てて頂いて結構です。

まずは、最近読んだ本を中心に、思わず夢中になって、一息に読んでしまった8冊から。

A:個性的な筆者の人柄そのままの文体を、存分に楽しめるエッセイ2冊

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① 武田百合子著『日日雑記』 (中公文庫・590円・1997年1刷~2007年7刷)
特にこれを読んだから何かを得るというものではないのですが、著者の、ちょっと気だるく、かつ達観した軽い雰囲気に浸る心地よさがありました。カバー裏の著者の写真が、個性的な彼女をよく表していて、近くにいたら私は少々苦手だろうけど、魅惑的な表情です。亡き夫武田泰淳(作家)と共通の友人・知人との交流、出戻りの娘H(写真家)とのやりとりなど、日常生活が、彼女の手に掛かると、不思議なほど面白くなり、楽しみながら読みました。
例えばP82 アメ横近くの食堂陳列棚の模食(蝋細工の見本)を見ながら
「・・・を、つくづく眺めていたら、突然、あの世って淋しいところなんだろうな。あの世はこういう賑やかさはないだろうな。こういうものがごたごたとあるところで、もうしばらくは生きていたい!!という気持ちが、お湯のようにこみ上げてきた。」
ちなみに二人が食べたものは、著者「五目セット(五目御飯+清し汁+ところ天+アイスクリーム)」、娘H「いなりきしめんセット(きしめん+清し汁+いなりずし二個+コーヒー)」で、どちらも、食べるタイミングが難しく、まずかったそうです。
観察力の素晴らしさと、さっぱりした表現に、う~んと唸った1冊でした。

② 山下清著『ヨーロッパぶらりぶらり』 (ちくま文庫・600円・1994年1刷~2007年9刷)
ドラマや映画でおなじみの山下清が、支援者の式場先生(同行責任者)たちと一緒に、ヨーロッパを旅したときのことを書いた本。彼独特の、「・・・ので」と続き、「・・・な。」で終わる語り口が、そのまま文体に生かされ、心がほわほわしました。自分のことを「頭がよわい」と言っているけれども、物事の本質を的確に捉え、表現できる賢い人だと思いました。自分に正直で素直な、実に可愛い人。丁寧に書かれた細密画も、素敵な1冊です。
P116~P118
新しい名前がおぼえられないだけでなく、前から知っていたはずのロンドンをドンドンといってみたり、エッフェル塔がどこにあったか思いだせなかったりして、だんだん頭がよわくなってきた。そのうちに式場先生の顔を忘れて、どれが先生だかわからなくなったらどうしようかと考えると、心配でねむれなくなるので、自分が日本人であるのを忘れたら日本へ帰っても外国にいるのと同じになるので、そんなことが心配でだんだんねむれなくなってきた。「先生、ぼくはヨーロッパへきてだんだん頭がへんになってきたようです。頭のよわい人ははじめてみるものをあんまり大急ぎでみてまわると、みんな忘れてしまうのかな」ときくと「頭がおかしくなったように思うのは清だけではないよ。…(中略)…手帳にひかえておけばいい。」「どれもこれもはじめてきく名前なので、それをみんな手帳につけていたら、手帳につけるだけでせい一ぱいで、景色や建物がみれなくなってしまうな」…(中略)…名前のない町や景色というのはないので、ときどき手帳につけて、ときどき景色をみることにした。

B:久しぶりに「物語の力」を感じさせてくれた、短編連作の小説2冊

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最近の小説は、描かれた世界の狭いものや、似たような展開のものが多く、読みはするものの、ちょっと小説嫌いになっていました。そんな中で、この2冊は、「言葉の力」を感じさせてくれ、「小説っていいじゃん」(東京弁?)と、久しぶりに思わせてくれました。

① 金城一紀作『映画篇』 (集英社・1400円・2007年発行)
映画『GO!』が面白くて、原作に当たったのが、この作者を知った最初でした。他のも面白いのですが、題材が似通っているのが不満でした。今回の小説は、帯の言葉そのままの面白さで、一気に読みました。すべての話に共通して出てくる映画が二つ。でも、詳しく書くと、読む楽しみがなくなるので、非常に的を得ている帯文のみを紹介します。
「現実よ、物語の力にひれ伏せ。笑いと涙と感動が詰まった、完全無欠のエンターテインメント!」

② 豊島ミホ作『神田川デイズ』 (角川書店・1400円・2007年発行)
作者は、早稲田大学二部在学中から、受賞経験のある、1982年生まれの若手。登場してくる大学生には、多分に作者の自己像が投影されているのでしょうが、多くの人が共感を覚える存在感があり、自分自身やわが子に当てはめながら、興味深く読み進めました。
大学受験の勉強が無味乾燥である分、若者はその後の生活に夢を抱き、それを励みに受験生活を送ります。しかし、合格し通い始めた大学は、自分が心に描いてきた姿とは、大きく異なる、というのが、悲しい現実です。東京の大学に憧れ上京したものの、人との距離の取り方も友達の作り方も難しく、自分の自意識や自尊心にとまどってしまう、そんな若者の青春を、上手く書いていて、笑ったり、ちょっとほろりとしたりの小説です。

C:思わずはまってしまった自由律の俳人「住宅顕信(すみたくけんしん)」の2冊

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① 小林恭二ほか著『住宅顕信読本』 (中央公論新社・1800円を古本で900円・2002年発行)
「十五年前、ひとりの男が岡山の病院でひっそり逝った  
享年二十五、自由律の俳人だ  
十代はリーゼントにサングラス。つっぱっていた  
十六歳で歳上の女性と同棲。二十二歳のとき出家得度、そして結婚 
翌年、白血病を発症。離婚。病室での育児。三年後、死去
それだけの人生
おかしくも悲しい、それだけの人生
でも、彼は、書いた。書きに書いた
多くの人が忘れかけていた自由律俳句に賭けた  …(以下省略)」

様々な分野の人が、住宅顕信の句を引きながら書いている文章が素晴らしい。句の力が、読んだ人に、新たな力を与えたのでしょう。特に、映画監督「石井聰亙」の文章は、同じ「表現者」としての目が深く温かで、名文だと思いました。一部分だけ引用します。
P19俳句と映画とでは、
「表現の形式は大きく異なってはいますが、心の奥の震えを具体的で身近な形に置き換え、鮮烈な再構成(モンタージュ)の方法によって、生き生きとした強い(魂の)真理の異時空間を創り出すという点は、とても似ている気がします。」

② 住宅顕信句集『未完成』 (春陽堂・840円・2003年発行)
友人たちが編んだ遺句集。モノクロの写真が、顕信の句ととてもよく合っている。自由律の俳人といえば、「種田山頭火」「尾崎放哉」が特に有名で、私も、心引かれる句が結構あります。顕信は、なかでも「尾崎放哉」の句が好きで、繰り返し読み研究していたようです。
そんな顕信の句をいくつかご紹介します。読み過ごせば何ともない句かもしれませんが…。
「あけっぱなした窓が青空だ」「お茶をついでもらう私がいっぱいになる」「影もそまつな食事をしている」「考えこんでいる影も歩く」「かあちゃんが言えて母のない子よ」「抱きあげてやれない子の高さに坐る」「秋は淋しい蚊にくわれていた」「仕事のない指が考えごとをしている」「新年をテレビに挨拶されている」「地をはっても生きていたいみのむし」「何でもないポケットに手がある」「病んで遠い日のせみの声」「見上げればこんなに広い空がある」…

D:みんなにぜひ買って読んでほしい、この12月にできたばかりの本2冊

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① STOP-ROKKASHO プロジェクト著『ロッカショ 2万4000年後の地球へのメッセージ』 (講談社・1143円・2007年12月18日発行)
*この本の印税はすべて地球環境を守るための活動に使われます。
新聞広告に、坂本龍一の名と、ミスチルの桜井和寿の名を見つけ、即行買いに行った本です。
ページ数も少なく、カラフルで読みやすい。帯文にある「まず知るということが大切。知らないということ、無知ということは、死を意味するというか、死につながる。」という言葉を受け止め、多くの人に「六ヶ所村核燃料再処理工場」の危険性を知ってほしいと思いました。
通常の原発から出る放射能の1年分が、1日で出る!国民が知らないうちに負担している数十兆円という莫大な費用!これらのことについて静かなマスコミ!etc.
皆さん、一緒に知ることから始めましょう。本文の「辻信一」氏の言葉から少しだけ引用します。
P55
政府が再軍備へ向けて突き進んでいるのに、人々は動かない。環境問題だって、このままでは人類の存続が危ういとまで言われているのに…。まるで自殺を望んでいるかのように、マスコミ始め、多くの人は知らんふりをしている。金儲けや経済のためにはそれも仕方ない、みたいな。これが「文化的貧困」でなくてなんだろう。
ロッカショ問題という危機は、文化の危機だと思う。だったら、息を吹き込んで文化を生き返らせていくしかないと思うんです。「放射能を流しちゃいけないでしょ」という当たり前のことをちゃんと言える文化を、若者たちを中心につくっていきたいですね。


② 東玲治著『ドキュメント仙波敏郎-告発警官1000日の記録-』 (創風社出版・1800円・2007年12月20日発行) 
この本が手に入った経緯は、とても嬉しいものなのですが、今回はそれは割愛して、本題に。
警察の裏金作りを告発した、現職の警官「仙波敏郎」氏のことは、私の高校時代の同級生が、弁護団の一人ということもあって、何度か、このブログでもご紹介したことがあります。
この本は、仙波氏の告発、その直後の不当配転、配転違法の判決を手にするまでの記録です。肝心の裏金作りについてなど未解決の問題も多く、まだ訴訟は継続中のため、今まで以上に、多くの人に関心を持ってもらい、真実を知ってほしいと思いました。300ページを超す本なのですが、警察内部の腐敗ぶり、議会や監査委員会の無力ぶりというか無能ぶりに呆れ、気づいたら1日半で読み切っていました。愛媛の警察にとどまらず、社保庁などあらゆる分野の公金に対する無責任さが、問題になっている今、選挙権が行使できる私たちこそが、読んでおかなくてはいけない本だ!と思いました。
「警察官だけは、法を曲げてはならない、不正をしてはならない」という「正義」で、全警察27万人を敵に回すことだとわかっていても、勇気を持って決死の覚悟で告発した仙波氏、ジャーナリストとして不正を追及する姿勢を貫いている東氏、手弁当で支援する弁護団、彼らを支援する多くの人たち。彼らを応援したい気持ちでいっぱいです。
その一方で、私たちの税金が、偽の領収書で私腹を肥やすために使われているだけでなく、更にそれを弁護するために使われているという現実。不正を追及できない警察・議会。私たちの税金が、こんな厚顔無恥な人たちのために虚しく使われているのに、真実を知ることすら難しい社会。どう考えてもおかしいし、私たちは怒らなくてはいけないと思うのです。
東氏の文章が力強く、「ペンの力」を感じる素晴らしい1冊でした。ぜひ読んでみて下さい。

            残りの7冊は、また後ほど。ちょっと一休み。

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続いて、アップする予定でまとめていたのに、そのままファイルで眠っていた7冊から。

E:読みやすくて、いっぱい共感できる2冊。

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①  村中李衣著『こころのほつれ、なおし屋さん』 (クレヨンハウス・1200円・2004年発行)
山口県の短大で、コミュニケーションワークの講義を担当している著者が、その授業の様子を書いたもの。ゲーム感覚で、先生の指示に従っているうちに、見えてなかった自分や級友の内面に気付くという過程が、大変興味深かったです。わかりやすい文章で読みやすく、自分もそのワークに参加している気分でした。
P133
他人を信じることができるようになる方法。そんなのあるわけない。信じたものがそのとおりでなかった、ということは当然起こり得る。でも、それに裏切られた、と歯がみしたり、絶望したりしないですむ方法ならある。それは自分を信じることだ。信じてみたいと思う自分のこころのなかにこそ、希望は存在する。それは他者によって、絶望にすり替えられたりしない。
P202
「わたしたちって、苦しい時、なにかに悩んでいる時、外見では平静を装っていても、こんんなにもこころのなかで叫んでいるんだ。それをからだ全部で支えているんだって、初めてわかった。」チヨミが残してくれた感想を、自分に絶望せず、他者を切り捨てず、もう少し明日を生きてみるための励ましとして、おぼえておきたい。
P241
道をたずねるという、何気ないエピソードだけれども、ひととひととの弱まっている関係性の回復に大きなヒントを与えてくれる。「わたしがいるように、あなたの傍らには、ほかの誰かもいる」こと。そして「わたしだけでなく、その誰かも、あなたに力を貸してくれる」ことを信じられるということ。ひとりでしょい込まず、他者にゆだねる。それは近代社会がおぼえた造語「責任転嫁」でなく、昔ながらの「相身互い」であり、「おたがいさま」である。

② 米原万里著『米原万里の「愛の法則」』 (集英社新書・660円・2007年発行)
高校生向けの講演をまとめた本なので、大変わかりやすく、かつ、彼女らしい面白さ満載で、一気に読めます。ちょうどエドワード・サイードの本を読んでいたので、次に取り上げる話題と重なる部分もあり、共感することばかりでした。
グロバリゼーションのほんとうの意味
「国際化」と言うとき、日本人が言っている国際化は、国際的な基準に自分たちが合わせていくという意味です。国際村に、国際社会に合わせていく。
 アメリカ人が言うグロバリゼーションは、自分たちの基準を世界に普遍させるということです。自分たちは変わらないということです。自分たちは正当であり、正義であり、自分たちが憲法である。これを世界各国に強要していくことがグロバリゼーションなのです。
 つまり、同じ国際化と言っても、自分を世界の基準にしようとする「グロバリゼーション」と、世界の基準に自分を合わせようとする「国際化」とのあいだには、大きな溝があるわけです。正反対の意味ですよね。これを私たちはちゃんと自覚するべきだと思います。これが第一の問題点です。
 第二の問題点は何か?世界に自分たちを合わせなくてはいけない、と日本人が考えるときの世界あるいは国際社会とは何かです。これは日本人の伝統的な習性で、その時々の世界の最強の国が、イコール世界になってしまう傾向があります。しかも、世界最強の国というときに、何を基準に世界最強と判断するか。基本的には軍事力と経済力、これだけを見て、文化を見ません。文化を見ないにもかかわらず、なぜか世界最強の軍事力と経済力を持つ国は文化も最高だと錯覚してしまう傾向があります。


F:かなりマニアックな詩歌&推理好きの人ための3冊

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北村薫著『詩歌の待ち伏せ』上・下・続 (文藝春秋・1300円~1450円・2002年~2005年発行)
詩歌好きの私のためにあるような本でした。詩歌との偶然の出会いが、糸をたぐり寄せるようにつながっていき、詩歌の世界の推理小説を読んでいる感じの本です。
筆者は、ミステリー作家として有名ですが、実は私は一冊も読んだことがなく、同じくミステリー作家の高村薫と混同するぐらい、筆者についての知識がありませんでした。名前も文体も、性別が分からず、「???」という感じでしたが、それもそのはず、スタートは、覆面作家だったそうです。朝日の夕刊に、歌人の天野慶さんとの往復書簡が載っていて、そこの写真で、似たような年頃の男性だと判明しました。
詩歌や言葉についてのこだわりや知識が、広くて深くて、書き方も上手く、優れた読書案内人でもありますが、かなりマニアックな印象です。
本の表紙やさし絵に見覚えがありました。前にここでも紹介した『木の実の宝石箱』『木の葉の美術館』の群馬直美さんが、担当されていました。

各巻から、特に印象に残ったエピソードをご紹介します。
① 『上巻』より
床に就いた父も母も、今はもういません。…ただ若い頃には、弔辞の紋切り型にも思えていた《待っていて下さい。いずれわたしも参りますから》が、文飾ではなく、土に水が染み込むような、ごく自然な言葉だと思えるようになりました。それは後ろ向きの哀しみの文句であってはならない。それでは両親にすまない。《だからこそ、一日一日を大切に生きよう》という意味でなければなりません。
【亀~有名な人・身近な人が亡くなり、死を意識することが、年と共に増えてきました。「いつか必ず死ぬのだから、悔いのないように生きておこう。やりたいことはやっておこう。言うべきことは言っておこう。」筆者と言葉は違いますが、「一日一日を悔いなく生きる。」という思いは、きっと、誰もが、同じかなと思います。】

② 『上巻』&『下巻』より
ハードボイルドファンにはおなじみの名台詞《さよならを言うのはわずかのあいだ死ぬことだ》(清水俊二訳)を巡っての探偵ぶり?が、面白かったです。私なりにまとめた結論は、以下の通りです。すっきりするまで、こだわり続ける筆者の性格に、感心しました。

この一文は、もともとフランスの詩人アロオクールの詩の一節だったそうで、
《Partir,c’est mourir un peu.》「去るは死するに似たり」を、
アガサ・クリスティが『バグダッドの秘密』で、わざとイギリス人の発音に変えて引用しました。
《Partir,say mourir un peu.》「別れとは死に似たり」。
このことを知らずに、
レイモンド・チャンドラーは『長いお別れ』で英訳して引用したようです。
《To say good-bye is to die a little.》
それを、清水俊二氏は、《さよならを言うのはわずかのあいだ死ぬことだ。》と訳し、
原詩を愛し口ずさんでいた西條八十氏は、《別れるといふことは幾分死ぬことだ。》と訳し、
大学の語学教授の光原百合さんは、《大切な人と別れるのは、自分の何分の一かが死ぬことだ。》と訳しました。
それらを踏まえ、筆者の北村薫さんの頭にできあがった訳は、《さよならを言うのは、わずかに死ぬことだ。》


【亀~さてさて、皆さんだったら、どう訳しますか?私は、光原百合さんの訳が、一番わかりやすく、共感を覚えました。自分の一部を形成していった人たちとの別れ、身近な人もいれば、本で知っただけの人もいますが、その人たちとの別れ(死別も含め)は、自分自身の一部が「死ぬ」ような痛みや辛さがあると、私は感じています。】

③ 『続巻』より
筆者の、気になったら、ずっと頭に残っていて、偶然の出会いの中から、「これ!」と取り出してくる姿勢は、書物の中で釣りをしているような感じです。なかでも、藤原実方・行成の話は、どんどんつながっていき、興味が尽きませんでした。私なりにまとめてみます。

藤原実方は百人一首の「かくとだにいやはいぶきのさしも草さしも知らじな燃ゆる思ひを」で有名な歌人です。一方、藤原行成は、平安中期の有名な書家で、小野道風・藤原佐理(すけまさ)と並ぶ三蹟の一人で、趣味は「藤原道長」というほどの政治家でもあるそうです。
ある時、実方が「桜狩雨は降り来ぬ同じくは濡るとも花の蔭に宿らん」と詠んだ歌を聞き、行成は「歌はおもしろし。実方は痴(おこ)なり。(なるほど歌は風流だが、作る奴は馬鹿だ。)」と評したそうです。筆者曰く「寸鉄人を刺すとはこのこと」とありました。これら、さまざまな逸話を踏まえて、筆者の述べた結論は、以下の通り。なるほどなあと思いました。
道隆派や道長派という枠を越え、物事に対する興味の持ち方、頭の構造が別なのです。共に、よく回転する頭脳を持っています。だが、回り方が全く違う。実方という独楽は虚の世界でよく回り、行成という独楽は実の世界でよく回る。


【亀~この二人に限らず、この人は、虚実どちらの世界に重きを置いているのだろうか、時々気になることがあります。小さいときから空想癖のある私なんかは、「虚の世界」が大きくて、「小説は嘘が書いてあるから読まない。」と言う夫は、「実の世界」が大事な人なんだろうなあと思います。皆さんは、どちらの比重が大きいですか?と、書きつつ、最近の小説は小粒で、(というか、日本の小説は、過去からずっと、ほとんど私小説の流れ)正直飽きていました。というわけで、実は、最近は、ノンフィクションに傾いている私であります。】

G:「知る」ことの大切さを教えてくれる2冊

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① 鬼丸昌也・小川真吾共著『ぼくは13歳 職業、兵士。―あなたが戦争のある村で生まれたら 』(合同出版/1300円/2005年発行)
20代後半と30代前半の著者は、争いによって心や体に傷を負った子どもたちのリハビリのため、現地アフリカで支援活動しているNGOのメンバーです。現実に今もこの世界で起きていることばかりです。私は無知で平然と暮らしている自分自身を反省させられました。
できる限り多くの方に読んでいただきたいので、ここでは一部分のみ要約して紹介します。
ウガンダのC君は、12歳の時、反政府軍に誘拐され、無理矢理兵士にされ、母親を殺すことを命じられます。『できない』と言うと、鉈を持たされ『片腕を切り落とせ。そうしなければ二人とも殺す。』と脅され、命だけは助けてほしいと、鉈を振り下ろします。その後3年間兵士として戦わされました。大人の兵士に子どもを産まされた少女兵士もいます。
今、世界では30万人もの子どもが、小型兵器で兵士として戦わされています。資源の争奪をめぐる地域紛争の主な武器は小型兵器で、毎分1人、年間50万人がその犠牲になっています。資源を手に入れ利益をあげているのも、武器を輸出して儲けているのも先進国の側。先進国の豊かさを享受している私たちが、根本原因であるとも言えるのです。

P140「あとがきにかえて」より
強制連行され少年兵士にされていたウガンダの17歳の少年O君の言葉
「今、世界中で起こっている争いはきっとお互いのことをみんな知らないからなんだ。ぼくが戦ってきた紛争も、神の抵抗軍と政府軍がお互いのことを理解しようとしないから起こったんだ。ぼくは世界中を旅していろいろな人たちのことを知りたい……。ぼくたちのことをもっと世界中の人に伝えたい。もし、みんながそうやって、お互いのことを知り、いろいろな考えを理解しあえば、きっとぼくたちが戦ってきたような戦争は終わると思うんだ。」


② 井筒和幸著『民族の壁どついたる!-在日コリアンとのつき合い方』 (河出書房新社/1200円/2007年発行)
この秋、メイシアターで『パッチギLove&Peace』(主題歌「あの素晴らしい愛をもう一度」)の上映があり、井筒監督の講演会が同時に行われるというので、興味津々で出かけました。青春性を前面に出した第1作『パッチギ』(主題歌「イムジン河」)もよかったのですが、「在日コリアン」の過去と現在をきちんと描いた第2作もよく、さらに嬉しいことに、第3作目も考えているというお話でした。暴力場面は、正直もっと少ない方が嬉しいけれど、あれも映画の中で、表現する立場として必要なのだろうと、2作目で感じました。
何よりよかったのは、監督の生の声を聞け、この本にサインをしてもらいながらお話もできたこと。「若い人にも伝えて下さいね。」と言われたのが印象的でした。監督はテレビで見るよりずっとソフトで、正義感と優しさをたっぷり持った、ヒューマニティあふれる素敵な方でした。偏見の大きい分野を映画にしたため、攻撃もたくさん受けたそうですが、真実を伝えたい、このままの世の中ではいけないという、監督の情熱に、私は尊敬の念すら抱きました。
この本の題名は、出版者の意向で、きつい言葉になったそうですが、内容は14歳くらいの人からわかるようにと、易しく書かれていて、「若い人に(本を)読んでほしい、(映画を)観てほしい。」という監督の気持ちのよく伝わる本でした。河出書房新社の出しているこのシリーズ[14歳の世渡り術]は、帯に「そのまま大人になるつもり?」「中学生以上、大人まで。」「にがい歴史も全部知ろう」とあり、編集者の熱い気持ちが感じられる本です。昔読んだ高史明氏の『生きることの意味』(名著です。)で初めて知った朝鮮のこと、在日コリアンの立場、日本と朝鮮の長い歴史などが、わかりやすく説明してありました。
監督からのMessage『世界中の人たちと仲良くするために、ちゃんと歴史を知ろう。「知の力」ですべてが解決できるはずだから。』を受けて、ぜひ多くの人に読んでほしいなと思いました。

【亀~奇しくも、どちらの本も「知る」ことの大切さを述べています。暴力や憎しみの反対側にある平和や愛は、「知る」ことから始まる。この考えに、とても共感を覚えました。】

 最後まで読んで下さって、ありがとうございました。「世の中に、本というものがあってよかった!」と、何度も思った1年間でした。短期間のベストセラーで、ギネスものの『ホームレス中学生』は、田村君が寝泊まりをした公園も知っているだけに、身近に感じましたが、それがなくても、いい本でした。その他にも、角田光代作『対岸の彼女』、名木田恵子作『金色の林檎 レネット』、水谷修著『「あおぞらの星」夜回り先生と考える』、重松清作『青い鳥』、星野伸一作『万寿子さんの庭』など、紹介したい本は限りなくあります。
無の状態から1冊の本を作り上げていくというエネルギーは相当なもので、書き手への感謝と、それを享受できる幸せを思います。今年1年、拙いブログにお付き合い下さり、ありがとうございました。来年も、よい本と、そして、よい人との出逢いがありますように。皆さん、よい年をお迎え下さい。

テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

手作りが好き!&心に響く言葉&お知らせ
 Merry Christmas!  
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【2007年12月24日追加:大きい2枚の写真は、万博公園のイルミネーションです。】

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【2007年12月21日東寺にて。弘法市の出店は1200~1300店。】

12月21日(金)。前の日4回目の退院をしたばかりの義姉が、「東寺の終い弘法(しまいこうぼう)に一緒に行こう。」と言うので、兄の運転で早い時間帯に出掛けました。ちょうど「八幡神護摩供」という、護摩木を焚く儀式をやるところで、お坊さんたちの行列も見ることができました。お目当ての「すぐきの漬け物」や宇治茶を買って、混雑して身動きできなくなる前に境内を出ました。東寺の五重塔は、世界一高い木造建築で、ピサの斜塔とほぼ同じ、約55メートルだそうで、どこからでも目立ちます。

年末に京都で正月用の買い物をするのが、恒例になっている兄夫婦。「せっかく京都に来たので、錦市場にも行きたい。」と、京都の中心、四条へ。大丸の駐車場に車を入れ、錦市場へ。年末といっても、まだ混雑はなく、兄はもっぱら試食に専念。義姉は、京都らしい麩(ふ)や焼き鱧(はも)を購入。「明石に、お正月用の焼き鯛を買いに行ったこともあったねえ。」など懐かしい話もしながら、歳末の京巡りができました。

本日23日は、兄の家族と、我が家で、これまた恒例の忘年会をしました。一人一人にとって、一つ一つが、かけがえのない大切な時間だと、年の移りに改めて思います。


 手作りが好き-今回は、義姉の作った作品の一部を載せます。

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【毛糸の作品:左からバッグ、帽子、セーター、ベスト。本日撮影。モデルは、姪と義姉。】

義姉は、セーターをはじめ、実にたくさんの物を、いろんな人に編んであげているので、何も見ずにさっさと手が動き、車に乗っていても、平気で編めます。写真のバッグや帽子は、闘病生活のこの秋編んだ最新作です。

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【室内の飾り:左からミニ着物の飾り、タペストリー、家具にかけるクロス】

のれん、テーブルクロス、壁掛け、蔓で編んだかご、つい立て等々、兄たちの家は、家中すべて義姉の手作りと言っていいほどです。義姉は、物を作るのが大好きで、しかも丁寧で上手です。和服を仕立て直して、コート、ワンピース、ジャケット、ジャンバースカートなど、頼まれものも数知れず、刺繍もピアノカバーなどの大作があります。写真の作品は、この秋、兄夫婦の田舎の家で撮ったものです。


 心に響く言葉-手帳に書き留めた言葉を少しだけ載せます。

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【この秋に撮って、いつか載せようと思っていた花の写真から。】

 「ではまた来週お会いしましょう。必ずお元気で。ごきげんよう。」
NHKFMの毎週木曜夕方にある音楽番組で、DJの矢口清治さんが、最後に言う言葉です。「必ずお元気で」という言い方に、彼のこだわりと願いを強く感じ、ちょっとうるうるしてしまいます。

  「その土地を好きにならないと、いい写真は撮れません。」 
朝日新聞の小さなコーナー「田舎で暮らす」に、12月9日、写真家の水越武さんが書いていた言葉です。写真だけでなく、詩歌や絵などの創作も、人々との生活もそうだなと思いました。

  「『写生』とは、時、所、対象を選ばず僕らの前に現れる風景に自分の生を感じるということだ。」
11月23日の「清水哲男の新・増殖する俳句歳時記」で、今井聖さんが、「捨布団あり寒林を戻るなり(森田公司)」という句の解説に書いていた言葉です。素晴らしい解説でしたので、以下に引用させてもらいます。

いつも見ている風景でありながら風情(詩)を感じないから心に留めない一瞬が、僕らの一日の体験の大半を占める。たまに、ああ、いいなあと思う体験や視覚的カットは、やはり、みんなが同様にいいと思うそれである。それは発見ではなくて共感だろう。捨猫や捨案山子や捨苗には「詩」があり、捨布団や捨バッテリーや捨自転車にはないのだろうか。否、見えるもの、触れるもの、聞こえる音、みなそれぞれどんなものでも、生きている自分とのそのときその瞬間の触れ合いの中で意味を持つ。意識できないだけだ。こういう句を見るとそれをつくづく感じる。「写生」とは時、所、対象を選ばず僕らの前に現れる風景に自分の生を感じるということだ。

昔、「ゴミ箱の中身をすごく美しいと思ったことがある。」と言った先輩のことを思い出しました。その瞬間、先輩の目には「発見」があり、心に強く「生」を感じたのでしょう。


 お知らせ-utsugiさんのブログ

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【パソコンに取り込みながら、紹介できてなかった作品の一部です。】

きれいな切り絵を、ここでも何度か紹介したことのあるutsugiさんが、ブログを始められました。作品ができるたびにカラーコピーを頂くので、折を見て紹介を、と思いつつ時が経ってしまい、申し訳なく思っていました。リンクしましたので、これからは、ご本人のブログ「しんや・ゆう便」http://blogs.yahoo.co.jp/utsugimsで、皆さん、お楽しみ下さい。私も、utsugiさんのブログ、楽しみにしています。

テーマ:ハンドメイドの作品たち - ジャンル:趣味・実用

猫日記「好(hao3)の日々」第28回
猫日記「好(hao3)の日々」第28回
2007年12月15日(土)  ハオは遊びに夢中のため、今回も書き手は大空の亀。

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【家の近くで昨日撮影。土手の斜面を覆った緑の蔦と、その上に散り敷いた鮮やかな紅葉】

 先週の月曜日の朝のことです。
夫「あっ!レンジに入ったままや!」
亀「誰が?!」
ハオ「誰が?って、そりゃ、聞き方おかしいニャン、お母さん。何が?って聞かないとニャー。」
亀「だって、私の頭にはハオしか浮かんで来んかったもん。扉開いてた?好奇心旺盛!知らずに閉めた?!心臓止まりそうやったあ~。」

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【左:モデル気分。       中・右:こたつで本を読んでいる私に、興味津々のハオ】

 最近、好(ハオ)がはまっているのは、マンション階段の踊り場でやる「コンクリートスケート」。私がリビングのパソコンを使うときに限って(別の部屋のパソコンの時は、必ず横で眠るのに)、催促が激しい。私がパソコンの前に座るやいなや、背伸びをして、前足を私の腕にかけ、すがりつき服を引っ張る。お願いモード満点の目で、じっと見つめ、甘えた声で鳴き、時々視線を玄関の方にやり、「ねっ、ハオのお願い、わからないの?!」と、私がパソコンをするのを諦めるまで、引っ張り続ける。
私が諦めて立ち上がるやいなや、玄関に走って行き、ドアノブを自分で開けようと背伸びをするが、届かない。私がドアを開けるとすぐに、ハオはいそいそと目的の地へ。しかし、一目散には行かない。ちゃんと私が付いてきているか、振り向いて確かめてから、一定距離を進む。全身に喜びをあふれさせ、「いそいそ」としか表現の仕様がない走り方で、私の前を行くハオを見ると、不良娘の夜遊びに付き添っている親の心境になる。
到着したハオは、恍惚感あふれた顔つきで、脇腹をコンクリートの床に当ててスーイスイ。時々、後ろ足で壁を押し、その勢いを利用して更にスーイスイ。誰かの足音がすると、猛ダッシュで家に駆け込む。これを飽きることなく、毎日、何回も。私は飽きる。でも、あの体全体でやるスケートは、気持ちよくて面白そう。私も猫だったら、やってるな。

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【左:モデル慣れ。    中:人より高いところがいいのよねえ。    右:朝の光にうっとりの定位置。】

 毎週金曜日の中国語のレッスンで、テレサ・テンの『時の流れに身を任せ』を、練習中。
いつかカラオケで、を目標に?!
任時光忽忽流去我只在乎イ尓(ren4 shi2 guang1 cong1 cong1 liu2 qu4 wo3 zhi3 zai4 hu1 ni3)
=時の流れに身を任せ
心甘情願感染イ尓的気息(xin1 gan1 qing2 yuan4 gan3 ran3 ni3 di4 qi4 xi1)
=あなたの色に染められ・・・途中省略・・・
除了イ尓我不能感到一糸糸情意(chu2 le ni3 wo3 bu4 neng2 gan3 dao4 yi4 si1 si1 qing2 yi4)
=今はあなたしか愛せない

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【左:ともに緊張して固まるの図。中:おっかなびっくり覗き込む。右:手に付けたクリームを舐めたい!】
 
 「静電気女」返上
バチッと音がしたり、青白い火花が飛ぶほどの、ひどい「静電気女」だった私ですが、12月5日(水)放映の「ためしてガッテン」でやっていた方法を試したところ、この冬は、一度も「パチパチ、イタ~イ!」を経験せず。方法は、超簡単。ドアとか郵便受けとか、金属の物に触れる前に、壁に触れる。これだけで、体内にたまっていた静電気が、地面に逃げる。アースの原理とか。ウン十年も続いていた「怖々触る」生活に、ついに決別!もう一つ紹介された、木片を持つ方法は、車の時に役立ちそう。

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【家の近くで、昨日撮影。池の面に映る午後の光と、ほほけた薄。】

テーマ:猫のいる生活 - ジャンル:ペット

心に響く音楽-「ジョン・レノン」の歌&ベランダから
12月初めの休日の朝、家のベランダから見下ろす紅葉の景色を、もっと見える所から撮ろうと、同じ階の西側にある階段に行きました。
既に先客の女性が居て、階段に座って携帯を覗き込んでいました。「きれいですね。」と声を掛けたところ、慌てて立ち上がり、バツの悪そうな顔のまま、傍にある洗い場で、モップを濡らし、廊下を掃除し始めました。
デジカメを手に、景色を撮りにやってきた私は、彼女も「同類だ!」と思って、嬉しげに声を掛けたのですが、彼女は写真を写したのではなく、メールをチェックしていただけのようです。
清掃の仕事をさぼっているという後ろめたさが、「きれいですね。」という言葉を、嫌みを言われたと受け取らせたのでしょう。もしかしたら、その日一日、会社に「さぼってますよ。」という連絡がいくのではないかと、ドキドキしながら過ごされたかもしれませんね。
それぞれの思いの中での、こんなすれ違い、結構ありそうです。

以下の写真は、すべて、その日のものです。

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左端は「三色彩道」と名づけられた、駅までの唐楓と台湾楓の並木道です。先月末、夕方のニュースで紅葉の特集があったとき、京都東福寺・有馬瑞宝寺公園・箕面の滝・奈良公園・嵐山と並んで放映されたのには、感激でした。
左端、今回大きく載せた写真、真ん中、右端と、景色はつながっています。遠くには、色づいた箕面の山々が見えます。よろしければ、拡大してご覧下さい。

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 66年前の12月8日、日本がハワイの真珠湾を攻撃して、太平洋戦争が始まりました。まだ、115万人の遺骨が帰ってきていないそうです。多くの悲しい犠牲者を生み出した戦争、人類はその愚かさを学んだはずなのに、未だに世界では争いが絶えません。
27年前の12月8日、ジョン・レノン(当時40歳)が、凶弾に倒れました。米政府の圧力の中、世界平和を願い行動した、レノンのドキュメンタリー映画が、今、公開されています。
ちょうど先月下旬、朝日新聞の「アスパラクラブ」コーナーに、ジョン・レノンの好きな曲を読者にアンケートした結果が載っていました。ベスト3は、『イマジン』・『スタンド・バイ・ミー』・『ハッピー・クリスマス』。私も全く同じだったので、なんだかとても嬉しくなりました。今回は、その3曲の歌詞を、日本語訳で、一部分ですが、載せますね。平和を願うレノンの思いが伝わる歌詞です。

 『イマジン』
想像してごらん 国境なんてないんだと そんなに難しいことじゃない
殺したり死んだりする理由もなく 宗教さえもない
想像してごらん すべての人々が 平和な暮らしを送っていると


 『スタンド・バイ・ミー』
キミが傍に寄り添っているだけで 僕は強くなれるんだ
だから ダーリン いつもいつも僕の傍にいておくれ

 『ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)』
今宵はクリスマス
弱い人たち 強い人たち 金持ちの人たち 貧しい人たち
世界はこれでいいとは思わないが ともかく ハッピー・クリスマス
肌の黒い人たち 白い人たち 黄色い人たち 赤い人たち
さあ この辺で争いはやめようじゃないか


 応援しているaoki takutoが、新しい曲 『話の途中』 をアップしました。
今回は、日本語の歌詞です。よろしければ、リンク先より、聞いてみて下さい。

テーマ:心に沁みる曲 - ジャンル:音楽

心に響く風景-奈良公園の紅葉と鹿たち
 「ぼちぼちいこか」
「-亀の歩みで」と書こうとして、前に新聞で読んだ小学1年生の男の子の言葉を思い出しました。
連休前に出たたくさんの宿題を、子どもが必死になってやっているので、お母さんが「そんなに焦ってやらんと、亀さんみたいにゆっくりやりや。」と言ったところ、その子が「お母さん、亀はのろいかもしれへんけど、亀なりに一生懸命全速力なんやで。」と言ったという話。
「負うた子に教えられ浅瀬を渡る」ということわざがありますが、この話を読んだときは、「あっ!」と思いました。先入観で物事を見てしまう思い込みの激しい大人に比べ、何と柔らかい頭。こういう視点や発想を、何歳になっても持ち続けたいものです。
というわけで、「-亀の歩みで」は無しの、「ぼちぼちいこか」。冬眠中も訪ねてきてくださった方、ありがとうございます。つい一生懸命になる悪い癖に、セーブをかけながらぼちぼちやっていきますので、これからもよろしくお付き合い下さい。

 今日は、大好きな奈良に行って、鹿の写真ばかり撮ってきました。小さいサムネイル版も大きくなりますので、よろしければ、拡大して可愛い鹿たちを見てやって下さい。

017nara071202.jpg 【大仏殿裏】 

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076071203nara.jpg 【大仏殿東塔跡】

テーマ:紅葉~♪ - ジャンル:写真



プロフィール

大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年3カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !



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