心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
手作りが好き!-久しぶりです!
 久しぶりにミシンを出して、せっせ、せっせと作りました。
作り始めると、あれこれ組み合わせるアイデアが沸いて、ひたすら作り続けた数日。
買いためていた布など気になっていた材料が、次々と形になるのが楽しくて楽しくて。
作ったものは、いろいろ贈り物をくださった方へのお礼にしたり、家で使ったり…です。

最初に作ったのはブックカバーです。  007ブックカバー0810   011ブックカバー0810

布の色を組み合わせるのが面白くて、文庫用・新書用・単行本用と10枚作り、お礼に送りました。


 013手提げ0810   014手提げ0810 上とおそろいで、A4の大きさの手提げ袋を作りました。


 002コースター0810   004コースター0810   043コースター0810
 同僚に作り方を教わった可愛いコースターです。

 折り紙のように布をシャツの形に折って、アイロンでしっかり押さえ、最後に四角くミシンで縫うだけ。
 ミニチュアのシャツが可愛くて、人にさし上げるのも手頃なので、気がついたら35枚も作っていました。


              019額装0810   023軸装0810  壁飾りです。

 帯や着物地を利用して、アイロン紙で裏打ちをし、両面テープを使って貼ってあります。
 左の額装の方はうまくいったのですが、右の軸装の方は、巻いていたら皺ができてしまいました。グスッ…。


 025センター0810 テーブルセンター 026ランチョン0810 ランチョンマット(4枚)
 赤いテーブルクロスのきれいな部分と、使い勝手が悪くしまってあったのれん(飾りのボタンも)を利用して、テーブルセンターとランチョンマットを作りました。すべての材料を使い切れるデザインにできたのが、ちょっと自慢の(自画自賛ですが…)作品です。色合わせも、偶然、赤の布と同じ色のラインがあり、ラッキーでした。


 056センター0810 テーブルセンター 055ランチョンマット0810 ランチョンマット(4枚)
 色が地味すぎて使ってなかったテーブルセンターに、夏のバーゲンで買ったまま使ってなかった和風の布を組み合わせて、お正月用に作りました。昔、弁当袋を作って余っていたひもを、飾りにつけました。


 058エプロン0810   061エプロン0810 エプロンです。

 上と同じ布がたくさんあったので、使い切りたくて作りました。夏用の薄い布なので、袋状に縫って二重にしています。ひもを少し長めに買ったので、残った分ですそを飾ってみました。1枚はお礼に、1枚は私用に。


             エプロンです。 063エプロン0810  071エプロン0810

 数年前、友人と行った京都の雑貨屋さんで、元気が出る感じで一目惚れして買ったサクランボ模様のキッチンクロス。そのままでエプロンにして未使用のまま置いていたのですが、先日、このサクランボ模様にぴったりの真っ赤な布を発見。左の方は、前に作っていたエプロンを利用して上の部分を二重に。右のは、前に作っていたエプロンの下半分を切って、ポケットに。違うデザインで楽しんでみました。1枚はお礼に、1枚は私用に。

 この他に、私専用の座布団とクッションのカバーが古くなっていたので、作り替えました。

 アイデアノートには、まだたくさん、デザインを描いているので、またいつか一気作りをすることになるでしょう。私の縫うものは、いつもまっすぐで平面的なものばかりですが、料理と一緒で、手持ちの材料で、あれこれ色合わせやデザインを考えるときが、最高に楽しいです。

                                 

 お知らせ
1、以前にお知らせした「菅谷藍」さんの出られたNHK「100歳バンザイ!」。そのHPの中の「にっぽん百歳ファイル(10月18日放送)で、藍さんの笑顔をいっぱい見ることができます。

2、9月16日から四国88カ所を歩いて回っていた兄が、10月22日に全行程を巡り終え、元気な姿で戻ってきました。「人生は無常です」と書いた私に、「無情です」(単なる誤変換?)と返してきた兄でしたが、多くの人との温かい交流と美しい自然に、愛情をいっぱい受け取ってきたようで、充実した顔をしていました。
途中、拙ブログにステキな詩を送って下さった方があり、兄に転送したこともありました。多くの方に励まされての道中だったようで、思い出話が尽きませんでした。

3、前に兄が俳人の坪内稔典さんに取材に行くと言っていたので、その記事が出来上がるのを楽しみにしていました。先日完成したのをもらったら、6ページも特集してあって、嬉しく思いました。
「大阪府立国際児童文学館」を取材した記事も5ページ分あり、読み応えがありました。

        おおさかの街0810  「おおさかの街 69号」 2008年10月27日発行/300円

4、同僚のSさんから「可愛いのが撮れたので載せてね。」と、今日送られてきた猫ちゃんの写真です。

            NEC_0215[1]横に

    名前はミミちゃん。Sさんがそばに行くと、ごろんと寝転がって、この写真のようになるそうです。
    名前を呼ぶと、ちゃんと「ニニャ~」と返事もするそうです。甘え上手の可愛い猫ちゃんですね。



テーマ:こんなの作りました♪ - ジャンル:趣味・実用

心に響く詩歌(歌集)-亀谷たま江歌集『雨上がり』
亀谷たま江歌集『雨上がり』 (青磁社・2002年7月24日刊・2500円)

             雨上がりカバー0807 【カバー】    雨上がり本体0807 【本体】

 亀谷さんは、大阪歌会で司会を担当して下さっている、とっても優しい方。歌の読みも詠みも話し方も、独特のソフトな雰囲気があって、周りの人をほっとさせて下さる。私と同様、ちょっとすっとぼけたことをされる時があり、それがまた、親近感がわいて嬉しいところ。歌も人柄も、大変魅力的な方です。
私が「塔」に入会する前に出版された歌集のため、入手を諦めていたのですが、お世話下さる方があり、頂けました。ありがとうございます。すぐに読んで、好きな歌を抜き出していたのに、アップが遅くなってしまいました。


 [恐竜が好き]犀が好き。猫が好き。動物と同じ目線に、ごくごく自然になれる心底優しい方。恐竜の名前はロマンがあって、人を空想に誘うけれど、所も時も問わず、生き物たちと一体化してしまうのが、亀谷さんの素敵なところ。

雌かなと化石見るときジュラ紀さへ親しき遠さマメンチザウルス

カナヘビが尻尾の先まで意識する人はわれなり共に息止む

腹這ひに冬空見上げてとなり合ふ猫の孤独と私の孤独

その角(つの)にうす陽のあたるころならむ春ははなびらを食ぶる白犀

窓の外(と)に出したきわれと出たき蛾と息が合はざり蛾は弱りたる



 [他者への関心]亀谷さんの歌は、河野裕子さんがよく言われる「滞空時間の長い歌」。読むとなんだかとってものんびりした気分になる。誰に対しても穏やかな接し方をされるんだろうなというのが、歌からしみじみ伝わってくる。 

高きビル築ける人ら夕ぐれはその高きビル見上げつつ帰る

歯医者さんは一日人の歯を見ると通ひ始めてしみじみ気づく



 [無機物への意識]人間や動物たちみたいに生きているものだけが、作者の興味を引くのではない。トラック、電柱、見る目があるから、何だって歌になるし、面白い。

ほれぼれと角に見てをり丈長きトラックが倉庫に仕舞はれゆくを

電柱はたよりにされて道ばたにセーラー服の子らまだ話しをり


         042kyoto081015.jpg 【京都岡崎】
         
       
 [体の感覚]とても鋭敏な方だなと思う。ヨガを教えておられる(おられた?)。いつだって、自分の体や心の声を、きちんと耳を澄ませて聞いている人。歌から、そんな印象を受ける。表現が素晴らしくて、歌会の時もいつも「いいなあ」と感心するのだが、次の歌のどれもほれぼれする。とにかく上手い。

秋風に両手広げてすんすんと路地をゆくとき風の振り袖

踏切に止められながら私たち直立に立つ棒あがるまで

木洩れ陽を消しつつ私の影がゆく影の私をなめらかにして

雷過ぎて未(ま)だ耳の澄む身体かな戸を少し開け雨に近づく

カンカンと踏切で鳴れば踏切に馬穴(ばけつ)を持ちて立ちゐるこころ

泣くやうに身体はできているらしく泣きたるのちをぽかんと眠い



 [家族]息子さんたちへの思い、お父様への思い、それぞれに共感できることばかりだ。家族への歌は、他のどこか脱力したような感覚の歌と違って、強い印象を受ける。穏やかな外見と異なり、揺るがない自分を持った、芯のしっかりした人なのだと思う。

「母さんは不死身なのだ」と思ひ込む君らの甘さを励みとしては

春風を飼ひならす廊下風なかに 猫寝て 猫寝て 息子がねむる

私の育児の癖に育ちたる子が独立す夏の来る前

ふいに来し春陽はまぶたを閉ぢて受く父にも促す車椅子止めて

からだ摩ることにて父とつながりぬ深くは物を今思はざり

怖いよと死近き父を弟(おと)は言ふ伴走をせむ死者となるまで


   059senri081015.jpg
   【家の近くの原っぱ-この写真を撮った数時間後に、草は全部刈られてしまいました…。】
 

 [阪神淡路大震災] 一九九五年一月十七日、現地での体験は、衝撃的で心に深く突き刺さるものがある。きちんと見つめ、歌に詠んでおかなくてはという、作者の強い意志が見られる。この歌集の中には、震災の歌がたくさんあり、当時の悲惨な状況が、今もはっきり見える。

灯の点かぬ街の弱さに押し寄せて夜があらゆる裂け目に溜まる

家囲むブロック塀の崩れ落ち人に見られて物食む家族

友の生死尋ねて歩く道消えて寺の甍も踏み付けてゆく

水もらひ食料もらひいたはられ受け身に居りて背丈が縮む

地の割れし神戸を踏み踏み通ふ人欠勤できぬ祖国なりけり

倒壊のままの屋敷が日々にほふ百年分がぐしよぐしよにほふ

人生の途中に地震(なゐ)に遭ひしこと更地に咲きしひまはりのこと

ポケットに六千の死を分け持ちて神戸の人は少しづつ重い

人の数減つてしまひしこの町に白く小さく駅舎が灯る



 歌を詠むことが亀谷さんを支えてきたのだろうなあ、そして、亀谷さんの歌を読んだ誰もが、心を慰撫してもらってきたんだろうなあ、そんな思いを抱いた歌集でした。
 
          048senri081015.jpg
          【もうすぐ立て替えられる千里ニュータウンの団地】

 今回、連続で3人の方の歌集を取り上げさせてもらいました。だいぶ前に歌集を頂き、好きな歌を抜き出しておきながら、ブログへのアップは、ぴたっと来る写真と一緒に…と考えているうちに日が経ってしまいました。
 作者の皆さんには、事前の相談もせずブログに載せましたので、ご迷惑だったかもしれませんが、今まで載せた方にも「アップしてくださってありがとう。」とお葉書やお手紙を頂き、ほっとしています。
 ふだん、短歌を読まれない皆さんにも、触れていただきたいと、ブログには意識的に俳句や短歌を載せています。少し取っつきにくい内容だったかもしれませんが、「素晴らしい歌を載せてくださってありがとうございました。」というメールを頂き、嬉しく思いました。こちらこそ、たくさんの歌を読んでくださり、ありがとうございました。

      

テーマ:短歌 - ジャンル:小説・文学

心に響く詩歌(歌集)-木村輝子歌集『海の話』
木村輝子歌集『海の話』 (短歌研究社・2008年7月31日刊・3150円)

              uminohanasi.jpg 【カバー】  uminohansihontai.jpg 【本体】


 2005年から2007年の歌をまとめた第3歌集。この間、作者は、最愛の夫を癌で亡くすという非常に悲しい体験をされた。職業柄、常に人の前に立たねばならぬ日々は、どんなに辛かったであろうか。

歌集を頂いた時、私も、実の姉のように思っていた義姉を癌で亡くして数ヶ月という時だったので、場面や気持ちがありありと浮かび、歌を深く読むのが苦しかった。
頂いてすぐ読んだとき、「月、空、夢」という言葉が印象に残り、私は、作者の「天への祈り」のようなものを感じたので、その視点で感想を書き始めていた。でも、一番肝心なところから逃げているような気がして、もう一度最初から読み直しをした。そして、やはり、この歌集は、ご主人に捧げる挽歌集として読むべきだと、今、改めて感想を書き直している。
私は、挽歌は、究極の相聞歌だと思っている。相手を深く思うということにかけて、これほど深い愛の歌はない。そのことを、この歌集で確信した。職場詠、自然詠、家族詠、どれも優れた歌ばかりだが、ここでは、私が涙を拭いながら読んだ、ご主人のことを詠まれた歌にしぼって紹介したいと思う。


          029kyoto081015.jpg 【京都にて】


あとを濁さずなどとふ余裕もてたら辞めないだらう 白い山茶花

飛びさうな野菜の種を君は蒔く今日のことしか言はないけれど


          抗癌剤を変へてみませう頬杖をつきたる主治医当然のごと言ふ
                
         抗癌剤を飲むために元気を取り戻すこんな日々はまつぴらだ ああ
               
         眠ることが希望を生んでくれるなら闇の低きより牛蛙鳴く


死んでゆく人だと見られてゐることの言葉の切つ先君には届くな

歩けたら、立ち上がれたら、正月の時間流るる家へ帰らう

目の窪に涙を溜めて首かすかわたしに傾け逝きてしまへり


           痛かつたねえ辛かつたねえと両頬を包みてなでる母親のやうに子は
                
          まだあたたかいあなたの体は死者ぢやない白い布に包みて運ぶな
                
          よく似たる兄弟たちに囲まれてあなたひとりが冷えて動かぬ


喪主様と呼ばれては立つ立ちてゆくわたしの体をぼんやりと見る

体から心がふはりと浮き上がるほんたうにあなたはほねなのですか

ゆきがふる青い空から雪が降る体はこの世のほかへは行けず


           新聞を広げる音を耳がきくあなたの椅子に日差しが伸びて
                
          ほんたうの遺族になつてしまふのだらう生前はなどとお礼を言ひて
                
          人付き合ひの下手な息子のことを言ひ今ひとたびのさくら見ざりき
                 
          夢に来て夢に帰れり早口に柿の若葉が好きだと言ひて


背を伸ばす指先までも空つぽのこんな体で仕事してゐた

皺寄せて代田に昼の風がふくあなたは強いとまた言はれたり

かたはらにあなたの骨のあることのわたしの洞をわたしが覗く



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   【ベランダからの夕陽】

             色も形もほらいいだらうと夏野菜わが前に並べき昨年の夏は
                  
            過ぎてゆく季節の景に君はあらず百日紅の花ちりちりと落つ
                   
            ねむり浅きわれの体を出入りして夢は私の心をつくる


記憶から時間の消えて語り出す戸棚の奥のペンやタイピン

すこし濡れた新しい傘をハンカチで拭いてゐる人 夫の手に似る

夢に来て何も語らずてのひらをひらいて見せたり土の握らる

チューリップを一緒に植ゑゐるこのひとが死んだと気づく夢の途中に


              ひんやりと冬のあしたを君の行き夢よりわれを一人帰せり
                    
             物置にも一年の過ぐ種袋のせんたくバサミ並びたるままに
                  
             白梅のひらくを言ひて白梅を見ずに逝きたり風のなき朝
                   
             貼りつきては消えてゆく雪 目の窪に涙をためて逝きしこと思ふ


ブリ大根とろとろ炊いて背後から伸びくる菜箸見えくるやうな

自転車のゆらぐ灯りへ降りしづむ雨を見てゐた しばらくは冬

ゆずの実にひかりがさしてあなたから手紙の届いたやうな朝です


               君のゐないこの世に咲きてさくら花ゆさゆさとわが思ひ揺らせり
                   
              ふと君を目に探しをり陽に透かす卵のやうな一年過ぎて
                  
              長靴に付きゐし春泥乾きゆく生きてゐる者に日々とふありて


おれはまだ生きてゐるぞとつぶやきき病を量る目ばかりに会へば

仏壇の遺影の顔色けふは良し路地にふつさりゆきやなぎ垂る

「ほんたうにお空へかへつてゆくんだね」この世に家族(うから)はほそく繋がる

中庭に風の芯見ゆ身の内の海ふかく揺れあなたを思ふ



          007omm081015.jpg 【OMMビル】


大切な人の苦しさ、悔しさに寄り添い、「あなた」がこの世に確かに生きていたことを、そして、今も心に生きていることを、心の限りに詠みきった歌の数々。これらの歌に詠まれたことは、個人的なことであるにもかかわらず、読み手の私たちの胸を打つ。それは、詠まれた思いが、私たち皆にとって普遍的な思いであるからだ。細かい解説は、一つ一つの歌が持つ情感を損なう。私は、作者の思いに、自分の思いを重ねて読む。痛いほど、心に深く沁みてくる。「き」という過去を表す助詞が、痛切に響いてくる。

木村さんは、歌の詠みも読みも抜群に上手くて、大阪歌会で、作者名を言うと、「ああやっぱりねえ。上手いと思ったわ。」と、いつも皆が納得する。他の人の歌も、実に的確に読まれ、「私もいつかあんなふうに読めるようになりたいなあ。」と憧れるお一人である。ここに引いた歌は、悲しく辛い歌だが、人が生きていく上で、避けて通れない大事なことを詠んだ歌である。次の歌集(きっと出されます。)では、また違った木村さんをご紹介したい。

木村さんとは、「山羊座、B型、愛媛県出身、職種が一緒、同業の夫、俳句もする、イニシャルが私も旧姓なら同じ」といった具合に共通点の多い私。精進を重ねて、少しでも彼女の力に近づけることを夢見ている。

*11月23日(日)13時~、高槻市立総合市民交流センターで、木村輝子歌集『海の話』批評会があります。「塔」の方で、このブログをごらんの方がおられましたら、ぜひご参加下さい。また、短歌に興味のある方も、ご連絡下さい。詳細をお知らせします。申し込みの締め切りは、11月10日です。

テーマ:短歌 - ジャンル:小説・文学

心に響く詩歌(歌集)-三井 修歌集『砂幸彦(Sunasachihiko)』 
三井 修歌集 『砂幸彦(Sunasachihiko) (平成20年刊・短歌研究社・3000円)

           砂幸彦カバー0807 【カバー】       砂幸彦中0807 【本体】

2006年・2007年の作品530首をまとめた第六歌集。
三井さんは、1948年石川県生まれ。かつて数年間、中東の砂漠地帯にあるバハレーンに、仕事で駐在。
第一歌集『砂の詩学』により、現代歌人協会賞受賞。現在、短歌結社「塔」選者という、力量のある方です。
タイトルは、歌集内の「帰り来て幾年砂漠の夕焼けの記憶はありやわが砂幸彦に」より。かつてバハレーン日本人学校で、作者の子どもさんが学んでいた頃のイメージだそうです。
引用した歌は、特に心に残ったものを、それぞれの世界に浸ってみたく、私なりに並べ替えてみました。
ずいぶん前に歌集を頂いて、以下の文章も頂いてすぐ書いていたのに、イメージに合う写真がなかなか撮れなくて、今頃のアップとなりました。


 長野県上田市に、太平洋戦争で志半ばで戦地に散った画学生30余名、300余点の遺作、遺品を展示した、戦没画学生慰霊美術館「無言館」がある。冒頭の三十首は、そこを訪ねたときの連作で、作者の歌を作る姿勢を示していると思った。真実を見極めることで、絵を残していった者たちに近づきたいという作者の骨太の優しさが感じられる。

バグダードへトマホーク翔びしかの夜もこの絵は剥落続けていしか

画学生遺作の〈海につづく道〉藍深き海は右上にある

戦死より戦病死がずっと多きこと確かめてゆく薄き明りに


終戦から60年以上が経ち、戦争の体験が風化しつつある現状に、作者は異議を唱えようとしている。「剥落」という言葉に、「剥落」させてはならないという思いを読み取った。

国境はいつも寂しいなかんずく諍(いさか)う国と隣れるところは

視点が、自分の中だけに留まらず、広がっていくところに好感を持った。

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   【生まれ変わりつつある大阪梅田。JR操車場が吹田市に移転し、ここには新しい街が出現する。】

 作者の故郷、能登半島を訪ね詠まれた歌には、郷愁が漂う。一首目と四首目にあるように、
肉親を早く亡くされたのだろう。肉親の居ない故郷では、年をとることができない。ときおり、少年のままで居る自分に気づいてしまう。私自身も似たような境遇なので、とても共感を覚えた歌だった。

われの死者みな若くしてこの家の庭に座敷に井戸端に居る

ふるさとは半島なれば行き行きてあとは再び戻るよりなし

半生の或いはすべて幻でわれはいまだに能登の少年

五十歳にて死にたる母の知らぬ街知らぬ時代に山茶花の散る



 都会で仕事をしていると、自分という存在に疑問を抱いてしまうことがある。その苛立ちを他者に向けるわけにもいかず、どうしようもない自分に疲れ果ててしまう。時々旅に出かけたくなるのは、誰をも傷つけないようにするためである。ああ、これも気持ちのわかる歌ばかり。

今日われは銃の実包 不用意に見るな触るな話しかけるな

ばらばらの両手両足掻き集め日曜の朝を遅く目覚めぬ

ラッシュ時の人の流れに逆らいて駅頭を行く流離のこころに

誰からも呼ばれたくなき午後にして風に散りいる噴水を見る

そして秋の湖を見る 自らが壊れないため出(い)でたる旅の


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   【西梅田スカイビルに映る空】

 砂漠地帯で仕事をされていた影響か、自然豊かな土地に生まれ育った影響か、樹を詠んだ歌に気持ちのこもったものが多い気がする。身近にある樹木への親近感が心地よい。私も、樹木が好きなので、共感を覚える歌がたくさんあり、引用が多くなってしまった。

幼な子が死魚の一尾を埋めゆく一部始終を見下ろして樹は

銀杏樹(いちょうじゅ)の並木に初夏の陽が差せばサバンナをキリンの列行くごとし

濃(こま)やかに春日は照らす白梅とその白に寄るわれのいのちを

多分この樹は老人だ 重たくて敵わぬというように葉を落とす

自らを離れし黄葉(きいば)の積もるなか沈思に入りゆく銀杏の一樹

五十代いよよ深まるわが前に欅は今年の芽吹きを始む

満天星(どうだん)の壺状白花(びゃっか)の小さき鈴微風に聞こえぬ音振り零す

大空のかくも静かに澄み渡り樹下に我が身の気化してゆくも

過ぎ越しの歩みもふっと消えるよな心地して厚き落ち葉踏みゆく



 鳥の歌にも好きなのが多い。空の様子、池の面、梅の花など、鳥のいる情景が鮮明に浮かんでくる。次の一首目の「素の水の流れるような空」とは、ちょうど今くらいの季節の刷毛で掃いたような空だろう。二首目の「最も量感を持つ」という表現が素晴らしい。三首目「首を伸ぶ」のを「遠き地の果てを」見ようとするようにと捉えたところが、素敵だ。最後の一首、鳥が花を食べる様子をよく観察され、「眼球に流れし二月の光」がとても詩的。

素の水の流れるような空なれば番の鳥を放ちやりたし

羽ばたきて池面を発たんとする時に水鳥は最も量感を持つ

空をゆく鳥たちなべて首を伸ぶ遠き地の果てを見んとするがに

さかしまに花食む鵯(ひよ)の眼球に流れし二月の光を思う


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           【家の近くの三色彩道も色づき始めました。】

樹木の好きな人は、空が好き。空が好きな人は鳥が好き。ちょっとした時間のすき間があると、三井さんは空を仰いでいるのだろうな。「自分とタイプの違う人の歌も読みなさいよ。」と言われたりするが、ここに引いた樹木や鳥の歌は、私の好みのものばかり。思考回路が似ているかもしれないなと思いながら読んだ歌集でした。

テーマ:短歌 - ジャンル:小説・文学

お知らせ-うれしいお知らせをいくつか
 嬉しいお知らせをいくつか

、前にご紹介した「百歳の菅谷藍さん」が、テレビに登場します。
  NHK総合の『百歳バンザイ!』という番組で、放送は10/18(土)1:50pm~10分間です。
  再放送は、10/22(水)11:20am、10/23(木)2:45pm[教育]、10/26(日)4:45am、10/26(日)6:10am[BS2]。

、切り絵でおなじみのutsugiさんの作品の載った本が出ます。
  『日本の美を伝える和風年賀状素材集 和の趣』・丑年版(技術評論社・1380円)
  ひょんなことから依頼があり、「切り絵」を四点制作したそうです。「年賀状素材集」の本です。

、リンク先のbiancaさんが、10/19(日)~10/26(日)、shouさんと一緒に、写真展をされます。
   「~光の音 影のリズム~ Collaborative Exhibition shou & bianca」
   詳しくは、右列リンク先より。

、青木拓人が「堀江音楽祭」 http://www.horie-ongaku.net/#
   ライブサーキットSOUND CRUISING http://www.horie-ongaku.net/soundcruising.html に出ます。 
   10/18(土) 場所は「montage」

、今月出版された「歳時記」に、俳句が二つ載りました。
  『読本・俳句歳時記』(産調出版・3500円)。辞書みたいですが、普通の歳時記より字が大きいです。
  「空」の主宰、柴田佐知子さんが推薦してくださった二句だそうで、
  「猫じやらし我が家の猫を釣り上ぐる」と「麦の芽や稜線すべて雲の中」が載っています。
  制作年代順ですので、私の句は、それぞれ「猫じゃらし」「麦の芽」の項目の最後にあります。

     saiziki0810.jpg 【歳時記の外箱】   teotyan0810.jpg 【昼間のテオちゃん】

テーマ:お知らせ - ジャンル:ニュース

猫日記「好(hao)の日々」 第34回 10月12日(日)
 猫日記「好(hao)の日々」 第34回 10月12日(日)

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             【ファイルを整理しようとすると、やって来て、「邪魔したった~」】

ほぼ2ヶ月ぶりのハオ日記です。暑かった夏もようやく終わり、またハオが、私の布団の上にドン!と乗っかって寝る季節となりました。

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読むことと書くことに追われて、ままならぬ日々ですが、ハオ用のお昼寝場所を二つ作りました。
一つは、パソコンの真横で、私を見ながら眠れるように、小さな棚に布を掛けました。その布の下には、古着を利用したマットが敷いてあります。
もう一つは、パソコンの傍で遊べるように、赤ちゃんの時のベッドと段ボールに布をかけて、トンネルを作りました。
せっかくなので、同じ花柄の布で、女の子らしく作ってやりましたが、はて活用してくれるかどうか?
お裁縫も色々やりたいのですが、動く布・動く針と糸、どれもハオにとっては、格好のおもちゃのため、なかなかはかどりません。

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ハオは、ご近所の白猫テオちゃん(オス)と、この扉を挟んでのご対面以来、仲良くなりました。
互いに気にかかるようで、通路を散歩するとき、ハオちゃんはいないかな?テオちゃんはいないかな?という感じです。

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 【夫と息子の洗濯物を取り込んだところ、大変気に入ってさんざん闘ったあげく、そこで寝てしまいました。】

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 10月は、私が短歌を始めると同時に、短歌結社「塔」に入った月です。2002年から始め、この10月でちょうど6年目。飽き性の私にしては珍しく続いているのは、なんでかなあ?なんて思いながら、昔のノートをめくってみました。6年前に初めて作った10月、11月の歌(掲載は2007年1月号・2月号)からいくつか載せてみます。たまには自分のも載せないとね。(前にも載せた歌かもしれませんが…)

1、心より早く季節は移るらし棚田の縁に彼岸花咲く
2、谷間から薄(すすき)の原を駆けのぼる風の足跡一瞬に消ゆ
3、日本の金木犀は雄株のみ されば月夜に貴公子の香(こう)
4、秋天に軽やかな雲二つ三つ音声菩薩(おんじょうぼさつ)の乗りて奏づる
5、汚れ物ぐわつしぐわつし(ぐわっしぐわっし)と回したる洗濯機にも十年の時
6、無表情といふ表情のちんどん屋つんつんひえひえ舞台を巡る
7、秋空にオーガンディーの布広げ雲はドレスを仕立て始める
8、唐楓下照る道に子どもらのWAOと言ふ声空へと抜ける
9、狐らがお金に替ゆる木の葉かも親子三人両手に集む
10、赤や黄の落ち葉を拾ふ人はみな幼き頃の表情をせり
11、掌(て)の中の落ち葉の紅さ暖かさ色づくまでを過ごせし一生(ひとよ)
12、木の下の昨日の楓紅きまま今日の楓の降り積もりゆく

         044sora0810.jpg 【今朝の空】



恩師の俳句[9]&お知らせなど
10月5日追加:応援している青木拓人を検索したら、偶然「YouTube(ユーチューブ)」で、この間聴きに行った「雲州堂」でのライブを、共演者のRectoBersoがアップしたのを見つけました。
「話の途中 青木拓人 Time to Go, Time to Break by Takuto AOKI at OSAKA Unshudo 28/09/2008」という題です。アドレスは、http://jp.youtube.com/watch?v=QBPy8VKqnUAです。
みなさん、よろしければ聴いてみて下さい。[右列リンク先からも入れます。]

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 9月20日(土)の午前中にS先生から恒例の「季節の俳句便り」の電話がありました。この日は、午後から二つの講演会を聴きに行く予定が入っており、大変充実した一日となりました。
S先生は、小康状態を保っておられるようで、「皆さんによろしく伝えてください。」とのことでした。

パセリ摘む妻の指先風薫る
病床の正面には花壇があり、パセリも育てておられるそうです。夕食のお刺身の添えるパセリを、奥さんが摘んでいる後ろ姿を詠みましたとのことです。五月の風と一緒に季節の香りを運んでくださる奥さんへの、日々の感謝の気持ちが表れている句ですね。

おほかたは闘病の日梅雨晴れ間
梅雨の時期は、車椅子での散歩もままならず、気分が鬱々とされることでしょう。久しぶりの梅雨の晴れ間、気持ちに少し余裕が出て、ご自身の日々を客観的に詠まれた句、というふうに読ませてもらいました。

前書き【大学卒業後五十年】
師の声をラジオに聴けりあじさゐ季
NHKラジオ深夜便の中の「こころの時代」(5:40AM~)をときどき聴かれるそうです。ある日、川柳の話があり、聞き覚えのある声だなと思いつつ、終わるまで30分間耳を傾け、話し手を確認したところ、輝岡康隆先生ですと言われ、驚かれたそうです。輝岡康隆氏は既に亡くなられているそうですが、S先生が学生時代、井原西鶴の研究で有名な早稲田の看板教授で、メモ用紙1枚で90分間とうとうと話され、ものすごく面白かったそうです。
「50年も経っているのに声を覚えているということ、懐かしい先生の声を聴けたということに、すっかり感激したよ、長く生きているといいことがあるね。」と嬉しそうに話されていました。
小さな花をたくさんつけて大きな美しい花を形作っている紫陽花と同じように、人もたくさんの心に残ることがらから出来上がっているのでしょうね。

タッチして孫帰りゆく入道雲
三歳のお孫さん。今までは握手をしてバイバイだったのに、この夏は、テレビを見て思いついたのか、手のひらのハイタッチでバイバイをしたそうです。子供の成長を、力強く湧き出ている入道雲に託し詠まれた句。「大きく元気に育てよ。」という祈りの思いが、よく伝わってきます。
私も、この夏愛媛に帰省した折、大変迫力のある入道雲を見て、感動したことを思い出しました。

なにとなく秋の匂いの散歩道
「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」(藤原敏行『古今和歌集』)という有名な歌がありますが、これは、秋の訪れを目より先に聴覚で感じ取った歌。
先生の句は、秋の気配を嗅覚で。秋という季節は、皮膚に触れる感覚なども含め、視覚より先に、秘かに静かに感じ取られるもののようです。

名月のやうなる人に文(ふみ)貰ふ
「誰のことかわかる?」と先生。図々しいかなと思いつつ、先日ハガキを出した覚えのある私は「ふふふ、わかりますよ。」「わかった?亀さんのことだよ。」「先生、私は名前に月がたくさん入ってますもんね。」
名月のようなと喩えてもらって、とっても幸せな気分になりました。魔法の言葉のおかげで、広いおでこがますます輝いたような気が…。

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 お知らせ二つ

、前回の「恩師の俳句」の時紹介した『大洲・内子を掘る-埋もれた人と歴史と文学と』の著者澄田恭一さんが、11月8日(土)母校の同窓会近畿支部総会で講演(演題は「大洲の女傑 中野ミツ~大洲女学校の生みの親」)をされると、昨日案内が届きました。歌会の日時と重なっていて、講演を聴きに行けないのが残念です。
同じ支部会報に、同級生K君が、休眠中だった松山支部再興に向け、事務局長として尽力したことが載っていました。2010年は、創立110周年だとか。こういう大きい同窓会は、年輩の方のものと思っていましたが、少しずつ自分の中に違和感なく入ってくるように…なったってことは…?

、1年前の秋、「愛媛県警裏金問題告発により不当配転を受けていた仙波敏郎さんが勝訴した」というお知らせを載せました。同級生が弁護団の一員をしている関係で、今までに何度か拙ブログでも応援をしてきました。松山地裁での勝訴の後、県が控訴し、高松高裁で争われていましたが、9月30日勝訴が確定しました。
爽やかな表情の仙波さんを、NHKの全国版ニュースで見ることができ、よかったなあと思いました。県には、これ以上無駄な上告をして県費を浪費しないように、申し入れをしているとのことです。

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 9月20日(土)の二つの講演会から

Ⅰ、「守ろう世界の宝“国際児童文学館”」 (演題)

児童文学館ができるきっかけになった、蔵書12万冊を寄贈された鳥越信さん(元早大教授)の講演と、児童文学館の館員による、紹介ビデオと書庫など館内の見学があり、行ってきました。
鳥越信さんは、早稲田大学国文科を卒業ののち(S先生の先輩ですね)、岩波書店に勤務。職場が神保町にあったので、古本街でよく古書あさりをされたそうです。その時、「赤い鳥文庫」が全巻4万円で揃っているのを見つけ、当時月給1万円だった鳥越さんは、上司に事情を話し給料の前借りをして購入したそうです。そこから「鳥越コレクション」と言われるほどの蔵書が揃い、児童文学を研究する人たちが頼って来られるようになったそうです。
国立国会図書館にもないような貴重な本が揃い、この児童文学館は、まさにお宝の山。館に掲示してあった「封印してでも残すべきだ。」という宮崎駿さんからのメッセージが、この館の特徴を物語っている気がします。

児童文学館の特徴を把握している人々や出版社からの寄贈が、蔵書70万点のうちの6割を占め、図書が50%、雑誌が35%、原画など約10万点が漫画。ここをつぶしたい大阪府の現知事が、「漫画ばっかり」と事実に反することを言ったり、人権侵害の「隠し撮り」をしたりしました。もっと冷静に物事を見てほしいものです。
本も雑誌も、発売されたままの状態が保たれ、帯や付録もきちんと保存されています。これらを、普通の図書館に持って行っては、資料的価値が全く失われます。子どもの文化に関する資料が揃っているので、個人からだけでなく、外国からの問い合わせも多いと聞きました。
貸し出しや来館者の数で判断する場所ではなく、子どもの文化をきちんと残し、また発信していく場所としての把握こそが必要だし、そういう意味では、大阪府立より国立であるべきかもしれないとも思いました。

今、大阪府では天下りの施設が30あるそうです。その天下りをしてきた人たちに払う給与が1000万円×30人として、3億円。この文学館の運営費は2億円と聞きました。どこを大事にしてどこで無駄を省くかが、問われているのではないでしょうか。ちなみに、知事の提案のように、これらの蔵書を府立図書館に移動すると、運搬の費用が5億円、新たな書庫のための工事費が3億円かかるそうです。
児童文学館は、1984年にできたのですが、当時、寄贈を希望した所が何カ所もあり、とりわけ滋賀県は知事も足を運び熱心だったそうです。今までの流れを理解していない現大阪府知事の提案に、鳥越さんは、「こんなことなら滋賀県に寄贈しておけばよかった。」と嘆いておられました。

「大阪府立国際児童文学館」のサイトは、http://www.iiclo.or.jp/
子どもの本の歴史がたどれる「こどもの本 いま・むかし」 のサイトは、http://museum.iiclo.or.jp/

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Ⅱ、「世界は九条を選びはじめた」 (演題)

東大教授で、「九条の会」事務局長でもある小森陽一さんの講演を聞きました。
「九条を変えない方がいい」という意見が、読売新聞の世論調査でも半数を越えたそうです。ジュリーこと沢田研二も「わが窮状」という、「9条賛歌」の歌を出したと、先日新聞で読みました。
今回の演題は、そういう社会情勢も踏まえ、世界のこと、政治のことを、実にわかりやすく、豊富な材料で、語ってくださいました。小森さんの話は元気があり、若い大学生を相手に力をこめて講義をしている感じで、会場いっぱいの人たちは、熱心に聴き入っていました。

「いつ誰が何をしたか」ということを克明に覚えておられ、「歴史は繰り返すのだから、しっかり覚えておかないといけない。」と、何でもすぐ忘れてしまう脳天気な私たちに、何度も警鐘を鳴らされていました。お気楽に暮らしているうちに、とんでもないことになっていた…とならないよう、心せねばと思いました。
「自衛隊は、9条があるから職場だが、ないと戦場だ。」と言った自衛隊員の言葉を紹介され、大変印象に残りました。世界に軍事産業がある限り、金儲けのため、戦争はなくなりません。先日のテレビでも、自民党の野中広務氏が、「日本は平和国家としてやっていくべきだ。」と言っていましたが、悲惨な戦争を経験した世代がだんだん減っていく今からが、今まで以上に、真剣に物事を考え、流されないようにする大事な時だと思います。

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テーマ:俳句 - ジャンル:小説・文学



プロフィール

大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年6カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !
2017年 9月26日カウンター343434通過



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