心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
季節の詩歌(13)~霧の中~
  「空」誌27号(2009年9月)に載せて頂いた拙文です。長いですので、お時間のあるときにでも…。

           季節の詩歌(13)  ~霧の中~

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         【信楽】

村雨の露もまだ干ぬ槇の葉に霧立ちのぼる秋の夕暮               寂 蓮
       
白埴(しらはに)の瓶(かめ)こそよけれ霧ながら朝はつめたき水くみにけり    長塚 節

たちまちに君の姿を霧とざし或る楽章をわれは思ひき              近藤芳美

マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや        寺山修司

冒頭の四首は、国語の便覧や教科書に必ず載っている「霧」を詠んだ名歌で、それぞれの歌人の代表歌でもある。霧は一年中発生するが、秋が一番多い。細かな水蒸気が地に触れるように這うのが霧、高く上ったら雲である。

一首目、にわか雨が通り過ぎたあと、その滴の残る槇(杉や檜などの常緑樹)の葉をはじめ、地面からも周りを囲む山並みからも、一斉に霧が立ち上る夕暮の景。眼前の露から周りの様子に目を転じることで奥行きが生まれ、時間の経過も想像できる。山深く棲む作者の心も、読む者の心も、浄化されていくようである。

二首目は、「秋海棠の画に」という詞書きがあるが、画讃とは関係なく読みたい気がする。早朝の霧に包まれた中で、清冽な水を汲むには、白磁の瓶こそがふさわしいという、作者の美意識ならびに価値観が表れている歌である。清楚な印象の白い瓶、生命を思わせる清澄な水、朝霧には、神聖な緊張感がある。

三首目、あまりのかっこよさにドキドキし、作者名を見てさらに驚いた記憶がある。社会派の印象が強い近藤芳美だが、こんなロマンチックな歌もある。逢瀬のあと帰って行く恋人を見送る場面。彼女は、あっという間に霧の中に消え、作者の脳裏には交響曲のある楽章が浮かんだという。映画のワンシーンを見るような美しさで、一読忘れられない歌となった。『早春賦』(昭和23年刊)に収められたこの歌は、昭和12年の作で、3年後に恋人と結婚し、その前後の初々しい歌を残している。戦争を批判的に見ていた若者だったからこそ、大切に守ってきた愛があることを歌にとどめたかったのだと思う。

四首目の寺山修司の歌は、次の俳句に影響を受けたのではないかと思えるほど似ている。

一本のマッチをすれば湖は霧        富沢赤黄男

俳句・短歌・詩・脚本と多才ぶりを発揮した寺山には、俳句から触発されて詠んだ短歌がたくさんある。寺山の歌は、上の句だけで十分俳句として成り立つが、それだけだと、赤黄男の俳句と世界が似通ってしまう。恐らく煙草を喫うために擦ったマッチ、それにより手元が明るくなった分、海(湖)上に広がっている霧の深さが際立つ。暗くて先を見えなくさせている霧は、「僕の将来に対する唯ぼんやりした不安」(芥川龍之介の遺書の言葉)をも思わせる。赤黄男の句の方が、「湖」という閉じられた場所であるため、芥川の気持ちに近いように思われる。寺山の歌は、場面を「海」に設定したことによって、視点が外国に広がり、下の句につながった。生きるよりどころにはなり得ない祖国、そこには、今の若者につながる虚しさがある。

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【京都】

霧は、朝・夕・夜などの時間帯、盆地・高原・海・川・人里・都会などの場所の違いによって、印象が異なる。次に、似たような条件下で詠まれた短歌と俳句を並べ、読んでみたい。

朝の霧ふかかりければ霧ぬちにかすかに牛の動けるが見ゆ       半田良平

牧牛にながめられたる狭霧かな      芝不器男


視界の悪い霧の中では、見ることに一生懸命で、ややもすると見られていることを忘れがちである。短歌とは視点を逆にした不器男の句によって、俳諧味のある世界が現出した。

トレーラーに千個の南瓜と妻を積み霧に濡れつつ野をもどりきぬ    時田則雄

樵夫二人だまつて霧を現はるる      正岡子規


農作業を終え、霧の中を戻ってくる自分たち夫婦を詠んだ歌。霧の中から現れてくる二人の樵夫を見ている子規。歌の方に「黙って」とは書かれていないが、「霧」に包まれると、それに圧倒されるのだろうか、人はなぜか無口になる。どちらも労働を伴う静かな世界だ。

夜すがらの霧いちじるみ宿院に朝あくる障子みな濡れてあり      中村憲吉

秋霧のしづく落して晴れにけり       前田普羅


お寺の建物は木造で障子が多く使われている。宿坊に泊まった夜は、一晩中ずっと濃い霧に覆われていたが、朝起きてみると、部屋の障子はすべて霧に濡れていたという歌。俳句の方の霧も、雫するほどだから濃かったのだろう。木や草から落ちる雫に朝日が当たり、美しく輝く様が想像される。晴れた一日になったことだろう。

戸を開けてまあどうしませうと案内の尼僧は言へり一面の霧       酒井久美子

霧の中声あたたかき人とゐて        西村和子


先の歌と同じく、宿坊に泊まった翌朝を詠んだ歌。尼僧が困惑しつつも、一面霧に覆われた別世界に興奮し華やぎまで感じられるのは、柔らかな話し言葉の効果だ。句の方は、室内ではなく外。霧の中、大切な人と一緒にいるのだが、表情が見えない分、声の温かさが心に染みる。

いまだこの生になじめぬもののごと試しつつ啼く朝霧の奥        久我田鶴子

霧の奥より母の声谿の声           原 裕


先ほどの句もそうだが、視界が遮られると、聴覚が冴える。遠くから聞こえてくる声に耳を澄まし、作者はきちんと聞き分けている。幼い鳥の啼き声、母親の本当の声とその谺、そこには確かな違いがある。すぐ近くではなく「霧の奥」と捉えたことで、霧の深さが表現できた。

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         【万博】

やはらかに芽ぐめるものら朝夕のこの山峡のさ霧まとふも        小野興二郎

山裾のほのかに灯る霧の村         岡本 正


小野興二郎は、愛媛県面河(おもご)村の出身。故郷の風土に根ざした歌も多いと聞く。同じように、愛媛の盆地に生まれ育った私には、この歌も句も近しい。霧に含まれる水分が、自然を育み、そこに暮らす人たちに恵みをもたらす。山峡の生活は寂しく厳しい面もあるだろうが、「やはらかに」「ほのかに」という形容動詞が、優しい。

夜の霧小さき路地に立ちながら憩ひのごとく灯る窓々          扇畑忠雄

赤黄の点滅霧の交叉点           児玉一心


こちらは一転、町の霧である。暗くて見通しのきかない夜霧の中にあって、家々の窓の灯りや交叉点の信号は、生を感じさせ、孤独な人間をほっとさせてくれる。

夕霧が灯を潤まするこの街を諜報部員のように歩めり          三井 修

夕霧を来る人遠きほど親し         野沢節子


夕霧に包まれ灯りの滲んだ街は、いつもと違う顔をしていて、何か事件でも起きそうな不気味な気配がする。霧によって他と隔てられたことにより、疎外感や心細さが生じているのだろう。自身をスパイに見立てたり、遠い人を親しく感じたりすることで、無事にこの場所を通り過ぎようとする意識が働いていそうだ。

白き霧ながるる夜の草の園に自転車はほそきつばさ濡れたり       高野公彦

かたまりて通る霧あり霧の中        高野素十


この歌の自転車の持ち主が、少年だといい。そう思うのは、「つばさ」という想像にロマンがあるからだ。一面の霧は、一見静止しているようだが、目を凝らすと「ながれている」。さらに「かたまって通っている」という観察がいい。

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【滋賀】

前髪も睫毛も濡れて自転車の中学生来る霧の中より           酒井久美子

見えざれば霧の中では霧を見る       折笠美秋


高校時代の通学路には、川霧で有名な肱川(愛媛県大洲市)があった。橋にさしかかると、突然、繭の中に入ったようになる。濃い霧のせいで、隣を歩く友だちすら見えない。不安感と同時に、包まれる心地よさを覚えたものだ。車道を走る自転車通学の級友たちは、さぞ怖かったろうと、この短歌の中学生の必死さと重ねて思う。霧から抜け出たとき、皆の眉が真っ白で、濡れた顔や髪の毛を拭ったことも懐かしい。

おお退屈きはまる風景掻(か)き消してふる霧のなか走れ樹木は        前 登志夫

霧深き楡の一樹に出会ひけり        名和未知男


霧は、日常の風景を幻想的なものに変える。「走れ」と命令された山の木々が一斉に、霧の流れに従って映画のコマ送りのように動く景が、私には見える。句の楡の木は、深い霧の中でも存在感のある、樹齢を重ねた大木だろう。「一樹に出会ひけり」という表現に、作者の安堵感が伺える。道を見失っていたのかもしれない。

明けわたる山もと深くゐる霧の底の心よをちこちの里           正 徹

罠もろとも獣がうごく霧の底         桂 信子


「霧の底」は、盆地の底であり谷の底。そこには人々の暮らしがあり、動物たちも生息している。霧は谷を這い、やがて空へと上昇していくが、人は地に足をつけて生きていくしかない。

静かなり耳底に霧の音澄むは        富安風生

霧に包まれたときの静寂を美しく表現した句。「霧」は詩情豊かに、私たちを包んでくれる。

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         【万博】

テーマ:俳句 - ジャンル:小説・文学

手作りが好き!-友人たちの手作り
 毎月15日、京都大学の近くにある知恩寺で開かれている 「手作り市」

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【Eちゃん母娘のお店「ゆうづつや」】

出店は、素人さんに限るという手作り市で、その温かさにひかれて、会場の境内は大賑わい。この日は、Eちゃん母娘が出店するというので、京都に住む中国語サークルの友人Tさんと出かけました。
出店したい人が多く、なかなか抽選に当たらないそうで、6ヶ月ぶりの出店とか。3年前から始め、今回が6回目の出店だそうです。大変な人出で、お店にたどり着けるか心配でしたが、選んだコースがバッチリで、意外と早く出会えました。

お店の名前は「ゆうづつや(夕星=宵の明星)」。アップリケで作った「ゆうづつや」の看板?が、ビーチパラソルにさげてあり、とても可愛い!Eちゃんはパッチワークと編み物の小物、娘さんはビーズで作ったアクセサリーなどを並べ、母と娘が楽しそうにお店番。

売っている品物は、もちろんセンスがよくて可愛いのですが、何と言っても「ゆうづつや」さんの魅力は、Eちゃん母娘の笑顔と明るく&ほっとするおしゃべり!
今回は思いがけず当たったので、大物を作る時間がなくて…ということでしたが、売り上げは今までで一番よかったそうですよ。といっても、始まるとすぐ別のお店で植木を買って、それを宣伝していたEちゃんでしたが…。澄み切った青空の下、楽しい秋の一日でした。

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    【平安神宮の鳥居】  【Eちゃんのお店で買ったイヤリングなど】  【下鴨神社の近くを流れる鴨川】

 午前中、京都市美術館へ。レトロな建物が魅力的。汎具象展と主体展を見る。芸術の秋を満喫しました。
 昼食は、上京区青龍町にある旬彩ダイニング「葵匠」でお漬け物のにぎり寿司を頂く。上品で大変美味。
 Tさんのお家にお邪魔して、とても美味しい紅茶とケーキを頂きながら、猫ちゃんたち(3匹)と対面。
 最後は、I さんのお店「うたかた」に寄って、お洋服を見たりおしゃべりをしたり。充実した一日でした。


 keikoさん作 「キルトの大作」 

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 この秋、keikoさんから故郷の名物「佐妻汁(=夫が妻を佐ける料理)」のパック入りが届きました。「さつま汁」は、父の得意料理で、つわりで何も食べられなかったとき、無性に欲しくなった食べ物でした。今は、こんな便利なものができたという驚きと、昔のことを思い出し、懐かしさでいっぱいになりました。

 手紙の中に、キルトでご夫妻のご両親にベッドカバーを作ったこと、前に私が送ったコースターを参考に、娘さんが50枚もシャツ型コースターを作ったことが書いてありました。せっかくの力作、皆さんに紹介したいなと思って、お願いして写真を送ってもらいました。

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上の4枚の写真は、超大作のベッドカバー。ご両親それぞれの雰囲気に合うよう色合わせを考え、長い時間をかけて作った、keikoさんの思いの深さと労力に、感動しました。keikoさんは、ほんとに根気と集中力があって、心が優しい!しかも、昨年の10月から今年の7月にかけて、4枚も完成だなんて、すご過ぎる!

下の写真、左は「お買い物用トートバッグ」。ハワイアンキルトの模様がお洒落だし、とっても丈夫そうですね。野菜や果物がいっぱい入って、便利だそうですよ。

真ん中は、娘さんのお知り合いの方が「カフェ・リベルタ」というお店を開かれたお祝いにと、keikoさんの娘さんが50枚も作ったコースター。高崎から少し行った安中駅のすぐ前にある「(知的障害のある人のための)就職支援施設リベルタ」に併設されているお店だそうです。石焼き釜で焼いたピザや均一低価格のパンがオススメで、テイクアウトもOKとのこと。月~土の11:00~18:00営業。ちなみに、このコースター、防水スプレーまでしたのだけれど、今は、店内の壁に飾ってあるのだとか。お近くの方、ぜひ行ってみて下さい!

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 右端の写真の本は 『和風年賀状素材集 和の趣 寅年版』 (技術評論社・1449円)

何回かこのブログでもご紹介したことのある宇津木さんの作品が、この本のp72・73に載っています。 いつも新しい切り絵の作品ができるたびに送って下さる宇津木さん、この頃は大きい作品にも取り組んだり、作品展を開いたりして、ますますご活躍です。


 こうやって書いてきて、どれもこれも手作りだなと、改めて感心しているところですが、
次の催し物「題名のない文化祭」もやはり「手作り」。

廃校になった大阪市内の小学校を借りて、若い人たちが楽しい催し物を企画しています。企画・運営のメンバーの中に、バナナホールの時から応援している人がいましたので、ご紹介します。
興味のある方、次のサイト 題名のない文化祭 を覗いてみて下さい。
昨日は、たまたまラジオのチャンネルを替えた時(夕方5時15分)、FM OSAKAでCMが流れていて、思わず「若者たち、頑張ってね!」と心の中で応援しました。

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心に響く音楽-加藤和彦さん
加藤和彦さん自死…寂しくて…悲しくて…

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【台風で倒れた万博公園西大路のポプラの大木。】

 加藤和彦さんの歌を生で最後に聴いたのは、昨年の8月26日。
FM大阪開局40周年記念のコンサート『君と歩いた青春』のスペシャルゲストとして、「帰ってきたヨッパライ」(ボサノバで)、「悲しくてやりきれない」(三線で。40年間に3000曲作った中で、最も大切な曲の1つだそう)、「イムジン河」(原語で)、アンコールで「あの素晴らしい愛をもう一度」を歌ってくれたのでした。
今までと変わらない、優しい笑顔とステキな声とセンスのいい格好、そして、絶えず新しいことに挑戦する高い音楽性が、素晴らしかった!

「悲しくてやりきれない」  サトウハチロー作詞/加藤和彦作曲
胸にしみる 空のかがやき   今日も遠くながめ 涙をながす
悲しくて 悲しくて      とてもやりきれない
このやるせない モヤモヤを  だれかに 告げようか

「イムジン河」  松山猛訳詞/朴世永原詩/高宗漢作曲/加藤和彦編曲
イムジン河水きよく    とうとうとながる
みずどり自由に      むらがりとびかうよ
我が祖国南の地      おもいははるか
イムジン河水きよく    とうとうとながる

*映画『パッチギ!』が素晴らしかったのも、この歌「イムジン河」の影響が大きいと思います。
 きたやまおさむ講演会で、さまざまな「イムジン河」を聴いたことも、忘れられない思い出です。

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【左から順に、アルバム『戦争と平和』   ダライラマのメッセージ   コンサート無料招待のお知らせ】

 その前に加藤さんの歌を生で聴いたのは、2002年12月26日。
大阪・サンケイホールであった「きたやまおさむ講演会」への友情出演。この年は、1年間だけの再結成ザ・フォーク・クルセダーズとして、加藤和彦・きたやまおさむ・坂崎幸之助の三人でマスコミにも度々登場。この年、記念に発売されたアルバム『戦争と平和』に入っていたハガキを出したたところ、その年の締めのコンサートに当たり無料招待されたのでした。最高に満ち足りた時間でした。
そのアルバムには、平和と愛をめざすザ・フォーク・クルセダーズへの、ダライラマからのメッセージも入っていました。改めて歌詞カードを見た私は、歌詞の内容にドキッとしてしまいました。

「感謝」   きたやまおさむ作詞/加藤和彦作曲
長い橋を 渡る時は     あの人は 帰らぬ
流れ星の ふりそそぐ    白い夜の舟で 
消える御霊(みたま)    見送りながら
心からの感謝を

「芸術家、科学者、そして宗教家」 きたやまおさむ作詞/加藤和彦作曲
体は重くて 心は軽くて   命の重さは どれくらいだろうね
海があふれて 陸地が消えて  地球 次第に 熱くなってるね
ああ人間たちよ 元気でいるかい
そうさ芸術家 今だ科学者 そして宗教家 何とかなるか

このコンサートの時、加藤和彦さんが、「坂崎幸之助は厖大な無(寂しさ)を自分の中に抱え込んでいる。」と何度も繰り返していましたが、それは、本当は加藤さん自身のことだったのかもしれないと、そして、歌詞を書いた精神科医でもあるきたやまおさむさんは、そのことに気づいていたのかも知れないと、今改めて歌詞を読みながら思っています。

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若い時、フォークルの歌が大好きで、レコードで聞き、自分でギターを弾きながら歌っていました。なかでも北山修さんの歌詞や文章に心ひかれ、年をとってからも何度も「きたやまおさむ講演会」に出かけていました。
いつだって北山修さんがメインで、加藤和彦さんの本当のよさに気づいたのは、ここ十年ほど。それだけに、もっと生きて、ステキな年の取り方を見せて欲しかった…。

「青年は荒野をめざす」  五木寛之作詞/加藤和彦作曲
ひとりで行くんだ 幸せに背を向けて
さらば恋人よ なつかしい歌よ友よ
いま 青春の 河を越え 青年は 青年は荒野をめざす

「白い色は恋人の色」   北山修作詞/加藤和彦作曲
花びらの白い色は恋人の色   なつかしい白百合は恋人の色
ふるさとのあの人の      あの人の足もとに咲く白百合の
花びらの白い色は恋人の色

「あの素晴らしい愛をもう一度」 北山修作詞/加藤和彦作曲
命かけてと誓った日から    すてきな想い出残してきたのに
あの時 同じ花を見て     美しいと言った二人の
心と心が 今はもう通わない
あの素晴らしい愛をもう一度  あの素晴らしい愛をもう一度

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【万博公園。エキスポ当時のお祭り広場の屋根が一部分残されています。右にあるのは太陽の塔(背中側)】

 今朝、通勤途中に聴いていたラジオから流れてきた「あの素晴らしい愛をもう一度」。涙があふれてきて、困りました。
私の青春といつも一緒にいてくれた、これらの懐かしい歌たち、ずっと色あせず、私の中で美しいメロディを奏で続けてくれるでしょう。
加藤和彦さんの死は、残念でなりませんが、感謝と哀悼の意を捧げたいと思います。


 追記:昨年1月にネットで見つけ、保存してあった記事です。

うつ病になりやすい性格としては、仕事熱心、こり性、生真面目、几帳面、正義感・責任感が強いなどの特徴があります。「No」といえないので何でも引き受けてしまい、無理を重ねた後に仕事がこなせないと「自分の責任だ」と思い込んでうつ状態になってしまうというわけです。“ちゃらんぽらん”だとうつにはなりません。

 [1]オーバーペースにならないようにする。
 [2]生活のリズムを守る。
 [3]一人で考え込まないで、誰かに相談する。
 [4]1つのことに固執しないで、気分転換をする。
 [5]運動・スポーツをすると頭のこりがとれる。

そして、うつ病の場合も、早期発見・早期治療が原則ですから、心身の不調に気づいたら、医師、保健師、看護師に早めに相談するようにしましょう。


躁鬱の特に「躁」状態の時に、自殺の危険が多いと聞きます。鬱病に効くお薬があるとも聞いています。何があっても、どうか一人で悩まないように…。

 10月24日追記
YOU TUBE でフォーク・クルセダースの歌を聴きながら、パソコンで仕事をしていたら、「ああこの歌も、レコードでよく聴き、ギターで弾きながらよく歌ってた。」と思い出す歌がいくつもありました。
忘れないために、題名だけでも記録しておこうと思います。
「戦争は知らない」「僕のそばにおいでよ」 「何のために」 若かった…。青春でした…。
中学生の時、初めて自分のお小遣いで買ったレコードが「帰ってきたヨッパライ」だったことも懐かしい思い出。

テーマ:お気に入りアーティスト - ジャンル:音楽

恩師の俳句[13]
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  【運動会日和】

 10月11日、S先生から久しぶりの電話がありました。この夏の天候不順や親戚のご不幸などで、少々体調を崩しておられた由。「それでも一ついい話があったよ。」と、次の話を聞かせて下さいました。

大学時代、岩波書店でアルバイトをしていたのだけれど、先日、社会保険庁から連絡があり、当時、雇い主が厚生年金を掛けていたのがわかり、その分を追加で支給しますということだったそうです。
6ヶ月単位のアルバイト生にも、そういう手当をしていた岩波書店の福利厚生制度に感心し、今、世間を賑わせている派遣切りなど、冷たい雇用のあり方に、改めて怒りを感じたそうです。
当時の月給は1万円だったそうですが、年数が経っているので、思いがけなくいい利率での支給だったようで、金額を聞いて私も驚きました。社会保障制度、今の方が後退しているんですね。

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  【大阪天保山・左は海遊館で右はサントリーミュージアム】

では、「恩師の俳句」定期便第13弾をお送りします。

猫も来ず鳥も来ぬ日や五月雨るる(さみだるる)
黒色の家猫一匹と外飼いをしていた二匹が、突然いなくなり寂しい思いをしていたときの句だそうです。長雨の鬱々とした感じと、猫がいなくなって楽しみが減った日々が重なりますね。
ご家族が猫譲渡会にも出かけたりされていたようですが、ある日、娘さんが家の近くの公園を通っていたら、白黒の猫が付いてきて、そのまま家に居着いたそうです。そのうち、子猫が四匹生まれ、今や五匹の猫が、先生のお宅を賑わせているそうですよ。

新緑を抜け来し燕街を飛ぶ
燕は必ず家や駅など、人の出入りの多い軒下に巣を作りますね。自然破壊の得意な人間は、植物や動物にとって天敵なのでは?と思うことも多い日々ですが、街を飛ぶ燕は、「そんなことないよ。」と、人間を励ましてくれているような気がします。


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       【入場者減で来年12月から休館になる天保山サントリーミュージアム…窓には海が…】

つながれて犬の見上ぐる百日紅(さるすべり)
二日に一回は、車椅子での散歩の途中、犬の「シロ」くんとも出会うそうです。赤い百日紅、白い犬、青い空、鮮明な色合いが、夏にぴったりですね。

霧のなか栗を拾ひし少年期
秋祭りの頃になると、栗を拾いに行った子どもの頃を思い出すそうです。お祭りのご馳走に、お母さんが一生懸命栗の皮を剥いて、栗ご飯を炊いて下さったのでは…と思いました。

城の四季映して堀の水澄めり
春は桜、夏は青葉、冬は霧。秋は光も水も透明で、心までが澄み渡りそうです。藤樹祭(高校の文化祭と体育祭)の頃の城山と肱川が思い出されますが、このお城は、堀があるから松山城ですね。

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  【天保山大阪港…ホントは夕日を撮りたかった…】

 必ず同級生のみんなの消息を尋ねられるS先生。この春は、裁判員制度の記事で、同級生のIくんが県の弁護士会会長として、新聞のトップに大きく顔写真が載っていたと、活躍を喜ばれていました。
教え子や子どもの活躍を心の底から喜んで下さる恩師や親の存在というのはありがたく、また、それが励みになって更に努力しようって思えますね。

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 【色づき始めた三色彩道】

 また、紅葉を楽しめる秋がやってきました。生あることをかみしめながら、心豊かに生きていきたいです。


テーマ:俳句 - ジャンル:小説・文学

猫日記&心に響く風景-ミュー1歳&コスモス
 10月初め、万博のコスモスはまだつぼみが多かったのですが、それが却って新鮮で可憐な印象でした。

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  ミューが、10月10日(一応、誕生日ということにしています)で、1歳になります。

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ミューが我が家にやってきたのは、生後2ヶ月頃。その頃詠んだ歌2首(花山多佳子氏選「塔」誌掲載分)。
        ☆ 腕にのる七百グラムと足にのる五キロの猫よ我の動けぬ 
        ☆ 猫二匹家に待たせてほこほこと我は仕事に行きて帰らむ 
今や四キロとなり、背丈はハオを超えてしまいましたが、甘えん坊はそのままで、相変わらず私の後追いばかりして、夜は添い寝が続いています。犬のように、投げたぬいぐるみを取ってくるのが大好きで、これも毎晩飽きもせず繰り返しています。難しいほど嬉しいようで、高く遠く投げると目を輝かせます。TVを見てのんびりしていると、「遊んで!」とぬいぐるみを持ってきて、十回ほど投げて遊んでやると満足します。

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ハオのことが大好きなのに、元気がよすぎてハオに嫌がられ、その度にしょげて、私のところにやって来るミューです。ハオは、ミューの無鉄砲な行動(ハチを追っかける等)をハラハラしながら見ています。
        ★ カーテンの向かうに夏の光透け猫はいびきをかきつつ眠る 
            これはハオを詠んだもの(昨年NHK全国短歌大会穂村弘氏選秀作)。
        ★ ぐいぐいと鼻を押しつけ甘えくるこの猫のごと我は生き得ず 
        ★ 赤ちやんのやうに抱かれて寝る猫よ テレビは映すソマリアの孤児 
            この2首は、ミューを詠んだもの(黒住嘉輝氏選「塔」誌掲載分)。

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心に響く音楽-南沙織の歌
 日の暮れるのが早い秋になると、物寂しさが募り、人恋しくなって、南沙織の歌が聴きたくなります。

         いくつ手紙を出せば あなたに逢えるかしら
         いくつの涙流せば この想い届くでしょう
         曲がりくねった 愛の旅路でさまよう私
         ああ恋人よ 手を差しのべ たすけて下さいね          【哀しい妖精】


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         夕暮れに てをあげて 呼んでみる あなたのこと   
         愛された長い髪 潮風が編んでゆくの
         もうひとこと言われたら 恋人でいたのに
         二人で数えた舟 目と目でかわしたささやき 
         あなたも忘れずにいるかしら              【潮風のメロディ】   


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         ふるさと持たないあの人に 海辺の青さ教えたい
         ふるさと持たないあの人の 心の港になりたいの
         好きとも言わないし おたがいに聞かない
         二人が出逢えたこの街を 愛して暮らす私なの            【早春の港】


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         秋の風が吹いて 舟をたたむ頃   あんな幸せにも 別れがくるのね
         あやまちなんて 誰にもあるわ   あなたのことも思い出
         そして 知らん顔で 時は過ぎてゆく
         さよならするたびに 大人になってゆく恋人たち          【哀愁のページ】


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          いまもあなたが好き まぶしい思い出なの
          あの日別れた駅にたたずみ あゝ青い枯葉かんでみたの
          街は色づくのに 会いたい人は来ない
          母に甘えて打ち明けるには あゝ少し大人過ぎるみたい
          愛のかけら抱きしめながら 誰もみんな女になる気がするの  
          さよならはその日のしるしね                      【色づく街】

        
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 改めて歌詞を書いてみると、こんなにロマンチックで、都会を背景にした歌だったんだなと、ちょっと驚き&少し気恥ずかしい感じです。写真は、秋の田舎の風景ばかりで、歌詞とはミスマッチでしたね。都会の秋は、御堂筋の銀杏並木の黄葉かしら?

 大好きな曲なのに、アップするのを忘れていました。 (10月23日追加)

           いつも雨降りなの  二人して待ち合わすとき
           顔を見合わせたわ  しみじみと楽しくて
           あの恋のはじめの日を  誰かここへ連れてきてほしいの
           あの燃えるような目をしていた熱い人に  もう一度逢いたい  【ひとかけらの純情】
                                          



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プロフィール

大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年8カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !
2017年 9月26日カウンター343434通過



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