心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
写俳コーナー(6)-伏見の十石舟
 四月中旬、伏見の十石舟に乗ってきました。今回で春の小旅行報告はおしまいです。

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        よく眠り 静かに目覚む 川の宿    (亀)

京阪中書島駅下車すぐ右手の小さな商店街に入り、少し行って右に折れると、十石舟乗船場があります。月桂冠大倉記念館裏乗船場 発→三栖閘門(みすのこうもん)のところで下船(見学)→乗船→月桂冠大倉記念館裏乗船場 着という行程で、費用は1000円、時間はすべて含めて1時間ほどです。
        
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         せき止めて また流したり 笹の舟   (亀)       

三栖閘門です。閘門(こうもん)は水をためて水位の調節をし、船が河川上の移動を楽にするための施設。

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         花びらをつつく魚(うお)おり 水の空  (亀)

下船をしたところでは、土手のタンポポや遠くの山並みなどのんびりとした景色が、懐かしい気持ちにさせてくれました。染井吉野の桜や雪柳は終わりかけでしたが、柳の新緑が流れに映え、情緒がありました。

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             船頭の白髭長し 花筏    (亀)

   船頭さんたちがみんなシルバー世代だったのが、この舟の雰囲気に合っていてよかったです。

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          水よりも淡き生酒を頂きぬ     (亀)

下船してから、長建寺、寺田屋、月桂冠大倉記念館(この写真のところ)などを外から見ながら散策し、黄桜酒造のカッパカントリーへ。黄桜が満開の中庭で、「黄桜餅」を食べ、藏を改良した天井の高い建物で昼食。そこでしか飲めない生酒がとても美味しかったです。酒粕も購入して、粕漬けと甘酒に。

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         お百日 赤子を囲み父母祖父母    (亀)

食後は、伏見大手筋商店街、納屋町商店街を抜けて、御香宮(御香水・名水百選)へ。枝垂れ桜が美しく咲いていました。半日ほどぶらぶらするのにちょうどよい大きさの町でした。また美味しいお酒を飲みに行きたいな。 ほんの少しで、すぐ真っ赤になるけれど…。

テーマ:俳句 - ジャンル:小説・文学

心に響く風景-瑠璃光寺・尾道
 山口への小旅行 三日目 
 二日目の夜は、山口県湯田温泉にある、こぢんまりとした旅館「西村屋」に宿泊しました。中原中也が結婚披露宴を行った広間や種田山頭火の句が残っている、文人ゆかりの落ち着いた和風の宿です。

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      写真は、山口市香山町にある瑠璃光寺(るりこうじ)の国宝五重塔です。
 
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         広い境内は香山公園として、学びと憩いの場になっていました。 
          真面目な生徒さん達に混じって、詳しい説明に耳を傾けました。

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    これは梅。桜の名所でもあるようです。このあと、尾道に寄って帰阪しました。

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    左手前は、尾道に行くと必ず訪ねる喫茶店カフェ・ド・プラージュ。海の見える窓。
    仕事帰りに、毎日こんなカフェに寄って…なんて暮らしに、若い頃憧れていました。
    こんなカフェのオーナーになりたいな…と、今も相変わらず夢想家の私であります。

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奥に見えるのは、しまなみ海道の本州側の起点の橋で、尾道と対岸の向島を結ぶ「尾道大橋」です。

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             坂の町を歩くと、至る所にお寺があります。

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坂の町は、旅人には魅力的ですが、暮らす人は大変でしょうね。平らな所には、大きな家や新しい家。

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    文人に愛された町。文学碑がたくさんありました。猫の足跡がある階段も。
    階段って、一つ降りるたびに、一つ思い出を残していくような気がします。

 春休み恒例の旅行、今年は中国桂林を1月に予約していたのですが、人が集まらず中止。
友人の薦めで、まだ行ったことのなかった下関・門司と、昔から好きな尾道を訪ねました。
明るくきれいな西長門の海と、そこに沈む夕日が美しく、この旅でいちばん心に残りました。

テーマ:風景写真 - ジャンル:写真

心に響く風景-下関・門司
 山口への小旅行 二日目
1ヶ月以上前からの記事がたまっているので、短期間で記事のアップをしています。慌ただしくてご免なさい。

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 下関では、ゴミの分別が厳密にされているのが目にとまりました。種類別のゴミ袋が、カラフルで楽しい。
 道路(どこも立派な道!)のガードレールが黄色なのも珍しく、「旅をしてる」って気がして嬉しかったです。

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 壇ノ浦の合戦で、「海の底にも都の候」と抱かれて入水した幼帝安徳天皇がまつってある赤間神宮。
 竜宮城をイメージして作ったみたいに、美しい建物でした。道路を挟んですぐ関門海峡があります。

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 関門海峡を巡る黄色い観光船と関門橋。目の前にある門司へは、船で5分の距離。
 「塔」2011年5月号の黒住嘉輝氏の歌に
  幅わずか六百米の関門海峡 日に七百艘の船の往き来す というのが載っていました。
 橋やトンネルもあるけれど、船がたくさん活躍しているんですね。

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 門司港にはレトロでお洒落な建物が並び、「ふぐ」を前面に出した下関港とは異なる印象です。
 これは、旧門司三井倶楽部。旧大阪商船ビルには、わたせせいぞう氏のギャラリーがあり、素敵でした。

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 大正3(1914)年に建てられた門司港駅。色も形も可愛いかったです。
 
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 門司港ホテル、はね橋、旧門司税関。他にも、国際友好記念図書館など素敵な洋館が。特に窓が好き。

 次回に続きますので、今回はコメント欄を閉じています。

テーマ:風景写真 - ジャンル:写真

写俳コーナー(5)-西長門
 山口への小旅行 一日目 西長門 
春休み、二泊三日で山口県を訪れました。一日目に泊まった西長門リゾートホテルからの景色と、角島(つのしま)に渡る橋からの景色が素晴らしかったです。写真に拙句を添えてみました。

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        ドン・キホーテ駆け来る 春の風の丘    (亀)

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        龍天にのぼる  島への橋一本    (亀)
                         *「龍天にのぼる」は、春の季語です。

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        影あれば影きらめきて 春の海     (亀)

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        巨人にもなれる一日(ひとひ)よ 旅の空    (亀)

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         遠景も近景も入れ 春の窓     (亀)

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         渡り終えもう遙かなり 花菜なか    (亀)

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心に響く風景-明日香 午後の部
「明日香」散策 午後の部

午後は田畑の続く風景の中を、聖徳太子縁の橘寺、川原寺跡、川原展望台を経て、甘樫丘(あまかしのおか)へ。

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 昔の家は、自然の素材だけでできている。

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 紅いのも緑のもどちらも紅葉の若葉。

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畝傍山(うねびやま)・耳成山(みみなしやま)・天香具山(あめのかぐやま)の大和三山と大津皇子・大伯皇女(おおつのみこ・おおくのひめみこ)弟・姉の歌で有名な二上山(ふたかみやま)が一望に見渡され、歴史の舞台に立った感慨を味わいました。立派な桜があったので、満開の頃にも訪れてみたいです。

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 手前にあるのが畝傍山。その背後のふたこぶある連なりが二上山。

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帰りは、菜の花畑を見ながら川沿いに歩き、お土産に、苺狩りのハウスで美味しい苺をたくさん手に入れました。

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 自然に囲まれ、のんびりした一日でした。次は、大和三山を巡ったり、万葉文化館で催されている「安野光雅 日本のふるさと奈良」展(6/26まで)にも行ったりしたいです。

テーマ:史跡・神社・仏閣 - ジャンル:写真

心に響く風景-明日香散策 午前の部
「明日香」散策 午前の部

連休の一日、奈良の明日香村を訪れました。高速が便利になって、家から1時間かからずに行けました。

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石舞台古墳のそばにある駐車場に駐めました。このソフトクリーム屋さんに心ひかれましたが、まずは、車から見えていた菜の花畑へ。

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続いて最初の目的地、石舞台古墳を見学。学生時代に見たむき出しになっていた石舞台と違って、土を盛られ整備されています。

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あとはぶらりぶらりと気の向くまま祝戸(いわいど)の集落、稲淵(いなぶち)の棚田を歩き、また石舞台に戻って、そこにある夢市茶屋で「古代米(この時期は緑米で竹の子ご飯もあり)御膳」を食べました。

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 後日、「明日香」散策 午後の部 が続きますので、今回はコメント欄を閉じています。

テーマ:史跡・神社・仏閣 - ジャンル:写真

あんなことこんなこと-GWは美術館三昧
 皆さん、連休はいかがお過ごしでしたか?私は、ずっと見たいと思っていた美術展がたくさんあったので、ひたすら美術館通いの日々でした。好きなものをいっぱい見られて、ありがたく幸せでした。

兵庫県立美術館 4月26日~6月26日
 『カンディンスキーと青騎士 色彩革命!モダン・アートはここから始まった

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私の大好きなカンディンスキーが、右端のような絵(これはありませんでした)を描くようになるまでの美術運動を、ミュンヘン市立レンバッハハウス美術館所蔵作品を中心に紹介した展覧会でした。私の好みのものは、今回あまりなかったのですが、作品の中の青色がとても印象的で心惹かれました。絵葉書をいっぱい買いました。本も。
写真中央・・・美の20世紀〈7〉『カンディンスキー』(二玄社/2007年/1680円)


京都国立近代美術館 3月12日~5月15日
 『パウル・クレー おわらないアトリエ

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今回は「クレー作品が物理的にどのように作られたか」に焦点をあて、私の大好きな右端のような絵が、どのような方法で描かれたか紹介してあり、ちょっと真似したくなりました。アトリエの写真に写っている作品と目の前の作品の番号が合わせて飾ってあり、興味深かったです。下書きが多かったので、いつかベルンのパウル・クレー・センターを訪ね、カラフルな完成品に触れたいです。色の美しさと線の面白さに、絵葉書をいっぱい買いました。本も。
写真中央・・・美の20世紀〈9〉『クレー』(二玄社/2007年/1680円)


BBプラザ美術館 3月11日~4月17日/4月19日~5月22日
 『三好和義写真展 世界遺産 屋久島

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澄み切った海の写真で大好きになった三好和義氏の写真。今回は、私もずっと憧れている屋久島を撮った写真展です。兵庫県立美術館の近くにある小さな展示室なので、興味のある方は、ついでに見に行く程度でいいかなと思います。私はドジなことをして、別の日に訪ねてしまいました。以前にデパートであった井上博道氏の写真展や奈良の写真美術館にある入江泰吉氏の写真展のように、今度は大きいところでやってほしいです。
三好和義写真集『世界遺産・屋久島』(小学館/2000年/3780円)
三好和義写真集『モルディブ―青い楽園』(小学館/1999年/2310円)


 大好きな人たちの詩集

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美しいものは、自然も、人間が作ったものも、心を癒してくれます。
そこに、大好きな人たちの詩が加われば、言葉好きの私には最上の喜びです。

パウル・クレー/谷川俊太郎『クレーの絵本』(講談社/1995年/1575円)
知っている詩がほとんどでした。表紙の魚の絵「黄金の魚」に添えられた詩が、今の気持ちに合いました。
どんなよろこびのふかいうみにも / ひとつぶのなみだが /とけていないということはない

パウル・クレー/谷川俊太郎『クレーの天使』(講談社/2000年/1575円)
私は「天使」という言葉が少々苦手なのですが、夫のリクエストで買いました。線描を真似たいそうです。
表紙の絵「忘れっぽい天使」に添えられた詩の四連目が好きです。
ああ そうだったのかと / すべてがふにおちて / しんでゆくことができるだろうか

写真詩集『はじまりの詩』(ピエ・ブックス/2011年/1280円)
帯文―卒業、就職、旅立ち、結婚…新たなスタートラインに立つあなたに贈る4つの詩
佐倉康彦「なにかにであうため」、新沢としひこ「みちくさ」、高丸もと子「今日からはじまる」、吉野弘「祝婚歌」が美しい自然の写真と組み合わされて載っています。ほっとしたい人、誰かにプレゼントしたい人にぴったりの優しい気持ちになれる詩集です。高丸もと子さんに頂いたサインが可愛くて嬉しいです。


テーマ:art・芸術・美術 - ジャンル:学問・文化・芸術

写俳コーナー(4)-須磨散策
 3月にアップするつもりだったのですが、東日本大震災があり、一瞬にして愛する家族を奪われた方々のことを思うと、なかなかアップできませんでした。
2月の終わりに、須磨海岸、須磨離宮公園、須磨寺と歩いてきました。車でわが家から1時間足らずで行ける大好きな場所です。駐車料金だけを考えると、離宮公園にとめた方がお得です。
写真に拙い俳句を添えてみました。修行中の身ゆえ、写真も俳句も下手なのはお許しください。

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         碧空へ 水のレースを編む少女   (亀)


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         永き日や 噴水を見る人を見る   (亀)


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          スカートは完成 踊り子たちを待つ   (亀)


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           誰も誰も 語り継ぐべき命なり   (亀)

須磨寺には、「平家物語」一の谷合戦の時の熊谷次郎直実と平敦盛の像が作ってあり、敦盛の持っていた青葉の笛なども展示されています。直実に篤く弔われ、語り継がれている敦盛です。歴史上名のある人もそうでない人も、みんな、かけがえのない命を生きてきたことを、東日本大震災以降強く思う日々です。

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         人入れて 三樹彦句碑の輝けり   (亀)

建立されてから30年以上経っているというのにぴかぴか輝いて、写す自分が映り込んでしまいました。
句碑の側面には「俳句を人生採集の詩と心得る 三樹彦」という伊丹三樹彦氏の言葉があります。
前面には、次の五句。代表句と須磨の海・須磨寺にちなんだ句です。深い…。
     
          くらやみに なおも花散る 平家琵琶
    
              甘酒に いま存命の 一本箸
    
                 長き夜の 楽器かたまりいて 鳴らず
     
                    てのひらに 予言の重さ 寒卵
      
                       僕捨身 日暮の沖で さびさび浮く


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緑豊かな広くて明るい境内。在原行平(松風・村雨姉妹との恋話も)ゆかりの一弦琴で、江戸時代に復活した須磨琴も展示してありました。


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         大地震、原発事故の犠牲者に動物たちの涙加えよ   (亀…短歌)

こんなにたくさんの牛は珍しい…。「菅原道真公は、丑年に生まれ丑年に亡くなったそう。日頃牛を可愛がっていたので、お葬式の日、柩を引く牛が悲しんで、涙を流し坐って動かなかったという。」と台座に書いてありました。(須磨綱敷天満宮)
今は、牛を見るたびに、原発事故の被災地で屠殺された動物たちが浮かびます。鳥インフルエンザの鶏、口蹄疫の牛・豚、放射能汚染の家畜。いずれ人間に食べられる運命の動物といえばそうなのですが、人間という存在の罪深さが思われ、やりきれなさが募ります。

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         願掛けのたびにまあるくなるひとと (亀)


 お昼ご飯は、須磨寺前商店街「志らはま寿司」で食べました。また行きたい、とても美味しいお寿司屋さんでした。

テーマ:風景写真 - ジャンル:写真



プロフィール

大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年6カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !



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