心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く詩歌-自詠16首
          IMG_3230.jpg
      【塔短歌会の仲間と岸和田を訪ねたとき菊花展をやっていたので寄り道】

 長い間ご無沙汰をいたしました。修理に出しても、家で使っている時のような不具合がなかなか生じなくて、パソコン専門店で調べ、メーカーまで送り、「メモリー部分の接触不良」だろうということで、清掃をしてもらって戻ってきました。未更新の間も、拙ブログを訪ねて下さった方、ありがとうございました。また、この間メールを頂いた方には、お返事もできず失礼しました。やっと今日から復活です。

 「塔」誌10月号の「風炎集」(毎月2人)に歌を載せていただきました。1000人も会員がいる結社ですから、このような誌面を頂くのは「一生に一回」と、ある方から聞きました。ちょうど詠草の依頼があったころ、ネットのニュースで「赤尾の豆単復刻」の記事を読みました。この豆単は、確か旺文社製で、当時(40年以上前)の高校生はたいてい持っていました。旺文社といえば、全国模試も有名でした。感想文コンクールの賞品でもらったのも、旺文社文庫の特製『石川啄木歌集』でした。次々と連想がつながってできたのが、次の歌群です。同じ世代の人には、懐かしがってもらえるかな?読んでもらえるとうれしいです。

 IMG_3147.jpg


        落としてすくふ

十六の時より持てるさみどりの旺文社文庫『啄木歌集』

退屈な国語の授業 教室の窓は遠くを見るためにある

ABC飽きて後ろのページから『赤尾の豆単』つひに終はらず

覚えてはページを食べると言ひし人健在なりや『豆単』復刻

模擬テスト全国一位の先輩に中止となりし東大入試

入道雲わき立つ中より出でしごと大型バスの近づきてくる

真夏日の明石城跡グランドに高校野球の予選始まる

迷路めく石垣の先ほんわりと花を開ける合歓の大木

本好きでメモ魔なること我に似る息子二人の遙けき夢よ

自らのしつぽを追うてぐるぐると回るやうなり我を詠むこと

すぐ誤字を見つけてしまふ我の目が手を困らせる図書館の本

原発事故さなかに思ふ頭より手が記憶する仕事といふを

声にせぬ言葉浮かべて口笛に吹くなり「上を向いて歩こう」

屋上にきみと仰げる半円の全き虹の頂より消ゆ

「夜の海見よう」と誘つてくれたこと四十年後に気づくことなど

さらさらと落ちたる砂のぬくもりを両手にすくふ落としてすくふ
  
 IMG_3149.jpg
 【猫は「寝る子(ねこ)」。寝ている姿が一番ですね。】

 8月ごろに作った歌群ですが、「塔」誌で、後ろから三首目の「虹」が、「紅」になっていたのはショックでした。私も「塔」誌の校正をしますが、意味を考えながら読めばこういう見落としはないだろうにと、「一生に一回」と聞いた掲載だけに、残念でした。老眼の方が増えてきている上に、字も小さいので、仕方がないといえばそうなのですが、私も見落としをせぬよう気をつけたいと、改めて思いました。ボランティアで頑張って下さっているのは重々承知の上で、自戒もこめて、誤植の件について書きました。

         IMG_3264.jpg
     【11月の大阪歌会の帰りに。都会のたそがれ時も写真に撮るとロマンチック】

テーマ:短歌 - ジャンル:小説・文学



プロフィール

大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年6カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !



カテゴリー



最近の記事



最近のコメント



リンク

このブログをリンクに追加する



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カウンター



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード