心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く詩歌-夏の終わりに
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写真の空は、昨日の朝と昼に、携帯で撮ったもの。秋の気配を感じさせる雲と夏の名残を感じさせる雲。どことなく寂しい気持ちを抱いてしまうのは、夏を楽しみすぎたせいだろうか?

そして、今日は9月1日。夏休みも終わり。二学期が始まった。「夏にきっぱりと別れを告げなさい!」と言わんばかりの涼しさに、子どもたちも元気に登校できたのではないかしら?
学校が苦手な子はどうしているかな?この時期になると、私はいつも、次の詩を思い出す。

忘れもの   高田敏子

入道雲にのって
夏休みはいってしまった
「サヨナラ」のかわりに
素晴らしい夕立をふりまいて

けさ 空はまっさお
木々の葉の一枚一枚が
あたらしい光とあいさつをかわしている

だがキミ!夏休みよ
もう一度 もどってこないかな
忘れものをとりにさ

迷い子(まよいご)のセミ
さびしそうな麦わら帽子
それから ぼくの耳に
くっついて離れない波の音


              

夏の終わり    伊東静雄  (旧仮名遣いのままです)

夜来の颱風にひとりはぐれた白い雲が
気のとほくなるほど澄みに澄んだ
かぐはしい大気の空をながれてゆく
太陽の燃えかがやく野の景観に
それがおほきく落す静かな翳(かげ)
……さよなら……さやうなら……
……さよなら……さやうなら……
いちいちさう頷く眼差し(まなざし)のやうに
一筋ひかる街道をよこぎり
あざやかな暗緑の水田(みづた)の面(おもて)を移り
ちひさく動く行人をおひ越して
しづかにしづかに村落の屋根屋根や
樹上にかげり
……さよなら……さやうなら……
……さよなら……さやうなら……
ずつとこの会釈をつづけながら
やがて優しくわが視野から遠ざかる

テーマ: - ジャンル:小説・文学

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【2006/09/02 09:52】 | # [ 編集]

コメントを下さった方へ
8月25日の方、9月2日の方、それぞれに温かいコメントを下さってありがとうございました。メールのほうにお返事を致しました。無事届くといいのですが。
【2006/09/02 19:13】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年3カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
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