心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く詩歌-秋の初めに読みたい短歌
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【 この雲は2003年9月9日、ベランダにて撮影。 我が家では、「ラピュタの雲」と呼んでいる。 】

今日の朝日新聞の夕刊1面「現代の漂泊」という連載に、「塔」の現編集長、松村正直さんが、「新感覚フリーター歌人」という見出しで、取り上げてありました。
記事の中の「満員電車とか東京的なものがすべて息苦しくて、脱出したかった」とか、「石川啄木の歌集を手にして、これなら自分でも…」と考えたというコメントに、共感を覚えました。

「塔」の端っこに入れてもらっているので、編集長に敬意を表して、今回は短歌特集、というわけではないのですが…。
早く載せないと、本格的な秋になってしまって、時機を失してしまうので…。というか、もう既に、皆さん、夏は終わったと思っておられるのに、逆戻りさせてご免なさい。今回は、夏の終わりから秋の初めにかけて読みたい短歌の特集です。

逆立ちしておまへがおれを眺めてた たつた一度きりのあの夏のこと  河野裕子

きみに逢う以前のぼくに遭いたくて海へのバスに揺られていたり   永田和宏

くるんでもくるみきれないなみというむだな動きにやすらいでいる  林あまり

秘めごととせめて呼びたき旅に来て誰にも書かぬ絵葉書を買う   俵 万智

心だけいっきに空へ投げあげる澄んだらそっと戻っておいで    干場しおり

置き去りにされた眼鏡が砂浜で光の中をみている九月    穂村 弘


これらはおそらく、若いときにしか作れない歌。
こんな歌を読むと、つくづく10代の時に、歌を詠む世界に入りたかったなあと思う。
何も説明は要らない。青春の感傷に浸るような甘酸っぱさがある。
もう一度、17歳の夏から始めたら、どんな人生になるのだろう?

大雨の一夜は明けて試し刷りせしごと青き空ひろがりぬ   栗木京子

過去に浸ってばかりもいられない。青空の下、新しい秋を満喫しなくては。

テーマ:短歌 - ジャンル:小説・文学

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【2006/09/21 20:39】 | # [ 編集]


雄大な空の眺めができていいですね。心にズキンとくる風景ですね。
 
短歌もぐっときました。「心だけいっきに・・・」が一番、私には響きました。やさしげな気持ちの持ち方を再確認できたような。

最近は朝、必ず朝の身支度しながら空を見上げています。これも亀さんのブログのお陰です。気持ちいいです。でも2,3年したらいつも見ている方に36階の高層マンションが建つのです。最近は神戸空港をゆっくりと離着陸する飛行機も見えて。でも春には潮風が感じられます。これが私は大好きです。
【2006/09/21 21:07】 URL | よりやん #- [ 編集]

Yさんへ
コメントをありがとう。
感動やいろんな気持ちを表現するのは難しいけれど、一歩でもその時の思いに近づけたら嬉しいな。
そうですね、ゆっくりゆっくり、いろんなものをしっかり受け止めて、生きていきたいです。
【2006/09/22 15:56】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

よりやんへ
コメントをありがとう。
ちょっと怖いような雲でしょう?雲って、いろんな表情をするから見飽きませんね。

36階もの高層マンションが建つなんて、悲しいな。せっかくの空が切れてしまう。
何でもプラスに考えるよりやんだから、そこはそれ、大丈夫だとは思うけれど…。

最初の二首は、「塔」の主宰で、ご夫婦なんですよ。この歌が、そうかどうかは知らないけれど、学生時代に知り合ってゴールインなんて、ステキよねえ。

よりやんの好きな歌は、リズムがとってもいいわね。それに言葉遣いが優しい。
【2006/09/22 16:03】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年6カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
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