心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く風景-彼岸花
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【いつも彼岸花を見に行く、近くの里山。ぜひ拡大して、赤とんぼを見て下さい。】

彼岸花には切ない思い出がある。中学1年の時のことである。
授業中、ときおり窓の外に目をやり、空を眺めるのが好きだった。
ある日のこと、校舎のすぐ隣の畦道に彼岸花が咲き揃い、色づいた田を真っ赤に縁取っているのが目にとまった。早速、昼休み、窓から飛び出して、両手いっぱい摘んできた。花瓶に入れ、先生の机(教卓とは別に、大きな机があった。)の上に飾った。
五時間目の国語の時間、担任の先生は、教室に入るなり、つかつかと(いつもヒールをコツコツ音高く響かせる人だった。)机に向かい、花瓶から彼岸花を抜き取ると、一気にゴミ箱に投げ捨てた。「誰ですか!こんな縁起の悪い花を生けたのは!」という罵声とともに。
(なんの悪気もなく、「きれいね。」とほめてもらえると思って、したことだったのだけれど…。)
入学以来、先生の言動には疑問を感じることが多く、反発を感じていたが、この日を境に、その思いはますます強くなった。
帰宅後、母から、「お墓によく植えられて、死人花とも呼ばれたこと。でんぷんを取って、飢えをしのぐため、畦に植えられたこと。でも、きれいな花だと思うこと。」などを聞いた。
今思えば、名前や知識に惑わされず、目の前にあるものを、あるがままの姿できちんと見ようと思った、最初の出来事だったような気がする。

 次にあげる俳句と短歌は、自分の感性を大切に詠まれていて、心に残る作品です。
曼珠沙華抱くほどとれど母恋し      中村汀女

歩きつづける彼岸花咲きつづける     種田山頭火

つきぬけて天上の紺曼珠沙華       山口誓子

むらがりていよいよ寂しひがんばな    日野草城

夏ゆけばいつさい棄てよ忘れよといきなり花になる曼珠沙華      今野寿美

風を浴びきりきり舞いの曼珠沙華 抱きたさはときに逢いたさを越ゆ  吉川宏志

曼珠沙華憤怒してゐる美しく大和国原滅びの最中           落合けい子


 次の短歌は、4年前の10月「塔」に入り、初めて送り、初めて載ったものです。
心より早く季節は移るらし棚田の縁に彼岸花咲く       大空の亀
6年前の8月に乳ガンの手術をして、その後初めての遠出(近くの里山)をしたとき、彼岸花が咲き揃っており、季節の移りゆきが感慨深かったので詠みました。

この記事に対するコメント
いい歌ですね
術後6年。長かったでしょう。元気になられて良かったですね。私も同じ年に入会しましたが、こんなにうまく歌えなかったです。彼岸花は赤が印象的ですものね。退院されて療養されていた頃を思い出されるのでしょうね。
【2006/09/25 21:48】 URL | 桶田 夕美 #- [ 編集]


やっと秋らしくなりました。ヒガンバナにはいろいろとまつわる話しがありますね。
確かにかつてはあまり好きになれぬ毒々しさを感じていましたが、今ではそれらのフィルターがすっかり消え失せ、単純に赤の美しさを楽しめるようになりました。
もちろん好みは有るのですが、どんな花も咲いている姿は美しいと思います。

ヒガンバナの写真、右端の青空をバックに写ったものが好きです。ブログはやっていませんが、ヤフーのフォトアルバムに登録していて、気が向いたときに自分のデジカメ写真を載せて公開しています。
http://photos.yahoo.co.jp/utsugims
これが、そのアドレスです。よかったら覗いてみてください。
【2006/09/25 22:51】 URL | みのお市・UTSUGI #- [ 編集]

桶田 夕美さんへ
心優しいコメントをありがとう。毎年、彼岸花を見て、無事を確かめている感じです。

同じ時期の入会の方と知り合えて、とってもとっても嬉しいです!

私は、なんか歌の成長がないようで、というか、逆に鈍っているようで…。
【2006/09/25 22:54】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

UTSUGIさんへ
今晩は。
早速、「ヤフーのフォトアルバム」で作品を見ました。
言うまでもなく上手だし、透明感があって素敵です。
赤とんぼも顔がはっきり写せていて、さすが!と思いました。
皆さんにも、ぜひアクセスして、「ヤフーのフォトアルバム」(アドレスはUTSUGIさんのコメント欄に)ご覧になって下さい。

彼岸花は、前に切り絵で頂いたのが、花のイメージに合っていますよね。
私のは素人写真ですが、ほめて頂いたのが、一番気に入っていたので嬉しいです。
【2006/09/25 23:04】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


はじめまして。コメントありがとうございました。
さっそく先んじてリンクさせていただきました。
鎌田實さんはCD「ひまわり」のこと、活動のことが口コミやネットで広められることを望んでいます。
どうぞ、ご紹介ください。
人のためになるからというより、いい音楽を聴いてよかった、それが子供たちのためになっってなお良かったとなるのが理想です。
【2006/09/26 00:13】 URL | こもれび #hGt.gl.I [ 編集]

こもれびさんへ
早々とリンクして下さって、ありがとうございました。

私も、なるべく早くリンクしたいのですが、猫が眠るまで邪魔されてできないので、少々お待ち下さい。

CD「ひまわり」のことやこもれびさんのブログのことなども紹介して、少しでも多くの方に知ってもらえるといいなと思っています。
【2006/09/26 18:10】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年8カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !
2017年 9月26日カウンター343434通過



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