心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く本-ターシャ・テューダーの本
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『ターシャ・テューダーの世界』の表紙と裏表紙    『小径の向こうの家』の表紙

中国語仲間のTさんから貸して頂いた「ターシャ・テューダー」関連の本2冊を紹介します。
1914年生まれのターシャ・テューダーは、アメリカの人気絵本作家。
自力で手に入れた広い敷地に家を建て、園芸・動物の世話・絵を描くことを中心に、今も自給自足で心豊かな暮らしを送っています。彼女の「自足した生活」が醸し出す幸福感が、読後もさわやか。皆さんにお薦めします。

 『ターシャ・テューダーの世界-ニューイングランドの四季-』
(ターシャ・テューダー&リチャード・ブラウン/文藝春秋/3689円)

 カメラマン リチャード・ブラウンの序文より
「ごく幼いころから、ターシャ・テューダーは自分が何をしたいかはっきりわかっていた。人里離れた農家に住んで木や花の植わった庭と犬や猫などのペット、それに山羊や鶏などの小動物に囲まれ、絵本のさし絵を描くというのが彼女の夢だった。ターシャはその夢をすべて実現した。著名なさし絵画家であるターシャは、目下78冊目の絵本を制作中だ。バーモント州南東部のなだらかな丘陵の中にひっそり隠れたターシャの住まいは、彼女自身の設計によるものだ。この家と庭には、古い時代の価値観や生活様式に対するターシャのあこがれの気持ちが反映されている。」
「ターシャが子供のころの夢を実現できたのは、強い意志と揺るぎない決意のおかげだ。彼女は大好きな作家のひとりであるジョージ・バーナード・ショーの言葉を、生き方の指針にしてきた。『正確にはおぼえていないんですけど』と、彼女は打ち明ける。『でも要するに、自分の置かれた環境について不平を言う人は多いけれど、成功する人は自分で環境をつくってしまうということね』ターシャはまさにそれを実行したひとりだ。」

 本文より
「わたしは心から満足しています。犬や山羊や鳥たちと一緒にここへ住み続けること。それ以外に何の望みもありません。自分ではまずまずの人生を生きてきたと思いますが、人に伝えたいメッセージなどありません。もしわたしに人生哲学のようなものがあるとすれば、それを一番よくあらわしているのはヘンリー・デイヴィッド・ソローの次の言葉です。『自信をもって自分の夢へ向かって進み、自分が思い描いたような人生を生きるように努力すれば、予想外の成功がえられるだろう』これがわたしの信条です。これは真実です。わたしの人生はこの言葉に集約されます。」
大変な労働を経てきたからこそ言える言葉。1830年代の服を着た彼女たち、花にあふれた庭…、どのページの写真も絵のような美しさです。
高いけれど、自分へのクリスマスプレゼントとして、手にしたい一冊です。

 『小径の向こうの家-母ターシャ・テューダーの生き方-』
(ベサニー・テューダー/メディアファクトリー/2000円)
本文より
「母の家には、安らぎと落ち着きがあります。前向きで、知的で、創造性豊かな母がそこにいれば、なおさらです。母に接すると、この世には、美しいものがまだたくさんあるという豊かな気持ちが伝わって、心が温まります。本当の幸せとは何かを悟っているからだと思います。」
この文章が象徴しているように、四人の子どもたち(男女各二人)は、遊び心いっぱいの母親のもとで、クリスマス・誕生日・人形劇・ハロウィーンなど様々な行事を楽しみます。創造性豊かな暮らしの中で育った子どもたちの幸せな様子が、この本にはあふれています。今も、子どもたちの二人は近くに住み、孫たちもターシャのもとを訪れるそうです。

テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

この記事に対するコメント
ターシャ
私も持っています。
ガーデニングが好きなので妹がプレゼントをしてくれました。

写真を見ているだけでホッとします。
心豊かな生き方がステキです。
【2006/10/29 10:41】 URL | ベンジャミン #oUPgpoCM [ 編集]


何度か書き込みが弾かれて、メゲテイマシタ。今日は如何だろう。
それにしても可愛い表紙ですね。内容だけでなくここに載せたい気持ちがわかります。
【2006/10/29 21:41】 URL | 犬塚 #- [ 編集]

ベンジャミンさんへ
ほんとに、どのページもうっとりするようなきれいな本ですよね。
見ていると、ゆっくりと時間が流れていくような気がします。

ターシャの、日々を丁寧に暮らし、自分の力で子供の頃からの夢を叶えていく姿勢、素晴らしくて、すっかり共感しました。
【2006/10/29 22:05】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

犬塚さんへ
「何度か書き込みが弾かれて、」どうしてだろう?
せっかく書き込み(吉田拓郎のところ?)をしてくれたのに、ご免なさいね。

山羊の世話や庭の手入れなど、ターシャはどんなときも、アンティークのワンピースを着て暮らしています。
それらの服がまた素晴らしくて、犬塚さんもきっとお気に入りの一冊になると思います。
Tさんがきっと貸してくださるわ。
【2006/10/29 22:11】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


ターシャ・テューダの本、私も大好きです。
どのページも美しくて、ついうっとり見入ってしまいます。
と言っても、私の場合は本屋さんで!
パッチワークコーナーのすぐ傍に置いてあるので、行くたびに見て楽しんでいました。(要はタチヨミ。本屋さんごめんなさい!)
お気に入りの緑のワンピースもかわいいし、息子さんのために手作りした麻のシャツにも心惹かれました。素朴で自然に溶け込んでいる感じ。
そしてなにより、四季折々の花や樹々の緑に癒されるんですよね~。
人生の辛いことや悲しいことがじんわり溶けて、幸せ色になっていくようで・・・大好きです。
物をいっぱい手に入れたり世の中が便利になることと、人が幸せになることとはベクトルが別方向を向いていることに気づかせてくれる本でもありますよね。
  
【2006/10/30 12:33】 URL | keiko #- [ 編集]

こんにちは
お久しぶりです。
一ヶ月ぶりに皆さんのBLOGを拝見しています。
色々と本当にありがとうございました。
これからも宜しくお願い致します。

今日のこのエントリーは今の私の指針のような気がしています。
「強い意志と揺るぎない決意」
願いを叶えるにはなくてはならないものですよね。
このことをここ一週間で改めて痛感していたので今日の記事を見て背中を押してもらったき持ちです。

「母に接すると、この世には、美しいものがまだたくさんあるという豊かな気持ちが伝わって、心が温まります」
こんな母親になりたいですね~(^^ゞ
最近の5歳児、かなり「大人」でちょっと育児に悩んでおりました。
子は親を見て育つ。
私自身がそういう豊かな気持ちになることが大切ですね。
ありがとうございます!

是非この本見てみたいですっ
【2006/10/30 13:48】 URL | bianca #cK8v8HAk [ 編集]

keikoさんへ
この本を読みながら、keikoさん、この本好きだろうなあと思っていました。
「物をいっぱい手に入れたり世の中が便利になることと、人が幸せになることとはベクトルが別方向を向いていることに気づかせてくれる本でもありますよね。」

keikoさん、うまいこと言ってくれました。その通りですよね。
ターシャに近い生き方をしている人は、たぶんたくさんいると思うのです。
でも、現実には、お金を持っている人が偉いような間違った風潮があって、自分の人生で、一番大切なものを見失っている人が多いような気がします。

きれいな写真にもうっとりするけど、ターシャの淡々としているけれど芯の強いところにも、惚れ惚れする本ですね。しっかり生きよう!と思いました。
【2006/10/30 18:10】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

biancaさんへ
biancaさん、お帰りなさい!
ほんとに、いろいろ大変でしたね。

『ターシャ・テューダーの世界』を読むと、夢は諦めちゃいけないと思います。
biancaさんも引用されている「強い意志と揺るぎない決意」
確かに「願いを叶えるにはなくてはならないものですよね。」同感です!

biancaさんが「背中を押してもらった気持ち」と書いてくださって、嬉しいです。
私もまだこの年で、大きな夢があります。この本を読んで、biancaさんと同じ思いでした。

きれいな写真を見るだけでも、ほっとするいい時間をもらえるのですが、ターシャの言葉からは力をもらいました。

ターシャの娘さんが書いた 『小径の向こうの家』は、これから子育てが本格的になるbiancaさんには、ぜひ読んでもらいたい本です。
子ども時代に、こんなに心豊かな経験をさせてもらったら、一生の宝物になるなあと思いました。
私も仕事をしながらできる範囲の子育てはしたつもりですが、この本を先に読んでおいたら、もっと楽しめた気がします。

どちらも高価な本なので、まずは立ち読み?か図書館で。もし、お気に召したら、ぜひお手元に。
【2006/10/30 18:27】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年5カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
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