心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く本-『木の葉の美術館』
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   『木の葉の美術館』                   『木の実の宝石箱』 

 「NHK俳句」何月号だったかに、上の写真の2冊が、ステキな本ですと紹介されていました。
早速手に入れ読みました。描いた方の愛情が、優しくこちらに伝わってくる本で、しかも美しい。お薦めです。
今回は、『木の葉の美術館』絵・文 群馬直美(世界文化社/2100円)を紹介します。

まず、葉っぱの絵一枚一枚に添えられた言葉が、微笑ましい。
「シロモジ/体操選手のフィニッシュポーズ」「イチョウ/逆さにするとドナルドダックの足」これらは、まだわかるほう。「ソメイヨシノ/おっ!地球の行く末祈る人たちの姿が見えます!」なんかになると、お手上げなんだけれど、妙に面白い。
終わりの方にある「もっと葉っぱと戯れよう」というコーナーも楽しい。
ところどころに挟まれているエッセイも、素直な文章で、すっと心に届く。

 例えば「葉っぱの精神」では、(一部引用。濃い部分は私が特に気に入ったところ。)

葉っぱと出会い、試行錯誤を繰り返すうち、私の中で明確になった言葉がある。 
『葉っぱの精神―この世の中のひとつひとつのものはすべて同じ価値があり光り輝く存在である』
この言葉にのっとって、一枚の葉っぱをありのままに描いてみたらどうだろう。恐る恐るとではあるが、ありのままの自分で、ありのままの葉っぱを一枚描いてみた―。なんだこんな簡単なことだったのか。ただありのままに描けばよかったんだ。自分はアーティストなんだという気持ちで取り組んでいる間は、かたくなに閉ざされ一歩も中に入れてくれなかった葉っぱの門が、この時少し開かれた。そのすき間から中へ入ってゆくと、葉っぱはやっと来たねという感じで私の手をひき、確かな世界を少しずつ見せてくれた。


 インターネットで『木の葉の美術館』を見ることができますとあったので、訪問しました。リンクのための連絡をしたところ、そのホームページを作成された方(作者の群馬直美さんのお友達)から、とっても楽しいメールが届きました。ホントは、ここで紹介したいぐらい。リンクできるようにしましたので、お楽しみ下さい。

この本を読んだ後は、あなたもきっと色づいた葉を集めに出掛けているはず。
群馬直美さんに、思いがけないところで、葉っぱのストーカー(本文のエッセイを読むとわかりますよ)をされてしまうかも?
葉っぱも木の実も魅力的なこの季節に、ぜひこの2冊、手にとって眺めてみて下さい。

テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

この記事に対するコメント

18・19日は関西文化の日でいろんなところが無料になる日。
毎年、民博や日本庭園に出かけていたのですが、今年は雨になってしまってあきらめました。
日本庭園の紅葉は見頃までもう少し・・・?かしら?
かなり色づいてきています。

高校生のときに「そこのゴミまとめて捨てなさい」と言われ、初めて落ち葉もゴミ扱いされると知りすごく驚いたのを思い出しました。

先日、子どもの保育園行事の「やきいも会」に参加してきました。
裏の公園で落ち葉や枯れ枝をたくさん集めて、新聞紙でサツマイモをくるんで水につけてホイルで巻いて、園庭で火の中にポイ!
お歌をうたったり手遊びをしたりして焼きあがるのを待ちました。
拾ってきた落ち葉の中で、お気に入りのひとつをとっておいて「何に見える?」って遊んだり・・・
すごく面白い答えが続々と出てきて、心から楽しんできました。
今回紹介していただいている本2冊、保育園に推薦しておこうと思います。
『木の葉の美術館』のページもとっても素敵でした。
本を見てからだと子どもとお散歩しながらもっと楽しめる!
・・・わくわくしてきましたv-34
【2006/11/19 17:58】 URL | kimico #Zr2/WiYY [ 編集]

kimicoさんへ
今晩は。
お休みのたびにお天気が悪くて、紅葉がなかなか楽しめませんね。

保育園では、まだ焼き芋大会やれてるのね。よかった。
子どもたちには、こんな自然との楽しいお付き合いの仕方、経験してほしいですよね。
子どもたちには、葉っぱが何に見えたのかなあ?

この2冊は、どちらかというと大人向きだけれど、大人が読んでおくと、楽しみが倍増しますよ。
子どもたちは、きれいな絵に、きっと感心すると思います。
傷一つない葉っぱでなく、虫に喰われたりしている葉っぱが描かれているのが、いいなあって思います。
今まで、完璧な葉っぱを探していた私ですが、この本を読んで、葉っぱの見方が変わりました。
【2006/11/19 21:07】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

お久しぶり
こんにちは。
お久しぶりです。
ちょっと時間が出来たので久しぶりにブログをのぞいてびっくり。
ステキな秋の景色や本が紹介されていて、嬉しくなりました。
今日は2時から、図書館主催の月1回のお話ボランティアの勉強会なので、行ったついでに借りてこようと思っています。
ページをめくるのが楽しみ。

18・19日と篠山で3年に渡って開催されていた「昔話大学」の最終講義を受けに行ってきました。
半年に1回2日のペースで毎日80分授業を3時間受けて、大変でしたが、回を重ねるにつれて先生が言われていることがわかってきて、居眠りをすることもなくなりました。
小澤俊夫先生(大学教授で児童文学者・指揮者の小澤征爾さんのお兄さん)が2時間と日本で有数のストーリーテラーによるお話の実践と講義と毎回充実していましたよ。
一人での参加であれば途中で挫折したところでしょうが、ボランティア仲間と6人で行ったので、頑張れたのでしょう。
たくさん出版されている昔話の中で、長年語り伝えられてきた口承文学として子どもたちに届けるに値するものはどれか、それを見分ける目を養って欲しい、というのがこの大学の目的です。
講座を受け続けてきてそれが少しずつわかってきたのがはとても嬉しいことです。

ということで、篠山へ行く道すがら山や街路樹の紅葉がとっても美しかったことを書こうと思いながら、ついつい興奮気味になってしまいました。
そろそろ図書館へ出かけます。
【2006/11/21 13:34】 URL | GANKO #- [ 編集]

GANKO ちゃんへ
お久しぶりです。

この年になると、勉強をするというのは、実に嬉しく、吸収もいいような気がします。
残念なことに、忘れるのも早いけどね。
大学の先生のお話は、よっぽど上手な人はともかく、私なども条件反射のように眠ってしまいます。
小澤征爾さんのお兄さんというと、おいくつぐらいになられるのかしらね?
こういう風に兄弟で、活躍されているのは、いいですよね。

さてさて、どんなお話が「子どもたちに届けるに値するもの」となるのか、興味あるところです。

中国山地は雄大だから、全山紅葉・黄葉になったら見応えあるだろうなあ?

本は、手に入ったでしょうか?2002年頃の発行だったかと思います。
もし、なければ、今でも購入できるので、ぜひ図書館に入れてもらってください。


【2006/11/21 19:12】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年6カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
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