心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く言葉-寺山修司
hikoukigumo.jpg

(京都常寂光寺にて撮影)

どんな鳥だって想像力より高く飛ぶことはできない  寺山修司


「ブログのAuthor名、どうして大空の亀なの?」とメールが届いた。
答えは単純。旧姓に「亀」が付くから。
では、どうして旧姓でなくてはいけないのか?
「青空」「青春」そして「青色」の好きな私は、「青」の付く今の名前が嫌いではない。
いや、むしろ運動神経の鈍そうな「亀」から、爽やかなイメージの「青」に変わることは喜ばしいことでもあった。

しかし、それは単に名前という表面的な問題ではなかったのだと、結婚式の日からじわじわと感じ始めた。夫の両親を喜ばすためにと(私の父は、気楽に二人でハワイでも行って挙式すればと言っていたのに)、普通に行った式。
ふだん化粧をしない顔に、厚塗りをされ、つけまつげをされた頃から、頭の中を「ボーヴォワール」や「平塚らいてふ」の名が回り始めた。重い鬘をつけられた頃には、「ああ、こうやって女は抑えつけられ諦めていくんだ。」と、すっかり封建時代の女の気分だった。

26歳までの「亀」としての私を知る人が、ためらいながら「青」と呼び変えていくのと一緒に、私はそれまでに作り上げていた「亀」としての感受性を押しやっていった。
「青」の職業人・妻・母として生きていくうちに、かちかちに固まり小さくなっていった「亀」、ついに私は病気になった。私の母と同じように49歳で亡くなるんだと覚悟した。

幸い、よいお医者さんに恵まれ、母の年齢を越えた。これを機に、心に「亀」を取り戻そうと決めた。飛べないはずの空にも、勇気を持って「亀」を飛ばせてやろうと思った。海亀・陸亀がいるなら、空亀だっていてもいいな。と考えていた頃、冒頭の言葉に出会った。
当初の案は、「亀も空を飛ぶ」だったが、これはイラク映画に同名の邦題があり、没。「亀の見た夢」というのも思いついたが、やはり大好きな「空」を入れたくて「大空の亀」にしたというわけだ。

今日の大岡信「折々のうた」に
「とりかえしのつかないことの第一歩名付ければその名になるおまえ   俵万智」
という歌が出ていて、確かにと思った。

私は大晦日に生まれた。数え年だとお正月に二歳になってしまうので、戸籍上は一月二日。
名前の候補は、今の名前ともう一つ「鶴子」だったそう。あまりにおめでたすぎると不採用になった「亀○鶴子」だが、この名だったら、どんなキャラになっていたのだろう。

テーマ:お知らせ - ジャンル:その他

この記事に対するコメント

私も旧姓に思い入れがあって、旧姓時代からの友達には、未だに旧姓や名前を使ってる位なの。自分でもそうだし、以心伝心で相手もそう。姓の変った友達には、名前を使うようにしています。
余談だけど、男勝りな人の多い大学時代のクラスメートは、未だ旧姓族が多くて、これはクラス会では上手くいってもいるの。
大空の亀さんの気持ちはよく解ります。
ところで、名前の由来はほとんど想像してた通りだったよ。すぐに気付けば私もたいした物だけど、コメント欄の名前を読み比べるまで、少し時間がかかりました。それも素敵な本をいただいていたからですね。「物事はどこかで繋がっていくのだ!」と、今更ながら。
私の目標は、本名ともう一つ旧姓でも郵便が届くような何者かになる事だった時があります。林真理子さん(彼女はもちろん旧姓でも、何でも通用するけど)画同じ様にいっておられました。
【2006/04/03 07:45】 URL | 犬塚 #- [ 編集]


お久しぶりです。結婚して姓の変化をするとき、すごく大きな何かが変わっていくのだなとそういえばありましたね。私の場合偶然読んだ本で、字画数があまり良くないと出ていたように記憶しています。今 思えば いろいろと波瀾万丈で、頑固もののわたしですので、心の中の葛藤がたくさんありました。いろいろとまわりから鍛えていただいて、今はさらなる頑固さが身についてきましたね。50代に入り、ふっと好きなことやきれいなものにそして、亀さんの短歌にふれることができ、うれしい限りです。ほんまは生まれ年が同じだったのですね。
【2006/04/04 10:22】 URL | よりやん #- [ 編集]

犬塚さん&よりやんへ
コメントありがとう!
旧姓時代の友だちは、旧姓のまま呼んだり、下の名前で呼んだりしますね。
そう呼ぶことで、すぐにその時代に戻れて、気持ちが若やぐような。
中国のように、結婚してもそれぞれの姓のままだったら、自分の気持ちがもう少し自立したままでいられたのかなと思います。
犬塚さんもよりやんも、姓の変化なんかには動じない強さを持っているように、私には見えますが、やはり心の中では大なり小なり葛藤があったのですね。
また、そんなお話をする機会があるといいなと思います。
【2006/04/04 19:19】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

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【2006/10/31 00:41】 | # [ 編集]

ガロさんへ
コメントをありがとう。もちろん、誰かわかりましたよ。
ちょうど今日、ハガキを書いたところでした。まだ投函していませんが。
そちらのブログ、うまくアクセスできなかったので、詳しいアドレスを知らせてくださいね。
【2006/10/31 18:44】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


大空の亀さん、私のブログのURLはこれです。

http://plaza.rakuten.co.jp/herethere/

私の描いた絵や、ハマっていることを書いてます。実は28日に作り直したのです。理由は一番最初の記事を見てください。
【2006/10/31 21:37】 URL | ガロ #- [ 編集]

ガロさんへ
了解です。
後から、ゆっくり訪問させてもらいますね。
【2006/11/01 10:05】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年5カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !



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