心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く本-蓮見圭一著『水曜の朝、午前三時』
suyounoasa.jpg simonomote.jpg simonura.jpg

蓮見圭一著『水曜の朝、午前三時』(新潮社・1400円)
2001年に発刊され7刷も売れた、蓮見圭一さんの本で、1年前に文庫本になりました。この秋まで全然知らなかったのですが、何かの記事で、書名を見て、大好きなサイモン&ガーファンクルの『Wednesday Morning,3.am』と同じ題だと興味が沸き、図書館に予約していました。忘れた頃お知らせが来て、つい最近読みました。

1992年に、脳腫瘍で亡くなった45歳の女性が残したテープを起こしたという設定の小説で、S&Gの歌の内容とは関係ないのですが、切ない歌詞のテーマと曲の雰囲気は、小説の世界と重なります。

大阪万博の時コンパニオン(ホステス)をしていた、お茶の水女子大卒の女性が主人公で、同じ会場で働いていた京大院生の男性との、淡い恋がテーマの小説です。そこに、家族や同僚などが絡むのですが、途中から、話は、思わぬ展開に。どっぷりと1970年の時代感に浸かった小説で、興味深く読みました。
個人的にも、万博会場・京都の下鴨や祇園・神戸の須磨・舞鶴と縁の深い所が多く、とても懐かしく感じました。テーマは、そんなに甘くはないのですが。

今年1年「読書ノート」に記録した本は、126冊でした。特に心に残った本は、ここのブログでも紹介してきましたが、機会がなくてそのままになってしまった本もたくさんあります。今年は、特に新書、「猫」の本、歌集、をたくさん読みましたので、そこから1冊ずつ、心に残ったものをご紹介します。

honkoresute.jpg honnekogo.jpg honyahanrakui.jpg

1. 新書~浜六郎著『コレステロールに薬はいらない!』(角川書店・686円)
健康に関わることなので、どなたにも、この本のとおりにしなさいとは言えませんが、一時期コレステロールの薬を飲んでいた私には、納得のいく記事がたくさんありました。薬を飲む前に、ご一読をお勧めします。

2.「猫」~ポール・ギャリコ著『猫語の教科書』(ちくま文庫・580円)   
猫が書いているという設定は、なんだか『吾輩は猫である』を思わせますが、中味は全然違って、ニヤニヤしっぱなしの本です。「第1章・人間の家をのっとる方法」から、猫好きの方は、はまってしまいます。

3. 歌集~藤井常世歌集『夜半楽』(角川短歌叢書・2571円)
角川書店創立60周年記念及び「短歌」創刊50周年記念ということで、次々出版されている中から、以前より読みたかった藤井常世さんの歌集を、やっと手に入れることができました。文語文法に則って、言葉の使い方のきちんとしているところが、好きだったのですが、予想通りよい歌集でした。
私の場合、歌集・句集は、電子辞書(歳時記付きで便利)と鉛筆を手に、読むというより「勉強」体制に入ってしまうので、「読書」といえるかどうか…。

年末の忙しい中で読む本というのは、格別印象に残るもので、私には忘れられない1冊があります。
中学か高校の時、読み出した『出家とその弟子』(倉田百三著)が、どうしても途中で止められなくて、紙面に赤い陽が射しているのを感じながら読了したのを覚えています。話に感動したのか、日が暮れるのにも気づかず読んだ自分に感動したのか、涙があふれたこともあわせて覚えています。
こんなのめり込むような本に、また出会えるのを楽しみに、今、机の上で順番を待っている10冊あまりの本を、この年末・年始には読みたいと思っています。

この3月から、深い考えもなく始めたブログでしたが、皆さんの熱心なコメントや温かい励ましに、楽しみながら続けることができました。
新しい出会いもあり、また今までの交流も深まり、と、想像していた以上に、皆さんから頂いたものが多く、感謝の気持ちでいっぱいです。
来年も同じようなパターンで、細く長く、張り切りすぎず、続けていけたらと思っていますので、今後ともよろしくお付き合い下さい。
皆さん、よいお年をお迎え下さい。今年のブログは、本日までと致します。

テーマ:オススメの本 - ジャンル:本・雑誌

この記事に対するコメント

126冊とはすごいですね。均してみれば3日に1冊以上のペース。
感服させられます。
今年1年ありがとうございました。
来年もよろしくお願い致します。
よいお年をお迎えください。
【2006/12/31 00:40】 URL | こもれび #hGt.gl.I [ 編集]

こもれびさんへ
こんにちは。
今年も今日で終わり。
1年に区切りがあるのは、ありがたいことです。
新たな気持ちで、来年を迎えたいと思います。

来年も、こもれびさんの、ひと味違う深い写真と言葉を楽しみにしています。
よろしくお付き合い下さい。
それでは、よいお年を!
【2006/12/31 10:10】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

ありがとうございました
サイモンとガーファンクル 大好きですv-341
ミセスロビンソンの
 Jesus loves you more than you will know 
・・・ここのところの歌詞が好き。
サウンド・オブ・サイレンス も他にもたくさん素敵な曲がありますよね~v-342

コレステロールで思い出したのが、30代半ばで受けた検診のとき。
そのときの職場は私以外は40~50代のおじさまばかりで、送られてきた結果をみんなで覗き込まれてしまいました。
その時に「要観察」となっていたのがコレステロール。
低かったんです。標準値よりもかなり。
みんなが心配してくれて「飯、食わしたろか?」
「肉、食べてへんのか?」
「なんぞ、ごちそうしたろ!」
「子育て大変なんか?」・・・・・って。
アレルギー持ちの長男がまだ3歳で、食事には気をつけていたんですが、まさかまさかの数値に愕然としました。

「出家とその弟子」私も中学時代に読んだ心に残る作品でした。
私も冬に読んだ記憶があります。
お友達のうちに遊びに行ったときに出会った、お兄さまのお友達が文庫をもってらして、頼んで、なかば強引に譲ってもらいました。


2006年は亀さんのこのブログにずいぶんとお世話になりました。
わが子可愛さに目が眩んでいて、ナカナカ他のことに気持ちのいかない私の目をあちこちに向けるすばらしいチャンスをたくさんいただきました。
亀さんはじめとして、このブログに訪れる方々からたくさんのあたたかい言葉や勇気をいただきました。
ありがとうございます。
これからもよろしくお願いいたします。
よいお年をお迎え下さい。

【2006/12/31 13:34】 URL | kimico #Zr2/WiYY [ 編集]

kimico さんへ
丁寧なご挨拶、ありがとうございます。
こちらこそ、kimico さんにいつも熱心に読んでもらって、一生懸命書き込みをしてもらって、どれだけ励まされたことでしょう!感謝しています。

率直な思いを、皆さん書いて下さって、互いに交流できたことが、ブログを始めてからの、ほんとに大きな収穫でした。
自分一人の考えの中に籠もるのでなく、違う考えを知る面白さもありました。

年末最後の本は、今年もやっぱり心に残る1冊となりました。
年が明けてから紹介する予定ですので、また、覗いてみてくださいね。

S&Gの歌は、歌詞もメロディもいいですよね。
「明日に架ける橋」は、昔、繰り返し聞いて、覚えました。

『出家とその弟子』、kimico さんも好きとは、嬉しい限りです。

コレステロール値は、更年期になると自然に上がっちゃうから、低いなんて羨ましいです。
でも、低すぎるのも、気をつけないとね。今は、大丈夫ですか?
昔の職場の皆さんの、優しい雰囲気、いいですね。可愛がってもらってたんだ!

今日は、早々とおせち料理も完成し、あとは、年越しそばの準備のみ。
この年越しそばは、ちょっと自慢の味なんですよ。
ゴボウ・人参・大根の細切り、鶏肉、じゃこ天、ちくわ、薄揚げを入れて、仕上げにネギと七味を。

それでは、よいお年をお迎え下さい。
来年、新たな気持ちで、ブログにむかいますので、またよろしくお付き合い下さい。
【2006/12/31 16:31】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

たくさんの刺激をありがとう
こんばんは。
今年はこのブログや皆さんの書き込みでたくさんの刺激をもらい、ありがとうございました。
私にとっては特に年の初めから予期せぬことが起こり、大変忙しい年になりました。
もうすぐやってくる来年は、少しゆっくりと晴耕雨読を楽しみたいと思っています。
読みたい本もいっぱいあるし。
とはいえ、1月18日には小学校のお話会の予定で、5年生に最近覚えたエチオピアの昔話「山の上の火」と節分の昔話「鬼は内」をプログラムに入れて45分をお話会を組み立てる予定です。
新年早々からわくわくなのです。
その前に6・7日に松山・大洲・八幡浜方面へ親戚の見舞いを兼ねて出かけることに決まりました。
久々の愛媛県です。

では、皆さん良いお年をお迎えください。
【2006/12/31 21:20】 URL | GANKO #- [ 編集]

GANKOちゃんへ
今年は、GANKOちゃんにとっては、ほんとに思い出深い年になりましたね。
今まで、子どもたちの読書のために、一生懸命取り組んできたことが評価され、よかったですよね。

何かを覚えるのは、この年になると大変ですよね。
我が夫も、新年にやる狂言のセリフ覚えに必死で、絶えずブツブツ呟いています。

今年は、暗くて辛いニュースが多かったけど、スポーツは、荒川静香のスケート・イナバウワー、WBCでのイチローなどの活躍と優勝、ファンだった松坂と井川の大リーグ移籍と、海外で大活躍の明るい話題も多く、スポーツニュース大好き人間になりました。

この大晦日も、クラシックの生演奏をバックにスケートを見ながら、読書というのんびり贅沢な時間を過ごしています。

久しぶりの愛媛県、故郷の空気をいっぱい吸ってきてください!
今年は、たくさんの書き込みをありがとう。また、来年もお付き合い下さいね。
【2006/12/31 22:05】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://kamenoashioto.blog52.fc2.com/tb.php/170-b829648d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年4カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !



カテゴリー



最近の記事



最近のコメント



リンク

このブログをリンクに追加する



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カウンター



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード