心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く本-猫にまつわる句画随筆集『あちこち草紙』
上質な大人の味わい『あちこち草紙』できたて☆

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土肥あき子・句と文/森田あずみ・絵/未知谷・発行/1600円/2007年1月15日初版
(拡大できます)

丁寧に描かれた猫の絵が、「あっ、この猫見たことある!」と思わせてくれ、嬉しくなります。さりげなく猫の話題に触れた各ページのエッセイが素敵です。猫の俳句ばかりではないのですが、不思議と猫の絵とマッチして、ページごとに違った世界が味わえます。猫に関した本は多いけれども、こういう上質な大人の感じが味わえる本は少ない気がします。

私は、猫のあのきちんとした坐り方と、つま先を立てて少し内股加減でスタスタスタと軽く走る様子が、とても好きなのですが、そのことについても、成る程と思う文章があり、とても楽しく読めました。この本のおかげで、猫に関して、結構新しい知識が増えましたよ。

 毎日読んでいる清水哲男さんのホームページ『新・増殖する俳句歳時記』http://zouhai.com/で、紹介してあった本です。

次の文章は、その『新・増殖する俳句歳時記』に、土肥あき子さんが、俳句の鑑賞を書かれたものですが、うまさに、思わずうなりました。一部引用します。
 大木孝子さんの俳句 「とどのつまり置いてきぼりや雪兎」の鑑賞文から

(前略)掲句は迫力の「とどのつまり」に、悲しみのニュアンスをまとう「置いてきぼり」と続くところで、まるで童話のなかの森をさまよう子供たちのような景色となった。通学途中や旅先で、手なぐさみで作った雪うさぎを持ち歩くことはできないが、かといってそのままぎゅっと押しつぶし、雪玉にして遠くに投げつけるようなことは決してしない。雪うさぎは、手のひらの中でつぶらな瞳を持つ雪の生きものとして生まれたのだ。道中携えることの叶わぬ雪うさぎは、結局そのあたりの一番おだやかな場所にそっと置き去りにされる。そのささやかなうしろめたさが、彼らに永遠の命を灯すのだろう。持ち帰ろうとすれば「置いてけ、置いてけ」と呼ぶ声もどこからか聞こえてきそうな、無垢の世界にしか住むことができない雪の精である。(後略)


 森田あずみさんのホームページ『うみがめ工房』http://www6.ocn.ne.jp/~azumikam/から、注文できます。こちらは、猫や犬の素敵な絵がいっぱいのホームページで、ブログなどもあり、充実しています。我が家のハオそっくりの絵もあって、嬉しくなりました。
「大空の亀」としては、この『うみがめ工房』という名前も気になっています。昨夏、百輪ほどの月下美人の写真をブログに載せましたが、あのホテルの名前が「カレッタ」(うみがめ)だったものですから。

お二人には、ブログで紹介のご快諾を頂いています。皆さんもよろしければ、『あちこち草紙』を手に取って、読んでみて下さいね。紹介したホームページへのアクセスもよろしければ、ぜひ。

テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

この記事に対するコメント
こんにちは♪
お空の亀さん、とっても可愛いニャンコちゃんの絵が
書かれてある本ですね。
すごく、優しいタッチで、温もりも、ニャンコちゃんの
柔らかさが出ていて
絵を見ているだけでもワクワクしそうです。
まだ、読みかけの本が2冊。
早く読み終えないと次のが読めない常態です。
だけど、早く読んでみたい!
心地良くなる本みたいですね(^・^)
【2007/01/28 12:28】 URL | ノロタン #B7q/.fmY [ 編集]

ノロタンさんへ
こんにちは。
この本は、お茶でも飲みながら、のんびりと眺めたり読んだりするのにぴったり。
特に、日本猫の好きな方にオススメです。繰り返し楽しめますよ。

私、今日は、友人から借りた、10年前の別冊「太陽」を、のんびり読んでいます。
特集「猫と作家の物語」が、ものすごく楽しくて、繰り返し見ています。

内田百が、出ていってしまった猫を探すために配ったチラシや新聞広告、友だちが元気になるよう誘ってくれた旅先の写真も悲しげで、味わいがあります。

大佛次郎が、ずらっと並んだ10匹ほどの猫たちが、エサを食べているのを、ホントに優しい眼差しで見ている写真など、猫は、人の心をとろけさすようですね。
【2007/01/28 13:57】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


大空の亀さん、ご紹介いただきありがとうございます。色付きの文字
【2007/02/06 23:31】 URL | くろまめ #- [ 編集]

くろまめさんへ
今晩は。コメント、わざわざありがとうございます。
出版パーティーの素敵な和服姿、見せて頂きました。おめでとうございます。
ご本、只今、私の友人のところを回っていまして、3人目の猫好きさんのところに行っています。
本当は、皆さんに買って頂けたら、さらにお役に立てるのですが…。
【2007/02/07 20:35】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年1月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !



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