心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く本-私の読書法
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皆さん、連休前半、いかがお過ごしですか?私は、気になっていた家の片付けがだいぶはかどり、やっとすっきり気分で、連休後半を迎えることができそうです。

さて、今回は、「亀さんの本の読み方を教えて」というお葉書などを頂きましたので、読書に燃えた1週間(4月15日~21日)に読んだ6冊の本を例に引きながら、私の読書法を書いてみます。

A:準備段階
私が本を読むときの必需品は、鉛筆と電子辞書。プラス、借りた本の時は、ポスト・イット
読む場所は、机の前・ソファの前・ベランダや外・電車など、本の内容によって異なります。
BGMは、楽器の演奏だけ・日本語以外の歌詞の歌などか、無音で、これも内容次第です。
本を選ぶ基準は、新聞の書評や広告・人のお薦め・興味を持った著者の他作品や関連本で、手に入れたい本の書名・著者名・出版社・価格を、手帳に書き留めておきます。
購入も図書館への予約も、現場で探すのが面倒なので、ネットを利用することが多いです。
小説など読み返す可能性の低い本(予約人数の多い本は購入)、高価すぎる本は、借ります。

B:読書中
感心したこと・初めて知ったこと・いい言葉など、あとから利用したい部分に線を引きます。
特にいいところは、ページの角を折ります。(借りた本には、ポスト・イットを貼ります。)
共感の嵐に襲われたときは、思わず「私も同感!」などと、自分の本なら、書き入れます。
わからない言葉は、辞書で引き、自分の本の場合は、直接そのページに意味を書き込みます。
3種類ほどの本(娯楽用・実用書・趣味や勉強用など)を、並行して読むことが多いです。

C:読了後
手帳の各日の記録に、赤ペンで読了と書き、書名・著者名を書いておきます。
読書ノートに、番号(年が改まったら1から再スタート)と書名・著者名・出版社・価格・図書館利用の有無を書き、その番号に、おすすめ度に応じた花丸や二重丸などをつけます。
簡単な感想やあらすじ(主人公の名前など)を書き、線を引いたところやポスト・イットを貼ったところを書き写します。

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D:読んだ本&読んでいる本
① 4/15読了-志村ふくみ・鶴見和子対談『いのちを纏う(まとう)色・織・きものの思想』 (藤原書店/2800円/図書館)五重丸です。
先日見た「志村ふくみ展」がよかったので、久しぶりに彼女の本を読みたくなり、図書館に5冊予約したうちの1冊です。とてもよい本でしたので、後日詳しく紹介したいと思います。
私は、著者が気に入ると、5~10冊ほど、続けて読み、考えの根っこをつかみたくなります。
こうやって、昔、はまったのが「椎名誠」「村上春樹」などですが、この読み方は、その著者のパターンに飽きるまで続きます。これは、中学時代からずっと続いている癖です…。

② 4/18読了-江國香織作『ホテルカクタス』 (集英社文庫/514円/図書館)二重丸です。
おっとりした女の子が、「好きな本です。」と言っていたので、読みました。
ホテルカクタスという名のアパートに住む「きゅうり」「2」「帽子」という名前の男性3人の友情物語。
名前が人格を象徴している、優しい雰囲気のお話です。
佐々木敦子さんの、階段を描いた絵に味わいがあり、話に奥行きを与えていました。
解説の高橋源一郎の文章がよかったです。文庫本を読む面白さは、あとの解説にあるのではないかと思うほど、最近の文庫本の解説は、力の入ったものがあり、時に本文より、いいなと思うことがあります。

③ 4/19読了-齋藤孝著『使える読書』 (朝日新書/720円)大きな五重丸の花丸です。
齋藤孝さんの本は、既に10冊以上読んでおり、「わかってま~す。」と思うことも多いのですが、次男と共通の話題になる本なので、読んでないのを見つけると、買ってしまいます。
抜群に面白い読書案内になっていて、文章が生き生きしていて、とても楽しく読めました。
本の「概念化」と「引用探し」。本は読んで「書く」ため、「話す」ためにある。「おすすめブックリスト(書名・著者名・一言コメント・引用文一文)」をつくろう。など~
線を引きたおし、書き込みをし、たくさんページを折った本ですが、一番気に入ったのは、次の文章です。真実を突いていると思います。
「人間の想像力の根っこは悲しみである。悲しみは、他者を理解して初めて生まれる感情。……人は、何で笑うかに知性があらわれ、何で泣くかに感性があらわれる。」

④ 4/20読了-新谷弘実著『病気にならない生き方』 (サンマーク出版/1600円/35刷)五重丸の花丸です。
上記③の本に紹介してあり、その中にあった、筆者の文章要点抜き書きに興味を持ちました。
図書館で借りようと思ったのですが、50人以上の予約があったため、諦め、本屋で購入。
自分の病歴・薬歴・食事・仕事や家庭のストレスなどに照らし合わせても、納得のいく内容で、役に立つことがたくさん書いてあったので、いっぱい線を引きました。
既に知っていることや実践中のことも多かったのですが、現場にいる方のお話なので、説得力がありました。例えば、アメリカの野菜は、土壌が豊かなため、日本の野菜より栄養価が高いということなど、初めて知ったこともたくさんありました。
臓器ごとに人間を診る、今の医療の問題点の指摘など、健康について考える時、一度は、読んでおいた方がいい本ではないかと思います。
ただ、繰り返しが多いのと、HPで商品を紹介しているのが、親切かもしれないけれど、私は好みではありません。健康のための実践のポイントは、HP(http://www.drshinya.com/)でわかりますが、筆者の深い思いは、やはり本でないと伝わらないかと思います。

⑤ 4/20読了-奥田英朗作『家日和』 (集英社/1400円)三重丸です。
直木賞を受賞した『空中ブランコ』と、その前作の『イン・ザ・プール』が、面白かったので、久しぶりに新作を買いましたが、借りるぐらいでよかったかなと、ちょっぴり反省。
家庭、主に40代前後の夫婦を主人公にした、6編の短編集で、どれも幸せな終わり方なので、予定調和的で、少々物足りなかったです。ジェンダー・フリーとも言える?テーマです。
自分に素直で無理をしない、等身大の主人公で、軽いユーモアとちょっぴり心にしみる部分があるというのが、この作家の持ち味です。優しいけど頼りない、イチローなんかの対極にある、中年にさしかかった、ちょっとトホホな感じの男性陣、わかるだけに、ちょっと…。
「家においでよ」と「夫とカーテン」という話が好きです。「妻と玄米御飯」は、④の本を思い出させる部分があり、妙な一致に苦笑しました。

⑥ 4/21読書途中-伊藤一彦著『現代“うたことば”入門』 (NHK出版)、坪内稔典著『季語集』 (岩波新書)、櫂未知子著『季語の底力』 (NHK出版)を、季節に合わせ、線を引きながら、ぼちぼち読んでいます。
歌集・句集は、ポイントとなる表現(私なりにつかんだキーワード)に線を引いたり、季語などの言葉を辞書で確認したりで、字数の割に、時間のかかる読み方をしています。
解説された季語を使って、俳句を作り、そのページに書き加えたりもします。


テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

この記事に対するコメント
こんばんは。
大空の亀さんの本の読み方、素晴らしいですね!
私は何の準備もせずに、ベットにごろ~んと転がって読んだり、
喫茶店で読んだり・・・その日の気分で読んでいます。
でも、大空の亀さんのように気持ちをちゃんとして読んだ方が
本も喜びそうですよね^m^
大空の亀さんの読書・・・もう、何冊?読まれているんだろう???
【2007/05/01 20:24】 URL | ノロタン #B7q/.fmY [ 編集]

こんばんは
亀さんの読書法を読んで脱帽です。
著者の方も本望でしょうね。

私はまさに乱読だわ。
面白いと思った著者の本は続けて読みます。
読書感が近い人のお勧めはだいたい読みます。

お風呂場用、ベッド用、お出かけ用(なるべく文庫本がいいです)
だいたい3冊を平行して読みます。
現在進行形
お風呂・・・「チーズはどこにいった」(何回も読み直してます)
ベッド用(リビング)・・・「チーム・バチスタの栄光」
お出かけ用・・・恩田陸「麦の海に沈む果実」

お片づけもせずに連休後半に突入しそうです(ーー;)

【2007/05/01 21:15】 URL | ベンジャミン #oUPgpoCM [ 編集]

ノロタンさんへ
今晩は。v-290
ノロタンさんのように、本を楽しみながら読むのもいいですよね。

最近の私の本の読み方は、がめつい(欲深い)気がします。
もっと物語の世界に入り込んで、楽しめばいいのに、と自分でも思うのですが…。

今、雨宮処凜さんの『生きさせろ!』を読んでいます。
正社員でもフリーターでも、生きにくい今の若者たちのことを書いた本です。
若者たちの生きづらさが、個人的なことに原因があるのではないと、共感できる内容です。

今年は、4月末で45冊です。
喫茶店での読書もいいですね。
寝床で読んで、続きを夢で見るなんて読書、懐かしいなあ。
【2007/05/01 22:42】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

ベンジャミンさんへ
今晩は。v-290

>お風呂場用、ベッド用、お出かけ用
そうですね。こういう分け方もありました。
前は、お風呂でCDを聞きながら、軽い本を楽しんでいたのに、何故?
と思って気づきました。猫のハオがお風呂に来るからなんです。

>「チーム・バチスタの栄光」
この本、齋藤孝さんの『使える読書』にも紹介してあって、とても面白そうでしたので、私も読みたいなと思っていました。
よかったら、また感想教えてくださいね。

>読書感が近い人のお勧めはだいたい読みます。
わかります、わかります。私もです。
最近は、同僚と本の話がよくできて、互いに貸し借りしたり紹介したり、が多いです。

私は、昨日の朝、突然片目のまぶたが理由なく腫れたため、(今日、眼科でアレルギーかな?とのこと)ひたすら片付け・手芸に励みました。
まだまだ片付けないといけないものが山盛りですが、さて、どうなるかしら?連休後半。
【2007/05/01 23:02】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


本は家で読むことが最近はほとんどなく、出先で合間を見つけては開いている状況です。
なので辞書も何もない状況で、分からない言葉もスルーしたままで、学習していません(汗)
いけないこととは思いながら、帰宅すると忘れているんですよね。
【2007/05/01 23:41】 URL | こもれび #hGt.gl.I [ 編集]

こもれびさんへ
今晩は。
忙しくされているんですね。
電車の中は、意外と集中できるし、かといって没頭しすぎないので、新書を読むのに向いてるなと、最近気づきました。

>(汗)というのが、こもれびさんのイメージとちょっと違ってて、楽しかったです。
私は、電子辞書を買ってから、よく引くようになりました。
字が、普通の辞書より大きいので、読みやすいのと、いろんな種類の辞書が入っているのがありがたいです

【2007/05/02 18:53】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


おはようございます。

読書に対する姿勢の違いに・・・う~ん・・・。

私はかなりぼんやり読んでるんだなぁ・・って思いました。

奥田さん、新刊出ていたんですね。「町長選挙」でなんとなく気持ち的には終ったかな?という感じでしたが、図書館に予約入れようかな?

最近心がけていることは、子どもの前・で・も・読む、です。
以前は、寝かしつけてから読んでいたのですが、本を読むことをもっと身近にしたくて。
子どもが机に向かっている時に、となりの部屋で。
テレビを見ている時にも、となりの部屋で。
うちは広くないので、となりの部屋は視界の一部なんで・・・
最初は本に集中しづらくて困りましたが、ようやく何とかできるようになりました。
私にとって、本を読むことは日常の一部なんですが、選択肢の多い息子たちの時間には読書は特別な時間の使い方になってきているので、気がついてくれないかなぁ?普通に楽しんでくれないかなぁ?の希望をこめて、読んでる姿を意識して見せています。
2~3年続けたら効果は現われるかしら?とひそかに、でも熱烈に期待しています。
  
 
【2007/05/05 10:31】 URL | kimico #Zr2/WiYY [ 編集]

kimicoさんへ
お早うございます。
昨日は、エキスポランドで、大変な事故があり、19歳の勤労学生の命が失われてしまいました。
日頃、同じ駅を利用しているので、エキスポの行き帰りだなと思われる若者たちの笑顔を見る機会が多いだけに、彼らの楽しげな様子と重なり、心が痛みます。
こういう場所での事故は、気持ちが絶頂から奈落へ激しく動くため、辛いものがあります。

>奥田さん、・・・気持ち的には終ったかな?という感じでしたが、
私も、そんな感じでした。ちょっと広告につられてしまったのですが、焦って読むほどでもなかったな…という印象です。

一緒に読めたら一番楽しいけれど、子供たちが大きくなってくるとそういう場面も減りますね。
今は、いろんなことに興味があって、やらなくてはいけないこともいっぱいあって、なかなか本に向かなくても、親の生活の中に読書があれば、自然に子供も身についている気がします。
息子たちは、大学生になって、自分の時間がゆっくりとれるようになったら、また読書家に戻っていました。

【2007/05/06 10:45】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年6カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !



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