心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く詩歌-工藤直子さんの詩『ともだちは緑のにおい』より
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であいのはじまり

緑いろの地球にむかって
太陽が
光のゆびをのばしてよびかけた
「いっしょに あそぶもの
このゆび とまれ」

そうか
あそびたがりの太陽は
こうやって
ともだちを ふやすんだね


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名まえ

大きなものにも
名まえが一こついている
「宇宙」…なんて

小さいものにも
名まえが一こついている
「ミジンコ」…なんて

「宇宙」と「ミジンコ」が であって
やあ、と
あいさつしたりなんかしている


5月5日のエキスポランドでのジェットコースターによる人身事故以来、連日、万博公園の上空をヘリコプターが飛び続け、今朝は、警察の調査官でしょうか、マイクロバスでたくさんの人がやってきていました。
毎朝のように見る所で起きた悲しい事故に、心が痛んでなりません。どこであっても、人が亡くなるという事故は起こってほしくありませんが、みんなが楽しみにやってくる場所での事故というのは、やりきれないものがあります。
まして、検査の先延ばしや不備があったと聞くと、経済効率優先と慢心による危機感のなさが、取り返しのつかない事態を招いてしまったと、当事者でない私まで、悔やんでも悔やみきれない思いです。
JRの事故、飛行機事故、食品の期限切れの問題など一連の事故や事件と、同じ根っこにあると思わずにはいられません。仕事に対するプライドと責任感をなくし、儲けのことだけを考えないとやっていけないという今の世の中、そして今の世界、いったいどうなってしまうのでしょう。人間味豊かで好きだったフランス、アメリカ型の自由経済を選んだ選挙結果に、これから先の変わり方が不安でなりません。

 そんな鬱々した気分で、「生誕百年だし…」と思って、中原中也の詩集を読みだしたのですが、どうにも暗くていけません。中学・高校時代には、好きでよく読んでいたはずなのに、どうしたことでしょう。言葉の響きは確かに美しいけれど、感傷的すぎて、ついていけないのです。
こんな時、元気が出るのは、なんといっても工藤直子さんの詩。というわけで、はじめに二編載せました。自然と仲良しの彼女の詩は、気持ちが優しくて、やっとほっとすることができました。

 ところで、最初の大きな写真には、四つ葉のクローバーが写っています。連休に遊びに行った兄の所で撮ってきました。あなたへの小さなプレゼント、見つかるといいな。


テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント

あの日、遅い昼食後、の~んびりしていたらやたらとサイレンが聞こえ「今日は救急車がずいぶん通るね~」なんてとぼけた会話をしていました。

うちはエキスポと搬送された病院のまんなか辺りなので。

ヘリの音が聞こえ出した時にも「阪大で臓器移植かな~」なんて思っていました。

毎年2月は一ヶ月休園になって点検をしているのは知っていたので、息子の卒業遠足がエキスポに決まった時にも不安に思ったりはしませんでした。
「風神雷神ちょうど2両目に乗った」と息子から聞かされ、ぞっとしました。

もう、エキスポは終っちゃう、なくなっちゃうのかな?
このところ、自然文化園や日本庭園ばかりで、エキスポはご無沙汰でした。
エキスポタワーがなくなってからは、特に行かなくなってました。
でも、子どもの頃から親しんできた場所が、あんな形で終わりになるのは、やっぱりさみしいです。


工藤直子さんは、いつかな~って思ってました。
やっと・・・!

中也は「日本語であそぼ」に出てきていて、3年位前に息子がまねっこして「よごれっちまったかなしみに~」と、たのしそうに暗唱していましたが、なんだか今の私にはしっくりこないなぁ・・・中高生だった頃、あんなに好きだったのに!って。
どうしてなんでしょう???

四葉のクローバー、見つけましたv-22
素敵なおすそわけ、ありがとうございます。
 


【2007/05/08 22:39】 URL | kimico #Zr2/WiYY [ 編集]


私も見つけました。有難う。四国の友人がこの数通、葉書に四つ葉のクローバーを貼り付けては送ってくれます。ここにもあって、探すとないのに(誰かの歌みたい)あるところにはあるものですね。
私は実はジェットコースターが苦手。小さい時一度乗っただけです。落ちないようになっていると言われても、どうしても信じられない。もし部品が一個落ちたらとか、何かの拍子に万が一とか、色々考えて、わざわざ危険な乗り物に乗る気になれない。今回やっぱりそんな事があるんだと、複雑な心境です。ご冥福をお祈りします。
【2007/05/09 21:13】 URL | 犬塚 #- [ 編集]

kimico さんへ
今晩は。
エキスポ、私も長男が大学時代に、そこでバイト(乗り物以外でしたが)をしていたので、他人事と思えません。
宝塚、阪神、ポートピア、次々遊園地が閉鎖され、こういう業種の営業を続けるのは困難なのだろうなと思いつつ、なんとか頑張って欲しいと思っていました。
でも、今回のような事故が起こると、やはり経営面での難しさや安全面へのしわ寄せが想像され、どうなるのだろう、どうするのだろうと思ってしまいますね。

35年も続いて、利用者も周りにいっぱいおり、風神雷神に乗ったことのある人は、息子さんも含め、みんな背筋の凍る思いをしているでしょうね。
私自身は、遊園地の乗り物が苦手で、観覧車以外は乗らないので、ほとんど行かなかったのですが、それでも近いだけに、今回のような事故は残念です。

中原中也、kimicoさんもですか!
昔のノートに抜き出しているのは、中でも好きなもので、今回詩集を読み直してもやはり選ぶのは、同じものでしたけれど、しっくり度が昔と違うのです。ほんと、何故でしょう?
他者との関わりが少なく、自己にこだわりすぎているから、思春期向きなのでしょうか?
ちなみに、写していた詩は、
「生ひ立ちの歌」「汚れっちまった悲しみに」「修羅街輓歌」「六月の雨」「冷たい夜」「湖上」「春宵感懐」「一つのメルヘン」「別離」「夏は青い空に」でした。

大らかだけど、相手をよく見て、相手への思いやりがあふれた工藤直子さんやまどみちおさんの優しさが、今は嬉しいですね。
四つ葉のクローバー、見つかってよかったv-22です。
【2007/05/09 21:13】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

犬塚さんへ
今晩は。
コメント、全く同じ時間にガチンコしましたね。

兄と家から車で30分の西播磨天文台には、v-22四つ葉のクローバーがいっぱいあって、毎年連休には、見つけた人に、しおりを作ってくださるのですよ。
この写真は、そことは違って、兄の家から歩いて10分の展望台で、あっという間に一緒にいた5人が、それぞれ2つ以上見つけました。あるところには、あるのね。
ちなみに、いつも見つけるのが遅いのは、私です。

私も犬塚さんと同じ理由で、乗りません。ぐるぐる回るのも吐きそうになるので二度と乗らず、乗れるのは、観覧車だけです。
人工的なのが苦手なので、よっぽど断れない場合以外は、まず行きませんけれど。
あの手の乗り物は、好きな人と嫌いな人と両極端のようですね。
でも、営業する側は油断大敵、命がかかっているのですから。
【2007/05/09 21:27】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

四つ葉、見っけ!
優しい詩ですね。
チョットうつうつしていた気持ちが解けていきました。
何時も穏やかで過せることを望んでいる私は欲張りなのですね。

遊園地の事故のご家族はどんなお辛い気持ちで日々を送っていらっしゃるのでしょう。
同じような事故が度々起きているのに企業の経営者はなぜ、わが身(社)を振り返らないのかしら。
命の重さより利益の方が重いのでしょうか。

遊園地の乗り物が危険だなんて、夢がぶち壊されましたね。
【2007/05/10 22:03】 URL | ベンジャミン #oUPgpoCM [ 編集]

ベンジャミンさんへ
今晩は。
ベンジャミンさんも
>チョットうつうつしていた
のですか?

私も、どうにもやる気が出なくて、
五月病?エキスポの事故のせい?連休疲れ?
なんて思っていたところでした。
とりあえず寝るしかないと、夕食後爆睡し、今ちょこっと目が覚めたところです。

利益を優先したことで、結局は人命を奪い、会社の経営まで危うくする、企業は同じことをいったい何回繰り返すのでしょうね?
学習能力がないのか?我が社だけは例外だと思っているのか?

ベンジャミンさんも、v-22見つかりましたか。よかった!
【2007/05/10 23:18】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

こんにちは(^・^)
大空の亀さん、お久しぶりです。
なんだか、無気力と脱力感に襲われている毎日。
当社拒否状態になっています。
毎日、毎日、お休みの日が待ち遠しくて・・・
歳だな~~~って思います。
「林住期」を読んでから、これは、私のオマケの人生なんだって思うとこれからは、好きな時間を過ごそう!なんて・・・
でも、それには時間とお金が必要なことに気がつく私。v-12
日一日を大切に楽しく・・・ですね。
大空の亀さんもお体に気をつけて下さいね(^_^)v
【2007/05/12 16:42】 URL | ノロタン #B7q/.fmY [ 編集]

ノロタン さんへ
>無気力と脱力感
ノロタンさんもですか?
私、冬から春に変わるときも、そういえば、やる気が出なかったなと…。
今また、春から夏になる季節の変わり目に、体も気持ちもついて行けないのかもしれませんね。

気がつけば、笑顔が消えてる日々、
人のいない海でも、の~びりと、ぼ~んやりと眺めていたい心境です。
前にも、この季節、こんな状態で…、一人で海を見ていたら、少しましになりました。
無理をせず、今の自分のペースに合わせようと思っています。

『林住期』を書いた五木さんには、確かに経済的な後ろ盾がありますものね。
私たち(勝手にノロタンさんも入れて、ごめんなさいv-436)が好きに生きるには、清貧の覚悟が必要?
でも、この本に書かれている趣旨には、大賛成です。
【2007/05/12 20:08】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


中也の作品に限らず、この時期に読めばストーンと心に落ちるという
時期がある文芸作品ってないこともないかと。
「太陽」で特集号が出ていました。
【2007/05/12 21:18】 URL | こもれび #hGt.gl.I [ 編集]

こもれびさんへ
今晩は。
>この時期に読めばストーンと心に落ちるという時期がある文芸作品
ああ、確かにそういうことはありますね。

面白くないと思っていた『金色夜叉』が、妙にリアルに感じられた時がありました。
出会いのタイミングで、心に残る作品になったり、通り過ぎてしまったり…。

私は、ちょっとへそ曲がりだから、世間が騒ぐと嫌なのかもしれません。
【2007/05/12 22:09】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年6カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !
2017年 9月26日カウンター343434通過



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