心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く本-この夏読んだ中から特にオススメの本
 この夏は、あまり遠出をしなかったので、たくさん本が読めました。7月と8月で、40冊。
読みたい本に恵まれたため、1. 5日で1冊という、学生時代以来のハイスピードでした。
まず、夏に入って、大学時代の友人から、帯付きの新品同様の本が19冊も送られてきました。彼女は、大変な読書家で、選ぶ本が確か、というか、私と好みが合う!しかも、どんどん新刊で買うので、図書館で予約待ちの私が、読みたかった本ばかり。実に嬉しい贈り物でした。
また、私は、最近「e歌会」というのに参加しているのですが、この夏は、そこで古本屋さんの穴場情報を頂きました。行ってみると、きれいな歌集が半額でたくさん並んでいて、充実ぶりにびっくり。俳句や短歌の本は、大きな書店でも手に入らないことが多いので、歌論や詩集も含め、たくさん購入しました。
そのほか、図書館に予約していた本や、新たに手に入れた本など、50冊ほどをドド~ンと手に取りやすいところに並べ、ひたすら読みあさった夏でした。

今回は、その中から、特に、子どもにも大人にも読んでほしい本(小説以外の分野)をご紹介します。

31741511[1]   河地和子・編著『13歳からの自信力』(朝日新聞社/1500円)

副題に「もう少し自分を変えたいあなたへ」とあるのですが、よくある「How to」本と違って、心理カウンセラーや教師、研究者らによる、誠実なアドバイスが、読み手にまっすぐ届きます。
例えば、「干渉か放任、愛情の深浅」、その度合いによって、親の型を4つに分類し(過保護型・押しつけ型・オープン型・無関心放任型)、それぞれに子どもは、具体的にどういう言葉を使い、どう対応していったらいいか、細かく書かれていて、実行しやすい構成になっています。特に、思春期の親子にお勧めしたい本です。
我が家の次男は、20歳を超えているのですが、いい本だからと勧めたところ、いつも以上に熱心に読み、「役に立った。」と言っていました。私も親の立場で、考えさせられるところがたくさんあり、いつもは苦手な横書きが、全然苦になりませんでした。
「は・じ・め・に」から、最初の段落を引用しておきます。
楽しいこと、うれしいこともあるにはあるけれど、人は毎日、結構大変な思いをして日々を過ごしている。くたびれたこころになってしまった日、いろいろなことが面倒になってしまう日、子どもでも大人でもいろいろある。そんなとき、元気を取りもどすために、この本を読んでほしい。


31881995[1]  『みんなで考えよう 世界を見る目が変わる50の事実』
ジェシカ・ウィリアムズ編(草思社/1400円)

2004年にイギリスで刊行された本を、多くの人に読んでもらえるよう、絵を配し、読みやすくわかりやすく編集し直したものです。全部読み仮名がつけてあるので、子どもでも十分読めます。私の読む本とは、全く趣味の合わない夫も、この本だけは熱心に読んでいました。例えば、「中国では2005年に1770人が処刑された。」など、あまりにも世界のことを知らない自分に愕然としましたが、この本で、知るきっかけを作ってもらえました。
「はじめに」から一部引用します。
差し迫った問題はたくさんあります。世界にこれほど大きな不平等や不公平があることは、最大の問題のひとつです。豊かな国と貧しい国の差だけでなく、同じ国の中でも貧富の差が広がっています。わたしはこれがあらゆる問題の根っこなんだと確信しています。
なんとか不平等を減らすことができれば、世界はずっと幸せで安全な場所になるでしょう。ではどうしたらいい?それをみなさんにも考えてほしいのです。・・・(中略)・・・
アメリカの文化人類学者マーガレット・ミードは、とても有意義な言葉を残しています。「思いやりがあり、行動力がある人びとは、たとえ少人数でも世界を変えられる。実際、それだけがこれまで世界を変えてきたのですから」  この言葉がいつまでも真実でありつづけるために、できるだけのことを、さあ、ご一緒に。


31211325[1]   シャーリーン・コスタンゾ・作『12の贈り物』(ポプラ社/1000円)

副題「世界でたったひとりの大切なあなたへ」。作者の愛のこもったメッセージと、黒井健さんの優しいタッチの絵が、ページを繰るごとに現れ、大人の私も励まされる本です。もともとは、自身の子どもたちのために書かれたようですが、この本を読んで勇気づけられた人たちが、次々身近な人たちに手渡し、ベストセラーになったそうです。薄くて小さな本ですが、私も読み終わった瞬間、闘病中の義姉や、子どもたちに贈りたいと思いました。
1「力」 2「美しさ」 3「勇気」 4「信じる心」 5「希望」 6「よろこび」
7「才能」 8「想像力」 9「敬う心」 10「知恵」 11「愛」 12「誠実」
これらの贈り物に添えられた言葉と絵を、あなたも自分の目で確かめてみてください。


番外編:アニメ映画『河童のクゥと夏休み』

kappanokuu.jpg

 毎年、夏にはアニメを見るのが恒例なのですが、今年はいいのを二つ見ることができました。一つは、前に紹介したフランスのアニメ『アズールとアスマール』。もう一つは、この『河童のクゥと夏休み』。
観客は、小さな子どもたちが多く、前半はその子たちの反応が可愛く、一緒に笑いながら見ました。後半は、主人公の少年や友だちの少女の心情にすっかり寄り添い、涙を何度もぬぐっての鑑賞。木暮正夫さんの原作がしっかりしていたのかもしれませんが、非常に心にしみる作品に仕上がっていました。
世間の様子もよく描けていたし、何より小学3、4年生ぐらいの子どもの気持ちが痛いほど伝わる映画でした。
見終わって出るとき、入り口に置いてある河童のぬいぐるみを撫でている女性がいましたが、そうしたくなる愛しい「河童のクゥ」です。

テーマ:オススメの本 - ジャンル:本・雑誌

この記事に対するコメント
どーもです。
何とか元気でやってます。少しずつブログを見ていこうと思いますのでよろしくです。

いや~阪神いいですね。俳句もまた送ります。ではでは。
【2007/09/03 22:02】 URL | こんちゃん #- [ 編集]

こんちゃんへ
ど~もです。
桜井、スゴイですね!見せ場できっちりいい仕事して!素晴らしい!
前までは、「阪神調子いいね。」なんて言うと、途端に転がり始めるので、そういう言葉は、シーズンが終わるまで禁句にしていましたが、今年は安心感があります。
毎日、お酒が美味しいことでしょう。
私も、スポーツニュースのはしご(酒ではありません…)が、楽しいです。

イチローもすごい!
大リーグ7年連続200安打。しかも、HRで決めるなんて、すごすぎる!
【2007/09/04 18:00】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


ようやく時間的にも精神的にも余裕が出てきたので読書をする機会が増えています。
買うだけ買って積んでおいた本を読み出し始めたのですが、先日、NHKで開高健のことをやっていて
未読の消化は中断して、10年ぶりぐらいに本棚から取り出して闇三部作を読み直しています。
とても子供が読める本ではありませんけど。
【2007/09/04 18:56】 URL | こもれび #hGt.gl.I [ 編集]

こもれびさんへ
今晩は。こちらは、日中はまだ、厳しい残暑です。

私、開高健は、『裸の王様』と『オーパ!』は読んだ記憶があるのですが、書評を読んで『輝ける闇』というのは、かなり迫力のあるいい本だなと思いました。
さすが「こもれび」さん、という感じの選択ですね。
結構気合いが要りそうですが、一度は読んでおきたいと思います。

若いときは背伸びして、難解な本や大人しか読めないような本に手を伸ばしましたが、この頃は、優しい易しい本が多く、読書力は落ちているかもしれません。
【2007/09/04 20:55】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

お久しぶりです
相変わらずの読書量ですね。
即読方をマスターされているとか・・・(笑)
「12の贈り物」に興味があります。


残念ながら松坂君には会えませんでした。
写真の整理が出来たらブログに書きたいな~と思っていますが・・・
【2007/09/04 21:46】 URL | ベンジャミン #oUPgpoCM [ 編集]

ベンジャミンさんへ
お帰りなさ~い。
旅行のお写真、楽しみにしています。

>相変わらずの読書量ですね。
焦って読み過ぎて、読む端から忘れているのだから、自己満足に過ぎません。
特に短編小説は、最近似た雰囲気のものが多く、頭の中でミックス状態です。
前は、短編の言葉遣いが結構好きだったのですが、今は、小説なら長編が好みです。
この頃は、小説以外の分野に、興味深いものが多いのですよ。

>「12の贈り物」に興味があります。
まず図書館で借りて、これは手元に欲しいと買って、子に勧めた後、とりあえず我が家用にはコピーを残し、今日、病院にいる義姉に渡してきました。
でも、きっとまた、我が家用に買うだろうなあ…。
【2007/09/04 22:29】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

こんにちは
読書・・・もう1年以上本を読んでないかも。
時々気が向いたときに本を買いますが、前のようにじっくり読むこともなく
寝る前に読む・・・というのが全く不可能になりました(睡魔が・・・)
「13歳からの自信力」これ読んでみたいです。
今の私は13歳以下かもしれませんが^^;
本に助けられること沢山あります。
たった一ページ欲しさに本を買ったこともあります。
が、それさえも本棚に眠っています。
大空の亀さんのレビューはとても参考になります!
【2007/09/05 11:58】 URL | bianca #cK8v8HAk [ 編集]

bianca さんへ
今晩は。
>「13歳からの自信力」これ読んでみたいです。
友人・知人にも、この本に興味を持った方が何人もいて、「注文したよ」とか「貸してね」というメールが届いていました。(これは借りたので、持ってはいないのですが)
特に、思春期の子どもさんを身近に見ている人に、切実なようで…。

ガンコちゃんは、まだ「自立」の年齢には遠いけれど、お母さんが早めに読んで、心の準備をしておくと、安心ですね。(その頃には、忘れちゃってるかな?)
私の子どもたちが思春期のときに、この本があったらよかったのになあと思いました。
もちろん、大人の側の自分のこととして読んでも、役に立ちますよ。

>本に助けられること沢山あります。
そうですよね。本や言葉に、ね。
biancaさんの写真に添えてある言葉(例えば、「お花が笑っている」とあると、そう見えてくるのです。)も、心に響くこと多いですよ。

「心弾む」と言へば心の弾みくる 言葉に助けられたる朝(あした)    大空の亀
【2007/09/05 18:11】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


こんばんは。
40冊も読破されたのですね~。「すごい」の一言です!

『みんなで考えよう・・・』は、読んで真剣に考えたい本ですね。
毎日のニュースを見ていて、社会の格差は深刻なところまで広がっていると感じるし、環境問題にしても「できることから」をもっと進めて「ムリをしてでも」行動しないと手遅れになる、と夏の暑さに耐えながら考えました。

『12の贈り物』は贈り物にもよさそうですね。以前紹介してもらったターシャの本、母の誕生日に贈ったら、「良かったから廻し読みしてもらっていてね、今OOさんのところ」と好評でした。
【2007/09/06 00:28】 URL | keiko #- [ 編集]

keikoさんへ
今晩は。
帰り道、大きな虹が架かっていました。
雨が降らなくても、虹の出ることがあるんですね。

本を読むのは、テレビを見る次に、楽なんですよ。だから、偉くはないのよ~。
夏にはいつも、手仕事をして何か作品を作るのですが、今年は簡単なのれんを縫っただけでした。物が増えるのも、最近は、ちょっと悩ましくてね…。

>『12の贈り物』は贈り物にもよさそうですね。
そうなんですよ。値段も手頃だし、内容もいいし、私もお金があったら、あの人にもこの人にもプレゼントしたい。そんな本です。keikoさんも、お母様にぜひ。

>『みんなで考えよう・・・』は、読んで真剣に考えたい本ですね。
夫は、仕事に使おうと言っていました。多くの人に知って欲しい事実が載っています。
巻末に、出典も明記してあるので、もっと詳しく知ることもできそうです。
【2007/09/06 18:54】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

楽しみ♪
こんばんは~☆

とっても惹かれちゃう本ばかり。
さっそく図書館に予約を入れたのですが、12の贈り物はヒットしませんでした。
図書館まで出向いてお願いしてきました。
読んでみて、息子にも勧めてみようかな?

息子(中1)は小学校のとき、毎年図書委員をしていて、図書室に通っていろんなジャンルの本を読み散らしていたようなのですが・・・。
中学は図書室が開いていないそうで、新しい本に触れるチャンスも減ってしまったようで、母としては残念です。
書店も最近は雑誌ばかりが充実していて、なかなか本との出会いは。。。
剣道も始めたし、時間はナカナカ取れないのかもしれないけれど、活字には抵抗ないみたいなので、そのうちにまた読んでくれるかな?

亀さんが紹介してくださる本は、いつもいつも、とても参考になります。
いい出会いをたくさんありがとう☆
 
【2007/09/06 20:20】 URL | kimico #Zr2/WiYY [ 編集]

kimicoさんへ
今晩は。その後、お体の具合はいかがですか?

>とっても惹かれちゃう本ばかり。
よかったです。子育て真っ最中のkimicoさんには、特にオススメです。v-290
小説もいいのですが、最近、似たような雰囲気・テーマの小説が多くて、少々物足りなく感じていました。
今回紹介した本は、生き方を考えるのに、直接訴えてくるものがあり、改めて、こういう本もいいなあと思いました。

本好きな息子さんなのに、図書室が開いていないなんて、気の毒です。
せっかくいい図書室もあり、予算もあるのに、悔しいですよね。腹立たしいです。

我が家の息子たちも、中学・高校と、クラブや勉強?に忙しく、たくさんは読めなかったようです。
でも、読書習慣がついていたので、時間ができたらまた読み始め、たまには共通の本に興味のあることもあり、嬉しい瞬間があります。
子どもが小さいときは、言うまでもなく楽しいけれど、成長もいいもんですよ。

kimicoさんも、またステキな本と出会ったら、紹介してくださいね。
好きな本の話をしている人の顔を見ると、生き生きしているので、嬉しくなります。
【2007/09/06 21:42】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年8カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !
2017年 9月26日カウンター343434通過



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