心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く音楽&詩歌-映画『結婚しようよ』のことなど&新川和江さんの二月の詩三編
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【ハオ、1歳9ヶ月になりました。半透明ゴミ袋に入り込むの図。】

2月2日公開の映画『結婚しようよ』。吉田拓郎の曲が20曲も使われているという。ファンの私は絶対見逃せない。2月3日の朝一番に行ってきました。観客層は、同世代のご夫婦と親子連れがほとんど。
映画は「落陽」から始まって「落陽」に終わる。もうこれだけで、ファンとしてはしびれるのですが、「マークⅡ(Ⅰ)」という名のライブハウスが、いい雰囲気で、自分もこんな店を持ちたいと思うほど。親世代の、ライブハウスで過ごした青春時代と現在。長女の恋愛と次女の音楽への夢。田舎暮らしを始めた少し上の世代。悪い人は誰もいない。みんな優しく暖かい。観ている私たち夫婦の感情移入もはなはだしく、涙と笑いで映画に没頭。そして、何よりいいのは、随所に流れる拓郎の歌。若い人たちによるカバー曲も多いのだが、どれも素晴らしい。
見終わって思わず「もう1回見たいなあ。」と言うほど、楽しい映画でした。同僚に「よかったよ~」と嬉しがって話したら、「亀さんちのために作られたような映画だねえ。」と笑われました。そうなのです、それぐらいはまる映画でした。やっぱり拓郎の歌はいいなあ。拓郎ファンは、必見ですよ。

 2月2日は、久しぶりにaoki takutoの歌を聴いてきました。 「歌は90%が歌声」というイベントで、青木タクト/太田ヒロシ(ヒダリ)/糸永康宏の順に登場し、3人それぞれ全く違う個性の弾き語りでした。今までと違って、15人も入れば満杯という小さなライブバー「ワン ドロップ」でのライブしたが、その分、親近感がわいて、どの若者もみんな応援してあげたいなと思いました。
実は、そこでびっくりすることが!なんと私のよ~く知っている若者が、お客さんとして来ていたのです。会うのは、10年ぶりぐらいでしょうか、彼はキャラメル・バッジというバンドのリードボーカルだそうです。偶然力の強い亀ですが、ここでもまた発揮してしまいました。みんな、成功を祈るよ!

 ピアニストで歌人(「塔」所属)の河野美砂子さんと詩人の谷川俊太郎さんのジョイントコンサート『モーツァルトに会いたい』が、3月10日(月) 午後7時開演、京都芸術センターで行われます。詳しくは河野美砂子さんのHP「紫野通信」で。(http://music.geocities.jp/misakn95/)
昔からの谷川俊太郎ファンとしては、見逃せない催し物。京都の友人と出かけることにしました。河野美砂子さんは、角川短歌賞も受賞されているし、ピアノの才能は素晴らしいし、スタイルもルックスも抜群。天よ、少しは私にも味方して…。

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新川和江詩集『春とおないどし』(花神社)より二月の詩を三編

二月

―ミニスカートみたいに短い月
 ほかの月と同じように
 二日 あるいは三日
 余分に引き摺っていてくれたら
 その間にすてきな出会いが
 あったのではないかしら
 これまでの二月をずうっと振り返ってみて
 ふと そう思うことがあるの

―三日少なかったおかげで
 とんでもないあやまちを犯さずにすんだ
 という考え方もあるよ
 川幅がせまいので
 足も濡らさずにぴょんととび越え
 やわらかな草の萠える三月の岸を
 ぶじ踏むことができた―そう思って
 ぼくなんか ほっとするね



きさらぎの川

―川原がこんなに広くなって
 いつか二人で来た時には
 水があった所まで
 靴も濡らさず歩けます
―しかしもうじき
 山からどっと 雪解の水がおりてくるだろう
 ぼくたちが今踏んでいる小石も
 川底に沈むか あるいは
 遠くの海まで押し流されてゆくだろう
―寒い川風に吹かれながら
 わたしたちが今日歩いた という証(あか)しも
 水かさを増した流れに運び去られて
 あとかたもなくなるのかしら
―なくなるものか
 自然がちゃんと記憶していてくれるよ
 春になって 水がぬるめば
 スミレやイヌノフグリが
 二人が話し合ったこの川べりに咲くだろう
―わたしたちのことばが咲くのね
―そう だから
 優しいことばをどっさりお言い
 ぼくも言おう
 低声(こごえ)でいいんだ
 ぼくたちは寄り添っているのだし
 それに自然は とても耳さといからね 
―せせらぎが つよくなったみたい
―鼓動も 高くなったようだ



二月のハミング 

こどもを幼稚園へ
送りとどけての帰りらしい若いお母さんが
住宅地の坂道を 急ぎ足にのぼってくる
無意識にハミングしていたことに
ふと気づき あたりを見回す
すこしあかくなって

とあるお宅の塀越しにさし出た枝に
けさは紅梅が咲いている
聞いたのは どうやらこの花だけらしい
季節もときどきひとりでハミングするのだろう
きっとそういうときなのだろう
一りん 一りん
つぼみがほぐれてひらくのは

人通りがないのをよいことに
若いお母さんは さっきのつづきを
こんどははっきり 歌いながら帰って行く
こどもも幼稚園で
せいいっぱい声をはりあげ
おなじ歌を 歌いはじめている時刻―


 春は、もうそこまで来ていますね。
この記事に対するコメント

吉田拓郎はぼくにとっては同時代とは言えない存在ですが、「落陽」は、ごくたまに行くカラオケで、そのまたごくたまに歌ってしまいます。
この曲ぬはたぶんに影響を受けていまして、日本海の夕景を撮りたいと、年に一度は日程を作って日本海岸に行きます。
でもそのぐらいではいい風景には出会えないんですよ。

ところでこの間、書店で谷川俊太郎と岡田卓也の対談の本が目に入りました。
開くこともなかったのですが、ちょっと気になったんです。
気になったといってもそれは違和感みたいなもの。
なんで谷川さんが、木を植える活動をPRしているイオンとはいえ、つぶされた田畑の上にショッピングセンターを造って国内一人勝ち状態になっている企業の創業者と対談しなければならないのかと。
読めば疑問が解けるのかもしれませんけど。

道路特定財源を廃止しようと言っている民主党の副代表が岡田克也で、郊外にどんどん伸ばした広い道路を利用してショッピングセンターを造っている流通業界の雄イオンの岡田卓也。
うーんこれって、かなりおかしい。
【2008/02/07 23:26】 URL | こもれび #hGt.gl.I [ 編集]


『二月の詩』、3編ともいいですね。
特に最初の詩に心が動かされました。
そうか~3日長いと・・・3日短いと・・・
こんな風に考えた事あったかしら。
想像が広がりますね。

『結婚しようよ』 お薦めなのね。
楽しい映画のようだから観たいです。
【2008/02/08 18:11】 URL | ベンジャミン #oUPgpoCM [ 編集]

こもれびさんへ
今晩は。
「落陽」は、名曲ですね。確かに、海に沈む夕陽を見に行きたくなります。
拓郎は、私からは少し兄貴分になるのですが、若いとき、とにかくよく聞き、ギター片手に(といってもすごく下手…)よく歌いました。
私にとっては、拓郎=青春です。

>書店で谷川俊太郎と岡田卓也の対談の本が目に入りました。
私も読んでいないので、何とも言いようがないのですが、
谷川さんは、ちょっとミーハー(すみません)なところというか、万年青年で好奇心の強いところがあるので、いろんな方としゃべってみたいのだろうなと思います。
詩人が、詩の世界だけでまとまっていては発展がないとも思ってられるので、違う分野の人たちとの交流は、とても活発な方です。
その分、商業ペースに乗せられるというか、乗ってしまうところが、ちょっと悲しい…。でも、交流がないと、詩人はますますマイナーになるでしょうしねえ…。
今度のイベントで、谷川さんの変わったところ、変わらないところを、少しでもつかめるといいかなって思います。

道路の件に関しては、経済にも政治にも疎い私は、何もきちんとしたことが言えないのですが、土建的な分野の仕事については、従来通りには行かない時代になっていると思います。
個人的には、道路を造るのに税金を回すぐらいなら、すべての公的施設に太陽光発電の設備をつけたりして、環境のことにもっと取り組んで欲しいです。
税金の使い道にについても、もっとわかりやすい形で、納得のいくものにと思いますね。
それにしても、イオングループばかり、なぜ一人勝ちなのでしょう?この辺りのスーパーも、すべてイオングループになってしまい、不思議でなりません。
【2008/02/08 22:25】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

ベンジャミンさんへ
今晩は。
素敵な詩ばかりで、私もとっても気に入っています。
こんなふうに詩が作れたら、どんなに幸せかしらって思います。
ちょっとした発想の転換に、気持ちの余裕が感じられますよね。

最初の詩は、とらえ方が違うと、見える世界が違ってくる、不思議さ・面白さがいいですね。
二番目の詩は、「わたしたちのことばが咲くのね」ってところと「優しいことばをどっさりお言い」にしびれました。
最後の詩は、「季節もときどきひとりでハミングするのだろう」のところと、母親の気持ちに共感を覚えました。

「結婚しようよ」は、ハラハラドキドキは全然なくて、いい人ばかりだから幸せでいっぱいになります。でも、すごく泣いて、翌日まで目が真っ赤でした。
【2008/02/08 22:37】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

可愛い
おはようございます。

ハオちゃんってば!可愛い~♪
もう、このお写真だけで笑顔になっちゃう可愛らしさ!
ポストカードにして、みんなに配ってしまいたい!!!
とりあえずは、パソコンに保存させてもらっちゃいました。
昨日の雪は、写真におさめられたのでしょうか?・・・こっそりに楽しみにしているのですが・・・。

拓郎の曲がたっぷりの映画。観た~い!!!
亀さんのところと同じで、お誕生日月間なのでそっちに時間をとられてなかなか自分の時間が作れなくって。
 

>「歌は90%が歌声」というイベント

実は・・・声って私にはすごく重要な要素で。
映画を吹き替えで観るのがあまり好きでないのも、本人の声で聞いてみたいから。
歌もいつも声から好きになります。
学生時代に「陽水」のコンサートに行ったときに、その思いを強くしました。
takutoさんの歌声・・・・・サイトでしか知らないのですが、やさしくって好きです。
「・・・もう眠らなきゃ、時間だ・・・・」の”じかん~だ”のところが特にお気に入り!
好きだな~って思ってふるえる感じ。どんな表情で歌っておられるのか、想像してみるのですが、やはり、実物をそばで!いつか、もう何年かしたら出かけて、聴いてみたいとひそかに強く思っております。

仕事で子どもたちに本を読むとき・・・私の声は低くってとっても気になります。
明るく高いトーンの声で楽しく読みたい本なんかは、向いてない気がして・・・。
声って・・・みんなが持っている固有の楽器・・・・ですよね?
もっと上手にならしたい♪ です。
 
【2008/02/10 10:14】 URL |  kimico #Zr2/WiYY [ 編集]

 kimico さんへ
今晩は。
昨日の雪が嘘のように、今日は好天になりましたね。
ハオの写真、これはフラッシュを使いたくなくて、カメラがぶれないよう床に置いて撮りました。私も同じ目線で、腹ばいになって。
ゴミ袋が、繭玉みたいに包み込んでくれて、優しい感じにできたので、私も自画自賛ですが、気に入っています。
ハガキにして使ってもらえると、さらに嬉しいです。ほめてくださって、ありがとう。

雪の写真、すごく撮りたかったのですが、大事な用件があって、昨日は撮れなかったの。
あ~、この木、撮りたい!と横目に見ながら、急いでいて撮れず、今頃後悔しています。
今朝は、残った雪の景色を撮ったけれど、木の雪はもうダメで…。かなりシクシクです。

『結婚しようよ』、kimicoさん見たら、嬉しくて、泣きますよ、絶対。頑張って、見てね~。

>takutoさんの歌声・・・・・サイトでしか知らないのですが、やさしくって好きです。
まあ、ありがとう。本人が読んだらどんなに喜ぶかしら。「見てね」って、連絡しますね。
歌を聴きに行った日がちょうど本人の誕生日だったので、「今年こそCDを作ります。」と、皆に約束していました。ほんとうに出来上がったら、さし上げますね。
いつかkimicoさんに生で聴いてもらえる日が来ますよう。
この間は、オーナーの特別のお許しで、1曲はカバー曲を歌いました。ビートルズの「across the universe」原曲がいいので、気持ちよさそうでした。

kimicoさんの朗読、声も読み方も素敵で、私は大好きです。
高い声の人は、教師など人前で話す仕事には向かないと聞いたことがあります。
朗々と明るい声は魅力があるけど、きんきんと高い声は気持ちが落ち着きません。
私が中学1年の時の担任が苦手だったのは、彼女がきんきんと高い声だったのも一因。
ムキになるから、余計きんきんと響き、空回りしてたんでしょうね。
声に心を乗せることができれば、読み手の思いは伝わりますよね。
kimicoさんは今でも充分上手だと思うのですけれど、七色の声を狙ってる???
【2008/02/10 20:41】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


こんにちは。
年末からず~っと調子に乗って動き過ぎていたのでしょう、久しぶりに寝込んでしまいました。
やっと元気が出て、きょうは3日ぶりに外出して帰ったところです。
(八百屋さんの野菜、以前はしいたけをはじめとして中国産表示のも結構あったように思いますが、今やどこへ行っても皆無!
国産の野菜って数多の八百屋さんの店頭に並べるだけありましたっけ?よもや産地偽装して値段も上げて・・・ではないでしょうね。)

「結婚しようよ」・・・ 出かける前にチラッと見た「徹子の部屋」で、真野さんが韓国のポシャギを紹介中でした。この映画のお話をされているようでしたよ。ほんの数分見ただけなので違うかもしれませんけど。
悪い人が出てこないところもよさそうね。
私は先週、友人と「母べえ」を観て来ました。
戦争は悲しみしか生まないと、改めてしみじみ思いました。

はおちゃん、凛としていて美人ですね~。
それから二月の詩、声に出して読んでしまいました!
この季節、寒いけれど光がキラキラしはじめて、ほんとうに春はすぐそこという感じですね。


【2008/02/14 18:23】 URL | #- [ 編集]

keikoさんへ
今晩は。
人のお世話で忙しいkeikoさん、寒くて疲れやすいので、気をつけて下さいね。

>よもや産地偽装して値段も上げて・・・ではないでしょうね。
中国産、国産と書いてあるもの以外に、全く表示のない物がありますよね。
そういうのって、逆にずるいかもと、妙に敏感になってしまいます。
私は、ほとんど生協で購入しているのですが、その生協すら安心できない状態で…。
中国産、中国加工とあると、やはり避けてしまいますね。
大変な量の在庫が出ているのではないかしら。
教えてもらっている中国語の先生は、いい方ばかりなので、「中国は…」なんて一括りにして悪く言う話を聞くと、「そうじゃないよ」と反論はするのですが、口に入る物はねえ。

>真野さんが韓国のポシャギを紹介中でした。この映画のお話をされているようでしたよ。
とても素敵な役でしたよ。子どもたちも自分の道を歩み始め、自分もポシャギを本格的に、という役どころで、keikoさんのパッチワークのことなどを重ねて見ていました。
私は、真野響子さんも、ポシャギも好きなので、尚更楽しめました。
私たちの世代にピタッとハマル映画でしたよ。ぜひぜひ見て下さい。
「母べえ」も見たいです。吉永小百合さんって、keikoさんと雰囲気似ているよね。
ちなみに、この映画二つとも、時々コメントを下さる犬塚さんのご主人がお勤めの会社の作品です。応援してあげて下さいね。

ハオは、最近さらにパワーアップして、面白いのです。またいつかブログで。
この頃は、家族に「ハオ子ちゃん」と呼ばれ、すっかり人間扱いされています。
>光がキラキラしはじめて、ほんとうに春はすぐそこという感じですね。
そうそう、光が!夕陽の壁や窓に当たる感じが、ほんとに素敵。


【2008/02/14 20:54】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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プロフィール

大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年3カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !



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