心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
恩師の俳句[7]&雪景色
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2月24日(日)真っ白に積もった雪に感激し、小止みになるのを待ってから、近くの木々を写しに行きました。

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 昼前に、高校時代の恩師S先生から、久しぶりの電話。恒例の「季節の俳句便り」です。
お互いに、「あっ、今、雪が!」なんて言いながらの、楽しい時間でした。

シクラメン買ひ来し妻の笑顔かな
病床の枕元に置く花を、奥さんがいつも買って来られるそうで、今はピンクと白の混ざったシクラメンが飾ってあるそうです。昨年、GANKOちゃんがお土産に持ってきてくれた観葉植物も、並べて眺めていますよとのことです。
布施明が歌った『シクラメンのかほり』が好きで、なかでも「疲れを知らない子どものように 時が二人を追い越してゆく」という一節は、人生の真実を語っているようで、心にしみると言われていました。

小鳥の名検索しつつ春迎ふ
庭に小鳥がたくさんやってくるのだけれど、目白ぐらいしかわからなくて、他の小鳥の名前は、見当をつけて調べてみられるそうです。山茶花に、奥さんがみかんを五つほどくくりつけたら、目白が五、六羽やってくるようになり、今年も春が近づいてきましたとのことです。家に住み着いた黒猫も、目白を狙うことはないそうで、奥さんは、この黒猫、庭に来る猫、近くの公園にいる猫、三匹のお世話をされているとか。

若竹の瑞(みづ)き青さの空に伸び
車椅子での散歩コースの途中にある竹林。若竹が伸び、青く瑞々しい様子がとてもきれいだそうです。先生の病気は、よくなるということはなく、少しずつ進行していっているそうですが、そんな中でも、外の空気を吸い、自然に触れる喜びを味わえるのは、素晴らしいことですよね。

掃除機の音の軽さよ春兆す
厚い絨毯から敷物を替えたときなど、掃除機の動きが軽くなります。ここでは「春の兆し」ですから、まだ敷物は冬のままかもしれません。でも、きっと掃除機を動かす奥さんの身のこなしが、軽やかになったのでしょう。音の軽さから、春の兆候を感じ取る、この感性が素敵だなと思います。

人の世の雑事あれども梅開く
今の「僕の心境」ですとのこと。「近くに2,3メートルの高さの白梅の木が一本あって、お正月からずっと、蕾の大きさが気になっていたのだが、もう満開になった。満開になって、嬉しいような、寂しいような。」と言われていました。与謝蕪村の辞世の句「白梅に明くる夜ばかりとなりにけり」などが思われてね…と、少ししんみり。
「梅一輪一輪ほどのあたたかさ 服部 嵐雪」で、本当なら「三寒四温」と暖かくなっていくんだけど、今年は「三寒四寒」だねと、笑われていました。

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 俳句五句を伺ったあとは、しばし雑談タイム。松山に母校の同窓会支部ができるにあたり、同級生のKくんが事務局になっているのを、喜ばれていました。

こちらの新聞で、「船団」所属の藤田亜未さんの句集『海鳴り』が大きく取り上げてあり、私の元同僚が、彼女の担任だった話などをしているうちに、また驚きのつながりが!
ちなみに、新聞記事によると、藤田亜未さんが俳句を本格的に始めたのは、高校在籍中に「俳句甲子園」(松山市で開催)で優勝したのが、きっかけだそうです。

S先生が川之石高校で教えていたとき、読書クラブ顧問をされていて、当時3年生だった坪内稔典さん(現在「船団」代表)が部員だったので、一緒に〈稔典さんの奥さんも同部員〉お別れ登山で、出石寺(しゅっせきじ)に行ったり、学校新聞の記事を手伝ってもらったりしたそう。
(そういえば私も昔、先生に言われて、新聞記事を担当したことがありました。)
稔典さんは、当時から文才があり、自作の詩をガリ版で詩集などにしていたそうです。一時、「青玄」(主宰・伊丹三樹彦氏)に、一緒に投句もされていたとかで、とても懐かしがっておられました。

藤田亜未さんの句集は、坪内稔典さんの本がたくさん出ている「創風社出版」から出たのですが、実は、この出版社、以前にも紹介しましたが、私のブログに時々コメントをくれる犬塚さんの高校時代の友人夫妻がやっておられます。昨年末に紹介した東玲治著『ドキュメント仙波敏郎-告発警官1000日の記録-』(こちらには、わが母校の同級生が時々登場)も、ここから出ています。どちらもたくさん売れるといいですね。

「愛媛」と「俳句」をキーワードにしたら、どんどんつながっていきそうで、偶然力の好きな亀としては、またまた大興奮の出来事でした。

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                                【『海鳴り』表紙】   【近くのお店のカフェ・カプチーノ】
 その後、兄夫婦が「ツアーで九州に行ってきたよ。」と、お土産を手に元気な顔を見せてくれました。
雪の舞う一日は、心温かな一日でもありました。

080224yukiasa2.jpg  【雪止み青空に】 

テーマ:俳句 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント
どうも!亀さん☆
おじゃまします!
キャラメルバッヂのボーカル、ハヤト・ミルクティーです!
コメント書き込みありがとうございました。

今回のブログとは違いますが、僕も吉田拓郎の「落陽」好きですよー!

10年振り?の偶然の再会を果たしましたが、亀さんは相変わらずいろんなもんを吸収して生きてるんだなぁと感じました。
またちょこちょこ覗いて、いろいろ参考にします!

でわまた☆
【2008/02/26 10:37】 URL | ハヤト・ミルクティー #dcpoPKqY [ 編集]

ハヤト・ミルクティーさんへ
前ちゃんから、連絡が行きましたか?
あの「奇跡の出会い」で、「HPにコメント書くね!」と約束しておきながら、
キャラメルバッヂを、はじめキャンディーバッジと勘違いして、見つけるのが遅くなり、せっかく「奇跡の出会い」のことを書いてくれていたのに、コメントを書くタイミングがずれてしまいましたね。見つけてもらえて、よかったです。

>僕も吉田拓郎の「落陽」好きですよー!
まさか、うん十年後に、こんな話ができるとは、思いもしませんでした。
ハヤト・ミルクティーくんは、昔からエンターテイナーだったからねえ。
いっぱい活躍してくれ、とっても助かったこと、今も鮮やかに覚えていますよ。
今度、また会えるみたいですね。いろいろ(歌も話も)聞けるのを楽しみにしています。
【2008/02/26 20:43】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


「早く暖かくなって欲しい!」なんて言いながら、本当は寒くてもいいから雪が大好き。特に春の雪が好きなのです。このところ毎朝、カーテンを開けて嵐山の雪景色を確認していました。日中も降り続いても、溶けてはつもりの繰り返しなので、朝以上にはなりませんね。
ところで坪内さんの昔話興味深く読みました。奥様も同級生なのですね。お顔がどこか愛媛県的で、拝見するたびに懐かしいのだけれど、坪内さんといい亀さんといい、S先生のご指導の成果が現れているのでは。
【2008/02/26 22:47】 URL | 犬塚 #- [ 編集]


こんにちは。
今年の冬は予想以上に寒くて、何度も雪が降りましたね。
ほんとうに「三寒四寒」!
S先生の俳句とそれに添えられた亀さんの文面から、穏やかに過ごされている先生の姿が想像できて嬉しかったです。
松山のあの空気感まで伝わってきて・・・。

実は先週、元同僚が出張で上京したので、渋谷に会いに行ってきました。
仕事上の悩みをいろいろ抱えながらも、努力を惜しまず頑張って生きているのだなあ。忙しいなどと言っているわが身が恥ずかしい・・と思っているうちに、あっという間に4時間が過ぎていました。

今の気分は「愛媛に乾杯!」です。




【2008/02/27 15:23】 URL | keiko #- [ 編集]

犬塚さんへ
>特に春の雪が好きなのです。
「春の雪」って言葉が、何とも情緒があって、いいですよねえ。
今日も昼間に雪が舞っていたのですが、若い子たちは、「今年はよく降るから、もう飽きちゃった…。」ですって。(そうなんだ…。)
元理科の先生曰く、温暖化で雲の層が厚くなって、雨や雪が降りやすく、曇りの日が多いのだそうです。(そうなると、複雑な心境…。)

>このところ毎朝、カーテンを開けて嵐山の雪景色を確認していました。
これまた「嵐山の雪景色」って言うだけで、もう詩歌の世界ですよね。
こちらは、箕面の山の雪景色ですが、これも詩歌にいけそう?
関西は地名に歴史(歌枕)があって、それだけで贅沢な感じがします。

私も坪内稔典さんのように、積極的な生徒だったらよかったのに…と、長~い反抗期を少々悔やんでいます。
せっかくS先生に見てもらっていたのに、生意気な盛りで申し訳なかったです。残念だわ。
坪内稔典さんの本を読むと、子どもの頃、人見知りが激しく、人と話すのが苦手だったとありました。そこの所とカバとあんパンが好きなところは、私も全く同じ!

【2008/02/27 18:51】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


>元同僚が出張で上京したので、渋谷に会いに行ってきました。
いい時間が過ごせましたね。
懐かしいお話がいっぱいできたのではないですか?
お友達、フルタイムでずっと仕事を続けておられるんですね。
それぞれの生活環境も考えも違うから、それぞれの立場でベストを尽くせることが、一番ですよね。
keikoさんも悔いのない毎日を送っていると思いますよ。私の知っている人は、みんな!

>ほんとうに「三寒四寒」!
S先生は、私たちの高校時代も、けっこう冗談を言うのが、お好きでしたよね。
>今の気分は「愛媛に乾杯!」です。
愛媛は、総理大臣が一人も出ていない県だそうですが、その分、昔から文人は多かったのかも。
特に俳句は、子規・虚子・碧梧桐など、そうそうたるメンバーがいて、誇りに思います。
そういうバックボーンが、愛媛の外に出ても、私たちをこんなふうにつないでくれる。
ありがたいなあって思います。愛媛は、春が一番好き。もうすぐ本格的な春ですね。
【2008/02/27 19:03】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


結構な量の雪が積もりましたね。
でも創作意欲が高まること間違いありませんね。
咲いた花に雪が積もると、寒そうで痛々しく感じますよね。
【2008/02/28 22:49】 URL | こもれび #hGt.gl.I [ 編集]

こもれびさんへ
お早うございます。今日は、4年に1回のちょっと得した気分の1日です。
この2月は、ほんとに雪の日が多くて、
一昨日などは、「また雪や…」と感動も薄れてしまうと、子どもたちが言っていました。
雪は、木や草など植物の上に積もったのは、案外長く残るのですが、
アスファルトはやはりあたたかいようで、早くに溶けてしまいます。
「あっ、雪だ!」と思って見ると、「路面凍結防止の雪溶解剤」だったりします。
【2008/02/29 08:57】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

ポカポカ陽気です
でも、お伺いしたら雪の写真。
ハオちゃんが眺めてますね。

春の句がいっぱいありますね。
どの句も初春の まだ寒いけど春はそこまで来ているのよ、という感じです。
「人の世の雑事あれども梅開く」
が目に止まりました。
それぞれの生活の中には笑ったり、泣いたり、忙しかったり、いろいろあります。
でも春はちゃんと来るのよね。

花粉症のない私にとっては春は待ち遠しいのですが
今日のように暖かいと『怪しい人?』をいっぱい見かけます。
【2008/02/29 14:50】 URL | ベンジャミン #oUPgpoCM [ 編集]


亀ちゃん お久しぶりです。ハオちゃんが黄昏れている姿、素敵。
S先生、春をいっぱい 教えていただきこころ和みます。
うちでもおとなりがおみかんを枝にさしておられて、うちにも目白がきています。きれいな緑の色でうれしくなります。シクラメンも栃木の妹が毎年送ってくれて、うちの義母が花が済むと具合のよい木陰に置いています。何個か年越して元気です。

春めいて、本当にほっとしますね。うちは暖房は普段はこたつと電気カーペットのみで一番寒いとき冷蔵庫を開けたとき、部屋の温度とかわらなかったときは、さすがにびっくり。でもこの辺は瀬戸内の温暖な気候で年中、すごしやすいのです。
自営業の私は青色申告は済みそうですが、これからはいかなご煮がはじまります。年々、いかなごの値段は上がるはでたいへんです。最近は炊く人も減っています。

松山の高校の同窓会、早くに実現されたようで、Kくんと仲間のみなさん、お仕事の合間でのいろいろなお世話大変だったかと。でも皆さんのうれしそうなお顔が浮かびますね。

さあ 寒さでこわばっていた肩がほぐれて、元気でがんばりたいものです。





【2008/02/29 16:22】 URL | よりやん #- [ 編集]

ベンジャミンさんへ
昨日今日とぽかぽか陽気だったのに、こんな雪景色を載せたら、さすがにブルッと来ますね。人間の感覚って、不思議なもんです。

猫の後ろ姿というのは、妙に色っぽかったり、黄昏れている感じがあったりで、好きです。
この場所は、起きると必ず行く定位置で、ここから外を眺めるのが気分いいみたいです。
雪に触らせてやろうと思って、ベランダに連れ出したのですが、いつもは好きなベランダなのに、次々降ってくる雪が怖かったみたいで、家に飛び込みました。

>それぞれの生活の中には笑ったり、泣いたり、忙しかったり、いろいろあります。
>でも春はちゃんと来るのよね。
そうですね。このちゃんと来るという自然への信頼感がなくなったら、私たちは途方に暮れてしまいますね。
自然に、どれだけ慰められている日々かと、改めて思います。

私の花粉症は、疲れのバロメーター。忙しくバタバタしていると、てきめん出てきます。
【2008/02/29 17:28】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

よりやんへ
>うちにも目白がきています。きれいな緑の色でうれしくなります。
「梅に鶯」って言うけど、実際は、目白を見る方が多いし、明るくきれいな色なので、梅の花と似合って、とても可愛い情景ですよね。

>何個か年越して元気です。
ちゃんとお世話する人がおられるから、シクラメンも長生きできるのね。
もともと香りのなかったシクラメンだけど、『シクラメンのかほり』の大ヒットから、香りのある品種が作られるようになったんですよね。
よりやんの所のシクラメンは、どんな香りがしていますか?

>うちは暖房は普段はこたつと電気カーペットのみで
一戸建てだと、かなり厳しい寒さかもしれませんね。
マンションの我が家は、今年はこたつだけで過ごしました。意外と、いけました。

>これからはいかなご煮がはじまります。
新聞にも記事が載っていました。それぞれのお家独自の味付けがあるんでしょ?
私は、しょうが味のたっぷり効いた「いかなごのくぎ煮」が好きで、弁当の常備菜です。

>松山の高校の同窓会
150人も集まったとかで、例によって二次会は歌で盛り上がったそうですよ。
こんなのを聞くと、松山に行きたくなりますね。
【2008/02/29 17:39】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

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【2008/03/02 17:51】 | # [ 編集]

こっそりさんへ
今日気付きました。お返事遅くなってごめんなさい。
コメントありがとうございます。
どうやって訪ねてきてくださったのだろうと、推理を楽しんでいます。
若い方の活躍は、まぶしくて、とても嬉しくて、また励みにもなります。
メールのアドレスがわかれば、いろいろお話できるのにと、ちょっぴり残念です。
俳句・短歌・詩が大好きですので、よろしかったら、時々覗きに来て下さいね。
【2008/03/03 19:52】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

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【2008/03/04 22:07】 | # [ 編集]

こっそりさんへ
了解しました。
連絡をありがとうございます。
【2008/03/04 22:27】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年5カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
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