心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く本&風景-「表現」に関する本&万博の菖蒲
突然ですが、皆さんは旅行に行くとき1冊だけ本を持って行くとしたら、何をカバンに入れますか?
私は、ちょうど厚めの文庫本ぐらいという大きさの『ハンディ版入門歳時記』(大野林火/監修)です。
中を見ると、91年8月という書き込みと一緒に、下手な俳句などをメモしていますから、ずいぶん昔から持ち歩いているわけです。
理由は、5つ。①読み終わることがない。②句にしたい情景を前にしたとき季語を確かめられる。③語彙が増える。④どこからでも読めるし、いつでも閉じられる。⑤いい句が読める。
 よかったら、皆さんのも教えて下さいね。できれば、理由なども…。

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今回は、言葉で「表現」することが大好きな私の、かなり偏った本の紹介です。以前から、詩歌や随筆などの類を読むのが好きだったのですが、ますますその傾向は強くなり、読みたいものが増えるばかり。それに反して、目の衰えが激しく、次にあげる雑誌の類を読むのだけでも大忙しという、かなり情けない現状です。

A、まずは、私の日々を忙しく、かつ、充実させてくれている雑誌群から

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上段左から、季刊誌の俳句雑誌「空」、毎月届く短歌結社誌「塔」、通勤時に聴く「まいにち中国語」
下段左から、月刊「NHK俳句」と「NHK短歌」、写真のとても美しい週刊「日本の歳時記」
書きながら、これに単行本や文庫本が加わるのだから、エンゲル係数ならぬブック係数があったら、我が家は高いだろうなあ、本のために働いているみたいだなあと、我ながら呆れています。

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B、続けて、最近読んで大変よかった短歌の評論集2冊

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吉川宏志著『風景と実感』(青磁社/2667円)
短歌作者として素晴らしい歌を詠む吉川氏だが、読み手としても論者としても大変優れている。引用してある歌のよいと思うところが、自分の読みと一致することが多く、とても嬉しく思った。
「風景の空気感」「風景の奥行き」「歌人へのアプローチ」など、歌を作る上で参考になること、共感を覚えることが多く、たくさん線を引いた本だった。

穂村弘著『短歌の友人』(河出書房新社/1900円)
ニューウェイブ短歌のリーダーと言われているが、短歌の現状に満足していないと感じた。吉川宏志、小島ゆかり、高野公彦、馬場あき子を論じた部分で、筆者も彼らに共感しているのだと思った。詠み手としては、正直言って苦手だが、読み手としては、優れている人だと思った。
この二冊を読んで、「言葉を暴力的に扱う歌は嫌だ、言葉を愛おしみながら歌を詠みたい。」と、強く思った。

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C、漫画家の文章にも、「表現者」として学ぶものが多くあった、そんな2冊

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しりあがり寿著『表現したい人のためのマンガ入門』(講談社現代新書/720円)
朝日新聞夕刊に連載の「地球防衛家のヒトビト」が大好きで、大変興味があったので読んでみた。予想していた通り面白い人なのだが、根が真面目でよく考えている人だと思った。
気に入った言葉がたくさんあったが、短いのを一つだけ。「マンガに限らず何もないところから何かを産み出す瞬間は苦しいけれど、まさにそこが創作のダイゴ味です。」

イエス小池著『漫画家アシスタント物語』(マガジン・マガジン/1238円)
新聞での紹介が興味深かったので購入。『浮浪雲』や『アシュラ』で有名な、ジョージ秋山のアシスタントを30年続けている筆者のブログを単行本化。漫画家を目指す人への、温かい思いを抱きながらの文章で、現実の厳しさもきっちり書きつつ、どうすれば一人立ちできるかもアドバイスしている。
「読書、映画、とにかく自分をみがき続け、何より漫画ばかであれ、精進しろ」と。「血の教訓」というのが特によかった。漫画に限らず、何にでも当てはまると思った。

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       【菖蒲の花は、すべて6月8日に万博公園にて撮影。今までで一番いい見頃でした。】

PS:前回のコメント欄で話題になっていた「秘密のケンミンショー」、放映が1週間早かったそうです。残念。

6月30日追記:アップした菖蒲の写真を見ていて気がついたのですが、菖蒲の花びらに、つぼみのとき折り畳まれていた、その皺があるような…?(特に最後の写真)。
菖蒲には、それぞれ素敵な名前が付けられているのですが、最初の写真のは「水の光」と言います。こんな素敵な名前を考えた人は誰だろうと、顔が見たくなります。
今日で、1年の前半も終わり!早いですねえ。ちなみに、我が読書ノート、今年前半の冊数は76冊です。

テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

この記事に対するコメント
こんばんは。
大空の亀さん、旅行に行くとしたらどんな本を?ですか?
実は、私は旅行中、車窓から見る景色をボーっとして眺めているのが好きで、
そして、旅先でもホテルの窓から見える夜景をボーっと…
今まで、一度も本を持参しての旅はした事がないんです(#^.^#)
駄目ですね…
どうしても、旅行と言えば、自分の心との会話に忙しく?
そして、食いしん坊としての時間?そんな訳で本は忘れがち…微笑
私の母は、読書家で毎日、朝から晩まで本を読んでいました。
私も嫌いじゃないんですが、読書は、もっぱら、ベットの中でくつろいで
読むことが多いです。
大空の亀さんが写されたお花の写真、とっても素敵ですね!
答えにならなくて、ごめんなさい(~_~;)
【2008/06/29 00:34】 URL | 雫 #B7q/.fmY [ 編集]

雫さんへ
雫さん、お早う。お返事のコメントを、ていねいにありがとうございます。

>車窓から見る景色をボーっとして眺めているのが好きで、
>旅先でもホテルの窓から見える夜景をボーっと…
>一度も本を持参しての旅はした事がないんです。
>どうしても、旅行と言えば、自分の心との会話に忙しく?

そうですね。本来「旅」って、雫さんが書かれているような「旅」が「旅」。
「ボーっと、景色を眺めながら、自分の心と対話」
そうです、「旅」って、そのために行くんですものね。

私は、欲張りで、獲物狙いのハンターみたい…。
その場で獲物を捕まえなくても、本当に得たものは、ずっと心に残ってるのにね。
おまけに私は、事前に旅先に関係のある小説などを読んで、予習までしたりして。

昔は、車中で、知らない人とお話をしたりする楽しみもあったけど、
新幹線では、おしゃべりもはばかられ、ここでは、眠るか読書か外を見るか…。
昔帰省していた頃の田舎の列車は、ホントに乗客もフレンドリーだったけど、
特急や飛行機ばかりになって、やはり、眠るか読書か外を見るか…。

自分自身を見つめるために出る「旅」、発見や出会いを求めての「旅」
やむなく用があって出かける「旅」…、こう見てくると、「旅」にもいろいろありそう。
【2008/06/29 09:40】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


旅先に持っていくのは、結局、そのとき読んでいる本と次に読もうと思う本ですね。
欠かさずに持ってはいきますが、これを持っていくと決まっているものはありません。
たいていは数ページしか読まず、普段より相当にペースダウンというか、持っていく意味もなかったということに。
でも、持っていないと落ち着かないのです。
【2008/06/29 21:09】 URL | こもれび #hGt.gl.I [ 編集]

菖蒲がきれい
以前、娘に「無人島に一冊だけ本を持って行くことを許されたらどんな本を?」と聞かれました。
その時、世界地図国語辞典かな~と答えると「私と同じ」と長女。次女も同じ答だったとか…
夢のない母娘ですね。

私は電車に乗る時は本を必ず持参します。
最近は疲れ眼で以前ほどではありませんが。。。

仙台の友人が上京する時、よく隣席の方とお話したことをいいますが私は仙台に何度も行きましたが1年前の外人さん以外とはどなたとも話したことがありません。
つまりすぐに、本を広げ「話かけないで!」オーラが出ているのでしょう。
夢中で車窓を眺めていることもありますが。

そうですね~つまらなくて日常では読み進みにくい本を持って行くかな~

やっぱり、夢がありません。ごめんなさい<(_ _)>

【2008/06/29 21:45】 URL | ベンジャミン #oUPgpoCM [ 編集]

本・・・
こんにちは~♪

一人旅はありえなくて、私の場合は殆どの場合、
いつも誰かが一緒です。
家族だったり、友人だったりするので、
そんな中で、本を読むのは控えます。
と言うよりは、おしゃべりの方が楽しい~♪

時に、その日の内に帰るそこらへんへ行く時は、
句集と歳時記と電子辞書。それにメモ紙とペン(*^▽^*)

あ!一冊だけと言うことでしたね。
だったら、句集です。


【2008/06/30 16:55】 URL | まり #N2y2xK1c [ 編集]

こもれびさんへ
読書用の本を持っていくときは、私もこもれびさんと同じく、
>そのとき読んでいる本と次に読もうと思う本
を持っていきます。もし読み終わったらと思うと、余った時間が勿体ないですものね。
でも、
>たいていは数ページしか読まず、持っていく意味もなかったということに。
>でも、持っていないと落ち着かないのです。
というのも全く同じです。同じような人がいて、嬉しいです。
こういうのを繰り返し、今は「歳時記」が多いです。一つくらいは、季語を見るでしょうから。
【2008/06/30 18:01】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

ベンジャミンさんへ
>「無人島に一冊だけ本を持って行くことを許されたらどんな本を?」
私も、国語辞典か百科事典ですね。活字がないと、きっと変になるだろうから。

米原万里さんの本『心臓に毛が生えている理由』に、女囚専用ラーゲリ(強制収容所)の話が出ていて、彼女たちが何が辛かったって、本と筆記具の所持を禁じられていたことだそうです。
そんな中で生き延びることができたのは、皆が記憶にあった本の内容や一節を声に出し、補い合いながら朗読をしたからだそうです。
「花より団子か、団子より花か」という短い文章ですが、とても心に残りました。

>「話かけないで!」オーラ
あっ、これ、よくわかります。私もよく出しています。電車の中には、いっぱいありますね。

>つまらなくて日常では読み進みにくい本を持って行くかな
あっ、これも、やったことあります。でも、結局読めませんでした…。

>やっぱり、夢がありません。ごめんなさい<(_ _)>
そんなあ、謝らないでくださいな。みんな、似てるなあと、妙に嬉しくなっている私です。
【2008/06/30 18:25】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

まりさんへ
>おしゃべりの方が楽しい~♪
いいなあ、まりさん。
私の家は、夫も息子たちも無口で…、初めのうちは、私も話をしようと努めるのですが、もともと私も無口なほうなので、無理してしゃべっているのがアホらしくなってしまい、結局、みんなして、静かに読書という、家にいても旅に出ても同じ状態になります。何だかねえ…。

>句集と歳時記と電子辞書。それにメモ紙とペン(*^▽^*)
最近の私も、似た感じですよ。句集や歌集は、大きくて重いものが多いので、
俳句や短歌の月刊誌とか同人誌とか、紙の材質が軽めのものを持ちます。
雑誌のたぐいだと、遠慮無く折ったり、書き込んだりできるので、ペンは必需品ですね。
う~んと荷物を減らしたいときは、手帳と電子辞書だけで、電子辞書の中の歳時記なんか見たりすることも…。
まりさんは、毎日、俳句を頑張って&楽しんで、作ってて、スゴイ!
【2008/06/30 18:37】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

追伸
海外旅行に行った時、『数独』と『漢字パズル』を持って行きました。

亀さんも地図帳と国語辞典?
良かった(^^♪
本当は百科辞典と言いたいところですが、何冊までいいのかな?
【2008/06/30 19:39】 URL | ベンジャミン #oUPgpoCM [ 編集]

ベンジャミンさんへ
>何冊までいいのかな?
そうですねえ。一泊一冊?な~んて。

>『数独』と『漢字パズル』
おー、ベンジャミンさんは、頭を使うのが平気なんだ!
そういえば、義姉も好きで、姪とよくやっていました。
私は、数字がチョー苦手。
学生時代は仕方ないにしても、今は数字を見ただけで、めまいが…。
【2008/07/01 21:59】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


大空の亀さん今晩は

旅行に行く時ですか…私はどこに行く時でも本はお供なんです。
たとへ病院に行くと時でも、行き帰りのバスの中で、待合室でいつも読んでいます。
それと手帳サイズのノートも持っていくんです。
いつも持ち歩くのはたいてい単行本ですね、今は山本一力さんや畠中恵さんや雪乃紗衣さんの本をよく読んでます。

それにしても菖蒲の花が綺麗ですね…私の身近には菖蒲の花を見ることがありませんから、写真で見せていただいています。
花でもこんなに種類があるんですね、いつになるか分かりませんがゆっくりと本物が咲いているところが見たいですね。いつかきっと…
【2008/07/01 23:00】 URL | 夢詩 #- [ 編集]

夢詩さんへ
>私はどこに行く時でも本はお供なんです。
>それと手帳サイズのノートも持っていくんです。
私も、一緒で~す。
私の場合は、普通の手帳と短歌手帳。偶然、同じ大きさ・同じ色で、気に入ってます。
夢詩さん、詩やお話を思いつくたびに、メモってるんでしょ?私は、俳句と短歌です。
病院の待ち時間は長いから、本と筆記具は必需品ですよね。

>行き帰りのバスの中で
>いつも持ち歩くのはたいてい単行本ですね
これは、すごい!
私は、電車は大丈夫だけど、バスや車は、本を読むと酔ってしまいます。
単行本は、重たいし大きいので、できる限り荷物を持ちたくない私には無理…。
夢詩さんは、そうとう大きなカバンを持ち歩いているのかな?気合いが入ってますね。
それにしても皆さん、本好きの方ばかりで、驚きました。

北海道では、菖蒲は咲かないのですか?
花には、素敵な名前が付いていて、本当はそれも記録しておけばよかったのですが…。
いつか菖蒲田に出かけられると、いいですね。こちらでは、6月上旬がいいですよ。
【2008/07/02 18:15】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年3カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !



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