心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く詩歌-木の詩・草の詩
            秋になって、光が透明になってくると、詩が読みたくなります。

          054万博コスモス081027
                     【夕陽の中のコスモス-万博公園にて】

 木々の枝が風に揺れている    川崎洋

    木々の枝が
    風に揺れている
    その土地の言葉で
    存分にしゃべり合っている人々のよう
    わたしはわたしの言葉で
    こんなにざわめくことが出来るか

        木々の枝が
        風に揺れている
        風がやんだら木はつまらないだろう と
        子供は言う
        先日台風が来たとき
        もっと吹けもっと暴れろと叫んだわたしは
        その子供を笑うことは出来ない

            木々の枝が
            風に揺れている
            そうやって
            風に物語を描き込んでいるのかもしれない
            それを読むのは川や海の波頭だろう

                 木々の枝が
                 風に揺れている
                 たったいまわたしは
                 木と風の現場に立ち会っている
                 木と風という言葉をすっかり忘れて
                 生まれて初めてのように
                 たたずみたい

                     木々の枝が
                     風に揺れている
                     意味を伝えようとするでなし
                     感情を表そうとするでなし
                     さりとて独り言でもない
                     だんだん わたしは おまえに 
                     似てきたようだ

        モダンアート081027
          【太陽の塔からは遠いのに、ガラスに、黄金色した塔の顔が映っている。】

                                     木の影  岸田衿子

                                    秋の地図は 透明だから
                                    まだ行ったことのない村の
                                    一ぽんの木や
                                    小学校の庭まで 見えてくる
                                    子供たちの 小さい影は
                                    かけだしたり うずくまったり
                                    うたうたいながら
                                    ちらばって行くだろう

                                    その木は ずっと立ったままで
                                    影をひろげて行くのだろう

                                    ゆうべ木の中で 
                                    新しい年輪が一つ
                                    ふえたのが わたしには見える
 
  010太陽の塔081027
  【EXPO’70から38年。すでに祈りの対象のような太陽の塔、いつまで立ち続けることができるだろう。】
 
     草が枯れるのは   岸田衿子

     草が枯れるのは
     大地に別れたのではなく
     めぐる季節に やさしかっただけ
     つぎの季節と むすばれただけ

テーマ:詩・想 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント

芸術的な素養に乏しいボクでも、芸術的な事への関心が高まる秋です。
もし万博の象徴が岡本太郎の太陽の塔ではなかったら、その歴史の記憶は
もっと弱々しかったのかもしれません。
【2008/11/09 22:42】 URL | こもれび #hGt.gl.I [ 編集]


コスモスの色が濃くてきれいですね。本当は淡いほうがすきなのだけど、こうしてみると鮮やかな物も素敵です。私も岸田玲子さんの詩が好きでくり返し読んでいたのに・・・。そんなことに目の向く時間の余裕が必要です。(と言いつつ、今充電期間で、しないといけないことをほおって、ついつい本を読んでしまう。いい気になって色々買って、夜遅くまでよんでを繰り返しています)それにしても太陽の塔はずいぶん寂しそうに見える。戸惑っているのかも。
【2008/11/10 00:03】 URL | 犬塚 #- [ 編集]

こもれびさんへ
そう言われると、確かにそうだなと思います。
あれだけ個性的で、インパクトの強いものでも、これだけ周りにとけ込んでくるのですから。
毎日のように見ていると、親しみがわき、さらに守り神のように思えてくるから不思議です。
私なんかは、太陽の塔が、「これ以上、後ろにある箕面の森を開発してはいけない」と、人工的な勢力に通せんぼしているような気がするのですよ。
【2008/11/10 20:10】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

犬塚さんへ
コスモスは、今までにもよく見ましたが、夕方は今回が初めてでした。
光の加減で、こんなに花の見え方が変わるとは思ってなかったので、面白かったです。

>それにしても太陽の塔はずいぶん寂しそうに見える。
この写真も夕方で、足元にカラスが群れているんです。だからかな?
写すときの気分が反映されるかもしれないなと、最近感じることが多いです。
太陽の塔がスゴイのは、材料は無機物なのに、まるで感情があるかのように見えることです。
「お~い、天国の岡本太郎さん、聞こえてますか?太陽の塔は、太郎さんのようですよ~。」

秋は、やっぱり読書ですね。私の定位置の周りも、本が山積みです。
でも、少しゆっくり、書いた人のスピードで読んでみようと思っているところです。
【2008/11/10 20:24】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


こんにちは。
ご無沙汰しているうちに、秋が深まってきました。

コスモスの写真がとてもいいですね。
暗くなる前の一瞬の輝きを受けたコスモスがアクリル製のようにも見えて、不思議な世界にワープした気持ちになりました。

午後の外出(インフルエンザの予防注射、銀行まわりetc,)は道々、「つぎの季節と むすばれただけ」のフレーズを楽しみながら行ってきますね。

先日は嬉しいお便りありがとうございました。
お兄様が無事帰って来られた由、ほんとうによかったですね。
清水寺と高台寺の切手にも亀さんの優しさが感じられて、感激しました。

それから100歳万歳、見ましたよ~。前向きで明るくて、素敵な方ですね。見習わなくては。




【2008/11/12 14:00】 URL | keiko #- [ 編集]


葉が落ちて木の枝が「主役」の詩ですね。

コスモスに夕日があたり、とてもきれいですね。

昨日、渋谷に行きましたら駅の構内(京王線)に岡本太郎さんの「明日の神話」が17日公開で、幕が張られていました。
「明日の神話」はメキシコで製作されたものを修復したものだそうです。
2年ほど前、汐留で初公開された時に観に行きました。
巨大な壁画です。

http://www.salf.or.jp/tarotoshibuya/

【2008/11/12 20:04】 URL | ベンジャミン(keiko) #oUPgpoCM [ 編集]

keikoさんへ
今晩は。
約束したお知らせが、なかなかできなくて、ごめんなさい。もう少し待って下さいね。

昨日は、とってもきれいな夕焼けで、デジカメを持って出かけなかったのが悔やまれました。
今日は、朝から素晴らしい青空だったので、デジカメを持ち、いつもより時間の余裕を持って出かけました。
秋は、ほんとに光がきれいです。今日のような行楽日和は、休んでゆっくり写真が撮りたいです。

>清水寺と高台寺の切手
楽しかった春を、思い出しますねえ。秋もいいですよ。
近かったら、いっぱい、京都のいいところを、のんびりと散策できるのにねえ。

>100歳万歳、見ましたよ~。
見て下さったんですね。喜ばれます。伝えておきますね。
菅谷藍さんのように、健康で長生きできたら、幸せですね。
ほんとにいつもきれいにされていて、お洒落を忘れないステキな方です。
【2008/11/12 20:22】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

ベンジャミン(keiko)さんへ
今晩は。
紅葉の美しい季節となりました。
まだ、通勤の行き帰りだけしか楽しめていないので、
きれいな紅葉が撮りたくて、むずむずしています。

>岡本太郎さんの「明日の神話」
アドレスを教えて下さって、ありがとうございます。修復は、愛媛県で行われたんですよね。
広島、吹田、東京で、壁画の誘致を争っていましたが、東京になりましたね。
たくさんの人に見ていただいて、平和について考えて下さる方が一人でも増えた方がいいので、東京になって良かったなと思います。
前に、見られたって書かれていましたね。私も一度、実物を見てみたいです。

昨日は、数年に一度かしら?と思うくらい素晴らしい夕焼けだったのですが、そちらはどうでしたか?
【2008/11/12 20:31】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


大空の亀さん、こんばんは。
ちょっと、体調を崩していて、なかなかパソコンを開く元気がありませんでした。
夕陽に照らされているコスモスたち…たまらなく美しいですね(^・^)
とってもロマンチックに見えます。
コスモスの愛らしさがすごく良く出ていますね(#^.^#)
楽しそうに踊ってるみたい♪
大空の亀さんも体調に気をつけて下さいね(^・^)
【2008/11/14 00:34】 URL | ノロタン #B7q/.fmY [ 編集]

ノロタンさんへ
お早うございます。
ノロタンさん、お体、だいぶましになられましたか?
私も、たぶん食べ過ぎのせいでしょう、舌の表面が痛くて、ちょっと困っています。
といっても、食欲の落ちないところが悲しいところで…。
きっと、体がストを起こす寸前なのでしょう。少し節食せねば。

ここ数日、とても気持ちの良い秋らしい天気が続いています。
空がきれいで、光が誘惑して、紅葉を見においでと誘っています。

コスモスの写真をほめてくださってありがとう。
ノロタンさんがプレゼントしてもらった、ショウさんのコスモスの写真、ステキでしたね。
【2008/11/14 08:32】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年4カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !



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