心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
あんなことこんなこと-7月の思い出
 暑中お見舞い申し上げます。
   集中豪雨による痛ましい被害が出ている地方の皆さま、お見舞い申し上げます。
   こちらはまだ梅雨明けにならず、本格的な夏の到来は?です。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
   夏女の私は、あちこち出かけ充実した日々を送っています。その分、ブログの更新はのんびりですが…。

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7月12日(日)、京都に「CINEMA,CINEMA,CINEMA 映画館に行こう!関西映画館情報」執筆の面々が集合するというので、犬塚さんからお誘いをいただき、イラストを描いた次男と出かけました。夕方からだったので、その前に京都駅ビルでやっている「ミヒャエル・ゾーヴァ展」(最終日)にも行ってきました。鴨川を渡り、会場に着くと、松山から創風社出版Oさんも来られていました。一度お会いしたかったので、とても嬉しかったです。犬塚さんの司会で、穏やかで楽しい集まりとなりました。

まずは、竹尾昌典さんの映画館の看板絵のスライドショー。昭和30年代前半は、映画館来場者数が年間12億人近かったそうで、(人口1人あたり12回も!)、映画の宣伝にかけるお金も大きかったようです。数メートルもある看板や立体的な物など、懐かしく拝見しました。竹尾さんの解説に、会場から詳しく補う発言もあり、よく覚えておられるのにビックリ!

映画『堀川中立売』の柴田剛監督は、法事で来られずお友達が話をして下さいました。少数精鋭で制作するつもりが、監督のオーラに引き寄せられ、最終的には50人ほどのスタッフになっていたとか。スライドの顔写真だけでも、充分オーラがあるとは、我が愚息の弁。

文筆家高野澄先生の講演は、とても興味深い内容でした。例えば、京都の郵便番号簿のページは、ユニークな地名が多いため19ページもあるとか(東京や大阪は数ページ)。映画は、画面の色が、日本のは鮮やかすぎるのでヨーロッパのしか見ないとか。マキノ省三物語を執筆したときは、マキノ氏のご両親の墓碑が別々にあって、名字が異なっていたのを見たおかげで話が出来たとか。映画は時間の芸術だから、小説を書くのに映画の場面転換がとても役に立つとか。う~む、なるほどという話ばかりでした。

後半のお食事と執筆者の自己紹介も充実していて、とてもステキな会でした。いろいろありがとう!

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7月21日(火)には、お休みを取って、伊丹市アイフォニックホールへ、「短歌と俳句の交響-講演、対談、歌・句会ライブ」を聞きに行ってきました。大雨だったので、私は20年ぶりに真っ赤な長靴を取りだして出かけましたが、駅までの道で何人かの方に微笑まれ、少し照れくさい思いをしました。でも、長靴のワイルドな感じはなかなか楽しかったです。

佐佐木幸綱氏は俳句好きの歌人、坪内稔典氏は短歌好きの俳人との自己紹介で、まずは、佐佐木氏の講演。佐佐木幸綱氏は、歌人の家の出。俳人水原秋桜子の産院で生まれ、高校の国語の先生には俳人中村草田男がいて、20代のときは、俳人高柳重信の家に入り浸っていたとか。まさに短歌・俳句のサラブレットみたいな人だと、改めて驚きました。佐佐木氏の短歌には、かっこいいのがたくさんあるのですが、「70年代までは、短歌もかっこよかったし、短歌の形式でしか言えないことがあったが、その後、ハレとケの区別がなくなった。」「本家の短歌が型を失ってしまったので、もともと本家破りであったはずの俳句が、伝統的になっている。」「自分の短歌にことばとしての力を発揮させたい。」と語っておられました。

「言葉には、意味・イメージ・音楽の三つがあり、短歌と俳句は、特にイメージと音楽を前面に出すものだ。」「切れているところがポイントで、その前後の関わりと間(ま)のいいことが、俳句も短歌も大事。」と言われていたのが、印象に残りました。「短歌は本名の文学で、貴族など自分の名を重んじる人が中心。俳句は、町人の文学で、日常の自分が俳号(ペンネーム)で変身するところがみそ。ちなみに、俳号は、変な方が力を持つそう。(例えば、「坪内としのり」より「坪内ねんてん」の方がインパクトがあるように)」

坪内稔典氏の説によると、「短歌的人間は、主観的・情熱的・自己陶酔的・真面目。俳句的人間は、客観的・冷静・自己をも茶化す道化的な精神。」だそうですが、あなたはどちら?

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   【しっかりしがみついているセミのぬけがら。右下の小さなアリはぬけがらを狙っているのかな?】

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7月26日(日) 12:30~ 19:00万博記念公園自然文化園のもみじ川芝生広場で「FM802 MEET THE WORLD BEAT 2009」があり、招待券が当たったので行ってきました。60万通以上の応募で、14000人の当選とのことですが、我が家は万博から近く迷惑をかけているとの理由で、特別枠の用紙が近隣住宅に配られ、応募したら運良く当たりました。FM802開局20周年記念ということで、ゲストも豪華。お天気も前日のザザ降りが上がり、気温もいつもより低めで、芝生に坐っていても心地よい風が流れ、気持ちのよい幸せな一日となりました。

あまり早く行くと長時間で疲れるからと、ゆっくりめに出かけました。出番は、当日のお楽しみということで、残念ながら一番聞きたかったスガ・シカオを見逃してしまいましたが、最後にもう一度全員揃って、忌野清志郎の「oh、ラジオ」を歌うとき、スガ・シカオがソロでとてもいい声を聞かせてくれたので、嬉しかったです。私たちが聞いたのは、エレファントカシマシ、THE BOOM、山崎まさよし、Spitz、ゆずなどメインステージ組(たぶん各6曲)と合間のサブステージ組(各3曲)でした。Spitzの草野さんがとても可愛くて(といっても40代)、帽子がよく似合っていました。ゆずの北川君の盛り上げ方のうまいこと、元気いっぱいで真っ白い歯が魅力的で、&とってもステキな顔と声で見惚れてしまいました。

野外ライブは、憧れだったのですが、暑さや長時間ということで、体力的に無理だなと諦めていましたが、今回は家から歩いていけて、夏の割に涼しかったので、とっても楽しめました。知っている大好きな曲もたくさん聴けて、幸せでした。

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当日のライブの模様は、FM802で8月1日(土)19:00~21:55オンエアされるそうです。聞き損ねたスガ・シカオを聞かなくっちゃ!

拓郎はつま恋ライブと東京NHKホール追加公演で復活予定でしたが、残念ながら中止となったようです。関係者やファンのことを考えると気も滅入るでしょうが、どうかしっかり治してください。



テーマ:コンサート - ジャンル:音楽

この記事に対するコメント

楽しい会でしたね。耕也さんに突然振ってしまったことだけが心残りです。謝っておいてくださいね。
ところで、後で高野先生との会話を振り返ってみると、先生の言葉は私の母とよく似ている。余計なことを言わないで要点だけ。詳しい説明もしない。これってとても俳句的だと思いませんか?母の姉の伯母は長年短歌をやっていて(俳句も田舎に帰ってから始めたけれど、圧倒的に短歌の人です)言葉や話が情緒的なの。大して母のほうはずばり核心だけ。通じる人には通じるけれど、言葉が足りないから通じないときもある。でもその誤解も引き受けるのです。高野先生、俳句されるのでは?されないとしてももう今が俳人の姿勢では?
【2009/07/30 00:00】 URL | 犬塚 #- [ 編集]

お久しぶりです
お忙しくされていましたね。
お元気で良かったです。
暑いですが体調は大丈夫ですか?


それにしてもどれも見事なお写真ですね。
さすが亀さんです。


先日、読み終わった「希望が丘の人びと」に矢沢栄吉が出て来ました。
あまり縁のなかった人ですが今夜、NHKで特集をやってました。
20代の若者にきちんとした言葉で答えている様子が好感が持てました。
でも、途中で電話がかかってきて・・・
録っておけばよかったわ。
ひとり者なので電話は遅くてもかかって来ます( 一一)

蒸し暑くて、汗との戦いです。
水分補給に気を付けて、亀さんもご自愛くださいね。
【2009/07/30 00:12】 URL | ベンジャミン(keiko) #oUPgpoCM [ 編集]

犬塚さんへ
今晩は。
>楽しい会でしたね。お世話や準備、大変だったでしょ。ありがとう!
ほんとに!来ておられる方が皆さんニコニコされているのが、とてもよかった!
大阪の映画サークル「風まかせ」の元気なおばちゃんや、新世界国際など映画館のお話をして下さったおっちゃん、みんな自由に自分らしく生きてて、魅力的でした。
チャイナ服のお姉さんも、楽しそうな方でしたね。皆さんユニークでした。
犬塚さんやその周辺の方に会うと、いつも「ああ、こんなふうに生きていいんだ。」って、肩の力がほーっと抜けていきます。ステキな人間関係ですね。

>耕也さんに突然振ってしまったことだけが心残りです。謝っておいてくださいね。
大丈夫ですよ。気にしないで下さい。おかげさまで収穫があったようで、喜んでいました。

>余計なことを言わないで要点だけ。詳しい説明もしない。
聞き手を信頼し、聞き手に想像する楽しさを残しているんですね。
そういう点では、説明しすぎない映画や絵画などにもつながりかしら。
私は、高野先生の、我が道を行く堂々とした感じが魅力的でした。
【2009/07/30 20:33】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

ベンジャミン(keiko)さんへ
今晩は。
今日はすごくいい風が吹いて、猫もお気に入りのこのパソコン席は、特等席です。
>お元気で良かったです。
ありがとうございます。遊びや趣味のことで、バタバタし過ぎ…ですが、元気です。

写真は、途中パラパラ降ってくるような曇り空だったのですが、のんびり一人で散歩しながら撮りました。
この「ひとり」を感じながら、ベンチに座ったり、お茶を飲んだり、短歌を書き留めたり、写真を撮ったりという時間が、私はとっても好きなのです。
久しぶりに自然の中を歩くと、向日葵・百日紅・芙蓉・木槿・蒲の穂・などなど、すっかり夏の花たちになっていて、幸せな気分になりました。

矢沢永吉さんは、苦労もされているから、その分いい魅力がありますね。
私は新聞の連載で、その辺りのことを読んだのですが、それ以来好きになりました。
>20代の若者にきちんとした言葉で答えている様子が好感が持てました。
ステキですね。私も、その番組、見たかったなあ。

私は、先日の野外ライブで見た「ゆず」の北川君を時々思い出しては、「あの白い歯きれいだったなあ。サービス精神旺盛で元気な子だったなあ。さわやかな好青年だったなあ。」と、にやにやしています。気分が若くなりますね。

お互い健康に十分注意しながら、元気な夏を過ごしましょうね。

【2009/07/30 20:49】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


梅雨明けがここまで遅れるとは。もはや梅雨明け宣言はしなくてもいいんじゃないかと思うほどです。
梅雨明けしても夏は短く、すぐ秋風が吹き出すことでしょうし。
サイモンとガーファンクルを見に行ったのですね。
まさか今になって来日が実現するなんて、想像もできませんでした。
【2009/08/03 22:22】 URL | こもれび #hGt.gl.I [ 編集]

こもれびさんへ
お返事が大変遅れ申し訳ありませんでした。
「夏女~」とか言って、調子に乗って出かけすぎたせいでしょう、体調を壊してしまいました。
夏休みをとって4日間旅行したのはよかったのですが、そのあとの高熱と胃痛が治まるのに同じ日数かかり、ようやく少しだけ起き上がれるようになりましたが、まだ薬のおかげなので自重しなくてはと思っています。

>サイモンとガーファンクルを見に行ったのですね。
昨年はキース・ジャレット、今年はサイモンとガーファンクルと、ずっと憧れていたミュージシャンの生に触れることができ、ほんとにありがたいことです。
【2009/08/08 20:06】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年5カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !



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