心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
あんなことこんなこと-神戸に行ったよ
koubehana1ta.jpg  koubehana2yo.jpgインフィオラータこうべ・クリックすると大きくなるよ)

 久しぶりの神戸。独身の頃住んでいた辺りを通過するとき、自分の目が、景色ではなく、遠く過ぎた時間を見ているような気がする。神戸は、いろんな思い出の詰まった街だ。

 三宮駅に降り立つと、パンジー・チューリップなど春の花の集めたプランターや花壇が、至る所にある。
フラワーロードは、名前のとおり、いっぱいの花で埋められ美しい。
感心したのは、駅前の寄せ植えのプランター一つ一つに、作った人の小さな名札がつけてあったこと。
ボランティアで育てた花を、こんな形で見てもらえるのは、作る側・見る側どちらにとっても良い方法だ。
こういう柔らかな発想ができるところが、いかにも神戸らしいと嬉しくなった。

 まずは、目的地の三宮東(三宮あじさい通り・西国街道)に、「インフィオラータこうべ2006春を彩るチューリップの祭典」を見るため向かう。
インフィオラータとは、イタリア語で「花を敷き詰める」という意味、いつもは車が通る道路に、大きく描かれた「花絵」は、なんだかとても幸せそうに見える。

 今までにも二回、偶然通りかかった北野坂で見る機会があり、わくわくしながら見せてもらった。
今回は、神戸での発祥の地、三宮東へ行ってみた。人出は多くないが、手作り感が温かかった。
1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災で、傷ついた被災者の心を慰め励まそう、街を美しくしようと、1997年春から始められ、今年で10年目。テーマは「人・つなぐ」。

 花はチューリップで有名な富山県砺波市より、球根に栄養を回すため摘まれた花を運び、使用し、「花絵」の期間が終わると、花びらは持ち帰られて、あちこちの花壇の肥料になるという。
「花絵」の創作など、大変手間の掛かる作業を、ボランティアの皆さんが支えている。

 あっちにもこっちにも、おいしそうなパン屋さんが目立つのが神戸。誘惑に耐えきれず、国際会館と交差点を挟んで向き合う「イグレック・プリュス」で、早めのランチを済ませ、あわせてお土産用のパンも購入。
続けて、もう一つの目的地、「肉筆浮世絵展-江戸の誘惑」が開催されている市立博物館へ向かう。途中、開放されている市庁舎24階展望ロビーに上がり、山と海を見て、「神戸やなあ」と妙に納得する。

 ボストン美術館から借り受けたという作品は、色鮮やかなままだが、傷めないよう館内の照明をかなり落としていたので、絵の細かいところが見えにくかったのが残念だった。
中の絵と掛け軸の布色や質感の取り合わせが、うっとりするほど素敵なのもあれば、高そうだけど情緒のないものもあり、表装が一番興味深かった。

 三宮センター街も何年ぶりだろう?カバンや靴の店がたくさんあり、「カクシン」で、私のイメージ通りのとても素敵なリュックを見つけることができた。
少し五十肩になりかけていた左肩だけど、朝夕の通勤にこれを背負って、両手を振って歩いていこう。治るかな?

 センター街を出たところで、「東播磨ブルーリボンの会」が署名活動をされていた。北朝鮮に拉致された日本人の救出を支援するブルーリボン運動で、よく見ると、有本恵子さんのお母さんの嘉代子さんがおられた。
心中いかばかりかと思うと、胸が詰まって、どう声をかけていいかわからない。結局、署名をしながら、小さな声で「頑張って下さい。」としか言えなかった。ずっと娘の生還を待ち続ける人生、どんなに辛かろう。恵まれて脳天気に暮らしている自分が、なんだか申し訳なかった。

 帰りの電車に、聴覚障害のある人たちがたくさん乗って来られ、手話でニコニコと楽しそうに話をされていた。
聴覚障害のある人のために「要約筆記」のボランティアをしている友人や、視覚障害のある人のために「点訳」をしている友人のことを思った。「私は、誰の役に立っているかな?」「ゼロではないな。」と思えた。
  
  寺山修司じゃないけれど、「書を捨てよ、街に出よう」の神戸の一日だった。

テーマ:日記 - ジャンル:日記

この記事に対するコメント
はじめまして
はじめまして。
年間読書量、凄いですね。
僕は同じ行を何度も返し読みをして、読むのが遅くて遅くて。。。
速読とかやられるのでしょうか?
心に響くシリーズ、楽しみにしています。では。

【2006/04/25 22:50】 URL | 小原 #- [ 編集]

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【2006/04/26 18:27】 | # [ 編集]

小原さん&秘密のアッコちゃんへ
小原さんへ
初めまして。コメントありがとうございます。読書がお好きなんですか?
私は、本はたくさん読むのですが、読む端から忘れていくので、身に付くものはほんのわずか。それでも、本の中に、心に響く言葉を見つけるのが嬉しくて、読み続けています。
ただ、人の死が(病死以外で)むやみに出てくる話やどぎつい描写のものは、苦手です。
また、よい本があれば教えてくださいね。

秘密のアッコちゃんへ
メールにお返事しておきました。また、一緒におしゃべりにしましょう!
【2006/04/26 21:45】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年6カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
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