心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
恩師の俳句[13]
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  【運動会日和】

 10月11日、S先生から久しぶりの電話がありました。この夏の天候不順や親戚のご不幸などで、少々体調を崩しておられた由。「それでも一ついい話があったよ。」と、次の話を聞かせて下さいました。

大学時代、岩波書店でアルバイトをしていたのだけれど、先日、社会保険庁から連絡があり、当時、雇い主が厚生年金を掛けていたのがわかり、その分を追加で支給しますということだったそうです。
6ヶ月単位のアルバイト生にも、そういう手当をしていた岩波書店の福利厚生制度に感心し、今、世間を賑わせている派遣切りなど、冷たい雇用のあり方に、改めて怒りを感じたそうです。
当時の月給は1万円だったそうですが、年数が経っているので、思いがけなくいい利率での支給だったようで、金額を聞いて私も驚きました。社会保障制度、今の方が後退しているんですね。

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  【大阪天保山・左は海遊館で右はサントリーミュージアム】

では、「恩師の俳句」定期便第13弾をお送りします。

猫も来ず鳥も来ぬ日や五月雨るる(さみだるる)
黒色の家猫一匹と外飼いをしていた二匹が、突然いなくなり寂しい思いをしていたときの句だそうです。長雨の鬱々とした感じと、猫がいなくなって楽しみが減った日々が重なりますね。
ご家族が猫譲渡会にも出かけたりされていたようですが、ある日、娘さんが家の近くの公園を通っていたら、白黒の猫が付いてきて、そのまま家に居着いたそうです。そのうち、子猫が四匹生まれ、今や五匹の猫が、先生のお宅を賑わせているそうですよ。

新緑を抜け来し燕街を飛ぶ
燕は必ず家や駅など、人の出入りの多い軒下に巣を作りますね。自然破壊の得意な人間は、植物や動物にとって天敵なのでは?と思うことも多い日々ですが、街を飛ぶ燕は、「そんなことないよ。」と、人間を励ましてくれているような気がします。


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       【入場者減で来年12月から休館になる天保山サントリーミュージアム…窓には海が…】

つながれて犬の見上ぐる百日紅(さるすべり)
二日に一回は、車椅子での散歩の途中、犬の「シロ」くんとも出会うそうです。赤い百日紅、白い犬、青い空、鮮明な色合いが、夏にぴったりですね。

霧のなか栗を拾ひし少年期
秋祭りの頃になると、栗を拾いに行った子どもの頃を思い出すそうです。お祭りのご馳走に、お母さんが一生懸命栗の皮を剥いて、栗ご飯を炊いて下さったのでは…と思いました。

城の四季映して堀の水澄めり
春は桜、夏は青葉、冬は霧。秋は光も水も透明で、心までが澄み渡りそうです。藤樹祭(高校の文化祭と体育祭)の頃の城山と肱川が思い出されますが、このお城は、堀があるから松山城ですね。

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  【天保山大阪港…ホントは夕日を撮りたかった…】

 必ず同級生のみんなの消息を尋ねられるS先生。この春は、裁判員制度の記事で、同級生のIくんが県の弁護士会会長として、新聞のトップに大きく顔写真が載っていたと、活躍を喜ばれていました。
教え子や子どもの活躍を心の底から喜んで下さる恩師や親の存在というのはありがたく、また、それが励みになって更に努力しようって思えますね。

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 【色づき始めた三色彩道】

 また、紅葉を楽しめる秋がやってきました。生あることをかみしめながら、心豊かに生きていきたいです。


テーマ:俳句 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント

こんにちは 。秋の気持ちのよい季節ですね。私は台所にラジオを置いて聴きながら用事をしています。もっぱらNHKを。ときどき愛媛の便りが聴けて懐かしく風景を思い浮かべております。この前はテレビで俳句甲子園を松山でしているのも観て感受性溢れる高校生に感心していました。
 先生、お元気になられて良かったですね。私は栗の名産のところに生まれて栗拾いをしたことが無く、一度したいなと思いました。ときどき田舎から送ってもらう栗で渋皮煮をしたことがありますが、これもたいへん手間ですがおいしいですね。しかしうちは主人がくりが嫌いなのでもったいないので送って来なくて良いよと今はミカンをお願いしています。

夏の疲れがでてるようなでてないような、でも 良い季節 楽しみましょう。

それから 高校の時の文化祭はほんまに 独特な行事で 楽しい楽しい思い出ですね。
大胆な行動を今でも 覚えていますが、ああ 青春だったなああ。
【2009/10/12 11:18】 URL | よりやん #- [ 編集]

よりやんへ
今晩は。コメントをありがとう。
この連休は、空が美しく、よい天気でしたね。
毎年、体育の日は不思議なほど好天ですが、今年もでしたね。

俳句甲子園には、私の住む市の高校も、初回から常連で、今年も三位だか四位だかに入賞していました。
短歌でご一緒させてもらっている方が、今年は引率されたそうです。
俳句甲子園は、若者の感性が鋭くて、面白いですよね。ずっと続いて欲しいな。
ずっと前に句集を紹介した藤田亜美さんは、私の住む市の高校が優勝したときの一員でした。

ラジオ、私は通勤の往復や、家での読書のBGMなどに聞いています。いいですよね。
昨日は、たまたまつけた民放テレビで、石畳の宿を20分ほど紹介していて、懐かしかったです。

田舎は、栗の名産地が近いものね。送ってもらえると嬉しいよね、買うと高いから。
でも、男の人には、お芋やカボチャ、栗などほこほこした食べ物が苦手な人、確かに多いわ。
渋皮煮も栗ごはんも美味しいけれど、手間がかかって大変ですよね。
子供の時は、母が作ってくれる手間など全然考えてなかったけど、自分が作ると疲れます。
一回ぐらいは、栗ごはんもするけど、後は、ゆがいて、各自でよろしく!というところかな、私は。

先月、お墓参りに帰省したとき、広田村の道の駅で買い物をしたら、輪投げの券を下さり、なんと3本中2本が一等賞!
新米と栗を頂きました。我が夫は、輪投げが得意なんだと、再認識しました。

高校の文化祭は、最高でした!
ああいう無茶を、皆でこっそりやれたことが、青春!でしたよね。楽しかったあ!
【2009/10/12 21:14】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


岩波書店の対応に感心しました。
政権が代わり厚労省はどう変わるでしょうね。

ステキな写真ばかりですね。
空の青さがまぶしい。
サントリーミュージアムは何が展示されているのですか。
美しいガラスの建物はこれから何に使われるのかしら。


今日はこれから懐かしい友人たちとランチです。
娘の小学生の時の役員仲間、4人ですが2人は未亡人に。

なかのおひとり、kさんとは徒歩20分のところにいるのに20年近く、音信不通でした。
とても仲睦まじいご夫婦でしたのに離婚されていました。
でも、皆さん少しのお仕事をしながら楽しまれているようです。

年月を感じますね。



【2009/10/13 10:41】 URL | ベンジャミン(keiko) #oUPgpoCM [ 編集]

ベンジャミン(keiko)さんへ
今晩は。ランチは、いかがでしたか?
今日は、涼しいのと古い本を触ったのとで、鼻がむずむずしています。

>岩波書店の対応に感心しました。
企業である以上、社会的責任というのがあるのですから、どの会社もこうあって欲しいですよね。
前の政権の時、長妻さんが厳しく追及してくれたおかげだなと、S先生は言われてました。

サントリーミュージアムは、ガラス窓が広く取ってある場所があり、そこから海を見ることができるので、普通の美術館と違って明るいです。
エミール・ガレの美術展の時は、ガラスの器が外からの光を受けてきれいでした。
ミッフィー展の時は、光のはいる窓辺は、子どもたちの遊び場が設けてありました。
この写真の時は、ジブリのレイアウト展で、行列ができるほどいっぱいでした。

人気のある催し物の時と、そうでないときの差が激しいので、行政の援助がないと難しい部分があるのではないかしら?
大阪は、何で?!と思うほど、文化への支援がないので、残念です。
ここには、立体映像の見られるシアターもあって、海の中など思わず手を出してつかみそうになります。このオムニマックス・シアターは残るみたいです。美術館も残してほしいな。

>年月を感じますね。
ほんとですね。私のところも、ベンジャミンさんのところと同じように、離婚・事故死・病死・療養中など、いろいろ。
こう考えると、若い時って、家族に恵まれて幸せでしたね。
【2009/10/13 22:33】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


こんにちは。
ブログは久しぶりになってしまいました。

S先生も色々大変だったのですね。
お元気になられて、よかった!
何年か前に坊ちゃん列車に乗ったことがあって、
旅人の目で眺めるお堀端が、
とても穏やかで美しかったです。
大洲城と肱川・・・晩秋になると、晴れた日の翌朝は肱川嵐で
数メートル先が見えないくらいでしたよね。霧雨が降っている感じ。
1年の仮装行列ではアリババの手下の盗賊になったし、
あれこれ思い出しました。

亀さんとよりやんも、そうなのですね!
家事をしながら聴けるので、私も午前中はラジオが多いです。
NHK第2かFM横浜。
NHK第2の「カルチャーラジオ」は特に気に入っています。
(夜8時半~の再放送で、10時15分~10時45分)
聞き流すもよし、テキストを買ってじっくり聴くもよしです。
月曜日の漢詩も面白いし、火曜日は寄生虫とアレルギーの研究の藤田先生のお話で・・・結構笑えます。
木曜日、チャップリン協会会長の話は大阪アクセントで早口、家事がはかどらないほど面白かったのですが9月で終わってしまいました。

【2009/10/14 13:01】 URL | keiko #- [ 編集]

keiko さんへ
今晩は。コメントをありがとう。

S先生、猫が居なくなったのが、とても寂しかったようで、
どうしてもお気に入りが見つからなかったら、私の田舎の親戚に猫がたくさんいるので、さし上げようという話まで、前にしていたのでした。

>旅人の目で眺めるお堀端が、とても穏やかで美しかったです。
故郷を長く離れていると、寂しいことですが、確かに「旅人の目」になりますね。
松山城とお堀のある風景は、とても静かで優しくて、落ち着くしほっとします。
>晩秋になると、晴れた日の翌朝は肱川嵐で数メートル先が見えないくらいでしたよね。
あれは、すさまじかったです。
眉や髪も濡れて、すぐ傍を歩いている友だちも見えませんでした。
肱川の上を海に向かって一気に長浜のほうへ、霧が流れている感じでした。

>「カルチャーラジオ」
何か賢くなり、話題も豊かになりそうな番組ですね。
今度、本屋さんでテキストを覗いてみます。

私は、もっぱら通勤の行き帰りと休日の朝から昼間に、聴きます。
今までの携帯ラジオを3倍の値段のに買い換えたら、受信力が格段によくなりました。
こんなに値段の差を歴然と感じた物は初めてです。

朝は、NHK第2で中国語講座を聴いた後、NHKFMでクラシックかFM802で音楽。
夕方は、NHKFMでFM MUSIC PLAZA の終わりの方だけ聞いて、あとはFM802で音楽。
通勤時間帯が中心なので、少ししか聴けないのが残念ですが、すごく好きな声があります。
NHKFM「FM MUSIC PLAZA」(夕方4時~)木曜日の矢口清治さん。ステキな声だよ!
特に、最後に「必ずお元気で」と言うのがよくて、5時15分~5時20分は聞き逃せません。何かおまじないみたいに、この言葉に励まされるの。
keikoさんも一度聴いてみて!
【2009/10/14 21:06】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年1月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !



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