心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く音楽-加藤和彦さん
加藤和彦さん自死…寂しくて…悲しくて…

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【台風で倒れた万博公園西大路のポプラの大木。】

 加藤和彦さんの歌を生で最後に聴いたのは、昨年の8月26日。
FM大阪開局40周年記念のコンサート『君と歩いた青春』のスペシャルゲストとして、「帰ってきたヨッパライ」(ボサノバで)、「悲しくてやりきれない」(三線で。40年間に3000曲作った中で、最も大切な曲の1つだそう)、「イムジン河」(原語で)、アンコールで「あの素晴らしい愛をもう一度」を歌ってくれたのでした。
今までと変わらない、優しい笑顔とステキな声とセンスのいい格好、そして、絶えず新しいことに挑戦する高い音楽性が、素晴らしかった!

「悲しくてやりきれない」  サトウハチロー作詞/加藤和彦作曲
胸にしみる 空のかがやき   今日も遠くながめ 涙をながす
悲しくて 悲しくて      とてもやりきれない
このやるせない モヤモヤを  だれかに 告げようか

「イムジン河」  松山猛訳詞/朴世永原詩/高宗漢作曲/加藤和彦編曲
イムジン河水きよく    とうとうとながる
みずどり自由に      むらがりとびかうよ
我が祖国南の地      おもいははるか
イムジン河水きよく    とうとうとながる

*映画『パッチギ!』が素晴らしかったのも、この歌「イムジン河」の影響が大きいと思います。
 きたやまおさむ講演会で、さまざまな「イムジン河」を聴いたことも、忘れられない思い出です。

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【左から順に、アルバム『戦争と平和』   ダライラマのメッセージ   コンサート無料招待のお知らせ】

 その前に加藤さんの歌を生で聴いたのは、2002年12月26日。
大阪・サンケイホールであった「きたやまおさむ講演会」への友情出演。この年は、1年間だけの再結成ザ・フォーク・クルセダーズとして、加藤和彦・きたやまおさむ・坂崎幸之助の三人でマスコミにも度々登場。この年、記念に発売されたアルバム『戦争と平和』に入っていたハガキを出したたところ、その年の締めのコンサートに当たり無料招待されたのでした。最高に満ち足りた時間でした。
そのアルバムには、平和と愛をめざすザ・フォーク・クルセダーズへの、ダライラマからのメッセージも入っていました。改めて歌詞カードを見た私は、歌詞の内容にドキッとしてしまいました。

「感謝」   きたやまおさむ作詞/加藤和彦作曲
長い橋を 渡る時は     あの人は 帰らぬ
流れ星の ふりそそぐ    白い夜の舟で 
消える御霊(みたま)    見送りながら
心からの感謝を

「芸術家、科学者、そして宗教家」 きたやまおさむ作詞/加藤和彦作曲
体は重くて 心は軽くて   命の重さは どれくらいだろうね
海があふれて 陸地が消えて  地球 次第に 熱くなってるね
ああ人間たちよ 元気でいるかい
そうさ芸術家 今だ科学者 そして宗教家 何とかなるか

このコンサートの時、加藤和彦さんが、「坂崎幸之助は厖大な無(寂しさ)を自分の中に抱え込んでいる。」と何度も繰り返していましたが、それは、本当は加藤さん自身のことだったのかもしれないと、そして、歌詞を書いた精神科医でもあるきたやまおさむさんは、そのことに気づいていたのかも知れないと、今改めて歌詞を読みながら思っています。

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若い時、フォークルの歌が大好きで、レコードで聞き、自分でギターを弾きながら歌っていました。なかでも北山修さんの歌詞や文章に心ひかれ、年をとってからも何度も「きたやまおさむ講演会」に出かけていました。
いつだって北山修さんがメインで、加藤和彦さんの本当のよさに気づいたのは、ここ十年ほど。それだけに、もっと生きて、ステキな年の取り方を見せて欲しかった…。

「青年は荒野をめざす」  五木寛之作詞/加藤和彦作曲
ひとりで行くんだ 幸せに背を向けて
さらば恋人よ なつかしい歌よ友よ
いま 青春の 河を越え 青年は 青年は荒野をめざす

「白い色は恋人の色」   北山修作詞/加藤和彦作曲
花びらの白い色は恋人の色   なつかしい白百合は恋人の色
ふるさとのあの人の      あの人の足もとに咲く白百合の
花びらの白い色は恋人の色

「あの素晴らしい愛をもう一度」 北山修作詞/加藤和彦作曲
命かけてと誓った日から    すてきな想い出残してきたのに
あの時 同じ花を見て     美しいと言った二人の
心と心が 今はもう通わない
あの素晴らしい愛をもう一度  あの素晴らしい愛をもう一度

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【万博公園。エキスポ当時のお祭り広場の屋根が一部分残されています。右にあるのは太陽の塔(背中側)】

 今朝、通勤途中に聴いていたラジオから流れてきた「あの素晴らしい愛をもう一度」。涙があふれてきて、困りました。
私の青春といつも一緒にいてくれた、これらの懐かしい歌たち、ずっと色あせず、私の中で美しいメロディを奏で続けてくれるでしょう。
加藤和彦さんの死は、残念でなりませんが、感謝と哀悼の意を捧げたいと思います。


 追記:昨年1月にネットで見つけ、保存してあった記事です。

うつ病になりやすい性格としては、仕事熱心、こり性、生真面目、几帳面、正義感・責任感が強いなどの特徴があります。「No」といえないので何でも引き受けてしまい、無理を重ねた後に仕事がこなせないと「自分の責任だ」と思い込んでうつ状態になってしまうというわけです。“ちゃらんぽらん”だとうつにはなりません。

 [1]オーバーペースにならないようにする。
 [2]生活のリズムを守る。
 [3]一人で考え込まないで、誰かに相談する。
 [4]1つのことに固執しないで、気分転換をする。
 [5]運動・スポーツをすると頭のこりがとれる。

そして、うつ病の場合も、早期発見・早期治療が原則ですから、心身の不調に気づいたら、医師、保健師、看護師に早めに相談するようにしましょう。


躁鬱の特に「躁」状態の時に、自殺の危険が多いと聞きます。鬱病に効くお薬があるとも聞いています。何があっても、どうか一人で悩まないように…。

 10月24日追記
YOU TUBE でフォーク・クルセダースの歌を聴きながら、パソコンで仕事をしていたら、「ああこの歌も、レコードでよく聴き、ギターで弾きながらよく歌ってた。」と思い出す歌がいくつもありました。
忘れないために、題名だけでも記録しておこうと思います。
「戦争は知らない」「僕のそばにおいでよ」 「何のために」 若かった…。青春でした…。
中学生の時、初めて自分のお小遣いで買ったレコードが「帰ってきたヨッパライ」だったことも懐かしい思い出。

テーマ:お気に入りアーティスト - ジャンル:音楽

この記事に対するコメント

土曜日、京都から帰って、加藤さんの事を知りました。8月の嬬恋のテレビを見て、素敵に歳を重ねておられるなぁ・・・と思っていたので、本当に残念です。日曜日に、その再放送がありましたが、「あのすばらしい恋をもう一度」を聞いてウルウルしてしまいました。
【2009/10/20 12:18】 URL | 紫風 #- [ 編集]

紫風さんへ
今晩は。コメントありがとう。
>素敵に歳を重ねておられるなぁ・・・と思っていたので、本当に残念です。
ほんとにねえ。ダンディで穏やかで優しくて、とってもステキだったのにねえ。
友人の北山修さんは、若いときからのお付き合いだし、九州大学の精神科医だし、無念さはどんなにかと思います。
加藤さんの曲、これからもずっと聴いていこうと思っています。いつか一緒に聴いて(or歌って)、加藤さんを思って泣きたいね。
【2009/10/20 19:53】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2009/10/21 19:00】 | # [ 編集]


こんばんは。

とても好きな曲がたくさんある、とっても素敵な曲ばかりなのに、もっときかせて欲しかったのに・・・なぜ?

とてもショックなニュースでした。

安井かずみさんとのパートナーシップがとてもとても素敵でしたね。

残念でなりません。


インフルエンザが流行っていますね。
息子も先週は学級閉鎖でした。
家族はみんな元気なのですが、近くの病院から毎日、患者さんがあふれているの目にしています。
秋は学校行事も多いのに、まして今年は5月の流行で秋に変更になったものもあって、どうなるのかドキドキです。

気をつけて、元気に乗り切りましょうね。
 
【2009/10/21 21:12】 URL | kimico #Zr2/WiYY [ 編集]

こっそりさんへ
今晩は。今日も夢みたいに美しい空でした。

加藤和彦さん、あんなに素敵な曲を紡ぎ出されたのに…、
この秋の青空を見たら、このきれいな空の下を歩いたら、
また素敵なメロディが、唇からこぼれ落ちたかもしれないのに…。

もう充分働いたのだから、
あとはのんびり今まで作った大好きな曲たちと
一緒に暮らすだけで、よかったのに…。

十数年前に鬱病で自殺した知人も、
ここに書いた通りの性格で、すごくいい人で、魅力的な方でした…。
自殺は、あとに残った者も辛いです。
【2009/10/21 21:32】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

kimico さんへ
今晩は。

>安井かずみさんとのパートナーシップがとてもとても素敵でしたね。
安井かずみさんが生きておられたら、加藤和彦さんのこの悲しい出来事もなかったのではないかしら…と思います。
あの時からずっと寂しいものを抱えて来られたんでしょうね。

去年のコンサートで、イルカさんが、ご主人を亡くされたあとの辛さを話しておられました。
でも、その寂しさや辛さを、若いときからのフォークソングの仲間が支えて助けてくれたと言っていました。
加藤和彦さんにも、いい仲間がいっぱいいたのに、その力が届ききれなかったのだなと残念です。
ファンの私たちのレベルではなく、音楽仲間の無念さはいかばかりかと思います。

新型インフルエンザ、なんだかこの地区集中的に!?と思うほど流行ってますね。
学級閉鎖も多いし、お互い、気をつけないといけませんね。
マスクが苦手なので、うがいと手洗いを励行しています。
【2009/10/21 21:41】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

哀しいです
ちょっと昔ぽんきっきで西田ひかるちゃんと歌っていた「メロディ」で、素敵になったんだなぁと見てました。
私が世間からちょっと意識が離れている間に、新しいグループも出来てたのですね。
時間が出来たらレンタル探してみます。

うつ病の手前、眠れない、自分らしくない、そわそわする、などの症状が続いたらともかくメンタル(心療内科、精神科)のドアを叩いて欲しいです。
春に、自分の症状を家族にも言えないしメンタルに行けないと言う人に同行してあげたのですが、普通に誰でもかかることが出来るものだと知り(変な言い方ですが実際そうです)すっかり安心して、家族にも打ち明け、今では薬こそ飲んでいてもばりばり仕事して元気にしています。
心は誰でもくじけるものですから、プラスの面だけ認めるのじゃなくマイナスの面も自分らしさと抱きして欲しいなぁって常々思います。

加藤さん、天国で大好きな人たちに会えたかな。
忌野清志郎さんに叱られてるかも?天国があるならあちらの仲間と楽しく歌って欲しいです。
【2009/10/23 08:39】 URL | 草笛 #Y4ecaAXY [ 編集]

草笛さんへ
こんにちは、お久しぶりです。お元気でしたか?
辛い人に役に立つコメントをありがとうございます。
>時間が出来たらレンタル探してみます。
YOU TUBE(ユーチューブ)で、「加藤和彦」さんを検索すると、いろんな人の哀悼のコメントとともに、懐かしい歌や映像に触れることができます。泣いてしまいますけど…。

>加藤さん、天国で大好きな人たちに会えたかな。
忌野清志郎さんをはじめ、あの世の方がだんだんにぎやかになってきました。
青春時代に重なる先輩たちが次々いなくなって、こちら側はすごく寂しいです。
長生きをするっていうのは、こういう悲しみを何度も味わうということでもあるんですね。

>心は誰でもくじけるものですから、プラスの面だけ認めるのじゃなくマイナスの面も自分らしさと抱きして欲しいなぁって常々思います。
同感です。プラスとマイナスの振幅は大きいほど、感受性が豊かで魅力的ということですものね。どちらも自分。
自分の影が抜け出ていってしまって、実の自分が存在できなくなるというアンデルセンのお話を、先日読みました。
『ゲド戦記』は、自分の影に恐れていた主人公が、自分の影を認めることでしっかり生きていくようになるというファンタジーでした。
明るさと暗さ、軽さと重さ、美しさと汚さ、両面あって当然なのに、マイナス部分を見ようとしない風潮が、いけませんよね。

>自分の症状を家族にも言えないしメンタルに行けないと言う人に同行してあげたのですが、…今では薬こそ飲んでいてもばりばり仕事して元気にしています。
草笛さんの助けがあってよかったですね。草笛さんのおかげで、ほっとされたことでしょう。
「うつは心の風邪」ってよく言われますよね。誰でもなる病気だから、ためらわず専門医の力を借りて付き合って行かなくてはね。
【2009/10/23 15:42】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

はじめまして。
はじめまして。そして、あけましておめでとうございます。

昨年、加藤和彦さんの自死をきっかけにしてブログを再開しました。
私もフォークルのファンで、何年かに一度ぐらい、加藤さんが新しいことを始められることを楽しみにしていたので、ものすごく残念に思っています。

これからもよろしくお願いします
【2010/01/01 21:38】 URL | おとうさんさん #1wIl0x2Y [ 編集]

おとうさんさんへ
はじめまして。&ご訪問、ありがとうございます。
新年おめでとうございます。おとうさんさんも加藤和彦さんがお好きなのですね。

年末にFM大阪のフォーク三昧を聞いていたら、9月のコンサートには元気な姿で、南こうせつさんんたちと「PPMみたいなのしたいね」など話されていたそうです。
加藤さんの声で、「悲しくてやりきれない」や「あの素晴らしい愛をもう一度」を聞いていたら、涙が出てしまいました。
ほんとにかっこよくて、いつも新しいことへの探究心があって、すてきな人だったのに・・・。

おとうさんさんのブログも後ほど、お訪ねしたいと思います。これからもよろしく!
【2010/01/02 10:24】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年1月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
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