心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く本-井上博道の写真&お知らせ
 先日、井上博道さんの写真展に行ってきました。東大寺を中心とした仏像の写真や明日香の風景写真が、素晴らしい色彩と質感で大きくプリントされ、240点展示してありました。このチラシと逆方向から撮ってある大仏様の写真は、日ごろ大仏様が私たちをどういう視線で見ておられるかがわかり、面白かったです。
他にも四天王に踏まれている天邪鬼など、目の付け所に大変共感を覚えました。自然の写真もどれも心ひかれ、絵はがきや本を手に入れ、息子にもぜひ見に行くように勧めたところ、大変感動して帰って来ました。偶然同じ蓮の花のクリアファイルを買っていて、そんなことも嬉しく思われました。

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売店で頂いた名刺に「井上企画・幡」とありましたので、検索したところ、昨秋奈良に行った折に寄った「幡・INOUE 東大寺店 ふれあい回廊 夢しるべ風しるべ」が載っていました。今年は、平城遷都1300年ということで、再度どこかで写真展が催されるのではないかと思いますが、とりあえず見たいという方は、このお店がおススメです。
現在改修中の興福寺国宝館では、3月1日から「阿修羅像」などをガラスケースなしで見る展示にするそうです。何時間も並んで見て下さった人気に応えてということです。たぶんそうなるのではないかなと思って、昨秋の仮金堂展示に3時間並ぶことをしなかったのですが、予想的中でした。でも、金堂ではないのですが・・・。

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石井ゆかり・文/井上博道・写真 『禅語 zengo』 (2009年/ピエ・ブックス/1900円)
大変美しい写真と書かれている言葉の優しさ・易しさにひかれて、会場で購入。予想以上に素敵な本で、写真好きの方に紹介したところ、早速買われました。これは、1冊手元にあってもいい本だと、心から推薦します。

中西進・文/井上博道・写真 『万葉こゝろ旅』 (2006年/奈良テレビ放送/1800円)
少し引用~「よき人のよしとよく見てよしと言ひし吉野よく見よよき人よく見つ」・・・山の美しさ、川の美しさ、そういう風景の美しさに心を驚かせて山川を尊敬する人が「よき人」だという考え方に、はっとさせられます。

中西進・文/井上博道・写真 『美しい日本語の風景』 (2008年/淡交社/2000円)
少し引用~変化を認めながら、下品な流行語は使わず、大昔のものに固執せず、一歩遅れたところでことばを使うと、これはみごとなばかりに美しいことばの使い手となる。じつは人間の品というものはすべてこの「一歩遅れ」にあるのだから。

昨年、奈良明日香の「万葉文化館」で、中西進さんの講演会があり、上の2冊を手に入れていました。そのとき、写真が気に入って買ったのに、誰の撮影か全然気にしていませんでした。先日の写真展の際、売店で本を見て、「あれ?この本、家にある!」と、井上博道さんに思い至ったわけです。今回の写真展は、実は前から好きな写真家さんとの再会でした。

 こんなに宣伝して、まるで井上企画の回し者のようですが、残念ながら私費を投じた(?!)だけです。ついでに、以下の記事も、若者の心意気にひかれ、イベントのご案内です。

 お知らせ
1月22日(金)19:00~「フリーペーパーbohemianの奥村健太郎さんと旅人作家長尾良祐さんのトークイベント」枚方市駅徒歩3分の「カフェ・バル Hobbit」にて。応援している青木タクトが歌うそうです。
トークの二人は、学生起業家だそうで、どちらも関西外国語大学の学生さん(奥村さんは大学を辞めちゃった?)。長尾良祐さんは、世界一周をして 『学生よ、旅に出ろ!~現役大学生の世界一周物語~』 を、この1月に出版されたそうで、私も早く手に入れて読みたいなと思っています。若者のこういうやる気がすごく嬉しくて、紹介しました。


この記事に対するコメント

どうも・・・

中西進が大好きで、本もたくさん持っています。
いつも写真がキレイで美しいと思っていましたよ~
【2010/01/21 20:27】 URL | 中村ケンジ #- [ 編集]


ポスターの写真、素晴らしいですね。
上からの 仏像ってあまり見ませんね。

今年は奈良が注目されています。
お稽古仲間の人たちと奈良に行きたいわね、と話が出ています。
みんな忙しいので実現できるか・・・

ボランティア・サークルでイベントがあったり、仕事で少々資料作りが重なったり、ちょっと眼がお疲れです ( 一一)

先日3D「カールじいさんの空飛ぶ家」を観てきました。
心暖かくなる楽しい映画でした。
【2010/01/21 22:01】 URL | ベンジャミン(keiko) #oUPgpoCM [ 編集]

中村ケンジさんへ
こんばんは。東海歌会はいかがでしたか?
>中西進が大好きで、本もたくさん持っています。
すごい!万葉集もたくさん勉強されてるんですね。
犬養孝さんが亡くなられたあと、中西進さんがやはり現地に立って、万葉歌のお話をされていますよね。
私は、まだまだちゃんと読めていませんが、三大和歌集の中で「万葉集」が一番好きです。
【2010/01/21 22:33】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

ベンジャミン(keiko)さんへ
こんばんは。
目の具合はいかがですか?私もよく疲れます。眠るのが一番の薬ですね。
101歳の先生は、最近出た五木寛之の『親鸞』が面白くて、二日間三時間しか眠らず、三日で読んだって言われていました。目の強さと集中力に驚きます。

>お稽古仲間の人たちと奈良に行きたいわね、と話が出ています。
昨年も関西に来られたんですよね?今度はぜひ遠慮なく連絡してくださいね。
どこかで飲みながら語りましょう。一人で飲んだように真っ赤になりますが・・・。

>3D「カールじいさんの空飛ぶ家」を観てきました。
クリスマス・キャロルを見に行ったとき、予告編で見ました。心が温かくなりそうですね。
3Dが大人気ですね。私は、犬塚さんオススメの『アバター』を見に行ったのですが、いっぱいで、代わりに『かいじゅうたちのいるところ』を見ました。
子どもより大人が見たほうが、心にしみるかもって、思いました。
『カールじいさんの空飛ぶ家』も、心ひかれる映画です。こういう映画がいいですね。
【2010/01/21 22:45】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


どうも・・・

東海歌会、とても楽しかったですよ~
初めての名古屋旅行でしたけど名古屋のメンバーはイイ人ばかりでしたよ~

来月は三重に行って来ま~す。
大阪行くよりも近いみたいですよ。
【2010/01/22 20:52】 URL | 中村ケンジ #- [ 編集]

中村ケンジさんへ
こんばんは。
たくさんの歌会に参加して、顔を覚えてもらうという計画、着々と進行中ですね。
私は、今日は用があって、北摂歌会、休みしました。
名古屋、三重は、JRで直行なので、かえって短時間で行けるんですね。
イイ人ばかりで、幸せですね。

中村さんの歌に、初夏さんが心のこもったコメントを下さっていますので、ぜひご覧ください。
【2010/01/23 18:34】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

日本のふるさと・奈良
こんにちは。今日も良いお天気ですね。
こんな日は奈良を歩きたい・・・、しみじみとそう思います。

井上道博氏の写真のご紹介有難うございます。
嘗て友人がある翻訳家の素晴らしい翻訳を「心訳」と言っていました。
このような表現を井上氏の写真にも当てはめるとしたら、「心撮」と言
えるのではないでしょうか・・・。
写真家の人格が投影されていますね、このう・つ・く・し・さ!!


以前「中西進さんと歩く明日香」(だったような・・・)に夫と共に参加した
ことがあります。中西様は見かけませんでしたが(笑)
藤原京跡地から飛鳥川沿い、甘樫の丘、明日香村と一日中歩きました。
たっぷりと奈良に浸ったものの、正直な感想として「日本の歴史や文化について
もっともっと学ばなくては!日本人としてきちんと誇りを持って生きていかなくては!」
こころからそう思ったウォーキングでした。

私は茶道を楽しんでいます。お稽古や茶会でお着物を必ず着ます。このような
時間は日本人で良かった、と思えるひとときです。
大空の亀様が禅語の本をご紹介くださっていますが、ほんとうに良いことば、美しい
ことばには良いことを引き寄せる力があるように思いますね。
好きな禅語のひとつです。
  閑坐して松風を聞く   心を静かにして釜のお湯がシュウシュウといっている音を
                 聞く。

このようなことに喜びを感じることができるのは幸せなことだと思っています。
”静かであること” ”孤独を感じること”は人を成長させるものなのではないでしょうか・・。
(群れる楽しさもありますが・・・)
そんなこんなを思いながらここの記事を読ませて頂きました。

それから、偶然にこちらの過去の記事で寺山修司氏の短歌を見つけました。
    マッチ擦るつかのま海に霧深し
           身捨つるほどの祖国はありや

大空の亀様がこのようなコメントを寄せていらっしゃいましたね。
「生きるよりどころにはなり得ない祖国。そこには、今の若者につながる虚しさがある」と。
寺山氏の歌は正しく私の生きた時代でもありました。その虚しさは今の若者にも通じてい
て、やはり考え込んでしまうものがありますね。(かなり深刻なことですよね)

が、敢えて言わせて頂くならば古典を学びましょう!日本の歴史を正しく深く学びましょう!
そう言わなくてはならない”とき”なのではないでしょうか・・・・・。

思いのままを書き連ねてしまいました。
どうぞ良い一日でありますように~。


【2010/01/24 11:11】 URL | 初夏 #r0k8YTqw [ 編集]

初夏さんへ
こんばんは。
たくさんのコメントをありがとうございます。
出かけており、お返事遅くなりました。

>井上氏の写真にも当てはめるとしたら、「心撮」と言えるのではないでしょうか・・・。
「心訳」とは、いい言葉ですね。「心撮」も、納得!です。確かにそんな感じでした。
記録写真ではなく、井上氏の心が写真から伝わってきました。
会場には、一緒に仕事をされた司馬遼太郎さんの言葉が添えてありましたが、井上氏に全幅の信頼を置かれていたようです。

私も、昨年、中西進さんのお話を夫と聞きに行きました。
そして、初夏さんと同じ感想を持ちました。
>「日本の歴史や文化についてもっともっと学ばなくては!」
国際化すればするほど、そのことを感じます。

飛鳥時代に興味のある夫と、万葉集をきちんと学びたい私、
井上博道さんの写真に刺激され、
今年は、少し意識して明日香に行ってみようと話しています。
今までは、ただ散策をするだけで、理解することもおざなりだったので・・・。

お茶や着物という日本の伝統文化を楽しまれていて、素晴らしいですね。
私は、小さいとき姉と一緒に茶道を習ったのですが、それっきり。
姉は茶道・華道、母は踊り・詩吟・三味線と、二人とも着物に縁の深い生活をしていたのに、早く亡くなってしまって、教えてもらうチャンスもありませんでした。
二人の着物が死蔵していて、勿体ないので、着たいと思いつつも、果たせずいます。

>閑坐して松風を聞く
いい言葉ですね。禅の本は、私も何冊か読みやすいのを持っているのですが、ここで紹介した本にも、好きな言葉がいっぱいありました。
「春在一枝中」=はるはいっしのうちにあり(一枝の中に、春がすべて詰まっている)
この季節、一輪挿しにさした梅の一枝なんかは、まさにこの感じですよね。
シンプルで季節感もありきれいな文字の連なりに、書にしたらいいだろうなと考えています。

>古典を学びましょう!そう言わなくてはならない”とき”なのではないでしょうか・・・・・。
そうですね。
今、若い人に「百人一首」や「書道」が、漫画のおかげで見直されているようですが、そこから伝統文化への目が開かれるといいなと思います。
短歌の世界でも、古典を学ばないまま、上手な歌を詠まれる方がいます。
偉そうなことは言えないけど、でも、私は、ちょっと違うかな・・・と思っています。
軽い短歌は、歌を詠むきっかけではあっても、それがいつか古典にもつながってほしい。
歴史的仮名遣いで書くことで、昔の歌につながっていけるという気がして、短歌や俳句をする以上は、文語や季語を大事にしたいと考えます。
現代を生きる自分と過去につながる自分、その両方を意識していたいです。

いろいろ書いてくださったおかげで、私もいろいろ考えてみました。
【2010/01/25 20:39】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

感動です、ご誠実なお返事。
 
こんばんは。
本当に書くのがお好きなのですね、大空の亀様は~!
私が書き込みした以上のコメントを寄せてくださって、感動しています。
こちらこそいろいろと考えさせられるものありで、楽しいです。

「春在一枝中」ですか、いいですね。是非書に認めて味わってくださいませ。
「梅一輪一輪ほどの暖かさ」(嵐雪)というのもありますね。
まだまだ寒い日は続くと思いますが、少しずつ動き出している春の息づきを
大切に感じつつ過ごしていきたいものす。

お詫びいたします・・・井上博道様でしたね。博と道が逆でした。

【2010/01/26 22:06】 URL | 初夏 #r0k8YTqw [ 編集]

初夏さんへ
こんばんは。
ご丁寧にありがとうございます。昨日、今日は、空が春めいていましたね。

>私が書き込みした以上のコメントを寄せてくださって、感動しています。
恐縮です。頂くコメントの数が少ないので、できることです。それだけのことですよ。

前によくコメントのあったkeikoさんが、パソコンが壊れてしまって当分手に入りそうになく、ブログが見られないと、先週、連絡がありました。
文章から判断するに、初夏さんとkeikoさんは、お人柄が似ていそうなので、keikoさんが初夏さんの文章を読む日が楽しみです。
【2010/01/27 18:22】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


仏像写真というと、土門拳さんの古寺巡礼しか思い浮かびませんが、現役でいい仕事をしている方がいたんですね。
土門さんの時代とカメラの性能、機能も大きく変わったので、全く違うとらえ方があるんでしょう。
【2010/01/28 08:12】 URL | こもれび #hGt.gl.I [ 編集]

こもれびさんへ
こんばんは。
土門拳さんの古寺巡礼、入江泰吉さんの大和路巡礼が有名ですね。
奈良市写真美術館という素敵なところがあって、そこでお二人の写真は何度か見ました。
井上博道さんの写真展が、こもれびさんのお近くでありましたら、ぜひお出かけください。
記録としての写真も大切ですが、写した人の心が届く写真も魅力的です。
【2010/01/28 19:02】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年6カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !
2017年 9月26日カウンター343434通過



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