心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く音楽-『みどりのそよ風』
20060428143617.jpg (デジカメで撮影した近所の銀杏/クリックすると大きくなります。)

木々が芽吹き、新しい葉が萌え出、新緑の美しい季節になってきた。
よく眺めてみると、紅葉の時、一木一木が違う色をしていたように、新緑の色も一木一木違うということに、改めて気づく。明日は「みどりの日」。それにぴったりの歌を。

 『みどりのそよ風』 清水かつら/作詞  草川信/作曲

    みどりのそよ風 いい日だね
    ちょうちょもひらひら まめの花
    七色畑に 妹の
    つまみ菜つむ手が かわいいな


子どもの頃、縁側に置かれたラジオからよく流れていた歌。10歳上の姉がよく歌ってくれた。
その姉が、突然の出血で救急車で運ばれたものの、休日で治療が間に合わず、お腹の中の赤ちゃんと一緒に亡くなって、もう30年になる。
天国で、自分の子に歌って聴かせているかな?姉さん。

私が書かねば、忘れ去られるだけの一人の平凡な女性の人生。故人ゆえの美化は許して頂いて、姉のことを書いておきたい。何もしてあげられなかった姉への供養になることを願って…。

手先の器用な父の血をすべて引き継ぎ、何でも上手だった姉。(その分、私には器用な遺伝子が回ってこなかったけれど…。)早くに茶道・華道の免状を取ったあと、編み物教師の資格を取り、たくさんの生徒さんに教えていた。超極細の毛糸で作った母用の着物は、賞を頂いたりもした。
料理も裁縫も得意で、姉の作る料理はどれも目新しくおいしかった。また、私の服をデザインして、布でも毛糸でも、洒落たのをよく作ってくれた。

絵も書もよくほめられていた姉は、下手くそな私の絵や手芸が気になって仕方ないようで、たびたび私は宿題を直された。潔癖性の私は、姉の手が加わって上出来になった作品を出すわけにいかないと、泣きながら改めてやり直すのが常だった。そんなことも懐かしい。

家の中のことだけでなく、外でも活発な姉は、友だちが多く「亀ちゃ~ん、遊ぼうや!」の声を、男女を問わずよく掛けられていた。高校では、当時の女子には珍しく生徒会長になり、柔道部にも入っていた。
その後もずっと「姉御」と呼ばれ、スキーに社交ダンスに大忙しの姉で、遊びの達人でもあった。

当時初めて配本された赤い表紙の「世界文学全集」を毎月届けてもらい、私にも勧めてくれた。
すでに、妹二人を失っていた姉は、体の弱い私が心配でならないらしく「この子は、このままでは20歳まで生きられんよ。」と言いながら、私をいろんな所に連れて行ってくれた。

その私が、結局、我が家系の中で一番長生きの女となった。
母と姉二人と妹の計四人分、生きなくっちゃ!と思う。

テーマ:お気に入りの曲♪ - ジャンル:音楽

この記事に対するコメント
赤い表紙の世界文学全集
 私にも 11歳年上の姉がいます。30代前半から肝臓を患い、今は立派な肝硬変の患者です。初めて肝臓に腫瘍が見つかって治療を施してから5年。1月に肝性脳症になり、1週間意識がありませんでした。孫の鳴き声で目が覚めてからは、うそのように回復して今、療養型の病院で、3ヶ月の療養生活をしています。

 姉は私とはまったく正反対!俳句が好きで、短歌が好きで、文学が大好きで、赤い表紙の世界文学全集と、河出書房の日本文学全集と、世界絵画集と、百科事典を買ってました。(多分亀ちゃんのお姉さまの買われてたものと一緒でしょうね。中学生ごろだったと思うから)
当時はそんな無駄なものと母はいい顔をしなかったようですが、私は暇にまかせてよく読んだり、眺めたりしたものです。

 おかげで、名作と言われる書物や絵画に自然になじめたように思います。

姉も洋裁を仕事としていたので、高校生の頃までは洋服を買ったことは無かったように思います。既製服(こんな言葉も懐かしい)を買わなければならなくなった時、(姉は3人の子育てで毎日選択の日々でした)試着するとあちこち気に入らないところがあるので、(変なところにしわをつかんだり、微妙に襟とか袖口とかの縫い方が気になったりで)服を買って楽しむ・・・なんてことはさっぱり嫌いになりました。

 実は、高校時代も2歳年上の姉にはセーラー服を、私には例のO高校制服をあつらえてもらったのです。冬のあのオーバーも。特にベストはお気に入りで、ウエストを絞ってもらって丈を短くして、前あわせのところの下向き三角は少し長くしてもらってこだわって作ってもらったのです。えへへ 大好きでした。

 オーバーは頑丈で、姉の娘たち(中3でおばちゃんになった私)にまで、お下がりでした。

 私は3人姉妹の末っ子で、ダーリンは二人姉弟の末っ子で、結婚したとき
「わしら、いつまでたっても姉ちゃんばっかりで、頭が上がらん」と、嘆いていました。
えらそぶるのが大好きなダーリンですから。兄弟姉妹の中で、(私よりも)一番年下なもんで・・・いやこれは関係ない話だね。

 でも、やっぱり姉たちには頭が上がりません。いっぱい甘えさせてはもらってますが。
【2006/04/28 20:18】 URL | KANEGON #- [ 編集]

KANEGON へ
KANEGONが、古~い歌もよく知っている訳がわかりました!
私と同様、うんと年上のお姉さんが居たんですね。
KANEGONの体にフィットしていた制服姿も思い出しましたよ。
布もデザインも自分でという手作りの服、よかったなあ。
母とおそろいの布のワンピースなんて、いまだに懐かしい。

ありました、ありました!文学全集や百科事典。この頃は流行りませんが。
こういう形で名作を読めた私たちって、すごく幸せだったんだと思う。
室内から見える公園の木々が、新しい葉をつけ、こちらにぐっと迫って来るようです。
【2006/04/29 10:11】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


v-266みどりのそよ風・・・2行目までしかメロディーが思い出せない!小学時代もコーラス部だったのに。
 お姉さんの柔道着のお姿覚えています。いつどうゆう日だったか覚えていませんが。
繊細でかつ迫力のある方だったのですね。亀さんのお家に小さい頃遊びに行き、にこにことほほえんでおられたお姉さんにやさしくしていただきました。お姉さんのお人柄や人生を知ることができました。突然のお別れ、本当に辛かったでしょう。
天国でみんなでずっと、ずっと亀さんを見守っておられることでしょう。
【2006/04/29 15:46】 URL | よりやん #- [ 編集]

よりやんサンキュッ
 よりやんのさりげないフォローで私は生きてこれた気がする・・・
【2006/04/29 17:24】 URL | KANEGON #- [ 編集]

よりやんへ
いつもながら優しい心遣いをありがとう。
小さい時に家に来てくれたんだね!私は高校三年の時、「誕生日おめでとう!」とポートワイン!!を持ってきてくれたよりやんのことが嬉しくて、今でも鮮明に思い出すわ。
この連休は、お天気も大丈夫なようで、自然大好きの私は嬉しい限り。
よりやんは、お店のお仕事が忙しくて、それどころじゃないかな?


PS:KANEGONへ
おしゃべり大好きのKANEGONらしく、あまり気にせず書き込んで。
あなたの楽しいおしゃべりを聴くのが大好きな人間が、ここに居るのだから。
【2006/04/30 10:09】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


亀さん、おはようございます♪
懐かしい歌・・・思わず口ずさんでしまいました。いいですよね・・・
子供のころを思い出します。もう、こんな年になってしまったv-12
父や母たちが「懐メロ」を見ていた気持ちもわかります。
今、私もその年代・・・あっ!年は内緒!私は乙女乙女!爆笑
【2006/04/30 10:28】 URL | ぴょんこ #B7q/.fmY [ 編集]

サンキュッ亀ちゃん!!
 楽しんでくれて、大変うれしー

ああ 歯止めが利かなくなるほど書き込みそう(タラーリ)
いっぱいいろんな亀ちゃん教えてね。(ペコリ)

 春休みに帰省できなかった娘が今日夜行バスで帰ってきました。
10月の学内オペラで魔笛の中のパパパを歌うらしい・・・2重唱で
聞きに行きたいなぁと思いつつ ヤリクリ決心をしています。

 ところで、高校時代に 『牛肉入りクリームシチュー』と命名したかわいいセーターを着てなかった?ひょっとして、お姉さまの手作りだったのかも。Eちゃんのは『夜空の星』と名づけた気がする。
 ヒューー・・・ぼけていく私の記憶。
【2006/04/30 12:05】 URL | KANEGON #- [ 編集]

ぴょんこさん&KANEGONへ
ぴょんこさんへ
ぴょんこさんのブログで、ポール・モーリア、「ナルニア国物語」と、連続して同じことをしているのを発見し、とても嬉しくなっている私です。このブログは、同世代の宝庫?
ところで、「みどりの日」、来年からは5月4日に移り、29日は「昭和の日」だとか…。なんだか、連休初日を重たいイメージでスタートするように感じるのは、私だけかしら?


KANEGONへ娘さんのオペラ、楽しみだねえ。ぜひ、行かなくっちゃ!
このブログを覗いてくれている友人の娘さんもオペラをやっていて、一度、コンサートを聴きに行きました。声が綺麗だし、よく出るので感心しました。
たぶんセーターは全部姉の手作りです。そんな楽しい名前つけて遊んでたんだ、私たち!
【2006/04/30 14:53】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

kANEGONへ
v-209お久しぶりです。楽しく楽しくお話読ませてもらっています。
こちらこそ、雄大なKANEGONのこころでどんだけ助けていただいていますか。
亀さんのおかげで高校時代の愉快な仲間にいっぱい戻れてほんまに楽しいですね。
忘れていたことが再び、50代なりに蘇ってこれからの励みにもなりますね。

v-266声楽科のお嬢さん、楽しみですね。国立音大ピアノ科に行っておられる友人(私たちと同じ高校)の娘さんも学内のオーケストラと共演したそうです。

ちなみに うちの長男はこの連休は資料整理ではなく、団体客が多く人手が足りないためなぜかうどんづくりです。若い男手が求められたようで。四国の○○県にいますのでおわかりでしょう。体重でがんばってと言いました。
【2006/04/30 15:24】 URL | よりやん #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年6カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !
2017年 9月26日カウンター343434通過



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