心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
あんなことこんなこと~歌集を出してから2ヶ月…
あんなことこんなこと~歌集を出してから2ヶ月… 

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 今朝、「10月22日指定」で、きれいな花鉢が届いた。「DENMARK CACTUS いちごちゃん(赤)」という名札が付いていた。ぞろ目にこだわった私の歌集に合わせて、今日届くようにして下さった出版祝いのお花である。添えられたカードの言葉とともに、こんな粋な計らいに心が打たれた。10月17日にあった「河野裕子を偲ぶ会」のことにも触れてあったので、きっと心の区切りをつけてから送って下さったのだろう。

 17日の「偲ぶ会」は、佐佐木幸綱氏、篠弘氏、秋葉四郎氏(代読)、吉川宏志氏の四氏による弔辞、岡野弘彦氏、高野公彦氏、今野寿美氏によるお言葉、岡井隆氏、馬場あき子氏、辻原登氏、花山多佳子氏による講演、松村正直氏、永田和宏氏、永田淳氏による挨拶、参列者全員による献花があり、真中朋久氏の司会で粛々と進められた。河野裕子氏を敬い慕う方々が、短歌の分野にとどまらず多く参加され1100名の参列があったと聞く。先にあげた方々の心のこもったお話によって、河野裕子氏のさまざまな姿やお人柄を改めて知ることができた。お話を伺いながら、「ご本人にこのお話を聞かせてあげたい。」と何度も思った。これからの私にできることは、「河野裕子氏の歌を読み続けることと多くの人に伝えること」である。

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 先日、ある人に「ブログをしてるってこと自体が目立ちたがりだもんね。」と言われ、「そうか、私は目立ちたがりなんだ。」と、かつて恥ずかしがり屋だった私は、しばらく落ち込んだ。そもそも私がブログを始めようと思ったのは…と考えて、「マスコミでは拾いきれない身近な人たちを紹介したい。特に、短詩型文学ファンとして、頂いた詩歌集を中心に紹介しながら、一人でも詩歌に興味を持って下さる人を増やしたい。」という原点を思い出し、立ち直った。「誰だって頑張っている人は応援したいし、有名人でなくても人間の価値は一緒なんだから目立ったらいい。」そのためのブログだもん、と開き直ることにした。

 というわけで、嫌らしいかなと今まで遠慮していたことを思い切って書くことにした。歌集を出して2ヶ月、たくさんの方々から、感想文・お手紙・お葉書・メールをはじめ、何冊もの歌集や本、特産品・文房具・お菓子・切手や図書券・現金・布製品等々を頂いた。拙い歌を読んで頂くだけでありがたいことなのに、加えてこのような温かいお心遣いを頂き、身に余るご厚意に感謝の気持ちでいっぱいである。60首・100首・120首もの歌を引用して下さった方もいて、その労力を思うだけで頭が下がった。また、国際電話でお話というような思いがけない出来事もあったり、旧交を温めたり、新しい出会いがあったり、「元気が出た。」という嬉しい言葉を頂いたりした。そして、それらすべてに私は大いに励まされ、これからもしっかり勉強していこうと思った。こんなことを書いて、自慢してるとか物欲しげって思われるかもしれないが、そう思われるのは私の人徳のなさ。仕方ない。

 実は、歌集を出したことと皆様から頂いた温かい思いを一番伝えたいのは、もうこの世にはいない両親と姉妹である。肉声では聞けないのがわかっているのに、「よかったね。」の一言が聞きたくて、自分のことを叱咤激励しているのだ。「人間って、淋しく哀しい生き物だ」と、自分を見てつくづくそう思う。

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 大阪日日新聞さんが、天神祭短歌のご縁で、10月7日の新聞に大きな記事を載せて下さった。あまりの大きさにびっくりし、同時に、温かい扱いをありがたく思った。全国紙ではないので、皆さんの目に触れる機会もないと思いますので、ここで紹介させてもらいます。(完璧なお多福顔だ…。)
今年は、天神祭のおかげでいいことがいっぱいありました。天満にある天神様にお礼のお参りに行かなくてはいけません。天神様として祀られている菅原道真公には、百人一首に次のような歌があります。

     このたびは幣もとりあへず手向山紅葉のにしき神のまにまに 

                                        紅葉の季節ももうすぐですね。

 10月29日追記 : ご紹介ありがとうございます。
角川『短歌』11月号「歌集歌書を読む 三井 修」のコーナー(p260~p264)に、拙歌集を紹介して頂きました。
3段組の中の1段15行ほどですが、こんな専門誌に載せて頂けるなんて思ってもなかったので、びっくりしました!ほんとに幸せな歌集です。心よりお礼申し上げます。
*同じ時期の出版で以前にご紹介した岡本幸緒さんの『十月桜』も載っていて、一緒にいい記念になりました。

テーマ:短歌 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント

どうもです・・・

キレイな花束・・・良かったですね~
今年は顔写真も公開したし、いよいよ全国デビューですね。
個人的には、そろそろ選者とかになってほしい。

そうすれば、自分も励みになります。
【2010/10/22 18:51】 URL | 中村ケンジ #- [ 編集]

中村ケンジさんへ
こんばんは。
中村さんも、沖縄の新聞に歌集のことが載ってよかったですね。

>個人的には、そろそろ選者とかになってほしい。
とんでもない。永遠に無理です。
今でも、みなさんの上手な歌を読んでは、「あ~あ」とため息をついているのに。
もとからセンスのある人みたいにはなれないから、勉強あるのみの私です。
【2010/10/22 19:33】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


お久しぶりです。このところ 亀ちゃんは深く濃い時期だったのですね。
人間同士のかかわりは一方的ではなく 内容はいろいろ違うけど キャッチボールで お互いに影響しあうことだと思います。なにかのきっかけで自分のことを深く考えることもあると思います。それは自然なことだと思います。
 これからも 短歌、本、俳句などなど 話題をたのしみにしています。わたしは いろいろと知らないことが多いから 勉強になりますよ。わたしなんか 本はマニュアルが好きでわからないことがあって本をよんで わかれば とてもうれしいといった感じで、情感の乏しさにいつも嘆いていますから、亀ちゃんのブログは心に響く大切な糧です。
これからも 思いのまま がんばってください。
【2010/10/23 14:53】 URL | よりやん #- [ 編集]

よりやんへ
こんばんは。
温かいコメントをありがとう。おかげで慰められました。
内容的にどんどん偏っていっていて、なかなかお役に立つこともないかと思いますが、時間のあるときに覗いてみて下さいね。

この夏は暑くて、ほんとに体を動かすことが少なく、その分ストレスを食べることで無意識に発散させようとしていたようで、体重が今までの人生で一番重くなってしまいました。
この悪循環をどこかで断ち切らねばと、「バレエラジオ体操」なるもののDVDを買って、先日より始めました。
たかがラジオ体操で大変な筋肉痛、「どんだけ体動かしてなかってん!」と自分に突っ込みを入れながら…。
ここに書いて、持続性のない自分に縛りをかけています。今度こそ、続けなくては!
【2010/10/23 17:59】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


改めてお祝いを申し上げます。
原点を時々見つめ直すことは何においても必要かもしれません。
長くやっていればいるほど、きっと求められていることかも。
【2010/10/23 19:58】 URL | こもれび #hGt.gl.I [ 編集]

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【2010/10/24 07:59】 | # [ 編集]


こんにちは。
前回の伊丹三樹彦写俳集は骨がある句が多く面白かったです。

私たちの世代はいわゆる「ブログ世代」といわれて
同級生はmixiやtwitterに登録している人も多く
近況のやりとりがブログ等を通じてなされることも多いです。
電子情報生活はとても便利です。
なので、自己主張という意味合いは少し薄れている感覚があります。
なので、青木さんの世代(だと思うのですけど)
のブログに対しての距離の取り方は新鮮に映りました。
ブログを書くって、普通なことだと思います。
特に気にされなくてもよいように思います。
(ちゃんと書いてよ、といわれたりもします)

青木さんの詩集から一句選んで母にメールしたりして
我が家でも楽しんでいます。
会社帰りに一句読むと癒されるそうです。
bot化しているわたしです。
新聞にも取り上げられたんですね!わお。
今後ともご活躍期待しています。
【2010/10/24 11:17】 URL | miya #- [ 編集]


こんばんは。

先日、4年生の子どもの宿題が「俳句を考えてくる」でした。
連絡帳に子どもの文字で「俳句」って書いてありましたので、ちょっとおもしろがって・・・
「どんなん考えてるの?」とたずねたところ

「たのしみは、ではじめて、こと、で終らないとあかんねん」と。

五・七・五の17文字なのに、そんなに制約が?季語はどうする?と私のほうが不安になりました。

「季語はどうするの?」
「季語って?」
「季節を意味する言葉よ?」
 と、お決まりの問答。
「五・七・五・七・七・・・で考えなさいって言われたよ?」
「それ、俳句じゃないよ?」
「えぇ?!」

短歌を考えてくる が宿題のようでした。
なのに、なんで連絡帳に「俳句」って?小学4年生は不思議です。


短歌なら!と亀さんの歌集を取り出し、いくつか紹介してみました。
自分でも手にとって読んで「すごいね~」と。
母(私)は自慢げに「はおちゃんのママの作品やねんで!」って。
「はおちゃんのママってすごいんや~。」
楽しそうに読んだ後、宿題に取り掛かっていました。
出来上がった作品は見せてくれませんでした。
「参観日のお楽しみだから♪」だそうです。

早く参観日がこないかな~と、金曜日が今から待ち遠しく思えてなりません。
 
 


【2010/10/24 18:04】 URL | kimico #Zr2/WiYY [ 編集]


おはようございます。
早いですね、もう10月も最終の週です。

亀さんにとって今年はお忙しかったでしょうけど最高に充実されたよい年でしたね。
亀さんに出会って(ブログ)新聞などでも短歌をきちんと読むようになりました。
私流に「これ好き」「いいわ」なんて勝手にですが読むようになりました。

これからも拙ブログでその日の日記に合うのをご紹介させてくださいね。
【2010/10/25 08:42】 URL | ベンジャミン(keiko) #oUPgpoCM [ 編集]

こもれびさんへ
こんばんは。コメントありがとうございました。
バタバタしていて、お返事遅くなりました。
暗くなるのが早くなって、なんだか気持ちが急いてしまいます。

>原点を時々見つめ直すことは何においても必要かもしれません。
そうですね。初心忘るべからずとも言いますから、振り返ることも必要ということでしょう。
【2010/10/25 19:25】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

鍵コメさんへ
こんばんは。
コメントありがとうございます。
これからも、自分のやり方で、自分の納得のいくようにやっていきます。
一回きりの人生ですものね、小っちゃいことにくよくよしちゃいけないわね。
これからも、よろしくお付き合い下さい。
【2010/10/25 19:28】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

miyaさんへ
こんばんは。
コメントありがとうございます。

>前回の伊丹三樹彦写俳集は骨がある句が多く面白かったです。
ご本人に、今度お会いするとき、若い方がこう言われてたと伝えておきます。
喜ばれると思います。13歳から90歳の今までずっと、俳句に打ち込まれているのです。

>特に気にされなくてもよいように思います。
ありがとう。私は、あまり日記みたいなことや愚痴みたいなことは書かないブログにしようと思っていたので、「ちょっと普通のブログとは違うね」ってよく言われます。
「目立ちたがり」と言った人も、たぶん私のブログは見てなくて、「ブログ=自己暴露」という否定的な通念だけで言われたのだろうと思います。私の夫もそうですから。
それだけに、実態を把握もしていないのに、ブログを露悪的に言われて悲しいなと、リンク先のステキなブログの数々を思い浮かべて思いました。
でも、ここにコメントを下さる方は、よくわかって下さってる方ばかりだから、もうそれで充分なのです。
無理にブログを見て!と、言ってる訳じゃないですものね。心配して下さって、嬉しかったです。

親子で楽しんでもらえて、私の短歌も幸せ者です。重ねてありがとう!!
【2010/10/25 19:46】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

kimico さんへ
こんばんは。
土・日と出かけることが続いて、ばたばたしています。

>早く参観日がこないかな~と、金曜日が今から待ち遠しく思えてなりません。
Rちゃんの作品、楽しみですね。歌集が少しでもお役に立てて、光栄です。ありがとう。
本をたくさん読んでるし、気持ちがとっても素直だから、
「たのしみは」なんて言ったら、いっぱい出てきそうですね。

私の楽しみは、美味しいものを食べること、気持ちのきれいな人と話をすること、ステキ
な本と出会うこと、心を打つ言葉と出会うこと、みんなが自分の夢を叶えること、美しい景色の中を歩くこと、猫たちと一緒に寝ること、まだまだあるわ~。
書いてるうちに、なんだか神社で神様にお願いしてるようになってしまった…。

俳句と短歌と詩は、ごっちゃになってる人が結構いるみたいですよ。
こういう短詩型文学の好きな人は、小説も短編小説好きな人が多い気がします。
筋の展開より、言葉のきらめきにひかれるんだと思います。私は、完璧そのタイプ。
最近、よく紹介している伊丹三樹彦さんも、そのタイプのようです。
【2010/10/25 19:59】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

ベンジャミン(keiko)さんへ
こんばんは。
>私流に「これ好き」「いいわ」なんて勝手にですが読むようになりました。
ありがとうございます。そういって頂けると、ほっとします。
私もたいてい「好き!」とか「いいわ!」という感じで読んでいます。
言葉の狩猟をしている感じで、そうやって宝物を増やしています。

>これからも拙ブログでその日の日記に合うのをご紹介させてくださいね
いろいろ気をつかって頂いて、ほんとにありがとうございます。
お友達がいっぱいのベンジャミンさんの所で、まめに紹介してもらって、拙歌も幸せ者です。
昨日も新たな出会いがあり、おかげさまで、忙しいけれど充実した一年になりました。
【2010/10/25 20:04】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年8カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !
2017年 9月26日カウンター343434通過



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