心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
お知らせ&あんなことこんなこと&歌集批評会
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 原田繁昭展『魅惑インド』のお知らせ

拙ブログでも何度かご紹介したことのある原田さんの個展が、来週あります。
11月24日(水)~11月28日(日)
箕面観光ホテル内「ギャラリー箕面の森」
箕面は、ちょうど紅葉の美しい時期、お出かけのついでに、よろしければ…。
私は、ポスターやハガキなどのパソコン仕事を頼まれて、お手伝いしました。

     haradasebsei201011.jpg   sinbunkizi20111116.jpg  よろしければ、拡大してご覧下さい。



 宇津木信一『きり絵☆作品展』のお知らせ

こちらも拙ブログで何度かご紹介したことのある宇津木さんの個展です。
12月2日(木)~12月28日(火)
林クリニック内ギャラリー(病院とは入口が別です。)
年賀状用の本『和の趣 卯』に、宇津木さんのデザインが載っています。

      案内-01kirieten201011   案内-022010111   こちらも拡大できます。


 下左の書・・・11月7日のNHK短歌で拙歌が入選し(今野寿美選)放映されたのを記念して、102歳の菅谷先生が歌を仮名でささっと書いてくださいました。
「塔」に毎月10首送るのが精一杯で、NHK短歌に送るのは年に1~2回なのですが、ビギナーズラックでとっていただきました。題は「数」で、「ふ」にこだわってみました。

数ふるといふはるかなる喜びを思ふ幼なの拾ふどんぐり

下右の書・・・最近はまっているイチローの言葉。求道者のような彼の生き方には学ぶことが多く、目に付くところに貼って、自分への励ましとしています。

        IMG_9284suganoyasyo1011.jpg   itiro201111.jpg    拡大できます。



 新しいリンク先のお知らせ

miyaさんの「生きとし生けるもの、いづれか歌をよまざりける」
中学・高校時代の同級生の娘さんのHPです。
詩・短歌・俳句・英語など、若くて豊かな感性がきらきらしています。

水内喜久雄さんの「ポエム・ライブラリー 夢ぽけっと」
もと小学校の先生で、詩の編集をたくさんされています。
同世代の水内さんが紹介して下さる詩は、私も大好きなものばかりです。

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毎週土曜日「朝日新聞」生活面に、私たちの世代にはDJの「レモンちゃん」や「クレヨンハウス」のオーナーとしてなじみのある落合恵子さんが、エッセイを書かれています。毎週楽しみなのですが、11月6日の最後の二段落がとっても気に入りましたので、ここに引用させていただきます。

郷里の縁側。祖母が余り布でお手玉を縫っている。台所で根菜を切る音をたてているのは、まだ若い母だ。今夜はケンチン汁なのだろう。やがて秋の陽は夕闇を連れてきて、「ご飯だよー」と呼ばれた子は、同じ言葉を愛犬にかける。愛犬は尻尾でその声に応える……。普段は眠らせている、遠い昔の、記憶の一片。
たぶん、と思う。ひとには、そういった記憶のシェルターのようなものが、生きていく上で必要なのかもしれない、と。


秋の夕暮れ時になると、とりわけ「記憶のシェルター」に護られている自分を感じます。どこか淋しくどこか温かい秋の日ざしは、郷愁や懐かしい時間を私の中に呼び込んできます。


11月13日(土)の大阪歌会で、拙歌集『大空の亀』の批評会をしていただきました。31名の方の参加とお休みの方のを含めた36名分の心のこもった批評をいただき、大変感謝しています。その中に、次のような批評文があり、それはちょうど上に書いた「記憶のシェルター」を考えていた私にぴたっとくるもので、嬉しく感じるものがありました。少しだけ引用します。

本歌集は、そうした(=プルーストの『失われた時を求めて』の根本主題である)「無意識的記憶」にも通じるような読後感を与える。これはやはり、作者がそれなりの年齢というものを重ね、一つの事象に接するにも、あらゆる記憶を呼びさますことができるという、ある特殊な意識の状態を確立していることを表している、と思われてならない。(江畑實氏)

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 皆さんが三首ずつ引いてくださった歌のうち、二人以上の方があげてくださった歌を紹介します。

A:15歳の時の「母の死」を詠んだ歌
息の道ふさぎたまふな 黙々と大人は綿詰め死者を作りつ
人のまへ涙流さば母の死は真実となる しやんと顔上ぐ
生と死を隔てる壁の薄きこと 母はひとりで抜けてしまへり
勉学に励まぬ理由(わけ)を日々問はれ「どうせ死ぬから」やうやく答ふ
壊れずに我のもとへと届きたる紙飛行機をまつすぐ返す

B:私の、義姉の、「癌」を詠んだ歌
ああこれでやつとゆつくり休めると受けとめてをり癌の告知を
我よりもへこたれし夫(つま)を伴ひて入院手続き我はしてをり
倒れたるのちも花咲くコスモスに重き病の義姉(あね)を思へり

C:子育ての思い出を詠んだ歌
背筋ぞわつとする思ひ出のいくつかを残して子らは家巣立ちゆく
子ら生(あ)れし二月はいつも思ひ出をマトリョーシカのやうに取り出す

D:仕事や通勤に関わる歌
図書室に逃るるやうに来る子ゐて本はやはらかな楯と思へり
教へ子の中でいちばん優しきに夢で逢ひたり疲れし夜の
駅までの道駆け急ぐわが胸にエンデの『モモ』の時間がきざす
われ帰る道と異なる道ありて林の向かう夕焼けてをり

E:日々の心の揺らぎや喜び、情景を詠んだ歌
身を守ることばは寂しはすはすと氷を削る音に聴き入る
心より早く季節は移るらし棚田の縁に彼岸花咲く
遠くへは行かないとんぼ夕光(ゆふかげ)に羽をはじきて草原に群る
水底に揺らぐ光を踏むごとしフェンスの網目の影ある道は
雨の日の買ひ物3333(サンサンサンサン)円レジ打つ人と笑みを交はしぬ
会果てしのちも明るき空なれば交差点にて別れがたかり

 これから詠んでいきたいなと思っているのは、DとEの括りにあげたような日々の揺らぎや情景を歌ったものです。

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テーマ:展示会、イベントの情報 - ジャンル:学問・文化・芸術

この記事に対するコメント

お疲れ様です・・・

上記、イチローの言葉は含蓄のある言葉です。
この言葉を胸に、来年は飛躍の年にしたいです。

歌集批評会・・・とても良かったです。
これからも大阪の姉?叔母?お母さん?として指導の方、よろしくお願いします。

批評の方はお手柔らかに・・・
【2010/11/20 09:08】 URL | 中村ケンジ #- [ 編集]

中村ケンジさんへ
お早うございます。

>上記、イチローの言葉は含蓄のある言葉です。
>この言葉を胸に、来年は飛躍の年にしたいです。
気力と体力の旺盛な若い方には、なおさら、この言葉を胸に、一回きりの人生を充実させて欲しいなと思っています。

>雨の日の買ひ物3333(サンサンサンサン)円レジ打つ人と笑みを交はしぬ
中村さんが、この歌を「さんぜんさんびゃくさんじゅうさん」円と読んだので、「そうか、歌集にサンサンサンサン円と読み仮名をつけておけばよかったと思いました。
雨の日だからよけいに「太陽」を連想させる「サン」の連続が嬉しかったのですが、なかなか皆さんにはそこまでは読んでもらえなかったようです。
評者の方が読んで下さったように、自分としては易しい言葉の奥に思いを含めているのですが、どうも独りよがりに終わる例が多いようですね。
【2010/11/20 09:35】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


作品展の紹介、ありがとうございます。
これが始まると今年も残りひと月、本当に一年が
あっと言う間に過ぎてしまいます。

季節の深まりでニュータウンの街路樹が美しく
色づいています。
陽が射すと一層輝いて本当に気持ちよい眺めです。
四季が有るから楽しめる・・とても貴重なことです。
【2010/11/20 16:56】 URL | みのお市・UTSUGI #- [ 編集]

みのお市・UTSUGI さんへ
こんばんは。
コンスタントに作品が増えていって、個展ができるのはいいですね。
チラシのツリーは、梅田スカイビルのツリーですね。
昨日のニュースで、同じツリーだったので、分かりました。

>陽が射すと一層輝いて本当に気持ちよい眺めです。
光があるのとないのとでは大違い!
明るい時間帯の黄葉・紅葉、ほんとにきれいですね。
あと少しで寂しく寒い冬がやってきますが、その前のこの華やぎは、嬉しいです。
【2010/11/20 19:30】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


車のバックのガラスに写った紅葉が亀さんの素敵な感性ですね。
どれもいい写真ばかり。

皆さんが選ばれた中に私の好きなものがいくつかあり、何だか嬉しくなりました。
ブログに載せさせていただくのを探すため、何度も読み返しています。
それなのに、あーこんな歌もあったんだ、なんて感心しています。

レモンちゃんて懐かしいですね。。
今は髪も白くなられて、でも素敵に年をとられていますね。
今日は野菜をたくさんとろう、とけんちん汁を作りました。
大きなお鍋でたくさん作り、ご近所さんにお届けしました。



【2010/11/20 20:56】 URL | ベンジャミン(keiko) #oUPgpoCM [ 編集]

ベンジャミン(keiko) さんへ
こんばんは。
先ほどまで、テレビで紅葉の旅を特集していたので、ぼんやり見ていました。
仕事から完全リタイアしたら、紅葉を訪ねる旅をしよう!と決意新たに。v-34
今は、近場の紅葉で、満足することに…。写真は、すべて近所です。

>ブログに載せさせていただくのを探すため、何度も読み返しています。
いつもありがとうございます。感謝しています。
何度も読み返してもらうなんて、なんて幸せ者の歌集でしょう。
先日、ある方が、「歌集をもらうまで、自分には縁のない世界だと思っていたけど、ちょっとずつ興味がわいてきて、新聞の短歌にも目が行くようになった。」と言われました。
ベンジャミンさんも、前にそんなこと書かれてましたね。
俳句や短歌や詩に関心を持たれる方が増えるの、嬉しいです。

>大きなお鍋でたくさん作り、ご近所さんにお届けしました。
ここが、ベンジャミンさんのステキなところです!
美味しいものが作れるって、人生で一番幸せ!!
【2010/11/20 21:33】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年8カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !
2017年 9月26日カウンター343434通過



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