心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く本-万葉集ビジュアル版&展覧会
本日7月8日近畿地方梅雨明け。平年より13日早いそうです。真夏の日差しになりました!

        2266201106.jpg
【2年前北京で衝動買いした日傘。光線を遮る部分が少なくて、出番がないのでせめて写真に。】

 今年、意識的に自分の中に取り入れたいものとして『万葉集』と「明日香村」があります。
今回は、それらのビジュアル版で読んでも見ても気持ちのいい本と、5月6月に行った展覧会のご紹介です。

『入江泰吉万葉花さんぽ』

  manyouhanasanpo.jpg (小学館文庫/2003年/838円)

大和路の写真といえば入江泰吉さん、万葉集といえば中西進さんという、お二人の豪華なコラボによる『万葉集』好きには、たまらない一冊。
入江泰吉氏の『万葉大和路』から引用された次の文章(p129)が、文学の存在意義を示してくれているようで、私は大変うれしく思いました。
私は、今回の仕事を通して、大和のすぐれた風土に培われた上代びとの自然観、そして、その自然観に養われた美意識によって開花を見た万葉、その万葉が、わが民族独自の伝統文芸の成長のもとをなしていることを改めて知るとともに、『万葉集』そのものが、今日に遺された意義「詩は歴史よりも真実である」という万葉びとのその巧まざる真実の声を聞くことができたのである。


片岡寧豊著『万葉の花』

  manyounohana[1]sen  (青幻舎/2010年/1800円)

万葉集に出てくる四季の花の図鑑として、植物の説明と写真がわかりやすく、また、歌の解説も簡潔で、いい本でした。昔から、動植物の名前を覚えるのが苦手で、苦手意識があるので逆になんとか勉強せねばとやっきになった時もありましたが、この本は写真が美しかったので、勉強という感じではなく気持ちよく読めました。繰り返し読んでいるうちに、植物に強くなっていそうです。
*この本は、大阪市立美術館であった「歌川国芳展」(4/12~6/5)の会場で買いました。若い人がたくさん来ていて、おまけに皆さん目を版画にくっつけるようにして熱心に見るので、びっくりしました。

  utagawakuniyosiura.jpg    utagawakuniyosinaka.jpg 【展覧会パンフ4面のうちの2面】


別冊太陽『万葉集入門』

  manyousyunyumon.jpg  (神野志隆光監修/2011年/2500円)

大学時代にきちんと勉強しておけばよかったなという反省とともに、今改めて『万葉集』に触れているところです。この本は、大きく美しい写真(大好きな写真家・井上博道氏の写真がたくさん)と丁寧な鑑賞文とで、初心者にも入りやすい本となっています。結構知っている歌が多かったので、親しみを感じながら読むことができました。
*この本は、奈良県立万葉文化館であった「日本のふるさと奈良 安野光雅展」で買いました。明日香村のスケッチ風の水彩より、私は絵本の原画の方が細かくて好きでした。

  nihonnohurusatoomote.jpg  nihonnohurusatoura.jpg 【展覧会パンフ表裏】

*明石市立文化博物館で7月16日~8月28日「放浪の天才画家山下清展」があるので、行きたいなと思っています。

*京都市美術館で6月25日から10月16日まである「フェルメールからのラブレター展」にも行きたいな。

               kingyodukusisyou.jpg
【歌川国芳「金魚尽くし」。満員なのと版画があまり大きくないのとで、よく見えず、図録を購入。】


テーマ:短歌 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント

「万葉集」いいですよね。私はあまりお金がないので岩波文庫(黄)で買って手元に置いてあります。古語の豊かさに触れることができるのは日本人ならではの幸せですね。
フェルメールのラブレター展は母と三女が行ってきましたよ。
作品の数が多く、結構「良かった」と言っておりました。
【2011/07/09 14:19】 URL | 宮岡絵美 #- [ 編集]

宮岡絵美さんへ
まずは、伊藤園佳作特別賞、おめでとうございます!
ペットボトルが届いたら、見せてくださいね。

私は、高校時代からずっと、まじめに古典を勉強してこなかったので、今頃になってやっとわかりかけてきました。
この年になると、みずみずしい感性もなく、古典に学ぶことで、なんか気持ちがほっとするというところがあります。
変に凝っていない『万葉集』が、ちょっと物足りないときもあるけど、素直でいいなあって思います。

>フェルメールのラブレター展は母と三女が行ってきましたよ。
早速、行かれたのね。込まないうちに行きたいです。
【2011/07/09 20:28】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


ありがとうございます!
伊藤園から葉書が来まして、「作品掲載商品は平成24年春~平成25年春頃までにかけて順次生産し、お送りする予定です」とのことでした。
結構遅くなるみたいです。
伊藤園の賞は量的評価のような気がするのですが、周りの反応が良くて、やはり手元に届く可能性のある、相手の生活に届く可能性があるのだなと思い、何となく応募して良かったなと思っています。俳句をやっていない一般の方にも見てもらえるのだな、と思いを巡らせています。
【2011/07/10 18:19】 URL | 宮岡絵美 #- [ 編集]

宮岡絵美さんへ
ペットボトルは、だいぶ先になるんですね。楽しみ!
お家の方も喜ばれてるでしょう。
>俳句をやっていない一般の方にも見てもらえるのだな、と思いを巡らせています。
俳句や短歌は、ついついやっている人だけにわかればいいというマニアックな世界に入り、それがまたプロの世界で評価されたりするけれど、そうなると自分で自分たちの世界をせばめることになるから、伊藤園のような催しは大切だと思います。
応募数もすごいものね。若い方の活躍は嬉しいです。

今日は、拓人のCDリリースパーティーですが、若者は若者の世界がよかろうと、陰で応援しています。
【2011/07/10 20:05】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


万葉集は読まなくても手元にあるだけで豊かな気持ちになります。
また、あの歌この歌に自分の人生や人の人生を重ね、じっくり読む
のが好きです。

『入江泰吉万葉花さんぽ』、持っています。この本が出た頃たっぷりと
楽しみました。それと、随分古い本ですがいつもパソコンのそばに置いて
時々見ているのが『万葉の茶花』。
この時期の花、夏椿や屁糞葛、スベリヒユ、藪かんぞうなどが詠まれてい
ておもしろいです。
ご紹介の『万葉花』昨年出版されたものなんですね。さがしてみます。

ときどき眺めているのは集英社から出ている伊藤博氏の『萬葉集』。
私の頼りない理解力の助けになってくれています。

 我が背子を大和へ遣るとさ夜更けて暁露に我が立ち濡れし 

大伯皇女のこの歌はとても好きですね。
亀様が仰るようにやはり学生時代にもっともっと真剣に万葉集を学び
たかったなぁと思います。けれど若い頃の不十分さがあるからこそ”今”
しみじみと味わえるのかも知れません。

純白のパラソル、美しいですね。「白」一番好きな色です。
緑の芝生の上にふわっと置いたセンス、いいですね。
【2011/07/13 14:12】 URL | 初夏 #hFEj5StE [ 編集]

初夏さんへ
こんばんは。
お返事遅くなりました。
こちらは、祇園祭・天神祭といよいよ夏も本番です。

>大伯皇女のこの歌はとても好きですね。
私もです。優秀で人望もあった弟を、殺されるとわかっていて見送らねばならぬ姉の辛い気持ちが切々と伝わってきます。
二上山を見ると、いつもこの二人のことが思い出されます。
 
『万葉集』には、歴史的に著名な人も多いので、歌だけでなくその背景も含めて、味わいが深くなりますね。
もちろん、防人など庶民の歌があるのも大きな魅力ですが。
「万葉仮名」を解明した人たちは、自分たちと変わらぬ心情に興奮したでしょうね。

『万葉の茶花』、素敵な本のようですね。
茶花のことはよく知りませんが、野生味・素朴さといったよさがある気がします。
>夏椿や屁糞葛、スベリヒユ、藪かんぞうなどが
どれも、媚びない花で好きです。

いつも使っている日傘は、藍染め・竹の持ち手の小振りなものなのですが、
このようにレースの日傘も、見る人の目には涼しげでいいですよね。
出番が少ない分、このような形で残せてよかったです。

>『入江泰吉万葉花さんぽ』、持っています。
私も、だいぶ前から楽しんでいます。いい本ですよね。
入江泰吉氏の写真を集めた奈良の写真美術館、周りも含めていいところですよ。
【2011/07/14 20:31】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年1月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
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