心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
あんなことこんなこと-片岡珠子展/東灘だんじり祭
 kataokatamako2012.jpg kataokatamako201205.jpg

 5月4日(みどりの日)、阪急御影駅から徒歩5分の「香雪美術館」「片岡珠子展」を見に出かけた。
駅を降りると「地車(だんじり)祭」ののぼりがあり、近くからお囃子も聞えてくる。目の前には美味しそうなパン屋さんがある。そういえば・・・と、何年か前の記憶が甦ってきた。あの時も美術館を訪ね、道を行くだんじりに偶然出会って、おみやげにここでパンを買った。美術館隣の神社を通り抜けたことも思い出した。同じ日だったのだ。

とりあえず、美術館の手前にある弓弦羽(ゆづるは)神社に向かった。いよいよお囃子の音が盛んになる。境内は半被を着た青年・中年・子どもたちや娘さんたちと、見物の人たちで大変な人出だ。ちょうど最後のグループの「地車練り回し」が始まったところだった。周りをすでに「練り回し」を終えた地車が囲み、お祭り気分も最高潮といったところで、カメラを持ってこなかったことが悔やまれた。
仕方なく携帯で撮影。帰宅後、HPで調べたところ、8基の地車が、10:30から宮入し13:30に宮出をするとあった。偶然、いいところに出くわしたわけだ。若者たちの威勢のいい掛け声に元気をもらい、いい気分で隣の美術館へ。


       CAAAG2ID.jpg

 CA02NMQO.jpg

 平成20年に103歳で逝った片岡珠子は、特に「富士山」や歴史上の人物を描いた「面構」が有名で、ファンも多い。この日も、小さな美術館なのに、同年代の人たちで適度な混み具合だった。この人の絵は力強く、元気をもらえるのは、先ほどのお祭りと一緒。絵がいいのは勿論だが、解説に書かれていた言葉がよくて、手帳にメモをとりながら見た。

* 長崎新聞より(昭和43年)
人間の生活力に貢献するものを作るのが、芸術家の運命だと思いますね。失意のどん底にいる人間がその前に立ったとき、苦しみや悩みを超越出来る共感を、ちょっとでも与えることのできる作品。そうした仕事を私はいつも考えているんですよ。

* 愛知県立芸術大学日本画科主任教授として
古典の模写など伝統に学ぶこと、形骸化に陥ることなく大胆な発想を持つように新鮮で活力に満ちたものにすることを二本の柱とする。

* 中島清之画集に寄せて
一生かけて立派な作品をつくるために勉強しなさいと、顔を合わせるたびに御注意下さった。・・・絵は一生かけて勉強するもの、入落など関係なし、地位名誉も関係なし、ひたすらに自分の力をたくわえなさいとおっしゃった。

* 小林古径先生から
「ゲテモノだけど紙一重で、いいところまで行ける。紙一重を越えるまで、なぜ勉強しないか」という言葉が、私の魂に深くふれ、私の今後の道を教えるものとなった。

電車に乗ると、いろんな人の顔を見る。どんな人生を送ってきたか、どんな未来を送るか、すべて顔に出る。 (というようなことが書いてありました。これは、私が概略のみメモ)

 CA3UZ35N.jpg

       CARWHVCO.jpg

 じっくり見た後、再び神社を通って駅の方へ。道路を挟んで信号待ちをしている人が、こちらを見てニコニコしています。なんと、元同僚のNさん(隣の席でした。ちなみに夫との縁も隣の席から)でした。Nさんとは、昨秋、彼岸花を見に出かけた時にも、偶然会ったのですが、今回も同じ目的の美術展でした。例によってお土産にパンを買い、昼食をと思ったのですが、ケーキ屋さんばかり…。

仕方なく、特急の止まる隣の阪急岡本駅へ。駅前のレトロな喫茶店で手づくりランチをいただき、せっかくなのでお洒落な岡本の商店街をブラブラしていたら、またもやお囃子の音。音につられて大きな通り(JR摂津本山駅北側山手幹線)まで行くと、歩行者天国になっていて、次々と地車がひかれて来るではありませんか。えっ!さっきの?まさか?
こちらも帰宅後ネットで調べたら、本山だんじりパレードとあり、12:30から14:30まで大通りを10基の地車が練り歩くとのこと。運のいいことに、二ヶ所で見ることができたのでした。おまけに駅まで帰る途中、狭い商店街を保久良神社に戻る地車が目の前を通り、感激もひときわでした。

 思いがけない出会いって、ほんとにワクワクしますね。とってもステキな一日となりましたが、反省点一つ。たとえ絵を見るだけであっても、どんな出会いがあるかわからないから、カメラを持って出かけること!

 CA5P383W.jpg

 CAX8SQTC.jpg

テーマ:ちょこっとお出かけ写真 - ジャンル:写真

この記事に対するコメント
こんばんは
コメントありがとうございました。
片岡珠子さんの名は記憶にありましたが、
まだ作品を拝見させて頂いたことがなく、
恥ずかしい限りです。

だんじり祭は凄い賑わいですね^^
それに写真から充分に力強さが伝わってきます。
まだ眼の前で観たことがなくて残念です。
【2012/05/11 21:22】 URL | しげちゃん #- [ 編集]

しげちゃんさんへ
お早うございます。コメントありがとうございます。
いつもいい映画を丁寧に紹介して下さるので、毎回楽しみにしています。

片岡珠子さん、私も概略しか知らなかったのですが、展覧会に行って興味がわき、早速、彼女のことを書いた本を探して読みました。
その本(古い本ですが)を、ブログでも、今月中には紹介したいと思っています。

有名な岸和田のだんじり祭りは、男が命を掛けているという感じの勇壮なお祭り(といっても、私もテレビでちらっと見たのみ)で、ちょっと近寄るのが怖い感じですが、
こちらは、歩くペースなので、勇壮でその勢いが怖いというより、若者の頑張りがほほえましく、子どもから年配の方まで関わって、アットホームな印象でした。
いずれにしても威勢のいい声が響くお祭りは、かっこいいですね。元気がもらえます。
【2012/05/12 07:39】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

おまつり
迫力がありますね。
すごいわ~。
屋根?の上のお若い男性は粋でステキです。
「カーネーション」を思い出します(NHKの朝ドラ)

このお写真はご自分のカメラじゃないの?

私はこういう、お祭りを見た記憶がないです。
もっと小さいの、浅草のお神輿くらいかしら。

お出かけ先で偶然の出会い、ご趣味が同じなのね。
【2012/05/13 19:24】 URL | ベンジャミン(keiko) #oUPgpoCM [ 編集]

ベンジャミン(keiko)さんへ
こんばんは。コメントありがとうございます。

>屋根?の上のお若い男性は粋でステキです。
そうですね。本人もかっこよくて気持ちいいでしょうけれど、憧れて見ている娘さんもいるでしょうね。
若者の一生懸命なのは、見てて気持ちいいし、こういうのはほんとに粋ですね。

>「カーネーション」を思い出します(NHKの朝ドラ)
テレビのほうは、全国的に有名な「岸和田のだんじり」ですから、ものすごい気合いですよ。
昨年秋に、だんじり会館を訪ねましたが、岸和田の男の人たちは、生まれた時からずっと「だんじり一筋」のようで、熱いものを感じました。
寄付をはじめ、かかるお金も半端ではありません(億単位)でしたが、誇りがありますね。
機会があれば、岸和田をご案内したいです。だんじりの木彫も素晴らしかったです。
【2012/05/13 22:09】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://kamenoashioto.blog52.fc2.com/tb.php/528-1806e30d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年3カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !



カテゴリー



最近の記事



最近のコメント



リンク

このブログをリンクに追加する



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カウンター



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード