心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く本‐重松清著 『十字架』
 大津のいじめによる自殺問題から、連日マスコミではいじめに関する報道が続いている。3年前に書かれたこの本の内容が、あまりにも今回の事件と重なるので、驚いた。被害者・加害者(=たいてい加害の認識がないようだが…)という立場だけでなく、見て見ぬふりをしてきた周りの人たちも考えずにはいられない内容である。

いじめ問題は、単に「いじめ」という子ども社会の問題ではなく、原発問題・沖縄基地問題・・・など、「遠い・部外者」などと自らに言い訳しながら、やっかいなことに関わらないようにしている私たち大人社会の反映だと強く感じる。

重松清著 『十字架』 
(講談社/2009年/100周年書き下ろし/1680円)
第44回(2010年)吉川英治文学賞受賞

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 中学二年生のとき、いじめを苦に自殺した同級生。遺書には四人の名前が書かれていた。彼をいじめた同級生三人のうちの二人、親友と書かれた僕、好意を謝られた女生徒の四人の名前だ。僕と女生徒を中心に据え、自殺した少年の弟、両親、彼の周りの人々の気持ちを、さまざまな視点から丁寧に描いた小説である。

「いじめ」を扱った小説というと、「辛い」と拒否反応を起こしてしまう人も多いだろうが、さすが重松清!私は、最初のページからぐいぐい引き込まれ、一気に読み通してしまった。心に響く優れた小説だ。ぜひ多くの人に読んでほしい。

テーマ:オススメの本 - ジャンル:本・雑誌

この記事に対するコメント
こんにちは
 亀ちゃん 最近は一冊ずつの本の紹介でとてもいいですね。ゆっくり感が出てていいです。
 さて いじめ問題は複雑で難題。私も小学校の高学年の時 いじめられていました。暴力的な男の子。その子はいろいろな子をいじめていたような。わたしはじっと我慢してたのね。学校は行かないといけないと思っていたのでひたすら通っていたの。親にも言わないで。
でも たぶん 我慢できなくて 母に告げたのね。それから 数日後 運動場でその子が大きな声で もうしないから と叫んだの。どうしてそうなったのかいまだに私はわからないんだけど。亀ちゃんは私が鉄棒で頭から落ちたのも覚えてるよね。
 息子が中学のときには 通っていた中学は市内でも 元気ものが多くてちょっとおそれられてたんだけど 何か問題が起きるとすぐ 体育館に学年で集まって 先生が絶対いじめはだめだと 話しておられました。それと当時の校長先生はジャージを着て 朝 校門あたりで いつも掃除をしておられました。 問題が複雑化するなか 大変かと思いますが、
何事も誠意を持って 対処することが大事かなと思いますが。
亀ちゃんは長い間 先生してて いろいろな経験があり たくさんの問題に立ち向かったかと。 
【2012/09/07 15:16】 URL | よりやん #- [ 編集]

よりやんへ
こんばんは。残暑が続きますね。
一冊ずつの紹介、喜んでもらえてよかったです。
私は、一気にガッと詰め込む短期決戦タイプなので、できるかな?って思ったのですが、実際やってみると、一冊ずつ載せるほうが、ずっと楽だということが分かりました。
今まで一番苦手だった「ぼちぼち・こつこつ」ができるような年になったんだね、きっと。

よりやんが得意の鉄棒で大車輪をして、ものすごい落ち方をしたの、覚えてます!
私なんか、逆上がりもどうだか…というのに、すごいなあとただただ驚いていました。
元気でスポーツ万能だったから、いじめられてるなんて知らなかった…。
私は、四年の時、男の子に意地悪されたけど、友達と兄貴が助けてくれた。
原因は、いじめではなく好きな気持ちの表現が下手だったからのようでしたが…。
よりやんは、きっとお母さんがうまく動いてくれたんだと思います。

昔と今のいじめは、正義感を持っている子が動くと、それすら標的にされるという怖さが、子どもたちにあるというところです。
周りが信用できない、同級生にも先生にも信頼感を持てない、さびしい、悲しい状況があります。
私は小学生の頃、体が不自由だったり、いじめられていたり、うとまれていたりする人が気になるタイプで、よく家に行ったり家に呼んだりして、一緒に勉強したり遊んだりしました。
そういう思いを抱く子だったことが、今振り返ると、一番嬉しく思えます。
【2012/09/07 19:34】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


おはようございます。

小学校1年生の時・・・席替えは先生が決めて発表して・・・でしたが、私はず~っと同じコのとなりでした。
知的障害の男のコ(こんな言葉を知ったのは大人になってからです)
気のいい、お勉強が苦手なコって思ってました、当時は。
物事を深く考えないタイプだった私は「いっつもHくんがとなりやな~」ってだけ思ってました。
大人になってから、母から聞いたのですがHくんが同じ教室で学ぶことに異論を唱える保護者が多数おられて、懇談会の時に「じゃあずっとうちのコが隣の席に座らせます!」と母が啖呵を切ってしまったのだとか。
小学校1年生の時の私のあだ名は「うんこばばぁ」
終りの会で「反省してください」と連日名指しでいろんなことを言われたりしてました。
机に落書きされたり、悪口を言われることもあったし、今なら「いじめ」って言うんだと思います。
極端に食の細かった私は給食を食べきることができずにいて、毎日、罵声をあびせられながら最後の一人になって掃除が始まるまで給食と戦って?ました。
私にヤイヤイ言ってたコたちをフルネームで覚えているあたり、当時かなり恨みがましく思っていたんだと思います。
保護者の反感が子どもに伝わって、標的にされていたのかもしれないな~とも。
Hくんに対して、みんながどうだったのかは思い出せません。

今のコのいじめは、犯罪行為をいじめって言葉にすり替えてるものが少なくないところがあって、怖く思います。

加害者のいないところに、被害者は存在しない。


どんなにたくさんの言い訳を並べても、やっぱり、許せないものは許せない。

子どもを加害者にしないために、しっかりと育てたいと思っています。
 

【2012/09/08 08:35】 URL | kimico #Zr2/WiYY [ 編集]

kimico さんへ
こんばんは。
kimico さんの小学1年生の時のことを読んで、びっくりしています。
「先生は何をしてるの!なんなん、この先生!」と、夫とあきれ怒っています。

kimicoさん、そんなひどい状況の中で、よく耐えていましたね。
周りの子たちも、先生や保護者の対応を感じ取って、怒られないと思って調子に乗っていたんですね。
その何も考えず調子に乗っていた子たちは、今、小中学生を子どもに持つ親の世代ですよね。
自分がいじめていたことを自覚しているでしょうか?
人を思いやる心を育てて、ちゃんとした親になっているでしょうか?

お母さんが啖呵を切られた気持ちも分かるし、他の大人には先生も含めて「何じゃい!」と腹が立ってなりません。

ここに書いてあること、初めて知ったのですが、今までの kimico さんの言動を思い出して、「そうだったんだ…」と納得のいくことがたくさんあります。
お母さんの遺伝子が、 きっちり kimico さんに伝わっているなと、 kimico さんのことを少しだけど知っている私は、なんだかほっとしました。
こんな辛い経験があって、被害者を作りたくなくて、だから、子育てに心をくだいてるんですね。偉いなって思います。
【2012/09/08 23:17】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年8カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
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2008年 5月23日カウンター100000突破 !
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