心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く本‐『のこされた動物たち』・『だけど、くじけない 子どもたちからの元気便』
 うみそら居士さんのブログから目が離せない私ですが、特に9月5日付け「仏有力紙が告発‐福島原発最悪の事故はこれから」と、9月6日付け「牛は原発事故の生き証人」という記事が、気にかかっています。今回は、東日本大震災と福島原発に関わって出版された本の紹介です。

太田康介著・写真『のこされた動物たち』 
福島第一原発20キロ圏内の記録

 (2011年/飛鳥新社/1300円)

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 福島原発事故による避難勧告で置き去りにされた動物たち。
地震の津波で流された動物たちもたくさんいたでしょうが、せっかく生き延びたのに結局は餓死した犬や猫、殺処分された牛や豚たち。人間の都合で突然見捨てられたのに、飼い主を待ち続けている動物たち。原発がなければ、飼い主たちも飼育場の持ち主も、こんな辛い思いはしなくて済んだのに・・・。
何度も何度も涙で立ち止まって、「ほんとに人間ってひどいよね、ごめんね」と言いながら、でも、きちんと知っておかなくてはと思って読みました。動物たちの目が、姿が、かわいそうでなりませんでした。
動物たちの保護活動をしてくださる方々がいたことと、印税の一部が動物保護ボランティアに寄付されるのが、救いです。


長倉洋海と東北の子どもたち著(写真と作文)
『だけど、くじけない 子どもたちからの元気便』 
 

 (2012年/NHK出版/1600円)

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 南相馬市・宮古市、仙台市、いわき市に住む小学4年生から中学1年の子どもたちの作文と、2011年9月から12月までに長倉洋海さんが撮った子どもたちの写真集です。
印税の一部は、「あしなが育英会」を通じて震災・津波遺児の支援活動に寄付されます。
優しく澄んだ目をしている長倉洋海さんに応えるように、笑顔を見せている子どもたち。言葉には表しきれない辛い思いをいっぱいしているのに、励まされるのは私の方でした。

P38[麻美 10歳]
これから、放射能が少なくなって、友達が、みんな帰って来たら、前よりも、仲良く、勉強や、運動に、一生懸命がんばって、悲しかった思い出を、楽しい思い出に、変えられるように、がんばろう、がんばろう自分。

P122[絵莉菜 12歳]
大人の人たちは、「福島原発」というふうに言う。でも、本当は、東京の電力なのに、福島県がわるいっていっているようで、ちょっとつらいです。


テーマ:オススメの本 - ジャンル:本・雑誌

この記事に対するコメント

おはようございます。
動物たちは本当にかわいそうですよね。
何の責任もないのに、人間のエゴに巻き込まれて…

我が家のうみとそらも、事故以来…大好きなベランダに出してあげられず、
辛い思いをさせてしまっています。

“のこされた動物たち”
良さそうな本ですね。
「印税の一部が動物保護ボランティアに寄付される」
私もぜひ購入して読んでみようと思います。


それはそうと…
“岡本太郎が撮った「日本」”
もう絶版になっていると思っていましたら、まだ購入できるのですね。
どうしよう!軽い気持ちでご紹介してしまいましたけど、
お眼鏡にかなわず…「無駄遣いしちゃった~!」ってなったら…
ひやひやどきどきです(苦笑)

ありがとうございました。合掌
【2012/09/11 08:52】 URL | うみそら居士 #- [ 編集]

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【2012/09/11 10:49】 | # [ 編集]

うみそら居士さんへ
こんにちは。コメントありがとうございます。
うみそら居士さんの猫ちゃんたちも被害に遭っているんですね。
ほんとに人間は、もっと考えて行動しなくてはって思います。
経済のことばかり言って、それで脅しをかけて、一番大切なことを置き去りにして…。

>私もぜひ購入して読んでみようと思います。
ぜひ!どんな形であっても、自分の意思表示を悔いのないようにしていきたいですね。

>ひやひやどきどきです(苦笑)
大丈夫ですよ。中古で買ったので安かったし、視点が面白くて、構図がよかったです。
ちょうどここで紹介した長倉洋海さんの本と同時期に見たので、被写体の目が、撮影者の影響を受けるということがよくわかりました。
ふつう、写真というと可愛く写ろうとしたり、美しく見せようとしたりするものですが、そういうのいうのが全然なくて、そのリアルさが岡本太郎さん!でした。
【2012/09/11 18:15】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

鍵コメさんへ
こんばんは。コメントありがとうございます。
今日ちょうど職場の若い方に、この本を紹介したところでした。
彼女は、この夏、東北にボランティアに出かけたそうです。
「まだ全然片付いていないところも多く、たった三日では大したこともできませんでした。」
と彼女は言っていましたが、自分のお金で関西から東北まで出かけ、とにかく役立ちたいという気持ちに頭が下がります。

被災地に遠い・近いは関係ないのかもしれませんね。
いかに気持ちを添わせることができるか、いかに他の人のことを思いやれるか、それはきっと、その人が今まで生きてきた道の照り返しなのだと思います。

飼育されていた豚や牛たちに対しても、「どうせ肉になる時、殺されるやん」と言える人もいますから…。
でも、それは痛みを想像する優しさが欠如しているんですよね。
突然、餌も水ももらえず、待ち続け飢え死にしていく辛さ・苦しさを思うと、耐えがたいです。

鍵コメさんも含め、たいていの人が、そういう想像力を持っているから、大変な状況でも、なんとかなっているんですよね。
【2012/09/11 18:29】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年3カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
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2012年 1月10日カウンター222222通過
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