心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く詩歌-たんぽぽの綿毛・かきつばた
       watage.jpg    kakitubata.jpg

【万博公園にて  たんぽぽの綿毛(桜の森) ・ かきつばた(日本庭園) 拡大できます】

タンポポの綿毛も、もうほとんど飛んでいってしまいましたが、残っていると、ついふーっと吹いてしまいませんか?たんぽぽの綿毛は、いかにも人が吹きたくなるような姿ですよね。
    
   たんぽぽが
   たくさん飛んでいく
   ひとつひとつ
   みんな名前があるんだ
   おーい たぽんぽ

   おーい ぽぽんた
   おーい ぽんたぽ
   おーい ぽたぽん
   川に落ちるな     


(川崎洋の詩「たんぽぽ」-川崎洋少年詩集『しかられた神様』・理論社)より

独り立ちしていくタンポポの綿毛たちが、「自分の名前」を持って、広い世界に旅立ち、自分の種で新しい命を育んでいく。
大きさは違うけれど、それぞれの命の重さは、人間と全く同じ。タンポポの綿毛も、親元から離れる人間も、「川に落ちるな」。作者の思いが熱く優しい。


いずれ菖蒲(あやめ)か杜若(かきつばた)。杜若の咲く季節になると、『伊勢物語』の「東下り」の段を思い出す。

むかし、男ありけり。(中略)
「かきつばたといふ五文字をかみにすゑて、旅の心をよめ」といひければ、よめる。

ら衣つつなれにしましあればるばるきぬるびをしぞ思ふ

とよめりければ、みな人、かれいひ(乾飯)の上に涙おとしてほとび(ふやける)にけり。


歌意は、「唐衣(枕詞)は、着ていると慣れる。私にはその慣れ親しんできた愛しい妻が、京にいるので、はるばるやってきた旅を物悲しく思うのだ。」 ( 小学館『日本古典文学全集』より )

今でも高校時代のS先生が情感こもった解説をされていたのを、ありありと思い出す。
平安時代の男の人たちは、こんなにめそめそと泣いたのだ。軍国主義が台頭し「男は強くなくては」と言われだしてから、泣かなくなったと聞いたことがある。
本来、男性の方がロマンチストだなと思うことが多いので、「男の子は人前で泣くんじゃないの!」なんて教育がなされなければ、もっと平和だったかもしれないなどと思う。

この中の歌のように、各句の頭字に指定の五文字を配した歌を「折句(おりく)の歌」と言います。「か・き・つ・ば・た」誰か、美男子の在原業平の歌に挑んでみませんか?けっこう頭の体操になって遊べそうですよ。

古文や詩を、パソコンに書き写していると、 「言葉が変ですよ~」という赤い波線が次々引かれる。
正確だが、無味乾燥で常識的な文と、古文や詩が喧嘩しているみたいで面白い。

テーマ: - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント
たんぽぽ&かきつばた
v-278♪たんぽぽは~お日様の子どもです~という歌があったのを思い出しました。花の時は茎が短いのに、綿毛になったら種が空高く飛ぶように茎が長くなると知ってから「本当だ!」と感心するばかりで、童心に返って吹く事をしなくなりました。(知識が邪魔っていうのかな?笑ってしまいますね)パンジーなども咲き終わった花がら摘みをするのは、種子ができるまで次々咲くからだそうです。つくづく植物の子孫を残そうとする力には驚きます。というより遺伝子(DNA)に残そうとする意思があるのだそうです。(ある意味怖い!)だから水色の定期入れにも意思があるのかもよ?

かきつばたは歌には詠めませんが、「か憐でスマート き麗な色で つつましく ばを品良く
してくれ たまりません」 の様に人名を当てて色紙に書くのが得意でした。何故かその人の特徴がバッチリ入って感心されたものです。
詩にも短歌にも関係ないコメントでごめんなさい!
【2006/05/19 02:57】 URL | れんげ草 #- [ 編集]

れんげ草ちゃんへ
「花の時は茎が短いのに、綿毛になったら種が空高く飛ぶように茎が長くなる」
そうなんだあ~、確かに背が高くなってる!

言い出しっぺの私も作ってみました。「か・き・つ・ば・た」
「かぜにのせ きみの心に つたえたい はなれていても たすけてあげる」

そういえば、人の名前でもよく作ったなあ。アクロスティックといいます。
れんげ草ちゃんと、同じ遺伝子(DNA)が入っていますね!?
【2006/05/19 09:06】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

ありがとう!
そうそうアクロスティックが思い出せなかったのよねー。
恐るべし、DNAでしょう!?
嬉しいなー亀ちゃんのメッセージ!v-290e-271元気が出たー!
午前中母のリハビリでこれから弟の病院に行って来ます。
昨日久々病院の食堂に寄ったら、日替わりランチが何と大好物の「ちらし寿司」。
食べない訳にいかなくて食べて帰りました。先月も実はそうだったの。凄い偶然です!
こんな楽しみもあるんですよ!
【2006/05/19 11:26】 URL | れんげ草 #- [ 編集]

れんげ草ちゃんへ
どんな大変な時にでも、楽しみを見いだすれんげ草ちゃんに、乾杯!です。
そういえば、「田舎のご馳走」って、いつも「ちらし寿司」でしたよね?
私は「酢っぱいもの」に強いので、酢の物もお寿司も大好き。
みんなが「すっぱい!」と避ける夏みかんとかも、平気だなあ。
れんげ草ちゃんは?

【2006/05/19 18:21】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


かきつばた!いいですね、さて今クレマチスもきれいに咲いています。クッキーにレーズンたっぷり混ぜ合わせチーズもそえてステキなおやつ 食いしん坊の折句 (笑)
【2006/05/19 22:36】 URL | #- [ 編集]

クレマチスさん?へ
食いしん坊の折句、いいですねえ。
私は、レーズン入りクッキーもクリームチーズを塗ったクラッカーも大好き。
きれいなクレマチスを見ながら、美味しいものを頂く、人生の楽しみですね。
なんて、ちょっと、大げさかな?
【2006/05/19 23:51】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

勿論!大好き!
v-379誰も食べられない酸っぱいみかんもお任せ!きんかんにレモンだってそのままいけますよ。
昨年から愛媛の友だちや親戚等から柑橘系のお届け物に嬉しい悲鳴!
いよかん・デコポン・清美オレンジ・はるか・ボンタンetcビタミンCのお蔭でしょうか?
風邪一つひきませんでした。自分で作った柚子ジャムにもはまりました。

【2006/05/20 00:00】 URL | れんげ草 #- [ 編集]

れんげ草ちゃんへ
おーっ、またもやコメントが同時間にクロスしました!
柑橘系大好き、偶然多しの私たち、これもDNAのなせる技でしょうか?
【2006/05/20 00:06】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

ありがとうございます
大空の亀さん
ありがとうございますね 実は、書き込みしたあと少し不安でした だから綺麗な花や美味しいものに共鳴していただけて 折り込んだ言葉 わかって頂き感謝 大空の亀さんておおらかでとても優しい方のように思います。まだ私は初学の身ですが、どうぞよろしくありがとうございました
【2006/05/20 00:18】 URL | クレマチス #- [ 編集]

れんげ草さん
柑橘類香り漂う心地良さの文章、安眠と爽やかな朝が期待できそうですありがとうございます
お母様のこ゛回復祈ります。レンゲソウも優しくて好きな草花デス
【2006/05/20 00:29】 URL | クレマチス #- [ 編集]

クレマチスさん!
コメントありがとう御座います!
我が家にも今年初めて紫のクレマチスが咲きました。
これから毎年咲く度にあなたの事を思い出すでしょう。

れんげ草は私が1番好きな花です。
お花屋さんの花もいいけど、幼い頃初めて触れた花で私の故郷って感じ。
東北に住んでいた時は無くて、関東でも最近は見られなくなって淋しいです。
昨年次女が住んでいる関西で沢山見つけて嬉しい悲鳴でした!
しかし、全く花に興味の無い次女にはがっかりでした。
孫が産まれたられんげ畑で遊べると楽しみです。(年がバレバレ?v-12
これからもよろしくお願いします。
亀ちゃんのブログをお借りしてごめんなさいね。v-436
【2006/05/20 06:58】 URL | れんげ草 #- [ 編集]

クレマチスさん&れんげ草ちゃんへ
クレマチスさんへ

誰かがあわてて名前を書き忘れていたのかなと思っていたのですが、ドキドキの初書き込みだったのですね?改めて、初めまして。今後ともよろしくお願いします。

勝手に「クレマチスさん」なんて呼びましたが、別のお気に入りの名前があったのではないかしら?その時はご遠慮なく「クレマチス改め○○」でご登場下さいね。

私もまだ短歌を始めて3年半、俳句は3ヶ月という、初心者ですので、ブログに気に入った歌や句を書きながら勉強中という身なのですよ。

この字の色がクレマチスの花の色と似ているといいのですが……。



れんげ草ちゃんへ

どうぞどうぞ、遠慮なく使ってください。
皆さんがこうして寄ってくださると、私も嬉しく励みになります。
滋賀県湖西地方の米どころには、れんげ草の畑がまだまだありますよ。

この字の色がれんげ草の色と似ているといいのですが……。
【2006/05/20 18:06】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://kamenoashioto.blog52.fc2.com/tb.php/57-7a2e8fc3
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年6カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !



カテゴリー



最近の記事



最近のコメント



リンク

このブログをリンクに追加する



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カウンター



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード