心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く詩歌-自句自解
 IMG_6376201302.jpg

 久々に体調を壊し、ここ二日へたばっていました。十年ほど前に、中途半端な揚げ具合のカキフライで撃沈してからずっと、カキを避けていたのですが、実は、家族はカキが好きなのに遠慮していたというのを、今年になって知り(!)、この冬は、カキフライを何度も食べました。それで、大丈夫だったものだから安心して、一昨日、アサリの酒蒸しを食べたところ、撃沈…。家族は大丈夫だったので、やはり私が合わないのだと思います。今年も風邪を引かなかったと喜んでいたのですが、冬の疲れも出る頃で、抵抗力も落ちていたのかもしれません。
 胃腸も、年相応に弱ってきているのだから、無理してはいけないと反省…の二日間でした。ひたすら寝ている私に、ピタッと寄り添って、猫のミューが痛い胃を温め続けてくれました。いつもなら、「起きて~」と起きるまで大声で鳴くのに、ず~っと静かに動かず、私が寝がえりをうった時には、すっと移ってまた胃を温めてくれ、ほんとに助かりました。二日間ミューと一緒に寝倒したら、体調も戻ってきて、やっと食事が摂れました。 

 IMG_6365201302.jpg
 【私の胃を温め続けてくれた雄猫のミューです。】

 次の拙文は、「青群」27号の「自句自解」に載せて頂いたものです。
   次の句の考(ちち)と妣(はは)は、亡くなった父と母のことを言います。

歌かるた 考(ちち)と妣(はは)とのなれそめの

正月のお雑煮を済ませると、父がおもむろに古い木箱の百人一首を取り出し、家族そろってのかるた取りが始まる。読み手を兼ねているにもかかわらず、毎回、父の一人勝ちである。十六歳の時、大酒飲みだった父親を亡くし、弟妹の面倒をみるため学校を諦めた父であるのに、なぜそんなに百人一首を知っているのかと、尋ねた。
昔の村には青年団というのがあって、あそこの家に年頃の娘さんが居ると聞くと、皆で「かるたしましょ」と出かけたのだそうだ。たくさん取ってかっこいいところを見せれば、意中の人と仲良くなれるだろうと一生懸命覚えたという。お芝居や文学が好きだった母と、かるたの得意な父が気持ちを通わす場面を想像して、まるで奈良か平安時代みたいだと不思議な気持ちになった。そして何より、大正生まれで戦争も経験し生活の苦労も多かった両親に、こんなに若くて幸せな時代があったことが嬉しかった。以来、私の中で百人一首は特別な存在だ。
母が四十九歳、父が六十六歳で亡くなってしまったせいか、両親が生きていたらこんな感じかなと、知らぬ間に年配の方に心ひかれている。俳句や短歌が好きなのも、こんなところに原点があるのかもしれない。

 IMG_6364201302.jpg
 【新聞を読んでいると、必ず上に乗ってくる雌猫のハオです。】

テーマ:俳句 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント

 雄猫ってほんとにやさしい。私も猫にいたわってもらうことが多くなりました。私の母も67歳で亡くなって、私はその年齢をすぎました。なにか頼りない感じがいたします。見本というか道しるべのない感じです。余分に生きているような。
【2013/03/16 07:08】 URL | 佐藤南壬子 #- [ 編集]

佐藤南壬子さんへ
こんばんは。コメントありがとうございます。

>雄猫ってほんとにやさしい。
ほんとに!意思表示がはっきりしていて、甘えん坊ですしね。可愛げがあります。

>見本というか道しるべのない感じです。余分に生きているような。
親の亡くなった年齢というのは、確かに一つの道標だと感じます。
兄も、父の亡くなった年齢を越えたとき、感慨深げでした。
私は病気をしたせいもあって、自分も母と同じ49歳で亡くなると怖れを抱いていました。
ただ、私の場合は、姉妹も早く亡くなっているので、その分も生きなくてはという気が…。
「余生」の感覚は、案外、精神を開放してくれ、自由を楽しめるかもと期待もしています。
【2013/03/16 21:17】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


おはようございます。


すっきり快復されたのでしょうか?
お大事になさってくださいね。
私も貝類が、ちょっとあわないみたいで苦手です。
美味しさを知らないわけではないのですが、必ずと言っていいほど・・・。
お腹がゆるくなったり、胃が痛んだり。
選択肢があれば、退けてしまいます。
もともと、青魚やエビ共にアレルギー持ちだったので、食べつけなかったせいかしら?なんて思っています。
ただ、長男も同じようで、遺伝だったら申し訳ないことしたなぁと。
次男はなんでも食べられるのでホッとすると同時に、長男に対しての申し訳なさがつのります。
ミューちゃん、やさしいですね~。
愛情が伝わっているんですね。うらやましい。
うちは長男が春から大学生。次男は中学生。
もう、身体をよせて・・・という年齢ではなくなっていて、抱っこできる存在のなさがさみしく思えます。
子どもたちが幼かった頃・・・長男とは足をサンドイッチにして、次男とはお背中ぴったり・・・で眠っていたのを思い出して、育つって楽しくってさみしいものなんだなぁと。
【2013/03/17 08:03】 URL | kimico #Zr2/WiYY [ 編集]

kimicoさんへ
こんばんは。コメントありがとうございます。

昨日までは、もう一つ動く気力もわかず、年をとると長引くなあと思っていました。
今日は、お天気もいいし、思い切って体を動かせば、食欲もわいて、元気も回復するだろうと、徐々に動いて、もう大丈夫と確信しました。
心配して下さって、ありがとう。久々の撃沈で、年を自覚しました…。

甘えん坊のミューですから、逆に相手のこともよく分かるのかもしれませんね。
毎日、赤ちゃんを抱っこするように一緒に寝ていますから、気持ちも通じているのかも。

自分が小さかった時も、子どもたちが小さかった時も、抱っこしたりおんぶしたり、体がくっつくって幸せでしたね。
>育つって楽しくってさみしいものなんだなぁと。
ほんとにそうですね。
大きくなって自分の人生を切り開く姿は、楽しみでもあるけれど、もう親はあんまり出番も無いし…、嬉しい半面さびしいですね。
【2013/03/17 19:42】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

強風です
火の通ったものなのにね、体調を悪くされたのね。
お疲れだったのでしょう。
優しい、甘えん坊のミューちゃんに癒されましたね。

義母が亡くなった時に遺品の中から義父から義母に宛てた『恋文?』らしきものが出てきました。
(義父は早く亡くなっています)
それを読んだ主人は「おふくろにも青春があったんだな~」としみじみと言っていたのを思い出しました。

母はよく父とのなれそめを自慢げに話していました。
【2013/03/18 20:03】 URL | ベンジャミン(keiko) #oUPgpoCM [ 編集]

ベンジャミン(keiko)さんへ
こんばんは。コメントありがとうございます。
今日、道に踊子草やオオイヌノフグリを見つけました。こちらのほうが遅いみたいですね。

貝とか白子とかは、若い時からダメでしたが、胃腸が丈夫なのでイケると、ちょっと調子に乗っていました。
やっぱりダメなものはダメですね。昨日あたりからやっと平常に戻りました。

>それを読んだ主人は「おふくろにも青春があったんだな~」としみじみと言っていたのを思い出しました。
そうなんですよねえ。私も母の若い時の写真など見ると、父に見てほしかったんだろうなというのがよく分かるポーズで、なんか嬉しくなります。
二人で写真館にも行っていたと、伯母が教えてくれました。
戦争もあったから尚更、相手を思う気持ちが強いのかもしれませんね。
【2013/03/18 21:33】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

ご無沙汰したしています
充実したブログが続いていて素晴らしいですね。パソコンが壊れてすっかりかめさんにご無沙汰していました。今、慣れないスマートフォンを使っての文章作成に苦心しています。そのうち新しいパソコンを買いますね。
この欄のご両親の出会いのことが書かれていて素敵だなぁと思いました。
私事ですが、先日直木賞受賞作「等伯」を読み終え、その弾みで芹沢光治郎さんの「人間の運命」を再び読み始めました。殆んど忘れているに等しく、とても新鮮です。読み進む程に素晴らしい本であることを実感しています。
今夜はこの事を一言申し上げたくてメッセージをのこしました。
パソコンが復活しましたら又ゆっくり読ませて頂いたり、コメントさせて頂きますね。
では、これで。お休みなさいませ。



【2013/04/01 23:05】 URL | 初夏 #- [ 編集]


今気がついたのですが、お名前は光治良です。
失礼しました。
【2013/04/02 06:26】 URL | 初夏 #I4LxJr2I [ 編集]

初夏さんへ
こんばんは。
お久しぶりです!コメントありがとうございます。

初夏さんが、芹沢光治良氏の「人間の運命」を教えてくださったのでしたよね。
毎月1回、私は伊丹三樹彦・公子先生ご夫妻の俳句サロンに伺っているのですが、
公子先生が芹沢光治良氏に文章を師事されていた関係で、
公子先生の句集の感想を、芹沢光治良氏がされていたのを、先日読みました。
その文章の口調というかゆったりとした息遣いが、「人間の運命」と一緒で、とても心地よかったです。
改めて文章には人柄が出るなと思ったことでした。

こちらは、今が桜の満開。
ただ、見頃になってから曇りの日が多く、青空は一日だけでした。
青空に映える花だけに、ちょっと残念な気がします。
【2013/04/03 17:29】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://kamenoashioto.blog52.fc2.com/tb.php/587-1a13d429
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年1月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !



カテゴリー



最近の記事



最近のコメント



リンク

このブログをリンクに追加する



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カウンター



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード