心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く詩歌-蝶を詠んだ詩歌
前にutsugiさんの作品を載せたところ、「わけて欲しい」という声があり、先日「ご希望の皆さんに」と、コピーが送られてきました。今回は、そのお礼の気持ちも込め、「蝶」好きのutsugiさんに敬意を表して、「蝶」を詠んだ詩歌を紹介したいと思います。彼なら、具体的な蝶の名を思い浮かべながら、読むのではないかしら?
なお、作品も載せていいですよと言うことでしたので、少しだけ掲載します。

   oomurasaki.jpg    tumakityou.jpg
  【左・国蝶のオオムラサキ / 右・ツマキチョウ / 拡大できます。】

まずは、故郷愛媛出身の超有名な俳人の作品から。

ひらひらと蝶々黄なり水の上    正岡子規

この句とutsugiさんの上右の「ツマキチョウ」と、雰囲気が合っているでしょう?

初蝶来(く)何色と問ふ黄と答ふ   高浜虚子

二人は、先輩・後輩の間柄。当時の文学青年らしく、小説にも挑戦したようですが、名を成したのは「俳句」の世界でした。松山には、至る所に「俳句ポスト」があり、句会の行われている地域もたくさんあります。
趣味に一番時間を費やすのは、愛媛県人で、平均52分と聞きました。文学者は出てるけれど、総理大臣は出ていない。最近は、こんな愛媛に生まれ育ったことを、幸せに感じています。


ふうはりと身の九割を風にして蝶飛びゆけり春の岬を   栗木京子

栗木さんは、私の大好きな歌人の一人で、次の歌は「塔」に入りたいと思うきっかけになりました。

観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日(ひとひ)我には一生(ひとよ)

こんな切ない思いを、誰でも一度味わったことがあるのではありませんか?

てふてふと書きしむかしのかたちにて生れてまもなきアゲハ飛び立つ  佐藤通雅

栗木さんの歌も佐藤さんの歌も、蝶の軽やかさ、美しさを表していて、大好きな歌です。
「身の九割を風にして」「てふてふと書きしむかしのかたち」ただの言葉なのに、具体的に蝶の飛ぶ様子が見えてくるんですものねえ。


二つの恋文が、花の番地を捜している。      ルナール『博物誌』岸田国士・訳


蟻が
蝶の羽をひいて行く
ああ
ヨットのようだ
             三好達治『土』


てふてふが一匹韃靼(だったん)海峡を
渡って行った。          
          安西冬衛『春』

前回、アールヌーボー調で繊細な球体の美しかった作品「夏の高原・アサギマダラ」。この蝶は、夏の高原にたくさん集まる蝶で、渡りをすることで知られ、時には1千キロもの距離を移動することがある(utsugiさん情報)そうです。 もしかして、韃靼(=間宮)海峡を渡っていったのも、それだったのでしょうか?

実は、2年前に亡くなった同級生の F ちゃんは、蝶が苦手。「蝶の目が怖い」と、蝶が近づくと逃げ回っていました。私には、「蝶の目」が見える彼女が、不思議でなりませんでした。
utsugiさんの切り絵に出会っていたら、違う目で、蝶を見ることができていたかもしれませんね。

テーマ:俳句 - ジャンル:小説・文学

この記事に対するコメント
、素晴らしいです!
本日、亀ちゃんから切り絵のコピーが届きました。
封筒から取り出した瞬間、思わず「ワァ!素晴らしい!」と叫んでおりました。
そして定休日でのんびりしていた夫にも見せずにはいられませんでした。
「凄いね~」とやはり感心しておりました。
写真で見るよりも迫力といい繊細さといい全然違いますネ。
utsugiさんありがとう御座いました。作品集がもの凄く楽しみです。
初めて切り絵に触れる事ができ、世界が広がりました。
そして蝶の美しさも知りました。(偶然ですが、最近ブローチや指輪など蝶のモチーフが多かったので嬉しいです。)
そして蝶の詩歌まで、亀ちゃんのお蔭です。
私も蝶の目には今だに気づいていません。
【2006/05/22 23:40】 URL | れんげ草 #- [ 編集]


 蝶のイメージを言葉で表した文には、やはり人柄が感じられます。自分もそうした「きり絵」が作れるようになりたいと思って修行しています。
春の長閑な光景をゆったり飛ぶ蝶は格別です。もちろん、素早くジェット機のごとく飛ぶ蝶もいれば、力強く飛んで行く蝶もいて、いずれも素晴らしいと思います。
アサギマダラのようにふわふわと大気の流れに逆らわず、ゆったりしている方が長く生きられるのは人間にも共通する生き方かも!
 と言うことで作品つくりも焦らずのんびりやって行くのが良さそうです。
【2006/05/23 00:11】 URL | utsugi #- [ 編集]

れんげ草ちゃん&utsugiさんへ
れんげ草ちゃん&utsugiさんへ
コピーを送った三人からは、届いたその日に喜びのメールを、私宛に頂きました。
皆さん、とっても喜んでくださって「額に入れて飾ります。」とのことでした。

コピーでこれだけ感動されるのだから、実物の切り絵なら更にと思っています。
いつか、個展をされる機会ができるとといいのになと、思います。

れんげ草ちゃん
偶然の多い私たち!蝶のブローチや指輪が、切り絵との出会いも呼んでくれたのかもしれませんね。
優しいご主人との明るい会話が聞こえてきそうです。作品も、見てもらって喜んでいるのではないかしら。

utsugiさん
「文や切り絵に人柄を」というところ、確かにそうですね。そこまで行って初めて、その人にしかできない芸術になるんですよね。
蝶の飛び方に違いがあるなんて、言われるまで考えたこともありませんでした。
確かに、長生きの人は、焦りませんね。「のんびりゆっくり」が、互いに課題のようですね。
【2006/05/23 20:58】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


亀さん、お久しぶりですv-10
やっと、少し時間がとれて遊びに来れるようになりました。
私のブログにコメントをありがとうございます。
すごーーーーーく、嬉しかったですv-10

あの・・・れんげ草さんはブログは、おやりになっていないのでしょうか?
でも、素敵な方ですよね。お母様の介護と弟さんの看病に頑張ってる。
すごい・・・私も見習わなければと、元気を頂きました(^・^)
【2006/05/23 21:46】 URL | ぴょんこ #B7q/.fmY [ 編集]

utsugi さん、ありがとうございました
 utsugiさん、素晴しい切り絵のコピーをありがとうございました。亀ちゃんからの封筒を開けてびっくり。まさかあんな素晴しいのが届くなんて思っても見なかったものですから。早速額に入れて飾りました。そばを通るたびににんまりしています。今でもどんな風にしてこの切り絵が完成したのだろうかと、不思議に思えます。不器用で絵心のない私には、まほうの手の様に思えたり・・・
 
 今、我が家の畑では春キャベツがとり頃で、青虫たちが葉っぱを食べて大きくなっています。これらの青虫もさなぎになって、モンシロチョウになるんだなあ、と切り絵を頂いてからはちょっと別の視点から青虫を見ています。そういえば子どもが小学校の頃に、キャベツの葉っぱに青虫を乗せて学校へ持って行ったものです。
 
 昨夜は別の記事にコメントを書いたので、この記事を見て無くてお礼が遅くなってしまいました。ありがとうございました。
【2006/05/23 23:07】 URL | GANKO #- [ 編集]

あっ、変なところが2箇所!!
 先ほどのコメント、変なところが2箇所もありました。しっかり読み直してなくて、ちょっとがっかりです。「魔法」と「記事を見てなくて」に直したい気分。
 
 それから、亀ちゃんの蝶に関する俳句や短歌、私は「観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日我には一生」が一番好きですね。
【2006/05/23 23:16】 URL | GANKO #- [ 編集]

☆ありがとうございます☆
うちにも utsugi さんの作品が届きました♪

あまりのうれしさにフレームを買いに走りました!
きり絵 の美しさや雰囲気を邪魔しないフレームを探しに歩くのも楽しかったv-353

蝶 は 飛ぶというより、空気に抱かれて舞っている そんな姿が好きです。
ふわりふわりと、漂うように何かを探しながら・・・

utsugiさんの作品は蝶の繊細さがとてもとても素敵に表現されていて、ため息ばかり・・・
オーダーしたフレームが届くまでに、飾る場所を決めなくては!
うちなんかに飾るのはもったいないくらい、なのですが贅沢させていただきます。
チビたちを寝かしつけた後に、のんびりとながめながら、ぼんやりと考えごとやふんわりと次の予定を思い返したり・・・

ながめながら心豊かな時間が持てそうです。

本当にありがとうございました。
作品を分けてくださった utsugiさん。
届けてくださった大空の亀さん。
感謝・感謝です。

utsugiさん、これからの作品もゆっくりと楽しみに待っています。
待ち遠しいのですが、のんびりと待つ時間も楽しませていただきたいと思います。

ありがとうございました。
【2006/05/23 23:17】 URL | kimico #Zr2/WiYY [ 編集]

皆さん、コメントをありがとう!
皆さんの心のこもったコメント、utsugiさんも照れながら、でも、喜んでおられることと思います。
それぞれのお家に羽ばたいていった蝶々たちが、きれいに飾られている様子を想像して、「幸せってこういう暮らし方や、気持ちを言うんだろうなあ。」なんて、独り言を言っております。
人を幸せにできるものを作れるというのは、なんて素敵なことなんでしょう!
感謝の言葉というものは、なんて人を幸せ気分にしてくれるんでしょう!
一つ一つの出会いを大切にすることが、すべてだって、つくづく思います。

ぴょんこさんへ
大したことも言えていないのに、喜んでくださってありがとう。私こそ感謝!です。
私も23、4の頃(それ以外にも何回か大きな岐路が…)、とってもとっても落ち込んでいたことがあって、そんなお話ができたら、もう少しお役に立つかもしれないのにと思うと、直接お会いできないのが残念です。
【2006/05/24 21:56】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年6カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
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