心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く本-『あの子が部屋から出てこないのはどうしてだろう』
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【万博公園の紫陽花・右端の白いのは「アナベル」という名前】

『あの子が部屋から出てこないのはどうしてだろう』(山脇由貴子著・ポプラ社・1300円)

題名があまりにもストレートすぎて、しんどいだろうなと思って、実は、読むのを躊躇った。
「引きこもり」のカウンセラーをしている著者が、その過程を小説の形で書いたもので、とても読みやすく、心に響く言葉がたくさんあった。特に、今「引きこもり」で悩んでいる訳でなくても、人間関係の基本を考える上で、理解しておきたい言葉だと思う。

形が整ったからといって、中身ができ上がったわけではない。努力は、そこから始まらなくてはならない。自分を理解してもらおうという努力。相手を受け入れようという努力。何より「あなたが大切です」と伝える努力。
互いの努力のない関係は、容易に不信が生まれ、もろくも崩れてゆくだろう。
しかし、努力しあえる関係の中では、形など整っていなくても、愛情によって信頼を積み重ねてゆける。多少の失敗があっても、修復してゆける。

失いたくないからこそいえない言葉は、大切な相手だからこそいわなくてはならない。それと同時に、大切だからこそわかってくれているだろうという言葉も、大切な相手にこそ伝えなくてはならない。かけがえのない存在を失わないために。

「私は、こう考えるんです。いろんな、悩んでる子と話すとき、声をかけるとき、自分が子どもの頃に会いたかった大人になろうって」


十代の子どもたちが引き起こす、痛ましい事件が続いて、辛くてなりません。
「かけがえのない命を大切に」「あなたのことが大好きだよ」「あなたの一度きりの人生だよ」
大人の私たちにとって、これらはあまりにも当たり前すぎて、口にするのも照れくさいほどですが、これらの言葉が伝わっていたら、違ったのではなかろうか。
そういう意味でも、著者の言葉は、心にしみます。

テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

この記事に対するコメント


私が母になった時、もうそれはそれは子どもが可愛くて可愛くてたまらなくて「だ~い好きe-266」と毎日かなり口走ってしまっていました。
日本一の親ばかは治らずに現在に至っておりますが・・・・・

上の子は「○ちゃんだ~い好きe-420」と言うと「○もママが大好きよe-420」と応えてくれていました。
下の子は「ありがとe-267」って応えてくれます。

最初、この ありがと に馴染めずにずいぶんとくすぐったかったのを覚えています。
私は 好きよ と返してくれるのを期待していたんでしょうね。
でも、あの子はあの子の受け止め方・応え方なんだな~って。

ありがとう ごめんなさい 大好き この3つの言葉は絶対に出し惜しみせず、たくさん使おうv-344そう決めています。


>「私は、こう考えるんです。いろんな、悩んでる子と話すとき、声をかけるとき、自分が子どもの頃に会いたかった大人になろうって」

私が会いたかった大人ってどんな人だったんだろう?

すぐには思い出せないのは?
あの頃もう出会っていたから?
身近に大人は不在だった?
大人に期待していなかった?

どんな子どもだった?ワタシ・・・?

ゆっくり、思い出してみたいと思います。
【2006/06/23 20:39】 URL | kimico #Zr2/WiYY [ 編集]

16歳
「ワールドカップが観たかった」ので家宅侵入、、、

たった16年、でもその16年を彼はどう生きてきたのでしょう。

「あなたは大切な子」というメッセージが伝わってなかったのね。
【2006/06/23 21:58】 URL | ベンジャミン(keiko) #oUPgpoCM [ 編集]


亀さん、こんばんわ!
最近、痛ましい事件ばかり。子供に期待をかけ過ぎてその重さに
耐え切れず・・・すごくかわいそう。
子供は子供の人生があるんだと、私は自分に言い聞かせて育ててきました。
確かに、子供には、こうなって欲しいなーーー!って
たくさん夢を抱きましたが、押し付ける事は出来ませんでした。
自分で選んで歩いていって欲しい気持ちの方が勝ったのかな・・・
今、息子は心の病にかかっていますが、絶対に治るんだと信じる気持ちを
持っていないと私まで駄目になりそうです。
遠くから見守って、心の中で毎日祈っている。早く思い出話になるといいな・・・
【2006/06/24 00:38】 URL | ぴょんこ #B7q/.fmY [ 編集]

紫陽花の花~新発見!
ぴょんこさんのブログのコメントにも書いたのですが
最近紫陽花の花を見ていて発見した事があります。
花芯の小さいポッチがはじけて(実はこれが蕾だったみたい)
オシベの先端が、まるでビーズの様に輝いて綺麗なのです!v-352
そしてその周りには小さな可愛い花びらが・・・
亀ちゃんの真ん中の写真を拡大して見ると1箇所ありましたね。
今まで何年も紫陽花を見ていましたが今年初めて気が付きました。
これぞまさに「目の前にあっても見えていなかった」私です。 e-119
ずっとがくを花と思い込んでいました。亀ちゃんは気が付いていましたか?
    
子育て、う~ん私も凄く悩みました。3人いて真ん中の子がとても
難しくて・・・当然伝わっていると思っていた愛情が実は伝わって
いなくて、保育園の時に問題有りと個人面談されました。
お蔭でそれがきっかけになり、夫も意識的に可愛がり、私もある講座
(カウンセリングみたいなもの)を受け、見事に親子関係が復活しました。
愛情の伝え方が下手だったのですね。産まれた時に嬉しくて感動した
お話を何回も聞きたがったので何回も繰り返し話しました。やはり言葉で
しっかり伝える事が大切なのですね。
今ではパソコンやオシャレを教わったり、映画や買い物に行ったり、ライブや
彼氏のお話をするなど一番の仲良しです。
末っ子は、可愛がり過ぎて愛情過多気味、もういらないと独立したく関西に
行きました。もうすぐママになります。(私はおば~ちゃん!) v-510
長男は夫似で優しく、2人の妹たちからも信頼が厚く、私も夫以上に気を
使っているらしく、夫がひがむ事もあります。もうすぐ結婚をしますが
「この暖かい家庭を出るのはいやだな~」なんて言っています。

最近の子殺し、親殺し、無差別殺人などの事件の多さには本当に胸が痛みますね。
かけがえのない命の尊厳や愛し愛される事、みんな一度きりの人生であるという事を
親や親戚、先生や友だち、あるいは先輩などから学ぶ機会があったらとただただ
残念でなりません。


【2006/06/24 14:06】 URL | れんげ草 #Xp9zm3js [ 編集]

コメントを下さったみなさんへ
kimicoさんへ
「ありがとう ごめんなさい 大好き この3つの言葉は絶対に出し惜しみせず、たくさん使おう」いいなあ、こんなふうに自分の中に決めていることがあるのって。
二人の可愛い息子さんと、息子さんたちが大好きなkimicoさんのほのぼのとした様子が伝わって、こちらまでほんわかしました。
私が子どもの頃会いたかった大人は、父と母。大好きな二人がいてくれて幸せでした。
中学時代は年齢のせいもあるのでしょうが、会いたくない先生でいっぱいでした。悲しいね。


ベンジャミン(keiko)さんへ
放火殺人ということと、サッカー見たさに不法侵入。この幼い自分中心に愕然とします。
結果に至る方法がこんなに短絡的だなんて。犯罪を犯した後にこんなことができるなんて。
悩みは?心は?判断力は?思考力は?高校生の彼は、何を学んできたのでしょう。


ぴょんこ さんへ
「子供は子供の人生があるんだと、私は自分に言い聞かせて育ててきました。」
そうなのです。心配性でつい口出ししたくなる私も、同じことを自分に言い聞かせています。
それでも時々我慢できなくて、お節介。そんな自分にあきれ、落ち込むこともたびたび。
でも、子どもたちを信じ、期待もしています。プレッシャーとのバランスが難しい…。
もっと気楽に構えられたら、子どもたちだって楽なの、わかってるのになあ。せっかちなの。


れんげ草ちゃんへ
「オシベの先端が、まるでビーズの様に輝いて綺麗なのです」
これね、私も2週間前に接写デジカメで覗いて発見しました。何か紫陽花じゃないみたいな写真が撮れましたよ。今度載せますね。biancaさんの写真に、きれいなのがありました。

子どもが生まれたときって、ウンチや耳あかみたいなものまで、見るの嬉しかったのを覚えています。
「ああ、ちゃんと体が機能して、自分の力で生きてるんだ。」って思えて。私はこれが原点。

れんげ草ちゃんのお家は、ほんとみんな仲良くて温かそうだものね。女の子がいると、会話の弾むお家が多いみたいですね。わが家は、みんな優しいんだけど、男ばかりで無口。
もう慣れたけど、寂しいときもありました。
【2006/06/24 21:24】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

愛されていなかった様ですね!
奈良の家族放火殺人事件の少年の事です。
父親の連れ子で、母親は継母、異母妹弟という環境で
父親と同じ医者になる事を期待されていた様ですね。
「集中治療室」という勉強部屋があり、父親からも成績重視で
時には暴力もあったそうです。愛が伝わっていなかったの
ではなくて、元々愛されていなかった気がします。成績でしか
評価されず、母親も愛するどころか父親に告げ口をしていたとか。

愛されずに育った少年の心は当然傷ついているし、荒んでいます。
自分を大切に思えず、当然人も愛する事ができないでしょう。
これは親である大人の責任ですよね?
だからといって何をしてもよい事にはつながりませんが、誰か少年の
心の叫び、サインに気が付いてあげられる人がいなかったのでしょうか。
孤独で、淋しい、悲しい人生でしたね。

保育園に勤務していた時に、やはり家庭環境が悪くて情緒不安定の子が
2名いました。4歳児でしたが思い通りにならないとすぐに切れて、テーブル
をひっくり返したり、椅子を投げたり、止めに入ると職員に矛先が変わり
殴られたり、蹴られたりあざだらけでした。でも根は優しくて淋しがりの
可愛い子たちでした。当時の園長が「大人の力で押さえる事はできても
子の成長にはつながらない」と決して怒ったり叱ったりせずに、子どもを丸ごと
受け止めるようにしていきました。1対1での関わりを大切にし、楽しい事を
共感し合い、成長の基盤である情緒の安定に努めました。
荒れた時にはどうしたかったのか気持ちをを聞いたり、そういう時はどうすれば
良かったかを知らせるなど、上手く感情が表せたり、問題解決が出来るように
していきました。卒園の時には2人の顔が見えなくなるほど涙、涙でした。
あれから8年経ちましたが、今頃2人はどうしているでしょうか?
【2006/06/26 23:38】 URL | れんげ草 #Xp9zm3js [ 編集]

どうしちゃったの・・・大人?

小学校の運動場で地域の方のご好意でスポーツ大会が開催されました。
息子1と参加したのですが、審判をされていた方が子どもたちが迷ってもたついている時に
「なにしとんじゃ、ボケ!」
・・・信じられない思いでした。

大人が子どもに対してしてはならない行為・言ってはならない言葉ってありますよね?

絶対に暴言をはいてはいけない!って思っています。
暴力は許せないって、強く思っています。

大人に頭の上から浴びせられた 暴言 に固まってしまう子もいましたが
平然としている子のなんと多かったことか・・・

私は 暴言 だと思いましたが、普通だと聞き流す大人のなんと多かったことか・・・

正解がどちらなのかは、わかりません。

常識が多数派を指すならば、私はもう常識知らずの少数派なのかもしれません。

家の中で密に接している子に、愛情あまって・・・ではなくて
公の場で、今日初めて会う子が多い中でのこの発言は、がっかりです。
フォローも、もちろんありませんし・・・

まずは、大人が考えなおして、かわらなくてはいけないのではないでしょうか?


アルバイトでしたが、小学校1年生のクラスに補助で入っていたことがあります。
何にでも誰にでも暴力をふるってしまう子がいました。
その子は右利きだったので、私の左側はいつもあざだらけになっていました。
その子も「力で勝てたらえ~ってとーさんが・・」そう話していました。
その子にとっての大切なお父さんを否定する訳にもいかず、ただただ、抱きしめる毎日、殴られ蹴られる毎日でした。
急に転校してしまったあの子は今中学2年生。
どうしているんだろう。


【2006/06/27 00:14】 URL | kimico #Zr2/WiYY [ 編集]

れんげ草ちゃん&kimicoさんへ

奈良の事件、岡山での東大阪の大学生の事件、次々と起こる殺人事件にやりきれない思いです。
人の命がこんなにも残酷なやり方で奪う神経、取り返しのつかないことを、まるでリセットできるかのようにやってしまう神経、人の殺されるのが嫌でミステリー小説すら読めない私には、理解できません。

一つのことしか見えなくなってしまう恐ろしさ。目を転じて他の世界を見れば、自分のやろうとしていることの愚かさや視野の狭さ、一生懸命生きている人の姿、いろんな事が見えてくるはずなのに、彼らは、この年になるまで、さまざまな生き方を知らずに来たのでしょうか?人を亡くす悲しみを知らずに来たのでしょうか?自分の馬鹿げた行動が、どういう結果を導き出すか、想像すらできなかったのでしょうか?

自分の人生も周りの人生も台無しにしてしまった若者たちに、どうにも言葉が出てきません。


れんげ草ちゃんへ
思いのこもったコメントをありがとう。
立派な園長さんのもとで、職員が一丸となって、厳しい環境の子供たちを愛情豊かに見守ってきたとのこと。思いをしっかり受け止めてもらえた子供たちは、幸運でした。きっと、いい子に育っていますよ。

奈良の場合は、いろいろ思いますが、一番の原因は、家庭でも・学校でも「成績」という、ただ一つの価値観しか持てなかった不幸ではないかと思います。
勉強のできる子ばかりが集まれば、誰もがよい成績をとれるわけないという、当たり前の判断ができないなんて。
「勉強ができるからお医者さんに」ではなく、「弱い人の立場にたてるからお医者さんに」のはずなのに、どこで狂ってしまったのでしょう。


kimicoさんへ
思いのこもったコメントをありがとう。
暴言や暴力に慣らされてしまった子には、それが標準になってしまう。
丁寧に大切に育てられた子が、その犠牲になるのはたまりません。
いろんな人がいることを知るのは、大切ですが、弱い立場の人がぞんざいに扱われる社会は嫌です。
弱い人に偉そうにいう人に限って、位の高い人にぺこぺこします。こういう人は、実にみっともなくて、人としての品性を疑います。

子供のためと思って、親のとる言動が、行き過ぎたり、足りなかったり、私もよく失敗をしました。
気づいた時点で、やり直しができるのが、日常的に触れ合える親子のいいところ。
一番大切なのは、子供を、そして、自分自身の心をよく見ること。自戒を込めて思います。
【2006/06/27 20:31】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


kimicoさんの思いのこもったコメントを、私も心に深く沈めました。
私は母親ではなく、親子の情愛は母との物だけ。でも昔からお互いに感情を言葉にする事もなく、私は母の心の内を知りたくて、同じ俳句同人誌にはいりました。
長年の俳句生活で、母は感情を俳句的に表現する人。それを理解するにはちょっと小技がいります。それはそれで別のよさがあるとして、言葉の溢れるkimicoさんのお子さん達の豊かさと幸せを思いました。
【2006/06/28 10:42】 URL | 犬塚 #- [ 編集]

犬塚さんへ
「私は母の心の内を知りたくて、同じ俳句同人誌にはいりました。」
そうか、子供は子供で、親の気持ちが知りたいんだと、すごく新鮮に感じました。

そういえば、私も母亡き後、母のノートを探し出し、母の俳句を見つけて嬉しかったことを思い出しました。
でも、それは母の気持ちを知るというより、母が生きてきた証を見つけたという感じでした。
母の愛情は、私たち子供に注がれていると、信じ切っていました。というか、そういうことすら思い浮かばないほど、優しい優しい母でした。
【2006/06/28 19:51】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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プロフィール

大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年6カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !
2017年 9月26日カウンター343434通過



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