FC2ブログ
心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
読んで楽しむ俳句の本
DSC_0008180611hon.jpg

読んで楽しめる俳句の本3冊。
いずれも著者は倉阪鬼一郎氏で、幻冬舎新書/780円~800円

DSC_0020201806三日月2018
【6月16日の三日月と星。近くの小川で8時頃から螢を20匹ほど見ることができました。】

『怖い俳句』2012年刊
俳人で、ホラー小説作家の著者が、思う存分本領を発揮した1冊。
1句につき1ページの解説は、気迫がこもっていて読み取る力に感嘆します。
「俳句は音楽であり、絵画でもある」という、著者の言葉に共感を覚えました。
私は寝る前に読んで、怖い夢を見てしまいましたので、ここではあまり生々しくない句を数句引用します。

戦争が廊下の奥に立つてゐた  渡邊白泉(わたなべはくせん)
 新興俳句を代表する超有名な一句です。今の時代にも当てはまりそうで、恐ろしいです。

黄の青の赤の雨傘誰から死ぬ  林田紀音夫(はやしだきねお)
 人は必ず死にますが、それにしてもドキッとする一句です。都会の横断歩道でしょうか。

かあさんはぼくのぬけがらななかまど  佐藤成之(さとうなるゆき)
 若い作家です。この発想、衝撃的ですが、母親の立場からすると、案外、納得できます。

DSC_0007あさざの花2018
【万葉集に1首だけ出てくる「あさざ(あざさ)の花」】個人でされている万葉植物園にて

『元気が出る俳句』2014年刊
若々しく発想を飛ばした俳句が多くて、読んでいて楽しかったです。著者の鑑賞文がとてもよくて、併せて紹介してある句も好きなものばかりでした。読んでいると想像力を刺激され、次々俳句が浮んでくるのも嬉しいことでした。作品になるまでは、推敲が要りますが…。

走り来て花野の空が好きといふ  明隅礼子(あけずみれいこ)
 私より20歳若い作者です。子どもの生き生きした様子が浮んできます。爽快感のある句。

(うき)ことを海月(くらげ)に語る海鼠(なまこ)かな  黒柳召波(くろやなぎしょうは)
 江戸時代の俳人です。併せて引用してある永田耕衣の〈泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む〉、どちらの句も飄々としたナンセンスぶりが魅力的。絵本や落語にできそう。

見開きのノートにまづは春と書く 土肥あき子(どい)
 齋藤史の短歌〈白い手紙がとどいて明日は春となるうすいがらすも磨いて待たう〉が一緒に載せてあります。新しい気持ちがすがすがしくて、どちらも好きな作品です。

DSC_0008カワラナデシコ2018
【「かわらなでしこ」】個人でされている万葉植物園にて

『猫俳句パラダイス』2017年刊
著者自身も三匹(今は四匹)の猫を飼う猫好きだけあって、取り上げてある猫の句も鑑賞も猫への愛情があふれ、とても嬉しい本でした。

スリッパを越えかねてゐる子猫かな   高濱虚子
 俳句の巨匠にも、こんな可愛い猫俳句があったんですね。

礼服のこれは猫の毛マイ・ハウス    池田澄子
 いつもちょっと風変わりな句を詠む作者。これも軽みが楽しいです。

初凪(はつなぎ)や神創られし猫とゐる   藤木魚酔
 猫好きは年中、こんなに美しく愛らしく魅力的な存在は居ないと思っていますけれど、穏やかな年頭は尚更ですね。

DSC_0003180611neko.jpg
【毎日、このように寝ないと気が済まないミュー。】

愛媛の友人が教えてくれた猫の話題を。
2018年4/7から愛媛新聞で毎週土曜日、「かなしきデブ猫ちゃん」(文・小説家の早見和真/絵・かのうかりん)の連載がスタートし、デブ猫のまるが、愛媛を駆けめぐる童話で、猫の「坊っちゃん」版みたいで、面白いそうです。こちらが、そのデブ猫ちゃんの絵担当かのうかりんさんのホームページです。http://calinbell.com/
猫の主人公だけでも嬉しいのに、名前が「まる」!子どもの時ずっと一緒だった犬と同じ名前で、さらに嬉しい!ちなみに子どものとき飼っていた猫は「たま」でした。

テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://kamenoashioto.blog52.fc2.com/tb.php/787-5e40cce0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴34年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 12年7カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !
2017年 9月26日カウンター343434通過



カテゴリー



最近の記事



最近のコメント



リンク

このブログをリンクに追加する



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カウンター



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード