FC2ブログ
心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
伊集院静著『大人の流儀』ほか
 久しぶりに図書館で借りた本3冊をご紹介します。
私が好きなのは、細切れに読んでも大丈夫な、短詩型文学とエッセイ。
たまたま目に止まって借りたのですが、どれもとてもよかったです。

DSC_0056201806izyuin.jpg

五木寛之著『選ぶ力』(文春新書/2012年/800円)
「はじめに」にご本人も書かれているように「この本は、選択の技術やノウハウを簡単に伝授する手引き書ではない。」のですが、読みながら様々な場面に当てはめて考えられることがたくさんありました。なかでも次の文は、「選ぶ」ことの本質に触れていて、心に響きました。
P16・・・自主的に「選ぶ」ことができなくなったとき、私たちは生きる意味を失う。「生きる」とは「選ぶ」ことである。人はみずから「選ぶ」ことで、自分の人生をいきている。・・・

DSC_0034201806sakuranbo.jpg
友人から届いたたくさんの大きなサクランボ。15粒ほど食べてから撮りました。

伊集院静著『大人の流儀6 不運と思うな』(講談社/2016年/926円)
初出「週刊現代」2015年1月3・10日号~2016年6月11日号
冒頭の文章より
「・・・哀しみだけを想うのをやめなくてはならない。どんなに短い一生でも、そこには四季があったはずだという言葉がある。笑っていた日を想うことが、人間の死への尊厳ではないか。その人たちがただ不運であったと思うのは、その人の生も、今を生きる私たちの生をも否定することになる。・・・」

DSC_0030201806yasai.jpg
友人手作りの元気なお野菜。毎年、この時期に美味しくいただきます。

伊集院静著『大人の流儀4 許す力』(講談社/2014年/926円)
初出「週刊現代」2012年11月24日号~2014年3月1日号
p178「この数十年、ひどい面構えが多いのは、政治家と銀行家である。共通しているのは税金を勝手に使えるくらいに思っている点と情緒の欠けらも知らぬことだ。」
納税者である私たちが、もっと使い道に目をやり、意見を述べなければ、この状況はますます酷くなる、と昨今のニュースを見て腹立たしく思っています。
終りの文章から
「以前、さまざまな不幸をかかえている人が世間の半分以上だろうと書いた。・・・(中略)・・・
ただひとつ言えるのは、どんなに哀しく辛くとも、人はそれを内に仕舞い、平然と生きている。これが大切なのではないか。・・・」


DSC_0036201806azisai.jpg
庭の紫陽花。青色が好きですが、土の関係でみんなピンクになりました。

 どちらも東日本大震災のあと書かれた文章で、仙台に住まいのある著者ならではの心配りが感じられ、深い思いが届きました。また、世相に対する感想も、共感を覚えるものが多くありました。17歳の弟さんを海難事故で亡くされたこと、凜とした考えの両親に恵まれたことが、著者のバックボーンとして強くあると感じました。
この「大人の流儀」シリーズ、すべて読んでみようと思います。


テーマ:オススメの本の紹介 - ジャンル:本・雑誌

この記事に対するコメント

この記事に対するコメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


この記事に対するトラックバック
トラックバックURL
http://kamenoashioto.blog52.fc2.com/tb.php/789-45199d32
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴34年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 12年4カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !
2017年 9月26日カウンター343434通過



カテゴリー



最近の記事



最近のコメント



リンク

このブログをリンクに追加する



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カウンター



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード