心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く風景-切り絵「南の島の蝶」
utsugiさんの新作です。
utsugiさんが、春に行かれた沖縄(石垣島・西表島)をテーマに、切り絵を10作品完成され、コピーを送って下さいました。また、先日は、直接、切り絵の作品やスケッチも見せて頂きました。コピーでは、それらの微妙な色合いを表しきれませんが、美しさは充分伝わるかと思います。

ここのブログで、新たな出会いもでき、皆さんからの声を頂けて、ずいぶん励みになったということです。
今回も、掲載の許可を頂きましたので、皆さんお楽しみ下さい。

作品は、左から「鉄砲百合」「テリトリーを見張るコノハチョウ」「西表島、月ヶ浜・タイワンキマダラ」です。
沖縄には、何カ所か、お気に入りのスポット(風景・蝶)をお持ちだそうです。【拡大可】

   teppouyuriTATE.jpg     konohatyouTATE.jpg     TAIWANKIMADARATATE.jpg


私も沖縄が好きで、今までに4回出掛けました。昨夏は、慶良間諸島の座間味島に滞在し、シュノーケリングを楽しみました。黄色いテーブル珊瑚や、クマノミをはじめとする色とりどりの魚たちに魅了される日々でした。
明るく澄んだ美しい海でしたが、ここでもオニヒトデが大量に発生し珊瑚を傷めるので、島の人たちで除去したとのこと。私たちは、きれいな海を求めて、沖縄に出掛けますが、こういう努力で守られていることを、忘れてはいけないなと思いました。
「珊瑚礁くだけて白き砂となり白き魚の透きとほり見ゆ  大空の亀」

一昨年の冬は、観光バスで沖縄を回りました。いつも行くたびに、島の一番いい場所を、米軍基地が占領し、沖縄の人たちに申し訳ない気持ちになるのですが、それでも、行きたくなるのは、島の人たちの人の良さ・言葉の温かさ、平和や自然を守る闘いをする人たちの存在があるからだろうと思います。

私たちの乗ったバスの若いガイドさんは、基地のことも沖縄戦のことも、きちんと説明してくれ、「ひめゆりの塔」を訪ねた折には、私たちのバスの人たちは、解説に全員涙していました。若いガイドさんの、戦争への憤りや平和への思いが、強く私たちに伝わったからです。

毎年、6月23日「慰霊の日」には、沖縄で「追悼式」が開かれ、ニュースになりますが、本土決戦を遅らせるための「捨て石」とされた沖縄では、県民の4人に1人が亡くなっていること、その後も、基地の島として、犠牲を強いられていることを忘れてはいけないし、解決に向けて協力しなくてはいけないと思います。
「米軍が最初に上陸せし座間味この峠にも自決の碑立つ  大空の亀」 

追記:沖縄のことを書くとき、一番読んで欲しかった歌を、最初に載せなくてはいけなかったのに…
「塔」の選者の一人で、私の尊敬する「澤辺元一」先生(80ン歳)の歌です。

忘れしにはあらずひたすら避けいし我の沖縄に来て立つ君の碑の前 


テーマ:沖縄離島の旅 - ジャンル:旅行

この記事に対するコメント
重みがありますね。
私も1月に初めての宮古島と3回目の石垣島に行きました。  e-397
観光目的だったので思い切り南国沖縄を楽しんで来ました。 v-301v-471

初めて本島に行った時はツアーだったのでやはり「ひめゆり平和
祈念資料館」に行き、幸いにして生き残られたひめゆり部隊の
方々が、悲惨な体験を生の声で語られ衝撃を受けました。
亡くなられた200余名の学徒の遺影や野戦病院での看護の状況を
綴った文集の数々にもショックでした。信じられませんでした。
沖縄は明るい南国というだけでなく、戦争の舞台となり沢山の犠牲者を
出した沖縄でもあるという史実と、そして基地に関しては現在進行形
でもあるという事、肝に命じています。

utsugiさんのきり絵はそのどちらの沖縄も表現されていると思います。 v-297
10作品も完成されたとか、どれも素晴らしいのでしょうね?  
一つ一つのデザインが皆違っていて楽しみです。  e-255e-52
【2006/07/01 16:21】 URL | れんげ草 #Xp9zm3js [ 編集]

れんげ草ちゃんへ
「初めての宮古島と3回目の石垣島」というのも、すごい!
本島から離島に渡ると、旅費がたくさんかかるよね。
今回も、絵文字を上手に見つけてきて、感心します。

utsugiさんのきり絵は、単なる景色というのではなく、思いが読みとれるところがいいなと、私も思います。どれも、とても沖縄らしくて、旅をしている気分です。
【2006/07/01 17:29】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

鍾乳洞
ずいぶん昔に沖縄に行ったときの事ですが。
名前は忘れましたが広い鍾乳洞に行きました。
その時のガイドさんの説明に
もっと早くこの鍾乳洞が発見されていたらここに逃げ込んで、大勢の人達が死なずにすんだのに、、、と言われたことを思い出しました。

沖縄の基地問題は事件が起きたりすると騒がれますが、いつもそこから先には進まないような・・・。

左のきり絵が好きです。
百合と、海と、空が美しいです。
【2006/07/01 19:01】 URL | ベンジャミン #oUPgpoCM [ 編集]

ベンジャミンさんへ
私も、左端のが一番好きです。
職場の友人たちと見たときも、これが一番好評でした。
百合の大きさで、上手に距離感が出ていますよね。

60年に日米安保条約が改定された日が、6月23日だったというのを知り、改めて、沖縄の人たちへの申し訳なさでいっぱいになりました。
「もっと早くこの鍾乳洞が発見されていたらここに逃げ込んで、大勢の人達が死なずにすんだのに、、、」
一人の死でも耐えられないのに、ほんとに酷いことです。平和でなくては!
【2006/07/01 19:20】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


 訪れたことのない沖縄を想像しながら、utsugiさんの切り絵を鑑賞しました。

ステンドグラスのようで、それよりももっと繊細で・・・美しい!百合の作品、私も大好きです。どれを見ても、蝶への愛情にあふれていますよね。羽の細かいところまで表現されていて、触ると鱗粉がつきそうなほど。

 右端のを見ているうちに、洞窟の中にいるような気持ちになってきました。場所は違うのでしょうけれど、終戦直前、無念にも洞窟の中で命尽きた沖縄の人たちが眺めた夏空は、こんなだったのだろうかと思ってみたり・・・。「平和でなくては!」に同感です。
【2006/07/02 10:29】 URL | keiko #- [ 編集]

keiko さんへ
「蝶への愛情にあふれていますよね。羽の細かいところまで表現されていて、触ると鱗粉がつきそうなほど。」
よく見てますね、keiko さん!そうなんです。utsugiさんは、蝶が大好きで、詳しい。
昨日の新聞にも、6500キロも移動する蝶のことが載っていましたが、あの繊細な羽のどこに、そんな力が?と思いますよね。

重い体重の人間も、少し踏ん張らねばと、ぐうたらに過ごした休日の終わりに思っています。
【2006/07/02 18:45】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


 自分の作品を紹介してもらって、見てくれた方からコメントをもらうことは大いに励みになるものです。皆さんありがとうございます!
作品を作るにあたっては、図案を考えるときが一番難しいし時間がかかります。でも、そこが楽しくもあります。今回はとにかく10枚切って作品集にする予定でしたので二ヶ月で作ることができました。
春に訪れた印象が薄れぬうちに作りたかったからです。ただし西表島の作品は、以前に訪れたとき(4回くらい行ってます)のものです。
 もっとじっくりと自然だけでなくお世話になっている方々のことまで描けるようになれればと思いながら次の作品を模索しているところです。
もっともこの次は、信州の「きり絵」を考えています。
【2006/07/03 21:59】 URL | utsugi #- [ 編集]

utsugiさんへ
いつも素晴らしい作品を送ってくださってありがとうございます。

「図案を考えるときが一番難しいし時間がかかります。でも、そこが楽しくもあります。」
という気持ち、分野は違うけれど、私も短歌を作るとき同じように感じます。

感動や素材はあるけれど、それがまだ形になっていない状態から、創り上げていく、その過程が楽しいから、頑張るんだろうなと思います。
そこに、自分の感動や経験の再現というか、追体験、そして、自己表現がありますものね。
【2006/07/04 18:31】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

あおによし・・・
私はこの3枚の作品の中では右の西表島が1番好きです。
由布島にもこことそっくりな感じの景色の所がありましたが    e-255
木々や花の間から見える済んだ青空と海、そこには明るい
世界(未来)が開けている感じがしてワクワクします。   v-297
立ち止まるとそこに蝶がいますが、過去からの使者の
様に思えてなりません。そしてこちら側が現在で・・・
と時間的な距離感のある作品だと思います。

次の作品は信州だそうですが、沖縄とはまた違った印象の作品が
生まれるのでしょうね?2夏の旅行を通して私も大自然の信州が
好きになってしまったので、とても楽しみでやはりワクワクしています。

あと私は昨年、1,300年の歴史と共存する奈良にはまってしまいました。
亀ちゃんお薦めの若草山に東大寺、2月堂に3月堂、唐招提寺に薬師寺
・・・慈光院の雨の茶室も良かったです。今秋にも友だちと行く予定です。
utsugiさんの繊細でしなやかな「きり絵」に出会ってから、何故か
五重の塔や仏像がきり絵に合うような気がしてなりません。

【2006/07/05 14:11】 URL | れんげ草 #JalddpaA [ 編集]

れんげ草ちゃんへ
「青空と海、そこには明るい世界(未来)が開けている感じ」   
「立ち止まるとそこに蝶がいますが、過去からの使者の様」
「こちら側が現在で・・・と時間的な距離感のある作品」

一枚の絵から、そこまで想像できるなんて、驚きです。
言われて、もう一度、見直してみました。時間と空間の距離感を表現。成る程!

私は、あの雲の形が何とも不思議で…。皆さんには、どんなふうに見えたかしら?
古都の建物も、都会の街並みも、人間も、切り絵の世界は無限に広がりそうですね。
【2006/07/05 21:11】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

本の名前
私はまだ沖縄へ旅行したことがないので、utsugiさんの切り絵を見ながら海や空の色を想像しています。
右端の作品を見て、長男が4・5年生の頃に子どもたちと一緒に読んだ本を思い出しました。沖縄戦が激しくなる中で、主人公の男の子が洞窟に逃げ込むと、中には負傷した兵隊がたくさんいて・・・・・読みながら私が涙声になってしまって・・・・どういうわけだか読み聞かせの記録ノートに本の題名が見つからないのです。わくわくする冒険物や楽しい本だけではなく、実際にあったことも、と思って読んだのですが、今となってはちょっと年齢的に早すぎた気もしています。とはいえ、久しぶりに記録ノートを見返して、懐かしい子育て中を思い出しました。あっという間の20年でした。

ところで、今日の毎日新聞2面「ひと」欄に女性で最年少で「ちょう空賞」を受賞された小島ゆかりさんが「憂いの中にこそ、生きる尊さを教えられるカギがあると思って、精いっぱい短歌に向かいました」と言われています。本当にそうですね。いろいろ憂い悩んでこそ、人は成長していけるだろうし、優しくなっていくのでしょうね。
(「ちょうくう」が上手く変換できませんでした)
【2006/07/06 07:43】 URL | GANKO #- [ 編集]

GANKOちゃんへ
戦争の話は、こちらも構えてしまったり、GANKOちゃんと同じで泣いてしまったりで、我が子にきちんと読んでやれなかった気がします。
戦争の話は、マンガやアニメ、写真、映画などの力を借りたほうが、自然に伝わる気がします。どこかでよい作品に出会ってくれてるといいのだけれど。

迢空賞の小島ゆかりさんは、娘さんも角川短歌賞を受賞されていて、親子でともに歌人。「憂い」のない人間なんていないからこそ、歌が普遍性を持つのでしょうね。
同賞の岩田正さんは、奥さんの馬場あき子さんが先に迢空賞をとっておられて、夫婦で歌人。歌の上での夫婦喧嘩などもあって、面白いです。
【2006/07/06 19:33】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

馬場あき子さん
我が小野市は生前に歌会始めの選者をされた上田三四二さんの生誕地で、今年も5月27日に「第17回上田三四二記念短歌フォーラム」が開催されましたよ。全国から応募のあった短歌から表彰式や馬場あき子さんの選評もありました。毎年5月末の日曜日に行なわれます。数年前にフォーラムに参加したことがありますが、馬場さんの選評が、全く素人の私にも良くわかって面白かったのを覚えています。来年にはぜひ応募してね。
【2006/07/06 23:03】 URL | GANKO #- [ 編集]

上田三四二さん
小野市は上田三四二さんの生誕地だったんですね!
私は、この方の歌が大好きで、バイブルみたいに思っている本があります。
読書ノートの中で、一番大きな花丸をつけている本。
いつか紹介したいと思っていたのですよ。その時を、楽しみにしていてね。

今、大阪歴史博物館で行われている「あのころ、こんな子どもの本があった」という展示のプロジェクト代表の正置友子さんのご主人がされているのが、花屋の「はなの」さんなのよ。
【2006/07/07 14:48】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

いつまで?
大阪歴史博物館のこの展示はいつまでやっているのですか?展示も見てみたいし、「はなの」さんのご夫妻にもお会いしてみたいですね。
毎回花がとってもきれいで、しかも珍しい種類の花もあって、拡大して楽しませてもらっていますよ。花器も生け方も素敵ですね。
【2006/07/07 15:58】 URL | GANKO #- [ 編集]

GANKOちゃんへ
6月14日から8月28日まで(火曜日休館)です。
副題は、「戦中・戦後の絵本から教科書まで」です。
大阪歴史博物館では、7月22日から9月11日まで「大アンコールワット展」もやっているので、重なる時期に行くことをお勧めします。下記がアドレスです。
http://www.mus-his.city.osaka.jp/

ブログでも、近々、両方とも紹介したいなと思っていたの。
【2006/07/07 16:10】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

ありがとう
夏休みのお出かけにちょうどいい感じですね。なんとか夫と日程を合わせて出かけたいと思っています。楽しみです。ありがとう。
【2006/07/07 22:57】 URL | GANKO #- [ 編集]

いってこようかな?
e-343アップされるのを待とうかとも、思っていたのですが待ちきれずに明日にでも 「あのころ、こんな子どもの本があった」 と 「大アンコールワット展」 に出かけようかと計画中です。

去年、何を思ったか「アンコールワットに行ってみたい」と言い出した息子1。
ちょうどおばあちゃんがベトナム行きを計画していたので、便乗して連れて行ったもらいました。
10歳の子がなんで アンコールワット なんだかよくわかりませんでしたが、かなり心を動かされた様子でしたので、息子1の解説つきで展示を見てこようと思っています。

絵本や教科書は5月に民族学博物館でも少し展示があって、興味深かったので・・・

大阪歴史博物館は展示も多く、去年1日かけて息子1・2と3人で見てまわりましたが
まだ足りない気がしていたので、今から楽しみです
【2006/07/29 09:33】 URL | kimico #Zr2/WiYY [ 編集]

kimicoさんへ
大阪歴史博物館の件、今日、アップの予定です。
只今、文面作成中。明日に間に合うといいのですが。
我が家も、8月には行こうと思っています。
GANKOちゃんも、ご夫妻で行かれるみたいだし、ここのブログだけでも3組参加。
「はなの」さんのご主人もも喜ばれるわ。
ご長男の解説付きで見られるなんて、幸せですねえ。
【2006/07/29 11:32】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年5カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !



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