心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く音楽-「雨が空から降れば」
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【 はなのさんの花/6月21日・28日配達分/左・タクシマユリ/中・ブルーレース 】

 「雨が空から降れば」別役実・作詞/小室等・作曲

雨が空から降れば  オモイデは地面にしみこむ
雨がシトシト降れば  オモイデはシトシトにじむ
(中略)
しょうがない  雨の日はしょうがない
公園のベンチでひとり  おさかなをつれば
おさかなもまた   雨の中


昔の梅雨は、ほんとにこんなふうにシトシトと降ったけれど、昨今の降り方は、まさに集中豪雨。これも地球温暖化の影響かな?
しとしと降って、じめじめと湿気て黴が生え、松本零士の「男おいどん」のキノコなどを思い出させる、そんなわびしさというか、雨の風情というか、なんか、そういうものが遠い時代になった気がする。
しかし、この歌は、そんな昔の雰囲気を漂わせて、懐かしい。
「公園のベンチで おさかなをつる」という場面を、昔、別役実の戯曲で、常田富士男(日本昔ばなしの語り)が演じていて、妙にシュールで好ましかったのだけれど、その記憶も、もしかしたら幻かもしれない。

先日、小室等の歌、谷川俊太郎の朗読、パリャーソ(ハーモニカの続木力とピアノの谷川賢作のユニット)の演奏で、「NO GOOD WITHOUT YOU」というコンサートがあって、友人のOさんと出かけた。
ジャズ風のアレンジで聴きやすく、63歳の小室等さんも75歳の谷川俊太郎さんも、昔と変わらず魅力的だった。

特に印象的だったのは、「やさしさの定義」。「やさしさはやわらかさ」と谷川俊太郎さんが言われ、頭の中に、次々「優しく柔らかいもの」が浮かんできた。
子猫のハオ、赤ちゃん、母性愛、イナバウワー、北風と太陽、柔軟な心と頭の人、その逆の人、等々。
確かに柔らかいものに接すると、心が優しくなる。優しさを与えてもらってると思える。
とても易しい言葉で真実に近づいていく谷川俊太郎さんには、今回もまた驚かされた。ほんとに詩人だなと思う。
「NO GOOD WITHOUT YOU」という題もステキだった。あなたの心にいる「YOU」は、誰?

舞台で、小室さんたちがワインを飲みながら語り合っているのを見たときは、こういう公的なホールでなく、それこそバナナホールみたいなところで、観客も一緒にワインを飲みながら聴けたら最高なのになと思った。
気分良く酔った小室さんが、予定になかった「あげます」を歌ってくれて、とても嬉しかった。
高校時代によく読んだ谷川俊太郎さんの詩に曲をつけたもの。

もぎたてのりんごかじったこともあるし
海に向かってひとりで歌ったこともある
(中略)
あなたを好きとささやいてそして
しょっぱい涙の味ももう知っている
そんな私のくちびる…

いまはじめて--あなたにあげます
世界じゅうが声をひそめるこの夜に


テーマ:気になるミュージック - ジャンル:音楽

この記事に対するコメント

「やさしさはやわらかさ」
やわらかいものに触れると優しい気持ちになります。

私の頭に浮かんだ柔らかいもの
やはり一番は赤ちゃん(赤ちゃんは全てやわらかい)、焼きたてのパン、冬の日差し、生クリーム、たんぽぽの綿毛、白い入浴剤の入ったお風呂、
まだまだありそうなのに、、、

「雨が空から降れば」
読んだことがあるような気がします。
「公園のベンチでひとり  おさかなをつれば 」が記憶の片隅にあります。
【2006/07/06 21:42】 URL | ベンジャミン #oUPgpoCM [ 編集]


小室等さんの歌・・ばっちし口ずさんでいます。こころやさしいコンサートを満喫されたでしょうね。
 昔、服部公一さん作曲の組曲を練習したことがあり、その中に谷川俊太郎さんの詩の歌がありました。「夢ならば 」  
           よるのとびらあけて おもいでのくにへ ふりかえらずに 
           ひとりだけで ちずもなく たびたとう 
           ゆめならば ゆめならば  わすれもしよう あのひとのうでのなか
           わたしは はたち  とおいひのうみ  なみさわぎ  ほしはながれて・・・
  私は歌で詩に出会うことがほとんで、若い頃のいろいろなことも思い出しました。ドキドキ??

 
           
【2006/07/06 21:50】 URL | よりやん #- [ 編集]

ベンジャミンさん&よりやん へ
ベンジャミンさんへ
ベンジャミンさんが思い浮かべたやわらかいものを、私も想像してみました。不思議ですね。なんだか優しい気持ちになります。
ちょっと気持ちがぎすぎすしたり、疲れているときでも、頭に浮かべるだけで、心がやわらかくなることに、改めて気づきました。
初めて会った人とでも、「やわらかいもの」連想ゲームなんてやったら、いい関係になりそう!友だちともやってみたいな!


よりやん へ
「わたしは はたち  とおいひのうみ」どんなメロディだったんだろう?
「谷川俊太郎さんの詩は、歌にしやすい」と、茨木のり子さんが、小室等さんに教えてくれたんだって。そこから、長い付き合いが始まったそうです。
言葉はありがたいね。過去へも未来へも旅をさせてくれる。 
よりやんが行きたい「おもいでのくに」は、何歳のときの自分?
ロマンチックで、心がきゅんとするような思い出があるのは、幸せなことだよね。 
【2006/07/06 22:36】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

優しく柔らかいもの
こんにちは。
私もやっぱり赤ちゃんかな。
子供の赤ちゃんもそうですが動物の赤ちゃんも。
あとはお母さんでしょうか。
母性愛というのは女性にだけじゃなく男性にもあるものなんですよね、きっと。

セラピーには詳しくないですが、心の問題を解く為に
子供時代を思い出すとか優しいものを思い出すとかの
治療法があるようですね。
目を閉じると道草したときの草の匂いまでしてくるんですよね^^

「あげます」の詩を読んで遠い昔を思い出してキュゥゥンとしました♪
心だけでもあの頃に戻ってみたい気がします。
【2006/07/07 13:03】 URL | bianca #cK8v8HAk [ 編集]

bianca さんへ
赤ちゃんは、無条件に可愛い。やわらかくて優しい。癒しの究極ですね。
年をとると、血管も体も頭もかたくなる。せめて心だけでも、やわらかく、しなやかに。
女性でも男性問わず、「豊かな愛」があるのは、いいことですよね。

「目を閉じると道草したときの草の匂いまでしてくるんですよね」
道草…いい響き!草の匂いまで!この感性が、biancaさんらしいです、とても。

「心だけでもあの頃に戻ってみたい」同感です!!!
ここでは表現しきれない自分がいます。
【2006/07/07 14:58】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年3カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
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