心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く本-上田三四二『短歌一生-物に到るこころ』
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上田三四二・著『短歌一生-物に到るこころ』(講談社学術文庫・1000円)

好きな歌人は、たくさんいるのですが、「この歌いいなあ。」と思うと、たいていこの方の歌だったという方が、故人の中に二人おられます。上田三四二氏と佐藤佐太郎氏。

今回は、その内のお一人、上田三四二氏が書かれた本を紹介します。私が、歌を勉強するときのバイブルにしている本で、読書ノートには、ひときわ大きな花丸がついています。
まずは、そのノートからそのまま書き写します。(メモ書きの雑な文章ですが、思いは伝わりやすいかと思いますので…。)

素晴らしい本。私の短歌創作のバイブル。繰り返し読みたいと思った。(私には珍しいこと)
以前から、上田三四二氏の歌、そして、氏が引用される歌には、心ひかれていたが、その理由がわかった。
〈詩は心であり、心は物によってあらわされる。〉
四十代で大病を得、勤務のゆるい分野の医者に変更。ご両親とも55歳で亡くなられ、それを越えるまでの思い。親近感を抱く部分が、いっぱいあった。
生きておられる間に、一度お会いしたかったなあ!!

上田三四二氏(1923年~1989年。兵庫県出身。京都大学医学部卒。)の書かれたこの本、よく読まれていて、既に20刷。私も読みながら、いたるところに線を引いたり、星印をつけたりと、感心したり、共感したりするところが、たくさんありました。あまりにも、線を引いたところが多いので、とりあえず、初めのほうから少しだけ引用します。興味を持たれた方は、ぜひお買い求めのうえ、繰り返し読まれることをお勧めします。

P11「私は、短歌、俳句の言葉は日本語の中でもとくに格調の正しい、磨かれた言葉であると思っている。的確に物を捉え、思いをのべるのに情操のかぎりをつくし、正確に、真実に、核心を衝く(つく)言葉を選ぶのが短歌であり、俳句である。

P19「どんなにつまらないと思われるようなことでも、それが自分にとってその時その場での切実なことであれば遠慮なく歌うようにしたい。重大さの大小は詩歌の世界では心のほかにないのであって、真に心に触れた事実や事物はかならず相手にひびくと決めて間違いないと思う。覚悟として、そうありたい。

生活があって詩がある、そういう歌がよい歌だと思う。ことさらに詩的であろうとするのではないが、日々の生活のなかに掴んで歌のかたちになるものには、おのずから詩がある。感動の核があるといってよい。」等々、心に響く言葉が満載です。

テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌

この記事に対するコメント

亀さん、ご無沙汰しておりました。
昨夜、息子が帰りました。私も風邪を引いて寝込んだり・・・
まだまだ、本調子ではありませんが(^_^.)

そう言えば、最近 心に響く言葉を感じる余裕もなかった。
忙しさに負けて、そんな時間も失っていた。

>詩は心であり、心は物によってあらわされる。

本当ですね。詩は心・・・
【2006/07/12 20:34】 URL | ぴょんこ #B7q/.fmY [ 編集]

ぴょんこ さんへ
お久しぶりです。風邪はもう大丈夫ですか?
息子さんと、長い時間一緒に過ごせてよかったですね。v-290
我が家は、「近々帰るわ」と言いながら、全然…。

「心は物で」ちょっと不思議かも知れませんが、そうなんですよね。
「楽しい」と言うよりは「白くまアイスの一匙」のほうが、楽しそうでしょ?
「寂しい」と言うよりは「一匹だけ寄ってきたトンボ」のほうが寂しそうでしょ?
と、勝手にこじつけてみました…。へへへ。
【2006/07/12 22:30】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年3カ月
2006年 3月17日から始めました。
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2007年10月24日カウンター77777通過
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