心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
心に響く詩歌-夏を詠んだ短歌
asagao2.jpg  asagao1.jpg  asagao3.jpg
【前のひまわりと同じ時期の朝顔です。6年前の写真をスキャナで取り込みました。拡大可能。】

我が家のベランダは、普段でも緑がいっぱいなのですが、この写真の時は、ベランダの半分ほどが朝顔で覆われ、涼しかったけれど、水やり役の夫は大忙しでした。
昨年は、ゴーヤが右端の写真と同様にベランダを覆い、毎日、立派に育ったゴーヤを頂くことができました。
今年は、ハオと過ごす日々に満足し、手入れの楽なゼラニウムが、色とりどりに咲いているのみです。

さて、久しぶりに短歌のご紹介です。今回は暑気払いを兼ねて、ちょっと笑える歌など、わかりやすいものを集めました。みなさんも同じような経験、ありませんか?

似るな似るなと言ひて育ててきた息子冷蔵庫にてあたまを冷やす   米川千嘉子
お行儀が悪いけれど、直接的な行動で、とっても気持ちがわかる。自分も子供だったらしているなと、苦笑している作者が見えて、面白い。悪いところばかり似るのね、なぜか。
我が家のハオも冷蔵庫を開ける音がすると、とんでくる。野菜室の引き出しの下に潜り込み、閉めたい私と、つぶされそうになりながらも冷気に当たりたいハオとの間に、しばし確執が生じる。これが、楽しい。

とけかけの氷を右にまわしたりしずめたりまた夏が来ている     加藤治郎
少し時間を持て余している時、グラスの中の氷を、ストローで回しながらぼんやり眺めていることって、若い時によくあったような気がする。氷を相手に遊んで、目からも耳からも、涼しさをもらってたんだろうな?目の前に相手がいるか、一人なのかで、また様子が違ってくる。いろんなシチュエーションが考えられる、面白い歌だ。

あなたのものよ貴方の物よ(手の中で色水になってしまうフラッペ)  穂村 弘
「かき氷」なら、海辺やプールサイドで?「フラッペ」だから、喫茶店かな?冷房のガンガン効いているお店だと溶けにくいな。あなたと私は恋人同士?とすると、固形から液体に変わっていったのは、フラッペだけではなかったのかもしれない。人のものなんだけど、気になって…、この焦る感じが、うまく表現できている。

ひまわりの毛深き茎をのぼりゆくひとつひとつが完全な蟻       吉川宏志
この歌を知ってから、蟻を見つけると、つい「完全な蟻」を確かめようとする自分がいる。姿形の完全さと一歩一歩の歩みの完全さの、両方を想像させる「ひとつひとつ」の使い方が、意味深だ。毛深く巨大な茎を登り切った蟻の目に映った青空は、地上から見る時と違って、さえぎるものがなく広大だろう。

最後の一首は、以前紹介したutsugiさんの「百合の切り絵」を彷彿とさせる歌です。
心に響く風景-切り絵「南の島の蝶」をクリックして、左端の切り絵と下の歌とを比べてみてください。

向うの山の大きな斜面彼処(かしこ)には百合咲いてをりはるかなるかも  木下利玄


この記事に対するコメント
夏かな?
最後の歌、UTSUGIさんの切り絵にぴったりでびっくりです。
短歌っていろいろな情景が想像できて面白いね。


今日はやっと夏を思わせるような日差しなので、私も一つ詩を紹介します。

  コップのうた        真田亀久代(さなだきくよ)
 
 コップ
 お水をつぎますよ
 いいですか
 つめたい朝の山の水
 おどろかないでくださいね

 コップ
 サイダーつぎますよ
 いいですか
 ころころりんりんなってくる
 シロホンきいててくださいね

 コップ
 ジュースをつぎますよ
 いいですか
 おみかんいろにそまったら
 そうっとにおってくださいね
                   幼い子の詩集「パタポン2」 童話屋

ずっと紹介したくて夏の日差しを待っていました。
夏のお話会で子どもたちに読みます。
2回繰り返して。

向こうのほうで子どもたちの声、と思って見ると、保育園の子達が我が家を目指してやってきています。
続きは後ほど。

【2006/07/25 11:11】 URL | GANKO #- [ 編集]

続き
今日は月一回の保育園の「おひさま文庫クラブ」の日で、朝から張り切って待っていました。10時になっても来る様子がなく問い合わせると、手違いで予定に入ってなかったとか。
と言う訳で、5歳児30人が先生と遅れてやって来ました。いつものようにゆっくり出来ず、紙芝居2つと絵本2冊と手遊びをみんなでして、また帰って行きました。子どもの足で片道20分のお散歩ですが、今日は疲れただろうな。でもきっとお昼の給食がおいしいだろうし、お昼寝もしっかり出来ることでしょう。

ところで、今日の毎日新聞1面に内子町の笹まつりの準備の記事がカラーで出ていますよ。今年で49回目、仙台七夕祭りに影響されて始まったのだそうです。

もう一つ新聞記事から。
昨日の毎日くらし豊かに欄の「元気ひと粒」に
最近、心からわくわくしたり、喜びや心地よさを感じたことがありますか?・・・・
大人になるに従って、心のエネルギー源がどんどん減ってしまうのです。心の感受性が鈍化してしまうためです。・・・・

どうなんでしょう?
本当にそんな大人はいっぱいなのでしょうか?
私はこの歳になっても、毎日わくわくしているんだけど。
いろいろな命に出会ってわくわく。(家族や文庫に来る子どもたちやかわいいコーギーのスポックや畑の野菜や)
亀ちゃんご夫妻はもちろん毎日ハオちゃんにわくわくでしょうし、切り絵やパッチワークを作りながら作品に命を注ぎ込んで、完成すると喜びが何倍にもふくらんでわくわくされるでしょうし。
もちろんこのブログでみんなの意見を読みながら、わくわく楽しませてもらっているのですよ。
ありがとう。

また次回に面白い詩を紹介しますね。長くなりすぎ。
【2006/07/25 13:03】 URL | GANKO #- [ 編集]

GANKOちゃんへ
「コップのうた」いいね。素敵な詩をありがとう。
こんなふうに呼びかけられたら、コップも張り切っちゃうだろうな。
いろんなものを入れてもらって、コップも「今度は何かな?」と心待ちだろうしね。
この詩を知った子供は、コップを大切に扱うだろうな。時には、話しかけたりして。
食べ物を、さらに美味しく見せてくれる器を、心で見る見方を教えてもらいました。

保育園の子供達も、お散歩の先にこんなお話の場所が待っててくれると、歩くのも楽しみだね。小さい時から、お話を聴く姿勢ができているのは、大切だよね。

毎日新聞を取っていないので、せっかくの内子町の笹まつりの記事見られません。
でも、ちょうど私の小さい頃から始まった記憶はあって、我が家とお隣と向かいの家辺りから盛んになっていったのは、よく覚えています。

私も友だちも、ワクワクすることは、いっぱい持ってるなあ。
ここのブログを訪ねてくれる人たちも、そうだね。感性が豊かで、みずみずしい。

心の感受性が鈍化するのは、忙しさに疲れて、自分を磨く時間もないからだろうな?
お金がなくても楽しめる術をいっぱい知っている人は、いい顔してると思うよ。
人生で何が大切かを見失わなければ、生き生きワクワクできるよね?
ただし、体力もいるけど。私は心に比べて、体力が不足気味なので、要「体の鍛錬」。
【2006/07/25 20:49】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

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このコメントは管理人のみ閲覧できます
【2006/07/26 14:31】 | # [ 編集]

クレマチスさんへ
お久しぶりで~す。ご訪問、ありがとう!気づくのが遅くなってごめんなさい。
お友達が、こちらに?!私が通っている病院の近くみたいですよ。
私もいつか、ここに載せたような味のある短歌が作れるようになりたいです。
「塔」の全国大会の時わかるように、目印をこっそりお知らせ下さいね。
お会いできるのを、楽しみにしています。
【2006/07/26 21:58】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


コップのうた・・・素敵です!
2回繰り返す、のですね。
うちで子どもに本を読むときも、必ずといっていいほど繰り返して読むことになります。
子どもがリクエスト?せがんで?くれるから・・・

も一回読んで! の声が聞きたくて、楽しみに本を読んでいます。

コップのうた は子どもも気に入ってくれて、さっそくまねっこしています。
「牛乳つぎま~す。いいですか?ちょびっとコーヒーもいれますネ~。
ハイ、おいしくなりました。コップさん飲んでいいですよ~」 ってたのしんでいます。

GANKOさん、素敵な詩を紹介してくださって、ありがとうございました。

【2006/07/27 00:02】 URL | kimico #Zr2/WiYY [ 編集]

もうひとつこのページで紹介
kimicoさん、コップのうた楽しんでもらって嬉しいです。
お話会で2回繰り返すのは、1回だけでは言葉が素通りしてしまうので、繰り返して言葉のリズムや詩の世界を子どもたちの心に届けるのです。

子どもたちが同じ本を読んで欲しいというのは素晴しいことなのです。
大好きな本が見つかったことですから。
それが何冊もあると嬉しいですよね。
時々図書館などで、子どもが借りて欲しいという本を「前に同じ本を借りたでしょ」なんて言っているお母さんを見ると、残念だなと思うのです。

ところでこのページで是非紹介したい詩があります。

   未明      大木 実
 
 
 ぼくが目をさますまえに 誰かがもう
 
 あさがおを咲かせている

 
 ぼくが目をさますまえに 誰かがもう
 
 かなかなを鳴かせている


 
 目をさましたぼくは庭にでて
 
 誰かが咲かせていった
 
 あさがおの花をけさも視る

 
 目をさましたぼくは木のしたで
 
 誰かが鳴かせていった
 
 かなかなの声をけさも聴く 

【2006/07/29 23:49】 URL | GANKO #- [ 編集]

GANKOちゃんへ
詩の中の「誰か」を子供たちは、どんなイメージでとらえるのかな?と興味が沸きました。
季節感と一緒に、子供の心に作られていく思い出って、大切だなあと思います。
子供は、好きな本を何度も読みますね。そんな本は、我が家も残しています。孫のため?

テレビで見た笹島シェフのメニューを、GANKOちゃんから届いたお野菜で作りました。パスタは、シシトウとちりめん山椒で、昆布を入れた茹で汁には、オクラと溶き卵を入れてスープを。簡単で、美味しかったです。ありがとう。
【2006/07/30 22:19】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年5カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !



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