心に響く本・詩歌・言葉・音楽・風景
私の読んだ本や聴いた音楽、出会った風景の中から心に響いたものを紹介します。
お知らせ-大阪歴史博物館での特別展
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夏休みにもってこいの特別展が大阪歴史博物館で、二つ開催されます。私が直接関わっているのではないのですが、偶然、二つともほんの少し縁があり、この場で宣伝することを喜んでおられましたので、ご紹介します。

7月22日(土)~9月11日(月)
特別展「プノンペン国立博物館所蔵 世界遺産 大アンコールワット展~壮麗なるクメール王朝の美~」

カンボジアにあるプノンペン国立博物館の所蔵品からアンコール美術の精華82点が紹介されます。
詳しくは、大阪歴史博物館のホームページhttp://www.mus-his.city.osaka.jp/まで。

今回は、所蔵品が中心ですが、アンコールワットの拓本も少し展示されます。
私が習っている「表装」の道浦摂陵先生(93歳・アンコールワット拓本保存会代表/著名な歌人、道浦母都子さんのお父様)が、1995年から2003年(なんと、82歳~90歳の時!)にかけて、4回、拓本仲間と現地に出かけ、大きく立派な拓本をたくさん採ってこられました。
それを表装されたものが、一部展示され、その作品の前でお話をされるそうです。(8月6日、13日、20日の11時から20分程度)好奇心旺盛で、みんなの役に立つのが大好きで、行動的な先生のお姿を、拝見するだけで、元気をもらえますよ。

当ブログ左端の写真は、3年前に京都文化博物館で1ヶ月余り開催された「神々と王の饗宴-アンコール・ワット拓本展」目録(A4版80ページの立派な冊子)の表紙です。私は、一昨年、別の所で実物を見ましたが、ほんとうに素晴らしく感動しました。今回はメインではないので、少しだけの展示らしいので、残念です。

道浦摂陵先生は、退職後始めた拓本・表装で、約20年前から公民館で教室を持たれ、教え子は100人以上。
千里南公園には、退職金をつぎこみ、拓本しやすいようにと、十五基の歌碑を寄贈されました。
歌碑の詳細は、「千里石ぶみの丘」のページで。(以下、アドレス)
http://www.city.suita.osaka.jp/kakuka/ryokkakoen/images/park/ishibumi/ishibumi_book.pdf
今も毎朝、ボランティア仲間と公園の緑化に励んでおられ、秋には、昨年に続き、小学生80人に拓本を教えに行くと、楽しみにされています。こんなふうに年をとれたらいいなと、月2回の練習の度に、私は思います。

6月14日(水)~8月28日(月)
特集展示「あのころ、こんな子どもの本があった-戦中・戦後の絵本から教科書まで-」

子どもの本の歴史、検閲、原爆、大阪などのコーナーを設け、貴重な資料が展示されます。
写真2枚目が、その案内パンフレットです。

この展示には「戦後60+1周年 子どもの本・文化プロジェクト」実行委員会が、大きな働きをしていますが、その代表が正置友子さん。いつも我が家にお花を届けてくださる「はなの」さんの奥様です。
「なかなか大変で、資料を集め、開催できるようになるまで、4年もかかっていました。どうか、見に行ってやってください。」と、優しいご主人の言葉です。

2001年に、プランゲ文庫(GHQ占領下1945年~1952年の日本の出版物を、プランゲ博士が持ち帰って、メリーランド大学に寄贈したもの)と出会い、展示をしたいと、このプロジェクトをスタートさせたそうです。私も、一度、大阪府立国際児童文学館で、真剣に資料を写しておられる姿を見かけましたが、これの一環だったかもしれません。

正置さんは、1973年前から自宅で文庫活動を始められ、(GANKOちゃんみたいね!)さまざまな場で、親子読書会などをされています。我が子が保育園に通っていたときにも、何回か親子で、読書会に参加しました。何年前だったか、イギリスに児童文学研究のために留学され、今は、大学講師もされています。

私は、もっぱら、大らかなご主人と、お花を通してだけのお付き合いなのですが、魅力的なご夫婦だなと思います。ちなみに、「はなの」さんの配達は、この右2枚の写真のお花(7月19日)を最後に、2ヶ月の夏休みに入られます。こういう思い切りの良さが、私は大好きです。

フリーペーパーに正置友子さんの言葉を見つけましたので、長くなりますが、引用します。

「私はコミュニケーションが苦手で、少女の頃からずっと『人はなぜ生きているんだろう』と思い悩み、一人で本ばかり読んでいました。結婚してからも育児や家事をしながら本を読み続け、その時に児童文学の魅力に引き込まれたんです。そして、その素晴らしさをほかのお母さんにも伝えたいと思い、自宅で文庫を始めました。日によっては、100人の子供たちが本を楽しみに集まってくるんですよ。でも、私も主人も不思議と大変だとは思わなかったですね。(後略)」
「絵本は、赤ちゃんからお年寄りまで幅広い年齢の人が一緒に楽しむことのできる、言葉と絵とデザインの総合芸術です。一冊の絵本からはその国の文化や歴史、風土、民俗、美意識、価値観を知ることができます。また、他者への扉でもあります。絵本を通していろんな考え方に出合えるのはとても魅力的です。(後略)」


とっても長い紹介になりましたが、二つの特別展に、さらに強い興味・関心で向き合えるのではないかと期待しています。本来の中身とは、全然関係ありませんでしたけれど。


テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

この記事に対するコメント

大空の亀さんの周りには、堅実に自分の歩を歩き続ける方が、大勢いらっしゃるのですね。それも本に関わって。そんな皆さんとこのブログの主人の両方に感心します。
私の友人夫妻も子供文庫をしてたようですが、彼らに関わらずたいていは自然消滅。一日100人の来館とはすごい!
【2006/07/30 06:43】 URL | 犬塚 #- [ 編集]

犬塚さんへ
私の住むマンションでは、もう20年以上も文庫活動が続いているんですよ。
本を読んだり、貸したりだけでなく、お楽しみ会などで、子供たち主演の人形劇をしたり、餅つきや七夕など、自分の子が大きくなってもされている姿には、頭が下がります。

猫の世話をしていても思うのだけれど、他の役に立つことで、自分の方が癒されているから続けられるのよね、こういうことって。気持ちよくないと、続けられないものね。
【2006/07/30 22:27】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

行ってきました!
日曜日に出かけていきました。


「あのころ、こんな子どもの本があった」

原爆に対する検閲で、文脈にあわない表現になったものが印象的でした。
教科書のタイトルを見て子どもたちが「へん~!」といっていました。
私が子どもの頃に買ってもらって、今でも現役でうちにある絵本が展示されていて
「あの本そんなに古かったん?」なんて聞かれてしまいました。
「大事にしているだけです!」・・・と答えつつ、不思議な気分でした。


大アンコールワット展

息子1が色々と思い出しながら解説?をしてくれました。

息子1の話をまあるい笑顔で見守ってくださった老夫婦がいらして・・・
あのご夫婦は、息子1の中に何をみておられたのでしょう。

かなりの混雑でした。
拓本、すばらしかったです。
細部まで丁寧にされており、いろんなことに気づかされます。


帰り道に「なんでアンコールワットに興味を持ったの?」とたずねてみたら
「図書室で歴史マンガ読んで、それでみてみたくなったの」だそうです。

【2006/08/02 06:41】 URL | kimico #Zr2/WiYY [ 編集]

kimico さんへ
「教科書のタイトルを見て子どもたちが「へん~!」といっていました。」
実物を目にすると、はっきりわかりますね。
私も見たことないので、百聞は一見に如かず、早く見に行きたいです。

「息子1の話をまあるい笑顔で見守ってくださった老夫婦がいらして・・・」
いろんなところに、素敵な出会いができるのは、心が柔軟だからですね。
拓本の良さも、きちんと把握されて、よい時間でしたね。

マンガを否定する人もいるけど、息子さんのような出会いがあるんだもの、いいですよね。
私も私の子供たちも、マンガにいろんな事を教えてもらいました。
【2006/08/02 21:10】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]



去年、学校で女の子たちから標的にされて、登校前にゲロゲロもどしちゃったり、帰宅後泣いていたりして学校に居場所を見つけられずにいた時に、図書室通いをしていたようで・・・

マンガはとっつきやすかったんでしょうね。

でも、そこは学校 マンガといっても歴史・地理・伝記・科学だったようで。

読みものの中にもしっかりしたストーリー性のあるものもたくさんあるし、マンガ ってダケで否定してしまうにはもったいない作品もありますよね。

休み時間に図書室が開いていて、息子にとって、本当に良かったe-278


 
【2006/08/03 22:34】 URL | kimico #Zr2/WiYY [ 編集]

kimico さんへ
図書室という行き場所があって、よかったですよね。

私は、中学生の時、担任と折り合いが悪く、苦しかったのですが、やはり、図書室が救いになっていました。ただ、開いているだけで、そこに先生がいた記憶もなく、利用していたのは、私と友人ぐらいだったような気もするのですが…。

小学生の時は、毎週土曜日に、貸本屋さんで数冊借りるマンガが好きで、学園物に感動して、中学生になってから劇の脚本に使ったことを覚えています。

鳥獣戯画だって、いわばマンガだし、日本にはこういう伝統があると思うなあ。
この夏は、見たいアニメがいっぱい!kimicoさんのところも見に行きますか?
【2006/08/03 22:57】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


e-425夏休みです。

遊ぶのに忙しい毎日です。

今年は仕事もあるので、フル回転でスケジュールぎっしりです。

先日、息子1とふたりで ブレイブストーリー を観てきましたi-114
感想を話し合い、登場人物の誰に1番共感したか・誰になりたいか・今の自分は誰に近いか・・・なんかを話し合って、盛り上がりました。

原作を買ってきて、順番に読んでいるところです。
・・・読み終わったら、また、話そうネ・・・・と私は楽しみにしています。

他にも見ておきたい作品はたくさんあるのですが・・・

犬塚さんのところで紹介されていた ゆれる をぜひ観たい!
問題は夏休みの今、一人の時間はナカナカとれないってところ。
せっかくだから子どもと遊びたい。
ゲド戦記 を息子が観たいといってくれないかと、心待ちにしているところです。

v-532うちの雄鶏ブラザーズは今朝も早起きv-278
午前中が長い毎日です。

亀さんのところも、息子さんが帰ってらしてハオちゃんとどんな風にかかわっていらっしゃるのでしょうか?

【2006/08/05 08:27】 URL | kimico #Zr2/WiYY [ 編集]

kimicoさんへ
もう行って来られたのね!盛り上がって話ができたってことは、よかったんだ!
私の見たい順は、「ブレイブストーリー」「ゲド戦記」「パイレーツ・オブ・カリビヤン」です。
アニメの中では「時をかける少女」や「ブレイブストーリー」がほめてありましたね。
宮部みゆきさんの原作、順番待ちで、私には当分回ってきそうにありません。

我が家も、休みでもhaoがいつも通りに起きるので、充実した時間を過ごしています。
haoは、只今次男を観察中というところでしょうか。
例によって、新しい人が来るとすぐ寄って行って様子を見ます。
お家で猫を飼っておられる方の場合は、すぐに慣れますが、今回は互いに牽制中。
haoはいつものように暴れることなく、少し上品に猫っかぶりをしています。
私たちが入浴する時は、平気で浴室に入ってきて、シャワーのしぶきを浴びていますよ。
【2006/08/05 13:56】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

行ってきました
夏休みも後1週間足らず、といっても我が家はほとんど夏休みは関係ない生活パターンになってしまっていますが。
ところで昨日、暇を持て余している友達二人を誘って「大阪歴史博物館」へ行ってきました。我が家から片道ほぼ2時間。本当に久しぶりに新快速に乗って。

10階から7階までの大阪の歴史も原寸大に復元展示されていたり、江戸時代の街並みがミニチュア模型で展示されていたり、当時の人たちの生活を想像しながらもうここでタップリ楽しみました。それから「あのころ、こんな本があった」コーナーでは、今でも子どもたちが喜ぶ「あひるのピンのぼうけん」が当時「揚子江のあひる(だったとおもう)」と言う題で発行されていたのは驚きでした。「ちいさなおうち」「はなのすきなうし」も今でも古さを感じさせない良い絵本です。

「大アンコールワット展」も大きな拓本もじっくり見て、大満足で帰って来ました。
誘った二人もとても喜んでくれて、おばさんたちの楽しい一日となりました。

良い催しの紹介、ありがとう。

ところで、原寸大といえば「大塚国際美術館」はご存知ですか?
淡路鳴門自動車道、鳴門北インター下車、大塚製薬が設立した、陶板名画美術館です。
古代壁画から現代絵画まで陶板でオリジナル作品と同じ大きさで再現されています。西洋名画が1000点余り展示されているそうで、5時間いたけど疲れてしまって全部見れませんでした。でも、ボッティチェリの「春」「ヴィーナス誕生」ピカソの「ゲルニカ」などなど名画がいっぱいで面白かったです。
もし行かれるようでしたら、疲れにくい靴をおすすめしますよ。
【2006/08/25 16:21】 URL | GANKO #- [ 編集]

GANKOちゃんへ
「暇を持て余している」そうかあ、そんな人もいるんだね?
いつになったらそんなふうに言えるだろうなと思いながら、読みました。
次々遊びを見つけてしまう私は、もしかして永遠に言えないかも?

遠い道のり、長時間かけた分、存分に楽しむことができたようで、よかったです。
街並みのミニチュア模型、細かいところまで丁寧に作られていて、素晴らしかったですよね。
鴻池家の食器も繊細で、きれいだったでしょう?
見るものがたくさんあるんだけど、空間が広いので、あまり疲れないよね。

「ちいさなおうち」が、あんなに昔からあったなんて、私もビックリしました。

大塚国際美術館はよく名前を聞いたり雑誌で見たりしていますが、行ったことはないの。
入場料が結構するんだよね。作るのに、お金も相当かかっただろうけど・・・。
1000点もあるの!すごいなあ。一気にはとても見られないね。


【2006/08/25 20:29】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]

ちょっと高いけど
そうね。大人の入場料は3150円とちょっと高いけど、大学生は2100円で、小・中・高校生は520円と親切な値段設定になっているのじゃないかなと思いましたよ。大人は近くの渦の道見学とセットで3300円だったように思います。
渦もなかなか迫力あって良かったです。
【2006/08/25 21:15】 URL | GANKO #- [ 編集]


「渦の道見学とセットで3300円」なら、思ったほど高くないね。
それに、子どもは、すごく安いのね。
近いし、日帰りでも行けそうだから、一度行ってみるね。
情報、ありがとう。
【2006/08/25 22:58】 URL | 大空の亀 #- [ 編集]


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大空の亀 

Author:大空の亀 
写真の猫は姉のハオと弟のミュー。
ハオは2006年5月5日生(伝)。
ミューは2008年10月10日生(伝)。

空と言葉と草木花が好き。
趣味は読書・文芸。

読書ノート歴33年。
年間読書冊数の平均は、学生時代は
300冊、就職後は100冊~150冊。

ブログ歴 11年6カ月
2006年 3月17日から始めました。
2006年 9月 9日カウンター22222通過
2007年10月24日カウンター77777通過
2008年 5月23日カウンター100000突破 !
2008年 9月 8日カウンター111111通過
2011年 5月 4日カウンター200000突破 !
2012年 1月10日カウンター222222通過
2014年 9月15日カウンター300000突破 !
2017年 9月26日カウンター343434通過



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